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第七章~織田家崩壊~
清洲会議2
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信孝の言葉に
「確かに、筋目としては三法師様が当主になるのはおかしなことではないですが、しかし、信孝様。三法師様はまだ幼少にございますれば織田家をまとめるには。」
「勝家殿、それを支えるのが筆頭家老のお役目ではありませんか。勝家殿が主体となり、織田家の当主を盛り立てる。これこそが亡き信長殿が望まれた形だと私は思います。」
「神威殿。信孝様。わかりました。この柴田勝家。会議では三法師様を織田家の次期当主として推薦いたしましょう。」
「では、私も三法師殿を当主にするべく、勝家殿のお力添えをいたしましょう。」
「かたじけない。」
こうして勝家は三法師を次期当主として据えるべく、丹羽長秀、池田恒興に話を持ちかけたのであった。
一方、勝家が去った後、刹那の元には羽柴秀吉が姿を見せていた。
「神威殿、お久しゅうございます。羽柴筑前守秀吉にござる。」
「これはこれは秀吉殿、お久しぶりです。こたびはわざわざのお出向き、どのようなご要件でしょうか?」
「なに、神威殿が織田家の会議に出席なさると聞いて先にご挨拶に伺った次第にございますよ。」
秀吉は笑いながらそう言った。
「それはそれはお耳が早いことで、さすがは秀吉殿というべきですかな。」
「なんの、神威殿ほどの噂であればすぐに皆に広がりましょう。」
秀吉はそう言い終えるとふざけた顔から真面目な顔に変わった。
「して、今回の後継者、神威殿はどなたを推すおつもりで?」
「血筋から申されれば織田信雄殿ではないのですかな?」
そう答えた。
「やはりそうですか。しかし、それで織田家は維持できますかな。」
「秀吉殿はなにを言いたいので?」
互いに笑顔を見せながらも本心は出さない状態のため、肝心なことには進まない。
「信雄様は傍若無人で器量よしとは言えないお方でございます。そのお方が織田家の当主をして皆がついてきましょうか。」
「確かに、信雄殿の悪い評判は耳にしております。しかし、それは秀吉殿を始めとする織田家のお歴々がお支えし、時にお叱りして導いていけば良いだけではございませんかな?」
刹那は更に続けた。
「それに秀吉殿としては信雄殿が当主となったほうがご自分のためにはなにかと都合が良いのではないですかな?」
刹那のその一言に一瞬秀吉の眉がピクっと動いたのを刹那は見逃さなかった。
「いやー、神威殿はご冗談が上手だ。織田家の当主にふさわしい方に織田家を継いでいただきたいとこの秀吉、心から思っておりますぞ。」
「ははは、緊張した様子をほぐそうと思いましてな。お許しくだされ。」
「分かっております。では、わしも信雄様をお支えするようにどのように行動するか考えるといたしましょう。」
秀吉はそう言うと部屋を後にした。
「はぁ。やはり秀吉は注意しておくべき人物だな。」
それから数時間後、清洲城大広間において織田家重臣、柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興、滝川一益、前田利家に徳川家筆頭家老であり、信長の敵を討った刹那が出席した織田家の後継者を決める会議が開催された。
「皆、よう集まってくれた。此度は織田家重臣を揃えて信忠様の次のご当主を決めるために会議を開きたいと思うが、各々異存はないか。」
勝家のこの声から織田家のこれからのことを話し合う会議、通称 清洲会議が始まったのである。
「此度は大殿の敵を討って下さった徳川家筆頭家老の神威殿にも参加して頂こうと思う。」
「伯父貴、神威殿は徳川家の人間だ。それなのにこの会議に居て良いのか?」
「利家、さっきも言ったように大殿の敵を討ったのは神威殿だ。この会議に出席する権利は大いにあるとわしは思うが。」
「そうですぞ、利家殿、神威殿が信長様の敵を討ってくれたのじゃ。会議に参加していただいてもかまわんじゃろ。」
利家の言葉に勝家、そして勝家に加勢する形で秀吉が声をかけた。
織田家筆頭家老の柴田勝家、織田家の出世頭の羽柴秀吉に揃って容認されては誰もその後に刹那の出席に異議を唱えることができる者はおらず、刹那の出席は容認されたのである。
「では改めて会議を始めたいと思う。まず皆で話し合いたいのは織田家の次期当主をどなたにやっていただくかだ。」
勝家がそう声を出すと出席者は全員沈黙を維持した。
少し経っても誰も意見を発しないため秀吉が
「筋目で言えば信長様の次男、織田信雄様が次期当主にふさわしいのでないですかな?」
そう意見を出した。
「確かに筋目としては信雄様がふさわしいだろう。しかし、信雄様は皆が織田家当主の器にあらずと思っておられるお方だ。それを当主に推すとは秀吉、お前はおのが操り人形になり得る信雄様を当主に据えたいだけなのではないか?」
と丹羽長秀が異議を唱えた。
「確かに、筋目としては三法師様が当主になるのはおかしなことではないですが、しかし、信孝様。三法師様はまだ幼少にございますれば織田家をまとめるには。」
「勝家殿、それを支えるのが筆頭家老のお役目ではありませんか。勝家殿が主体となり、織田家の当主を盛り立てる。これこそが亡き信長殿が望まれた形だと私は思います。」
「神威殿。信孝様。わかりました。この柴田勝家。会議では三法師様を織田家の次期当主として推薦いたしましょう。」
「では、私も三法師殿を当主にするべく、勝家殿のお力添えをいたしましょう。」
「かたじけない。」
こうして勝家は三法師を次期当主として据えるべく、丹羽長秀、池田恒興に話を持ちかけたのであった。
一方、勝家が去った後、刹那の元には羽柴秀吉が姿を見せていた。
「神威殿、お久しゅうございます。羽柴筑前守秀吉にござる。」
「これはこれは秀吉殿、お久しぶりです。こたびはわざわざのお出向き、どのようなご要件でしょうか?」
「なに、神威殿が織田家の会議に出席なさると聞いて先にご挨拶に伺った次第にございますよ。」
秀吉は笑いながらそう言った。
「それはそれはお耳が早いことで、さすがは秀吉殿というべきですかな。」
「なんの、神威殿ほどの噂であればすぐに皆に広がりましょう。」
秀吉はそう言い終えるとふざけた顔から真面目な顔に変わった。
「して、今回の後継者、神威殿はどなたを推すおつもりで?」
「血筋から申されれば織田信雄殿ではないのですかな?」
そう答えた。
「やはりそうですか。しかし、それで織田家は維持できますかな。」
「秀吉殿はなにを言いたいので?」
互いに笑顔を見せながらも本心は出さない状態のため、肝心なことには進まない。
「信雄様は傍若無人で器量よしとは言えないお方でございます。そのお方が織田家の当主をして皆がついてきましょうか。」
「確かに、信雄殿の悪い評判は耳にしております。しかし、それは秀吉殿を始めとする織田家のお歴々がお支えし、時にお叱りして導いていけば良いだけではございませんかな?」
刹那は更に続けた。
「それに秀吉殿としては信雄殿が当主となったほうがご自分のためにはなにかと都合が良いのではないですかな?」
刹那のその一言に一瞬秀吉の眉がピクっと動いたのを刹那は見逃さなかった。
「いやー、神威殿はご冗談が上手だ。織田家の当主にふさわしい方に織田家を継いでいただきたいとこの秀吉、心から思っておりますぞ。」
「ははは、緊張した様子をほぐそうと思いましてな。お許しくだされ。」
「分かっております。では、わしも信雄様をお支えするようにどのように行動するか考えるといたしましょう。」
秀吉はそう言うと部屋を後にした。
「はぁ。やはり秀吉は注意しておくべき人物だな。」
それから数時間後、清洲城大広間において織田家重臣、柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興、滝川一益、前田利家に徳川家筆頭家老であり、信長の敵を討った刹那が出席した織田家の後継者を決める会議が開催された。
「皆、よう集まってくれた。此度は織田家重臣を揃えて信忠様の次のご当主を決めるために会議を開きたいと思うが、各々異存はないか。」
勝家のこの声から織田家のこれからのことを話し合う会議、通称 清洲会議が始まったのである。
「此度は大殿の敵を討って下さった徳川家筆頭家老の神威殿にも参加して頂こうと思う。」
「伯父貴、神威殿は徳川家の人間だ。それなのにこの会議に居て良いのか?」
「利家、さっきも言ったように大殿の敵を討ったのは神威殿だ。この会議に出席する権利は大いにあるとわしは思うが。」
「そうですぞ、利家殿、神威殿が信長様の敵を討ってくれたのじゃ。会議に参加していただいてもかまわんじゃろ。」
利家の言葉に勝家、そして勝家に加勢する形で秀吉が声をかけた。
織田家筆頭家老の柴田勝家、織田家の出世頭の羽柴秀吉に揃って容認されては誰もその後に刹那の出席に異議を唱えることができる者はおらず、刹那の出席は容認されたのである。
「では改めて会議を始めたいと思う。まず皆で話し合いたいのは織田家の次期当主をどなたにやっていただくかだ。」
勝家がそう声を出すと出席者は全員沈黙を維持した。
少し経っても誰も意見を発しないため秀吉が
「筋目で言えば信長様の次男、織田信雄様が次期当主にふさわしいのでないですかな?」
そう意見を出した。
「確かに筋目としては信雄様がふさわしいだろう。しかし、信雄様は皆が織田家当主の器にあらずと思っておられるお方だ。それを当主に推すとは秀吉、お前はおのが操り人形になり得る信雄様を当主に据えたいだけなのではないか?」
と丹羽長秀が異議を唱えた。
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