101 / 157
第七章~織田家崩壊~
大いなる決意
しおりを挟む
「本日、この時を持って織田家を滅ぼす。」
信孝はそう宣言した。
それを聞いた勝家を始めとした家臣達は意味がわからず困惑の顔を浮かべていた。
「のっ、信孝様。織田家を滅ぼすとはどうゆうことでしょうか。・・・・・やはり、御自害をなさるおつもりなのですかっ!!」
勝家の発言にほかの織田家家臣も信孝を止める発言をこぞってした。
「落ち着け、私は自害するつもりも三法師を殺すつもりもない。」
「では、どのような意味なのでしょうか?」
理解が追いついていない利家が信孝に質問した。
「このままではどのみち織田家は秀吉によって滅ぼされるか、良くて秀吉の支配下で小大名となるだけであろう。しかし、それを三法師にさせたくはない。であれば、織田家自体をなくしてしまえばいい。」
信孝がそこまで言うと勝家が、
「つまりは今三法師様が狙われるのは織田家の現当主として利用価値があるからなのだからその利用価値を織田家を滅ぼすことによってなくしてしまえば三法師様を狙う意味がなくなると。」
「あぁ。そういうことだ。もちろん織田家がなくなるということはお前たちも織田家の家臣ではなくなる。つまりは今有している自領で大名になることが可能になる。その後はそれぞれが望むように身を振ればよい。」
「そうなれば信孝様、三法師様はどうなさるおつもりなのですか?」
一益が心配そうに聞いた。
「私らは師匠、神威刹那殿に頭を下げ、庇護下にでも加えてもらおう。三法師の有している領土である尾張と美濃は秀吉に奪われることになるがそこは仕方があるまい。」
「本来であれば皆に分配してやりたいが、それをやれば秀吉に目をつけられてしまうだろうからな。せめて皆は織田家に振り回されずこれからは自由に動いてくれ。これまで父、織田信長、甥、織田三法師に忠義を尽くしてくれたことを変わりに礼を申す。」
信孝はそう言うと家臣たちに向かって頭を下げた。
「信孝、そのような勝手が許されるとお思いですか?」
頭を下げる信孝に向かって勝家がそう声をかけた。
「そうだな、私の命でよければくれてやる。だが、三法師には罪はない。この子だけは救ってやってくれ。頼む。」
そう言葉を続ける信孝の肩に勝家が手をおいた。
「誰が主に向かってそのようなことをしましょうか。わしが申したいのはわしの忠義をこんなところでおいていかないでくだされということにございます。」
「勝家。」
「この柴田勝家、腐っても織田家の筆頭家老にございますぞ。わしがいるべき場所は信孝様、三法師様と同じにございます。お二人が神威殿の元に行かれるのであればわしもお供いたします。」
「勝家、お前。・・・・。それでよいのか、神威家に行くということは今の領地を捨てるという事だぞ。今の私ではお前に払える領地なども用意できるかわからぬぞ。」
「ふっ、わしはこう見えましても織田家の筆頭家老でしてな、蓄えは持ち合わせております。そこから家臣どもを養えば良いだけのこと。足りない分は商いや百姓に混じって畑作でもいたしましょう。」
「勝家・・・・・。お前・・・・・。」
「叔父貴、それはいささかずるいんじゃないか?」
「なんじゃ、利家。」
「俺もお供させてくれないと困る。こんなところで織田家を離れたらまつに叱られてしまうわ。」
「なんじゃ、嫁が怖いからついていくのか?」
佐久間盛政が利家をからかうようにそう言った。
「ちっ、違うわっ!!」
「信孝様、この佐久間盛政もお忘れなきように頼みますぞ。」
「盛政。」
「そうじゃ、ついていきますぞ。」
「一益。」
「そういうわけにございます。信孝様。」
「成政まで・・・・・・。お前ら、皆バカばかりだな。こうなっては師匠に願い出るだけではなく、家康殿にも頼みにいかねばいかんではないか。」
「わしらから離れるなんてことは許しませんぞ。信孝様。」
「わざわざ浜松に来ることはないぞ、信孝殿。」
その声に信孝たちが振り返ると、そこには家康と刹那の姿があった。
「し、師匠、家康殿。どうして岐阜に!!」
「刹那から共に来てくれと言われてな。浜松からここまで参った次第だ。」
「たまには殿にもご活躍していただかないと。と直親殿に言われまして。では殿に御足労をお願いしようということになったのでございます。」
「ふっ、直親、主をなんだと思っておるのだ。」
家康は後ろに控えている直親に笑いながら声をかけた。
「家康様が「たまにはわしも出て歩きたい。」と申されましたので義兄上にお話したまででございます。」
「まったく、この義兄にしてこの義弟ありということか。刹那。」
信孝はそう宣言した。
それを聞いた勝家を始めとした家臣達は意味がわからず困惑の顔を浮かべていた。
「のっ、信孝様。織田家を滅ぼすとはどうゆうことでしょうか。・・・・・やはり、御自害をなさるおつもりなのですかっ!!」
勝家の発言にほかの織田家家臣も信孝を止める発言をこぞってした。
「落ち着け、私は自害するつもりも三法師を殺すつもりもない。」
「では、どのような意味なのでしょうか?」
理解が追いついていない利家が信孝に質問した。
「このままではどのみち織田家は秀吉によって滅ぼされるか、良くて秀吉の支配下で小大名となるだけであろう。しかし、それを三法師にさせたくはない。であれば、織田家自体をなくしてしまえばいい。」
信孝がそこまで言うと勝家が、
「つまりは今三法師様が狙われるのは織田家の現当主として利用価値があるからなのだからその利用価値を織田家を滅ぼすことによってなくしてしまえば三法師様を狙う意味がなくなると。」
「あぁ。そういうことだ。もちろん織田家がなくなるということはお前たちも織田家の家臣ではなくなる。つまりは今有している自領で大名になることが可能になる。その後はそれぞれが望むように身を振ればよい。」
「そうなれば信孝様、三法師様はどうなさるおつもりなのですか?」
一益が心配そうに聞いた。
「私らは師匠、神威刹那殿に頭を下げ、庇護下にでも加えてもらおう。三法師の有している領土である尾張と美濃は秀吉に奪われることになるがそこは仕方があるまい。」
「本来であれば皆に分配してやりたいが、それをやれば秀吉に目をつけられてしまうだろうからな。せめて皆は織田家に振り回されずこれからは自由に動いてくれ。これまで父、織田信長、甥、織田三法師に忠義を尽くしてくれたことを変わりに礼を申す。」
信孝はそう言うと家臣たちに向かって頭を下げた。
「信孝、そのような勝手が許されるとお思いですか?」
頭を下げる信孝に向かって勝家がそう声をかけた。
「そうだな、私の命でよければくれてやる。だが、三法師には罪はない。この子だけは救ってやってくれ。頼む。」
そう言葉を続ける信孝の肩に勝家が手をおいた。
「誰が主に向かってそのようなことをしましょうか。わしが申したいのはわしの忠義をこんなところでおいていかないでくだされということにございます。」
「勝家。」
「この柴田勝家、腐っても織田家の筆頭家老にございますぞ。わしがいるべき場所は信孝様、三法師様と同じにございます。お二人が神威殿の元に行かれるのであればわしもお供いたします。」
「勝家、お前。・・・・。それでよいのか、神威家に行くということは今の領地を捨てるという事だぞ。今の私ではお前に払える領地なども用意できるかわからぬぞ。」
「ふっ、わしはこう見えましても織田家の筆頭家老でしてな、蓄えは持ち合わせております。そこから家臣どもを養えば良いだけのこと。足りない分は商いや百姓に混じって畑作でもいたしましょう。」
「勝家・・・・・。お前・・・・・。」
「叔父貴、それはいささかずるいんじゃないか?」
「なんじゃ、利家。」
「俺もお供させてくれないと困る。こんなところで織田家を離れたらまつに叱られてしまうわ。」
「なんじゃ、嫁が怖いからついていくのか?」
佐久間盛政が利家をからかうようにそう言った。
「ちっ、違うわっ!!」
「信孝様、この佐久間盛政もお忘れなきように頼みますぞ。」
「盛政。」
「そうじゃ、ついていきますぞ。」
「一益。」
「そういうわけにございます。信孝様。」
「成政まで・・・・・・。お前ら、皆バカばかりだな。こうなっては師匠に願い出るだけではなく、家康殿にも頼みにいかねばいかんではないか。」
「わしらから離れるなんてことは許しませんぞ。信孝様。」
「わざわざ浜松に来ることはないぞ、信孝殿。」
その声に信孝たちが振り返ると、そこには家康と刹那の姿があった。
「し、師匠、家康殿。どうして岐阜に!!」
「刹那から共に来てくれと言われてな。浜松からここまで参った次第だ。」
「たまには殿にもご活躍していただかないと。と直親殿に言われまして。では殿に御足労をお願いしようということになったのでございます。」
「ふっ、直親、主をなんだと思っておるのだ。」
家康は後ろに控えている直親に笑いながら声をかけた。
「家康様が「たまにはわしも出て歩きたい。」と申されましたので義兄上にお話したまででございます。」
「まったく、この義兄にしてこの義弟ありということか。刹那。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる