チートな家臣はいかがですか?

織田っち

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序章~陪臣の身~

ただいま三河

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三河に着くと元信は大勢の家臣に囲まれて大騒ぎになっていた。
あんだけ帰る帰るって文で伝えたはずなのに、それだけ大事件だったのだろう。」

その後元信が俺のことを三河の家臣たちに紹介してくれて愛嬌を振りまいておいた。
反感買われると後々面倒だからね。
そのおかげで俺もすんなり松平家に馴染むことに成功し、元信の命と言うことでこっちでも元信の側近やることになりました。

「殿、三河に戻って来れたのですから、久々に領内を回られてはいかがでしょうか。」

「そうだな。領民にも顔を見せてやらないとな。刹那もついて来てくれ。」

「かしこまりました。お供いたします。」

こうして元信と一緒に領内を見て周り、村長とも顔を合わせ人脈を作ることに成功。
これで、後々なにかすることに不便はないだろう。

ある日元信に呼ばれて行ってみると

「刹那、三河をもっと豊かにしたいと思うのだが、何かいい案はないだろうか。」

「でしたら、ブランド米などを作ってみるのはいかがでしょうか。」

「ぶっ、ぶらんどまい?とはなんだ。」

「三河でとれた米を松平家で農民から買取それを京などに売り込むのです。」

「それでは農民達が食べる分がなくなってしまうのではないか?」

「いいえ、そうならないように、農民たちが売っている分だけを買ってやるのです。そうすれば自分たちが食べる分だけでなく、いつも以上に農民の元にお金が入ることになります。」

「だが、それでは商いで米を扱っているものたちから文句が出よう。」

「もちろん、そのままにしては食いぶちを奪われた商人たちが文句をいうでしょう。そこで、米を売った利益の中からその者たちに仕事を回すのです。そうすれば、米がなくなったことによって減った利益を補填してやれば問題ありません。」

「ふむ、ならそのぶらんどまい?とやらは刹那に任せても良いか。」

「はい、必ずや成功させて見せます。」

こうして三河ブランドの米を作るために俺はこの間回った村の長たちに来てもらうことにした。

もちろん、そのままの米では売れないので錬金術を使ってコシヒカリやササニシキ、など現代でも売れているような品種改良された米の種籾を錬成しておいてだ。

村長たちには俺の政策を話、錬成した種籾を植えるように指示。
育てやすい米だと話すとみんな我先にと種籾を求めてきた。
育てる上での注意事項も一応説明したから大丈夫だろ。
元の時代で農家さんに話を聞いておいてよかった。

元信に呼ばれてない時にはちょくちょく松平家の家臣たちの元に挨拶周りをしておいて友好度を上昇させておいた。

目立った行動して目くじら立てられると面倒だから先に仲良くなってなにしても許してもらえるようにしておかないとな。

米の生産がうまくいったら次は野菜や畜産にも力を注いで石高の増加に励む予定です。
石高が上がればそれだけ国が豊かになる。豊かなところには人が集まり更に発展することができる。
三河は今はど田舎ですからね。これを改善してとりあえず駿河以上の繁栄をするようにしましょう。
そうすれば、義元が死んだ後に侵攻しやすいですからね。
あっちが京風に繁栄させるならこっちは東京風にでもしましょうか。
雅なだけではこの時代はやっていけないってことを義元さんにあっちの世界で後悔でもしてもらいましょうかね。

軍部に関しても殿に言って兵農分離を進めていかないといけませんね。しかし、それに今川の許しが必要になるだろうし、なかなか今の現状では難しそうだな。

とりあえず殿に断って駿府に度々出向いて義元さんと仲良くなっておくしかないかな。

ある日元信が、

「刹那、義元様から関口様のところの娘の瀬名殿を嫁にどうかと言われたのだが、お前はどう思う。」

「瀬名様にございますか。今川家の女中に話を聞きますところ、相当な器量良しだと聞いたことがあります。」

「私は女子のことがよくわからん。駿府にいた頃には相手にもされない状態であったからな。」

「殿をお支えしてくれる良い女子だと思いますよ。」

「そうか、刹那がそう言ってくれるならこの話乗るとしよう。断ってまた駿府に住めと言われるのは嫌だしな。」

元信は笑いながらそんなことを言った。

それから度々婚姻の調整のための使者として俺が駿府に赴くことが増えたんだが、それを利用して今川の重臣や義元さん本人とも仲良くなって、松平のところの神威が来たと顔を出すと喜んでもらえるようになった。

特に義元さんからは息子並に可愛がられて周りから隠し子なんじゃないかと噂が出ているとか。
それが後々ここを乗っ取ろうとしているとは誰も思ってないだろうね。

もちろん、今川領の国人衆や村長なんかにもちゃんと挨拶はしておいたよ。けっこう人数いて回るのが大変だったけどね。

そして井伊谷の領主の直盛さんとも会って娘さんのおとわちゃんとも仲良くなったけど、可愛い子だったな。この世界ではおとわちゃんは出家してなかったのがびっくりしたけどね。
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