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第七章~織田家崩壊~
清洲会議
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刹那が明智軍を討伐した後、頃合を図り家康率いる徳川本隊が神威軍と合流して刹那が用意した罪人の首を光秀の首級ということにして首実検を行った。
家康もその者が偽物であることは理解したが、刹那の意図を感じ首は光秀のものとして処理された。
それから2週間ほどして刹那は信孝と共に尾張、清洲城へと赴いていた。
「神威殿、此度はわしの願いを聞き入れて下さり感謝いたす。」
「いえ、織田家筆頭家老である勝家殿の頼みとあれば断ることができましょうか。」
「ふっ、わしなど、まだまだじゃと神威殿を見ていると思わせられる。」
「信孝殿をお連れしましたので部外者である私は城を一度出ようと思います。」
そう言って刹那が部屋を出ようとした。
「神威殿、お待ちを。」
「なんでしょうか。」
「神威殿にぜひ会議に出席を願いたい。」
「部外者の私がですか?今回の会議は織田家の次期当主を決めるものだと思っておりましたが。」
「左様。神威殿は織田家の人間ではないが、織田の盟友、徳川家の筆頭家老にして謀反人明智光秀の首を落としたいわば織田の恩人にござる。そして亡き大殿が信孝様をお預けしたお方だ。これほどの人物が今回の会議に出て誰が文句を言えようか。いや、もし文句を言う者がおればわしが許さぬ。神威殿、どうか信孝様の後見として会議に出てはもらえまいか。」
刹那は少し考えた後、
「勝家殿は信孝殿を織田家の次期当主にしようとお考えなのですか?」
「うむ。大殿、そして当主であった信忠様がなくなった今、織田家を継ぐのは次男の信雄様、三男の信孝様このお二人のどちらかであろう。」
「ですが、筋目で申されるのであれば信雄殿が継承権最優先者なのではありませんか?」
「神威殿もご存知のとおり、信雄様は当主の器ではない。それに比べ三男とはいえ信孝様は信雄様と歳は同じで、優秀だとわしは思っている。ならば信孝様に当主になってもらうしかない。」
「確かに信孝殿は優秀です。勉学にもよく励み織田を出た時よりも優れた武将になっているでしょう。」
「なれば!!」
「しかし、織田家を出た身です。そこに難癖を羽柴殿あたりがつけてくると思いますよ。」
「それはっ。」
「それに信孝殿ご本人がどのように考えているかも聞いてみませんと。」
刹那はそう言うと別室にいた信孝を呼んできた。
「勝家、久しいな。」
「はっ。お久しゅうございます信孝様。」
「信孝殿、今回、柴田殿があなたを織田家の次期当主にしたいと考えているようですよ。」
「織田家を出た私をですか。」
「信孝様にはぜひ織田家当主となって我らを導いていただきたくお願い申しあげます。」
「どうしますか?信孝殿、あなたがお決めになりなさい。」
信孝は少し考えた後
「勝家、悪いがそれはできない。」
そう当主就任のお願いを断った。
「なっ、なぜにございますか!!」
勝家は信孝の言葉に驚きを隠せなかった。
「私は織田家を出た身だからだ。」
「それは大殿が信孝様を成長させようとなされて。」
「だとしても私は刹那様に織田家を捨てると約束して今も様々なことを教えていただいている。それを破ることは出来ない。それに兄上がいるのに私が当主になることがどうして出来ようか。」
「しかしっ、信雄様が当主になられれば織田家が滅びるは目に見えていることにございます。」
「そうならないために支えるのが勝家、筆頭家老であるお前の役目ではないのか?」
「そっ、それは。」
「それに兄上が当主になって滅びるような織田家ならいずれ刹那様に滅ぼされるさ。そうなれば勝家、
お前も神威家に来るといいさ。」
「信孝様・・・。」
信孝はそう言うと部屋を後にした。
「神威殿。」
「はい?」
「あれは本当に信孝様か?」
「はい。紛れもなく織田信長殿の三男、織田信孝殿にございます。」
「あのようにご立派になられて。」
勝家はそう言うと涙を流した。
「神威殿、これからも信孝様のことをよろしくお願い致します。」
「はい。もちろんにございます。」
「さて、わしも信雄様を主とする心構えをせねばな。」
「勝家殿、その件についてお話が。」
刹那はそう言ってと部屋を出ようとした勝家を引き留めた。
「先ほど、私に次期当主を決める会議に出てほしいとおっしゃられましたね?」
「あぁ、言った。」
「そのお話、お引き受け致します。私も織田家の次期当主を決める会議に出させていただきたい。」
「まっ、誠かっ!いや、しかし、信孝様が当主になる意思がないのでは。」
「私が当主にしようとしてるのは信孝殿、そして信雄殿でもありませんよ。」
刹那がそう言うと勝家は不思議そうな顔をした。
「神威殿、では誰を当主にしようとお考えなのだ?」
「血筋的にも一番相応しいお方がお出でではないですか。」
勝家は少し考えた後
「すまん。わしの頭では思い浮かばん。」
勝家がそう言うと退出したはずの信孝がまた部屋に入ってきた。
「織田家の次期当主はこの子だ。勝家。」
信孝の腕に抱かれていたのは前織田家当主、そして自身の兄である織田信忠の嫡男である織田三法師だった。
「のっ、信孝様。」
「勝家、前織田家当主は兄上だ。ならばその嫡男である三法師が家督を継ぐのが筋目だとは思わんか?」
家康もその者が偽物であることは理解したが、刹那の意図を感じ首は光秀のものとして処理された。
それから2週間ほどして刹那は信孝と共に尾張、清洲城へと赴いていた。
「神威殿、此度はわしの願いを聞き入れて下さり感謝いたす。」
「いえ、織田家筆頭家老である勝家殿の頼みとあれば断ることができましょうか。」
「ふっ、わしなど、まだまだじゃと神威殿を見ていると思わせられる。」
「信孝殿をお連れしましたので部外者である私は城を一度出ようと思います。」
そう言って刹那が部屋を出ようとした。
「神威殿、お待ちを。」
「なんでしょうか。」
「神威殿にぜひ会議に出席を願いたい。」
「部外者の私がですか?今回の会議は織田家の次期当主を決めるものだと思っておりましたが。」
「左様。神威殿は織田家の人間ではないが、織田の盟友、徳川家の筆頭家老にして謀反人明智光秀の首を落としたいわば織田の恩人にござる。そして亡き大殿が信孝様をお預けしたお方だ。これほどの人物が今回の会議に出て誰が文句を言えようか。いや、もし文句を言う者がおればわしが許さぬ。神威殿、どうか信孝様の後見として会議に出てはもらえまいか。」
刹那は少し考えた後、
「勝家殿は信孝殿を織田家の次期当主にしようとお考えなのですか?」
「うむ。大殿、そして当主であった信忠様がなくなった今、織田家を継ぐのは次男の信雄様、三男の信孝様このお二人のどちらかであろう。」
「ですが、筋目で申されるのであれば信雄殿が継承権最優先者なのではありませんか?」
「神威殿もご存知のとおり、信雄様は当主の器ではない。それに比べ三男とはいえ信孝様は信雄様と歳は同じで、優秀だとわしは思っている。ならば信孝様に当主になってもらうしかない。」
「確かに信孝殿は優秀です。勉学にもよく励み織田を出た時よりも優れた武将になっているでしょう。」
「なれば!!」
「しかし、織田家を出た身です。そこに難癖を羽柴殿あたりがつけてくると思いますよ。」
「それはっ。」
「それに信孝殿ご本人がどのように考えているかも聞いてみませんと。」
刹那はそう言うと別室にいた信孝を呼んできた。
「勝家、久しいな。」
「はっ。お久しゅうございます信孝様。」
「信孝殿、今回、柴田殿があなたを織田家の次期当主にしたいと考えているようですよ。」
「織田家を出た私をですか。」
「信孝様にはぜひ織田家当主となって我らを導いていただきたくお願い申しあげます。」
「どうしますか?信孝殿、あなたがお決めになりなさい。」
信孝は少し考えた後
「勝家、悪いがそれはできない。」
そう当主就任のお願いを断った。
「なっ、なぜにございますか!!」
勝家は信孝の言葉に驚きを隠せなかった。
「私は織田家を出た身だからだ。」
「それは大殿が信孝様を成長させようとなされて。」
「だとしても私は刹那様に織田家を捨てると約束して今も様々なことを教えていただいている。それを破ることは出来ない。それに兄上がいるのに私が当主になることがどうして出来ようか。」
「しかしっ、信雄様が当主になられれば織田家が滅びるは目に見えていることにございます。」
「そうならないために支えるのが勝家、筆頭家老であるお前の役目ではないのか?」
「そっ、それは。」
「それに兄上が当主になって滅びるような織田家ならいずれ刹那様に滅ぼされるさ。そうなれば勝家、
お前も神威家に来るといいさ。」
「信孝様・・・。」
信孝はそう言うと部屋を後にした。
「神威殿。」
「はい?」
「あれは本当に信孝様か?」
「はい。紛れもなく織田信長殿の三男、織田信孝殿にございます。」
「あのようにご立派になられて。」
勝家はそう言うと涙を流した。
「神威殿、これからも信孝様のことをよろしくお願い致します。」
「はい。もちろんにございます。」
「さて、わしも信雄様を主とする心構えをせねばな。」
「勝家殿、その件についてお話が。」
刹那はそう言ってと部屋を出ようとした勝家を引き留めた。
「先ほど、私に次期当主を決める会議に出てほしいとおっしゃられましたね?」
「あぁ、言った。」
「そのお話、お引き受け致します。私も織田家の次期当主を決める会議に出させていただきたい。」
「まっ、誠かっ!いや、しかし、信孝様が当主になる意思がないのでは。」
「私が当主にしようとしてるのは信孝殿、そして信雄殿でもありませんよ。」
刹那がそう言うと勝家は不思議そうな顔をした。
「神威殿、では誰を当主にしようとお考えなのだ?」
「血筋的にも一番相応しいお方がお出でではないですか。」
勝家は少し考えた後
「すまん。わしの頭では思い浮かばん。」
勝家がそう言うと退出したはずの信孝がまた部屋に入ってきた。
「織田家の次期当主はこの子だ。勝家。」
信孝の腕に抱かれていたのは前織田家当主、そして自身の兄である織田信忠の嫡男である織田三法師だった。
「のっ、信孝様。」
「勝家、前織田家当主は兄上だ。ならばその嫡男である三法師が家督を継ぐのが筋目だとは思わんか?」
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