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第七章~織田家崩壊~
家中不和7
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「師匠・・・・。」
半蔵の言葉に改めて刹那への尊敬の念を深める信孝であった。
「半蔵殿、一つ頼まれてはくれないだろうか。」
「なんでしょうか。」
「配下の忍びの者を使って、我らが討ち取られたと偽の情報をやつらに掴ませたいのだ。」
「そのことでしたらご心配なく、殿に言われておりましたので既に一人、安土城へと向かわせておりますゆえ。」
「そうかっ!さすがは師匠、もしかすると私がこうゆう行動に出るのもすべて予想されていたのではないだろうか。」
「我らには到底考えられないようなことをやってのける殿であればそれもありえましょう。」
「ふっ、さすがは師匠だ。これは父上であれ秀吉であれかなうわけがない。」
その頃、安土にいる秀吉の元には偽の伝令からの報告が届いていた。
「ご報告、近江と美濃の国境付近の山中にて、織田信孝様、織田三法師様討ち取りましてございます。」
「やったかっ!!官兵衛!!」
「はい。では殿、信雄様へこのことを報告し、織田家の当主にしたてあげるといたしましょう。」
「うむ、そうだな。伝令ご苦労だった。下がって休め。」
「はっ。」
伝令は秀吉の前から下がるとそのまま安土城を出た。
秀吉はすぐさま織田信雄のいる二条城へと向かい、織田家の当主になるように提案しに向かった。
秀吉が二条城へと着いた頃、刹那は忍びから事の詳細を聞いていた。
「そうか、無事に信孝、三法師を救出したか。して、今二人はどこにいる。」
「現在は岐阜城へと入り柴田勝家などと合流しようとしております。」
「そうか、岐阜城に入ればとりあえずは大丈夫であろう。殿にもこのことを伝えてあるか?」
「はっ。私とは別の者が向かいましたので明日には情報が届くと思われます。」
「そうか、わかった。」
刹那は忍びを下がらせると部屋を出て空をみた。
(信孝、私から力を貸すのはここまでですよ。後はあなたがどう行動するかです。)
一方、岐阜城に戻ってきた信孝、三法師は勝家たちと合流していた。
「信孝様、よくぞご無事で!!」
勝家は信孝の顔を見るなり顔に涙を浮かべていた。
「勝家、泣くでない。ほれ、三法師の前でそんな状態で良いのか?」
「こっ、これは申し訳ございませぬ。」
「かついえのじぃ。かなしいのですか?」
「いえ、嬉しいのでございます。三法師様、信孝様とこうしてまたお会いできたことが。」
「わたしもかついえのじぃにあえてうれしいです。」
三法師はそう言うと勝家に抱きついた。
「さて、勝家、これからどう動く。このままではここにいる皆、死ぬことになるか秀吉の手駒となるぞ。」
「はっ。その二つは何としてでも避けねばなりませぬ。猿の傀儡となることはもちろん、お二方が死ぬなどもってのほかにございますから。」
勝家がそう言うとほかの陣営も皆「そうだ」と同意の 声をあげる。
「であればだ、私が考えていることがある。皆、聞いてくれるか。」
信孝がそう言うと皆は頷いて信孝が意見を話し出すのを待っていた。
半蔵の言葉に改めて刹那への尊敬の念を深める信孝であった。
「半蔵殿、一つ頼まれてはくれないだろうか。」
「なんでしょうか。」
「配下の忍びの者を使って、我らが討ち取られたと偽の情報をやつらに掴ませたいのだ。」
「そのことでしたらご心配なく、殿に言われておりましたので既に一人、安土城へと向かわせておりますゆえ。」
「そうかっ!さすがは師匠、もしかすると私がこうゆう行動に出るのもすべて予想されていたのではないだろうか。」
「我らには到底考えられないようなことをやってのける殿であればそれもありえましょう。」
「ふっ、さすがは師匠だ。これは父上であれ秀吉であれかなうわけがない。」
その頃、安土にいる秀吉の元には偽の伝令からの報告が届いていた。
「ご報告、近江と美濃の国境付近の山中にて、織田信孝様、織田三法師様討ち取りましてございます。」
「やったかっ!!官兵衛!!」
「はい。では殿、信雄様へこのことを報告し、織田家の当主にしたてあげるといたしましょう。」
「うむ、そうだな。伝令ご苦労だった。下がって休め。」
「はっ。」
伝令は秀吉の前から下がるとそのまま安土城を出た。
秀吉はすぐさま織田信雄のいる二条城へと向かい、織田家の当主になるように提案しに向かった。
秀吉が二条城へと着いた頃、刹那は忍びから事の詳細を聞いていた。
「そうか、無事に信孝、三法師を救出したか。して、今二人はどこにいる。」
「現在は岐阜城へと入り柴田勝家などと合流しようとしております。」
「そうか、岐阜城に入ればとりあえずは大丈夫であろう。殿にもこのことを伝えてあるか?」
「はっ。私とは別の者が向かいましたので明日には情報が届くと思われます。」
「そうか、わかった。」
刹那は忍びを下がらせると部屋を出て空をみた。
(信孝、私から力を貸すのはここまでですよ。後はあなたがどう行動するかです。)
一方、岐阜城に戻ってきた信孝、三法師は勝家たちと合流していた。
「信孝様、よくぞご無事で!!」
勝家は信孝の顔を見るなり顔に涙を浮かべていた。
「勝家、泣くでない。ほれ、三法師の前でそんな状態で良いのか?」
「こっ、これは申し訳ございませぬ。」
「かついえのじぃ。かなしいのですか?」
「いえ、嬉しいのでございます。三法師様、信孝様とこうしてまたお会いできたことが。」
「わたしもかついえのじぃにあえてうれしいです。」
三法師はそう言うと勝家に抱きついた。
「さて、勝家、これからどう動く。このままではここにいる皆、死ぬことになるか秀吉の手駒となるぞ。」
「はっ。その二つは何としてでも避けねばなりませぬ。猿の傀儡となることはもちろん、お二方が死ぬなどもってのほかにございますから。」
勝家がそう言うとほかの陣営も皆「そうだ」と同意の 声をあげる。
「であればだ、私が考えていることがある。皆、聞いてくれるか。」
信孝がそう言うと皆は頷いて信孝が意見を話し出すのを待っていた。
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