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第一章~家臣~
独立、そして改姓2
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それから元康は曳馬城に泊まり、刹那に遠江の改革の状況を聞き、茶樹の栽培に興味を持ち出来たら送って寄越すように言った。
その夜は四人で軽い宴が催され、元康は久々の刹那との酒に終始笑顔であった。
翌日には岡崎から迎えに酒井忠次がやって来て連れて帰って行ったが元康はずいぶん駄々をこねていた。
俺は遠江の改革を進める中で、人材不足を思い知っていた。今は元康様から何人か人を借りているから問題ないくらいには手を回せているが、内政を任せられる人物が欲しいと思っていた。
村長や国人衆らに内政に優れている者の噂を知らないか聞くと武田にいる大久保長安が若い割に優れていると言うことを聞いた。
俺はすぐに密かに武田に赴き、大久保長安に会うことにした。
武田領内で長安のことを聞いてみると優れた内政能力を持ちながらなかなか機会を与えてもらえなくて不満を持っていると言うことだった。
俺は長安の住まいを調べて、唐突に行ってみることにした。
「ごめんください。大久保長安殿のお住まいでしょうか。」
長安の屋敷の前で掃除をしていた侍女に話しかけてみた。
「はい、こちらは大久保長安様のお屋敷でございます。何かご用でしょうか?」
「私は三河の松平元康に仕えております、神威刹那と申します。是非とも大久保長安殿にお会いしたいのですが、お取り次ぎをお願いできませんでしょうか?」
「少々お待ちください。ただいま確認して参ります。」
侍女はそう言って屋敷の中に入って行った。
侍女が戻ってくると会ってくれると言うことなので、屋敷の部屋に通された。
少し待っている間に侍女がお茶を持ってきてくれたので笑顔でお礼を言うと顔を赤くして出て行った。
「あなたが松平にこの人ありと言われる神威殿ですか。」
長安を入ってくるなりそう言って興味津々といった感じであった。
「そのような大したものではありませんが。お初にお目にかかります。松平元康が家臣、神威刹那と申します。こたびは急な来訪にも関わらず対応してくださりありがとうございます。」
「いえいえ、神威殿ほどの方がいらしてくれたのですから、もっとおもてなしをしたいのですが、あいにく身分の低き者故ご容赦くださりませ。」
長安はそう言って軽く頭を下げた。
「(突然の来訪にここまで対応してくれるとは大久保長安やはりできる人物だろうな。三河には少ない知に優れた武将と言うところか。)」
刹那がそんなことを頭で考えていると、
「して、本日はこのようなところに何用でいらっしゃったのですかな?」
「単刀直入に申します。長安殿は武田に不満はございませんか。あなたほど内政に優れた者が大した仕事を与えられずに活躍の場を与えられていない。ぜひ、その才を私にお貸し願いたい。」
刹那はそう言って頭を下げた。
「かっ、神威殿、頭をお上げください。」
刹那は頭をあげると、
「私は今、遠江にて内政改革を行っておりますが、どうも人手が足りない。松平には武に優れし武将は多いが、内政方面に優れた人物があまりにも乏しいのです。そこで優れた者をと探していたところ長安殿こそと言う者が多かった。」
「人の噂は大きく広がるものにございます。私の実力など、期待に応えるに値しないものかも知れませんぞ。それに私はまだ若輩者にございます。」
「いえ、ここに来てからの対応の素晴らしさを見ればそのようなことはないのははっきりわかりました。それに若輩者と申されたが、それを言うなれば私とて長安殿より少し年上なだけ。どうか、私に力を貸してはもらえないか。」
「わかりました。どこまでお役に立てるかわかりませんが、この大久保長安、これよりは神威刹那様を殿と仰ぎ微力ならお力にならせていただきます。」
刹那の溢れるカリスマ性や総理大臣として各国の要人との交渉で身につけた力により大久保長安を武田家から引き抜くことに成功したのである。
しかし、長安が身分の低かったため、長安がいなくなったことに気付く者はそう多くなく、問題は生じなかった。
刹那は長安を家臣とするとそのまま真田幸隆の屋敷へと向かい面識を得ることに成功した。
普通なら会うこともできないような人物でも、刹那のカリスマ性の前にはそのようなこともなく、難なく会うことが可能であった。
また、幸隆も刹那を優れた人物だとすぐに見抜き、二人の話に華が咲きその日は真田屋敷に泊まることになった。そして帰る時には「また是非いらしてくれ。いつでも歓迎する。」との言葉をもらい、刹那はたびたび幸隆の元を訪れることになる。
真田幸隆との人脈を形成した刹那はその足を大和国へと向けた。
刹那にはもう一人、どうしても自分の家臣としたかった人物がいた。
その人物こそ、後に三成に過ぎたるものと言われるほどの武将だった。
その夜は四人で軽い宴が催され、元康は久々の刹那との酒に終始笑顔であった。
翌日には岡崎から迎えに酒井忠次がやって来て連れて帰って行ったが元康はずいぶん駄々をこねていた。
俺は遠江の改革を進める中で、人材不足を思い知っていた。今は元康様から何人か人を借りているから問題ないくらいには手を回せているが、内政を任せられる人物が欲しいと思っていた。
村長や国人衆らに内政に優れている者の噂を知らないか聞くと武田にいる大久保長安が若い割に優れていると言うことを聞いた。
俺はすぐに密かに武田に赴き、大久保長安に会うことにした。
武田領内で長安のことを聞いてみると優れた内政能力を持ちながらなかなか機会を与えてもらえなくて不満を持っていると言うことだった。
俺は長安の住まいを調べて、唐突に行ってみることにした。
「ごめんください。大久保長安殿のお住まいでしょうか。」
長安の屋敷の前で掃除をしていた侍女に話しかけてみた。
「はい、こちらは大久保長安様のお屋敷でございます。何かご用でしょうか?」
「私は三河の松平元康に仕えております、神威刹那と申します。是非とも大久保長安殿にお会いしたいのですが、お取り次ぎをお願いできませんでしょうか?」
「少々お待ちください。ただいま確認して参ります。」
侍女はそう言って屋敷の中に入って行った。
侍女が戻ってくると会ってくれると言うことなので、屋敷の部屋に通された。
少し待っている間に侍女がお茶を持ってきてくれたので笑顔でお礼を言うと顔を赤くして出て行った。
「あなたが松平にこの人ありと言われる神威殿ですか。」
長安を入ってくるなりそう言って興味津々といった感じであった。
「そのような大したものではありませんが。お初にお目にかかります。松平元康が家臣、神威刹那と申します。こたびは急な来訪にも関わらず対応してくださりありがとうございます。」
「いえいえ、神威殿ほどの方がいらしてくれたのですから、もっとおもてなしをしたいのですが、あいにく身分の低き者故ご容赦くださりませ。」
長安はそう言って軽く頭を下げた。
「(突然の来訪にここまで対応してくれるとは大久保長安やはりできる人物だろうな。三河には少ない知に優れた武将と言うところか。)」
刹那がそんなことを頭で考えていると、
「して、本日はこのようなところに何用でいらっしゃったのですかな?」
「単刀直入に申します。長安殿は武田に不満はございませんか。あなたほど内政に優れた者が大した仕事を与えられずに活躍の場を与えられていない。ぜひ、その才を私にお貸し願いたい。」
刹那はそう言って頭を下げた。
「かっ、神威殿、頭をお上げください。」
刹那は頭をあげると、
「私は今、遠江にて内政改革を行っておりますが、どうも人手が足りない。松平には武に優れし武将は多いが、内政方面に優れた人物があまりにも乏しいのです。そこで優れた者をと探していたところ長安殿こそと言う者が多かった。」
「人の噂は大きく広がるものにございます。私の実力など、期待に応えるに値しないものかも知れませんぞ。それに私はまだ若輩者にございます。」
「いえ、ここに来てからの対応の素晴らしさを見ればそのようなことはないのははっきりわかりました。それに若輩者と申されたが、それを言うなれば私とて長安殿より少し年上なだけ。どうか、私に力を貸してはもらえないか。」
「わかりました。どこまでお役に立てるかわかりませんが、この大久保長安、これよりは神威刹那様を殿と仰ぎ微力ならお力にならせていただきます。」
刹那の溢れるカリスマ性や総理大臣として各国の要人との交渉で身につけた力により大久保長安を武田家から引き抜くことに成功したのである。
しかし、長安が身分の低かったため、長安がいなくなったことに気付く者はそう多くなく、問題は生じなかった。
刹那は長安を家臣とするとそのまま真田幸隆の屋敷へと向かい面識を得ることに成功した。
普通なら会うこともできないような人物でも、刹那のカリスマ性の前にはそのようなこともなく、難なく会うことが可能であった。
また、幸隆も刹那を優れた人物だとすぐに見抜き、二人の話に華が咲きその日は真田屋敷に泊まることになった。そして帰る時には「また是非いらしてくれ。いつでも歓迎する。」との言葉をもらい、刹那はたびたび幸隆の元を訪れることになる。
真田幸隆との人脈を形成した刹那はその足を大和国へと向けた。
刹那にはもう一人、どうしても自分の家臣としたかった人物がいた。
その人物こそ、後に三成に過ぎたるものと言われるほどの武将だった。
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