7 / 157
序章~陪臣の身~
ついに来ました桶狭間!
しおりを挟む
年が変わって1560年予定していた通り義元さんが尾張侵攻を宣言。松平家は尾張侵攻の先陣を賜りました。
「刹那、我らは何をすれば良いのだ。」
「義元様からの命で尾張の大高城まで兵糧を運ばねばなりません。」
「大丈夫だろうか。」
戦馴れしていない元康が不安そうに親指の爪を噛んでいた。
「殿、落ち着きなされ、三河の兵は強兵にございます。尾張の弱兵に負けることはございませぬ。」
「そっ、そうだな。」
「誰か、忠勝殿を呼んできてくれ。」
刹那がそう周りの者に言うと少しして忠勝が元康と刹那の元にやってきた。
「殿、師匠、お呼びでしょうか。」
この頃、刹那の力量に見せられた忠勝は刹那に敬意を払い師匠と呼んでいた。
「忠勝、少し殿のお相手を頼めますか。私はほかの重臣たちと軍議の前に少し打ち合わせをしてきたいのですが、殿が今こんな状況なので。」
刹那のやれやれといった顔をみた忠勝は全てを察して「お任せあれ。」と言ってくれたので、刹那は忠勝にその場を任せ忠次や数正など重臣たちと軍議の前に打ち合わせをしに行った。
その打ち合わせもあってその後の軍議は滞りなく進んだ。
このような細かい気配りの効果で刹那の松平家での信頼、発言力は更に増していった。しかし、それに異議を唱えるようなものはいなかった。それも刹那のカリスマ性や細かい心配りが成せる技だろう。
刹那は元康に敵意のない村人には危害を加えないようにお願いして、兵たちが狼藉を振るうことのないように命を出してもらった。
その後、義元さんから命が出て松平勢は大高城へ兵糧を運びいれることになったんが、大高城の周りには砦が築かれており、すぐさま入城することはできないので、元康様にお願いして俺の元に忠勝をつけてもらい、1000の兵を率いて400の兵が籠る丸根砦を攻めることにしました。
そのうちに元康様はほかの兵と一緒に兵糧を大高城に運び入れてもらう算段です。
「忠勝、焦るなよ。お前は松平家の中でも随一の猛将になるべき男だ。命を軽はずみに考えたり、相手を侮ることのないようにな。」
「はい師匠。この忠勝、殿のため、師匠のため、頑張ります。」
丸根砦を攻める前に肩で息をして興奮していた忠勝を落ち着かせようとそんな会話をしたんだけど、その心配は必要なかったようで、忠勝は初陣とは思えないほど、戦いが始まると堂々としていた。
丸根砦を包囲する時にあえて一方向だけ手薄にしておいて織田勢がそこから脱出できるようにして攻め始めると少しして織田勢が不利になってくると開けていた方から案の定出てきたので、そこに潜めておいた伏兵に合図を出して、織田方の武将である、佐久間盛重を捕縛して、織田の兵たちは投降させました。
戦う意思のなくなった兵を殺す必要はないからね。無益な殺生は恨みを深くするだけだからね。
丸根砦は案外あっけなく落とすことができたので、再利用されないようにある程度破壊してから元康様のいる大高城に行くことにしました。
丸根砦を攻める時に忠勝は敵の首を10もあげながらかすり傷すら負っていなかったので、本当に初陣なのか驚きでした。
俺も初陣ではあるけど、後ろで指示を出してたから怪我はしてないしね。
大高城に着くとそこには無事に大役を終えてほっと一息ついている元康様の姿があった。
「殿、丸根砦を陥落、ならびに織田方の武将佐久間盛重を捕まえて参りました。」
「おお、刹那、よくやった。忠勝もご苦労であった。」
「はっ、ありがたき幸せにございます。これも師匠のご采配の賜物かと。」
「刹那は内政だけでなく、軍略の才もあるのだな。これは軍部に関しても刹那に任せれば・・・。」
「殿、今なんとおっしゃいましたかな?」
刹那のあまりの威圧に元康は、
「なっ、なんでもないぞ。とっ、とりあえず、ゆっくり休んだらどうだ。」
しどろもどろになるのであった。
それを見ていた忠勝も刹那を怒らせてはいけないと肝に命じたのだった。
刹那はその後も休むことなく、その後の行動について重臣たちと話し合い、この後の岡崎城への帰還をつつがなく済ませられるように配慮しておいた。
話を聞いている者の中には勝つのになぜ岡崎城に戻るのかわからずに首を傾げるものもいたが、皆「刹那殿には何かお考えがあってのことだろう。」と素直に言われたことをこなすのであった。
その日は終始今川の勝利を伝える吉報が届いて大高城内は歓声が続いた。
しかし、この後の顛末を知っている刹那だけは皆に早めの就寝を促した。
翌日、人よりも早く起床した刹那は吉報が届くのを待っていた。
すると少ししてから一人の兵が慌てて大高城へやってきた。
【今川義元様、桶狭間においてお討ち死に】
「刹那、我らは何をすれば良いのだ。」
「義元様からの命で尾張の大高城まで兵糧を運ばねばなりません。」
「大丈夫だろうか。」
戦馴れしていない元康が不安そうに親指の爪を噛んでいた。
「殿、落ち着きなされ、三河の兵は強兵にございます。尾張の弱兵に負けることはございませぬ。」
「そっ、そうだな。」
「誰か、忠勝殿を呼んできてくれ。」
刹那がそう周りの者に言うと少しして忠勝が元康と刹那の元にやってきた。
「殿、師匠、お呼びでしょうか。」
この頃、刹那の力量に見せられた忠勝は刹那に敬意を払い師匠と呼んでいた。
「忠勝、少し殿のお相手を頼めますか。私はほかの重臣たちと軍議の前に少し打ち合わせをしてきたいのですが、殿が今こんな状況なので。」
刹那のやれやれといった顔をみた忠勝は全てを察して「お任せあれ。」と言ってくれたので、刹那は忠勝にその場を任せ忠次や数正など重臣たちと軍議の前に打ち合わせをしに行った。
その打ち合わせもあってその後の軍議は滞りなく進んだ。
このような細かい気配りの効果で刹那の松平家での信頼、発言力は更に増していった。しかし、それに異議を唱えるようなものはいなかった。それも刹那のカリスマ性や細かい心配りが成せる技だろう。
刹那は元康に敵意のない村人には危害を加えないようにお願いして、兵たちが狼藉を振るうことのないように命を出してもらった。
その後、義元さんから命が出て松平勢は大高城へ兵糧を運びいれることになったんが、大高城の周りには砦が築かれており、すぐさま入城することはできないので、元康様にお願いして俺の元に忠勝をつけてもらい、1000の兵を率いて400の兵が籠る丸根砦を攻めることにしました。
そのうちに元康様はほかの兵と一緒に兵糧を大高城に運び入れてもらう算段です。
「忠勝、焦るなよ。お前は松平家の中でも随一の猛将になるべき男だ。命を軽はずみに考えたり、相手を侮ることのないようにな。」
「はい師匠。この忠勝、殿のため、師匠のため、頑張ります。」
丸根砦を攻める前に肩で息をして興奮していた忠勝を落ち着かせようとそんな会話をしたんだけど、その心配は必要なかったようで、忠勝は初陣とは思えないほど、戦いが始まると堂々としていた。
丸根砦を包囲する時にあえて一方向だけ手薄にしておいて織田勢がそこから脱出できるようにして攻め始めると少しして織田勢が不利になってくると開けていた方から案の定出てきたので、そこに潜めておいた伏兵に合図を出して、織田方の武将である、佐久間盛重を捕縛して、織田の兵たちは投降させました。
戦う意思のなくなった兵を殺す必要はないからね。無益な殺生は恨みを深くするだけだからね。
丸根砦は案外あっけなく落とすことができたので、再利用されないようにある程度破壊してから元康様のいる大高城に行くことにしました。
丸根砦を攻める時に忠勝は敵の首を10もあげながらかすり傷すら負っていなかったので、本当に初陣なのか驚きでした。
俺も初陣ではあるけど、後ろで指示を出してたから怪我はしてないしね。
大高城に着くとそこには無事に大役を終えてほっと一息ついている元康様の姿があった。
「殿、丸根砦を陥落、ならびに織田方の武将佐久間盛重を捕まえて参りました。」
「おお、刹那、よくやった。忠勝もご苦労であった。」
「はっ、ありがたき幸せにございます。これも師匠のご采配の賜物かと。」
「刹那は内政だけでなく、軍略の才もあるのだな。これは軍部に関しても刹那に任せれば・・・。」
「殿、今なんとおっしゃいましたかな?」
刹那のあまりの威圧に元康は、
「なっ、なんでもないぞ。とっ、とりあえず、ゆっくり休んだらどうだ。」
しどろもどろになるのであった。
それを見ていた忠勝も刹那を怒らせてはいけないと肝に命じたのだった。
刹那はその後も休むことなく、その後の行動について重臣たちと話し合い、この後の岡崎城への帰還をつつがなく済ませられるように配慮しておいた。
話を聞いている者の中には勝つのになぜ岡崎城に戻るのかわからずに首を傾げるものもいたが、皆「刹那殿には何かお考えがあってのことだろう。」と素直に言われたことをこなすのであった。
その日は終始今川の勝利を伝える吉報が届いて大高城内は歓声が続いた。
しかし、この後の顛末を知っている刹那だけは皆に早めの就寝を促した。
翌日、人よりも早く起床した刹那は吉報が届くのを待っていた。
すると少ししてから一人の兵が慌てて大高城へやってきた。
【今川義元様、桶狭間においてお討ち死に】
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる