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序章~陪臣の身~
ついに来ました桶狭間!2
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その報を受けた刹那はすぐに元康の寝ている部屋へと向かった。
「殿、刹那でございます。」
「刹那、こんな朝早くどうした。」
「只今、義元様の討ち死にの知らせが入りました。急ぎ岡崎への撤退のご準備を。」
「なにっ。それは誠の知らせか。」
「はい、間違いございませぬ。」
「わかった。皆に撤退の準備をさせよ。」
「各所に伝令は既に放ちました。」
「そうか、刹那よくやってくれた。」
「はっ。」
それから松平勢はすべての兵が岡崎への撤退を始めた。
撤退についての段取りは刹那がすべて滞りなく済ませてあるので、元康は危険な目に会うことなく無事に岡崎城へ帰還したのである。
この帰還劇はすべて刹那の指示の元準備されていたことを知るすべてのものが松平家に神威ありと噂が広がることになった。
岡崎城に戻ると瀬名さんとおとわが出迎えてくれた。
「殿、ご無事のお帰りなによりでございました。義元様が討たれたと聞いて殿にもしものことがあるのではと気が気ではありませんでした。」
「瀬名、心配をかけたな。刹那のおかげで何事もなく無事に帰ることができたわ。」
「無事なお帰り本当によかったです。」
「可愛い嫁さんを悲しませることは出来ないからね。早く会いたかったよ、おとわ。」
刹那はそう言っておとわの頭を撫でた。
「せっ、刹那様、こっ、こんなところで。」
急に頭を撫でられて赤面するおとわであった。
「刹那、お前も嫁を持って丸くなったな。」
「そうでございますか?」
刹那のおとわへの対応を見て微笑ましくなる元康だった。
その後、元康は刹那と二人で部屋に戻りこれからのことについて話していた。
「義元様亡き今川にはこれだけの領地を保持するだけの力はありませぬ。」
「だが、今川は猛者揃いだ。下手に反旗を翻して失敗すれば松平家は滅びるだけだぞ。」
「殿、そのために私はこれまで内政に取り組んできたのです。そして、忠勝に訓練を厳しくさせ、今までの強兵と言われていた三河武士よりも更なる強兵へと育てあげました。殿が今川よりの独立をすれば皆、殿のために奮起致しましょう。」
「わかった。松平家は今川の支配から独立する。」
刹那の強い説得とこれまでに築いてきた信頼により、元康は覚悟を決めた。
このあとすぐに重臣たちが大広間に集められ、元康は高らかに今川から独立する意思があることを伝えた。
しかし、刹那の案によりその情報は隠され、今川にはまだ伝わらないようにしたのである。
元康の意思が固まり、今川からの独立を宣言する前に刹那はこれまで築いてきた人脈をフルに使い、今川の配下となっていながら不遇な扱いを受けている国人衆などに元康が独立を宣言した時には味方になるように説得して回った。
もちろん、その中にはおとわの父である井伊直盛も入っていた。
史実では桶狭間の戦いで討ち死にしているはずである直盛だったが、刹那の工作により、元康の与力として大高城に配属されていたため、松平勢が岡崎に戻るのと時を同じくして井伊谷に帰還していた。
刹那の調略が無事に終わったのはまだ今川館の混乱が落ち着く前であった。
義元の嫡男である氏真が家臣の進言に背を向け続けているのが、いつまで経っても先が見えない原因であった。
そんな中駿府に知らせが入る。
【松平元康、三河にて独立】
「殿、刹那でございます。」
「刹那、こんな朝早くどうした。」
「只今、義元様の討ち死にの知らせが入りました。急ぎ岡崎への撤退のご準備を。」
「なにっ。それは誠の知らせか。」
「はい、間違いございませぬ。」
「わかった。皆に撤退の準備をさせよ。」
「各所に伝令は既に放ちました。」
「そうか、刹那よくやってくれた。」
「はっ。」
それから松平勢はすべての兵が岡崎への撤退を始めた。
撤退についての段取りは刹那がすべて滞りなく済ませてあるので、元康は危険な目に会うことなく無事に岡崎城へ帰還したのである。
この帰還劇はすべて刹那の指示の元準備されていたことを知るすべてのものが松平家に神威ありと噂が広がることになった。
岡崎城に戻ると瀬名さんとおとわが出迎えてくれた。
「殿、ご無事のお帰りなによりでございました。義元様が討たれたと聞いて殿にもしものことがあるのではと気が気ではありませんでした。」
「瀬名、心配をかけたな。刹那のおかげで何事もなく無事に帰ることができたわ。」
「無事なお帰り本当によかったです。」
「可愛い嫁さんを悲しませることは出来ないからね。早く会いたかったよ、おとわ。」
刹那はそう言っておとわの頭を撫でた。
「せっ、刹那様、こっ、こんなところで。」
急に頭を撫でられて赤面するおとわであった。
「刹那、お前も嫁を持って丸くなったな。」
「そうでございますか?」
刹那のおとわへの対応を見て微笑ましくなる元康だった。
その後、元康は刹那と二人で部屋に戻りこれからのことについて話していた。
「義元様亡き今川にはこれだけの領地を保持するだけの力はありませぬ。」
「だが、今川は猛者揃いだ。下手に反旗を翻して失敗すれば松平家は滅びるだけだぞ。」
「殿、そのために私はこれまで内政に取り組んできたのです。そして、忠勝に訓練を厳しくさせ、今までの強兵と言われていた三河武士よりも更なる強兵へと育てあげました。殿が今川よりの独立をすれば皆、殿のために奮起致しましょう。」
「わかった。松平家は今川の支配から独立する。」
刹那の強い説得とこれまでに築いてきた信頼により、元康は覚悟を決めた。
このあとすぐに重臣たちが大広間に集められ、元康は高らかに今川から独立する意思があることを伝えた。
しかし、刹那の案によりその情報は隠され、今川にはまだ伝わらないようにしたのである。
元康の意思が固まり、今川からの独立を宣言する前に刹那はこれまで築いてきた人脈をフルに使い、今川の配下となっていながら不遇な扱いを受けている国人衆などに元康が独立を宣言した時には味方になるように説得して回った。
もちろん、その中にはおとわの父である井伊直盛も入っていた。
史実では桶狭間の戦いで討ち死にしているはずである直盛だったが、刹那の工作により、元康の与力として大高城に配属されていたため、松平勢が岡崎に戻るのと時を同じくして井伊谷に帰還していた。
刹那の調略が無事に終わったのはまだ今川館の混乱が落ち着く前であった。
義元の嫡男である氏真が家臣の進言に背を向け続けているのが、いつまで経っても先が見えない原因であった。
そんな中駿府に知らせが入る。
【松平元康、三河にて独立】
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