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第五章~近畿大波乱~
崩壊、そしてゼロからのスタート
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朝倉義景と合流した久政は姉川に布陣して織田、徳川との決戦に控えた。
姉川に浅井、朝倉が布陣したとの知らせを受けた信長は返り討ちにするべく軍を姉川を挟んだ向かい側に布陣させた。
「家康殿には朝倉の相手を願いたいと思うがいかがかな?」
信長のその要望に家康は言葉がでなくなった。
それもそのはずである。
徳川軍は1万それに対して朝倉は2万5000、倍以上の相手を野戦で敵にすることはほとんど勝ち目などない。
それに対して織田は3万、浅井は5000 。
兵数で見るなら相手をする軍は浅井になるはずなのである。
「家康殿、いかがかな?」
家康が黙っていると再度信長は問いかけてきた。
「お任せ下さいませ。我らが武勇お見せ致しましょう。」
家康が答えられずにいると隣にいた刹那が代わりにそう返答した。
「おぉ。これは頼もしいことだ。皆、刹那に負けてはおれぬぞっ!!」
刹那の返しに信長が大喜びして家臣達を鼓舞した。
軍議が終わると家康はすぐに席を立った。
「刹那、あんなことを請け負って大丈夫なのか?朝倉はこちらの倍以上の兵力なのだぞ!!」
「はい。出来もせぬことをあのように申しません。必ずや殿に勝利をお持ち致しましょう。」
「刹那がそこまで言うならばその言葉を信じよう。して、策はあるのだろうな?」
家康がそう聞くと刹那は笑みを浮かべた。
「はい。そのために長政殿を連れてきたのですから。」
家康と刹那は徳川の陣に戻ると長政を呼んだ。
「徳川殿、お呼びとのことでしたが、私にどのような御用でしょうか。」
「長政殿、私からお話しをさせていただきます。」
刹那はそう言うとある策を長政に伝えた。
「という策なのですが、いかがでしょう。やってくださいますか?」
「分かりました。この浅井長政、必ずや成功させてみせましょう。しかし、その策がなった暁には。」
「はい。長政殿が望んでおられたことが叶うでしょう。」
「ありがたきお言葉。」
「では長政殿、頼みますぞ。刹那、配慮は頼んだぞ。」
「はい。万事整えておきます。」
子細を刹那に託した家康は外へと出て行った。
「では我々も戻りましょうか。」
それから刹那は他の者たちにばれないように長政に兵を100与え浅井本陣へと向かわせた。
「殿も思いきった策をなさる。それにそれを認める大殿 もどれだけ殿を信じておられるのか。」
海玄が顎に手をあてながら唸った。
「まぁ、普通ならありえない策だと私も思いますが、預けた兵は皆一門衆です。それに丹波もつけてある、だからこそできる策ですよ。敵の当主に兵を預けて返すなんてね。」
「本格的に戦が始まるまでの間に長政殿はどれだけ自身のために命をかけてくれる者を見つけられるかですな。」
「私は浅井家の忠臣たちは長政殿に着くと思っているんだけどね。でも兵力はそこまで見込めないだろう。久政殿が優秀であればあるほど兵は浅井家の兵としての自負が強くなる。」
刹那がそう言うと海玄はふっと笑った。
「だからこそ神威家の兵は皆鍛練を欠かさぬのですな。自信が神威家の兵であることを誇りに思い。」
「皆にそう思ってもらえてるなら俺も今よりも良い家を作らねばならないね。殿のためにも、皆のためにも。」
「殿が更に上を目指されるならこの海玄、老骨に鞭を打って奮起致しましょうぞ。」
「甲斐の虎にそう言ってもらえると心強い。」
二人がそう話していると、
「では、その甲斐の虎を支えた参謀もその輪に加えてもらいませんとな。」
幸隆も話に加わるのだった。
「ふっ、うちの爺様方は皆元気ですな。」
「まだまだ若い者には負けぬわ。」
そんな会話をしながら三人は紅茶を飲み始めるのであった。
長政を送り出してから数日が経過したが、丹波から連絡はまだなにも届いていなかった。
それどころか戦は徐々に始まり、昨日には第一戦が行われた。
第一戦と言っても織田と浅井の兵が小競り合いをした程度のものに過ぎなかったが、姉川の地にはいつ戦が始まってもおかしくない空気が流れていた。
刹那の元には連日、徳川家の重臣達が今回の戦についての相談にやって来ており、刹那はそれぞれの役割を伝えてそれを心得た武将達は自身の役割を果たすために気持ちを高めた。
「本日は忠勝殿、康政殿、忠次殿でしたな。」
「徳川の中でも名だたる御仁ばかりが殿の元へと意見を求めにやってくる。」
「無理もありません。倍以上の兵力の敵を目の前にして皆不安なのでしょう。」
「そう言う殿は毎日落ち着いておられるようですがのぉ。」
「ふっ、海玄も幸隆も落ち着いているではないですか。」
「殿が落ち着いておると言うことは心配は無用ということにございましょうから我らが慌てる必要などありますまい?」
ほかの徳川家家臣達の陣では兵達が少なからず動揺しているのを宥める姿が見ることができるが、神威家においては900の兵すべてが普段と変わらない落ち着いて鍛練をしているのであった。
それを見た周りの徳川家家臣達は「やはり神威殿のところは別格だ。」と驚くと同時に尊敬の念をうかべるのであった。
「それに明日になれば動きがありますよ。我ら徳川家にとって吉報となる知らせがね。」
姉川に浅井、朝倉が布陣したとの知らせを受けた信長は返り討ちにするべく軍を姉川を挟んだ向かい側に布陣させた。
「家康殿には朝倉の相手を願いたいと思うがいかがかな?」
信長のその要望に家康は言葉がでなくなった。
それもそのはずである。
徳川軍は1万それに対して朝倉は2万5000、倍以上の相手を野戦で敵にすることはほとんど勝ち目などない。
それに対して織田は3万、浅井は5000 。
兵数で見るなら相手をする軍は浅井になるはずなのである。
「家康殿、いかがかな?」
家康が黙っていると再度信長は問いかけてきた。
「お任せ下さいませ。我らが武勇お見せ致しましょう。」
家康が答えられずにいると隣にいた刹那が代わりにそう返答した。
「おぉ。これは頼もしいことだ。皆、刹那に負けてはおれぬぞっ!!」
刹那の返しに信長が大喜びして家臣達を鼓舞した。
軍議が終わると家康はすぐに席を立った。
「刹那、あんなことを請け負って大丈夫なのか?朝倉はこちらの倍以上の兵力なのだぞ!!」
「はい。出来もせぬことをあのように申しません。必ずや殿に勝利をお持ち致しましょう。」
「刹那がそこまで言うならばその言葉を信じよう。して、策はあるのだろうな?」
家康がそう聞くと刹那は笑みを浮かべた。
「はい。そのために長政殿を連れてきたのですから。」
家康と刹那は徳川の陣に戻ると長政を呼んだ。
「徳川殿、お呼びとのことでしたが、私にどのような御用でしょうか。」
「長政殿、私からお話しをさせていただきます。」
刹那はそう言うとある策を長政に伝えた。
「という策なのですが、いかがでしょう。やってくださいますか?」
「分かりました。この浅井長政、必ずや成功させてみせましょう。しかし、その策がなった暁には。」
「はい。長政殿が望んでおられたことが叶うでしょう。」
「ありがたきお言葉。」
「では長政殿、頼みますぞ。刹那、配慮は頼んだぞ。」
「はい。万事整えておきます。」
子細を刹那に託した家康は外へと出て行った。
「では我々も戻りましょうか。」
それから刹那は他の者たちにばれないように長政に兵を100与え浅井本陣へと向かわせた。
「殿も思いきった策をなさる。それにそれを認める大殿 もどれだけ殿を信じておられるのか。」
海玄が顎に手をあてながら唸った。
「まぁ、普通ならありえない策だと私も思いますが、預けた兵は皆一門衆です。それに丹波もつけてある、だからこそできる策ですよ。敵の当主に兵を預けて返すなんてね。」
「本格的に戦が始まるまでの間に長政殿はどれだけ自身のために命をかけてくれる者を見つけられるかですな。」
「私は浅井家の忠臣たちは長政殿に着くと思っているんだけどね。でも兵力はそこまで見込めないだろう。久政殿が優秀であればあるほど兵は浅井家の兵としての自負が強くなる。」
刹那がそう言うと海玄はふっと笑った。
「だからこそ神威家の兵は皆鍛練を欠かさぬのですな。自信が神威家の兵であることを誇りに思い。」
「皆にそう思ってもらえてるなら俺も今よりも良い家を作らねばならないね。殿のためにも、皆のためにも。」
「殿が更に上を目指されるならこの海玄、老骨に鞭を打って奮起致しましょうぞ。」
「甲斐の虎にそう言ってもらえると心強い。」
二人がそう話していると、
「では、その甲斐の虎を支えた参謀もその輪に加えてもらいませんとな。」
幸隆も話に加わるのだった。
「ふっ、うちの爺様方は皆元気ですな。」
「まだまだ若い者には負けぬわ。」
そんな会話をしながら三人は紅茶を飲み始めるのであった。
長政を送り出してから数日が経過したが、丹波から連絡はまだなにも届いていなかった。
それどころか戦は徐々に始まり、昨日には第一戦が行われた。
第一戦と言っても織田と浅井の兵が小競り合いをした程度のものに過ぎなかったが、姉川の地にはいつ戦が始まってもおかしくない空気が流れていた。
刹那の元には連日、徳川家の重臣達が今回の戦についての相談にやって来ており、刹那はそれぞれの役割を伝えてそれを心得た武将達は自身の役割を果たすために気持ちを高めた。
「本日は忠勝殿、康政殿、忠次殿でしたな。」
「徳川の中でも名だたる御仁ばかりが殿の元へと意見を求めにやってくる。」
「無理もありません。倍以上の兵力の敵を目の前にして皆不安なのでしょう。」
「そう言う殿は毎日落ち着いておられるようですがのぉ。」
「ふっ、海玄も幸隆も落ち着いているではないですか。」
「殿が落ち着いておると言うことは心配は無用ということにございましょうから我らが慌てる必要などありますまい?」
ほかの徳川家家臣達の陣では兵達が少なからず動揺しているのを宥める姿が見ることができるが、神威家においては900の兵すべてが普段と変わらない落ち着いて鍛練をしているのであった。
それを見た周りの徳川家家臣達は「やはり神威殿のところは別格だ。」と驚くと同時に尊敬の念をうかべるのであった。
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