チートな家臣はいかがですか?

織田っち

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第七章~織田家崩壊~

大いなる決意

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「本日、この時を持って織田家を滅ぼす。」

信孝はそう宣言した。

それを聞いた勝家を始めとした家臣達は意味がわからず困惑の顔を浮かべていた。

「のっ、信孝様。織田家を滅ぼすとはどうゆうことでしょうか。・・・・・やはり、御自害をなさるおつもりなのですかっ!!」

勝家の発言にほかの織田家家臣も信孝を止める発言をこぞってした。

「落ち着け、私は自害するつもりも三法師を殺すつもりもない。」

「では、どのような意味なのでしょうか?」

理解が追いついていない利家が信孝に質問した。

「このままではどのみち織田家は秀吉によって滅ぼされるか、良くて秀吉の支配下で小大名となるだけであろう。しかし、それを三法師にさせたくはない。であれば、織田家自体をなくしてしまえばいい。」

信孝がそこまで言うと勝家が、

「つまりは今三法師様が狙われるのは織田家の現当主として利用価値があるからなのだからその利用価値を織田家を滅ぼすことによってなくしてしまえば三法師様を狙う意味がなくなると。」

「あぁ。そういうことだ。もちろん織田家がなくなるということはお前たちも織田家の家臣ではなくなる。つまりは今有している自領で大名になることが可能になる。その後はそれぞれが望むように身を振ればよい。」

「そうなれば信孝様、三法師様はどうなさるおつもりなのですか?」

一益が心配そうに聞いた。

「私らは師匠、神威刹那殿に頭を下げ、庇護下にでも加えてもらおう。三法師の有している領土である尾張と美濃は秀吉に奪われることになるがそこは仕方があるまい。」

「本来であれば皆に分配してやりたいが、それをやれば秀吉に目をつけられてしまうだろうからな。せめて皆は織田家に振り回されずこれからは自由に動いてくれ。これまで父、織田信長、甥、織田三法師に忠義を尽くしてくれたことを変わりに礼を申す。」

信孝はそう言うと家臣たちに向かって頭を下げた。

「信孝、そのような勝手が許されるとお思いですか?」

頭を下げる信孝に向かって勝家がそう声をかけた。

「そうだな、私の命でよければくれてやる。だが、三法師には罪はない。この子だけは救ってやってくれ。頼む。」

そう言葉を続ける信孝の肩に勝家が手をおいた。

「誰が主に向かってそのようなことをしましょうか。わしが申したいのはわしの忠義をこんなところでおいていかないでくだされということにございます。」

「勝家。」

「この柴田勝家、腐っても織田家の筆頭家老にございますぞ。わしがいるべき場所は信孝様、三法師様と同じにございます。お二人が神威殿の元に行かれるのであればわしもお供いたします。」

「勝家、お前。・・・・。それでよいのか、神威家に行くということは今の領地を捨てるという事だぞ。今の私ではお前に払える領地なども用意できるかわからぬぞ。」

「ふっ、わしはこう見えましても織田家の筆頭家老でしてな、蓄えは持ち合わせております。そこから家臣どもを養えば良いだけのこと。足りない分は商いや百姓に混じって畑作でもいたしましょう。」

「勝家・・・・・。お前・・・・・。」

「叔父貴、それはいささかずるいんじゃないか?」

「なんじゃ、利家。」

「俺もお供させてくれないと困る。こんなところで織田家を離れたらまつに叱られてしまうわ。」

「なんじゃ、嫁が怖いからついていくのか?」

佐久間盛政が利家をからかうようにそう言った。

「ちっ、違うわっ!!」

「信孝様、この佐久間盛政もお忘れなきように頼みますぞ。」

「盛政。」

「そうじゃ、ついていきますぞ。」

「一益。」

「そういうわけにございます。信孝様。」

「成政まで・・・・・・。お前ら、皆バカばかりだな。こうなっては師匠に願い出るだけではなく、家康殿にも頼みにいかねばいかんではないか。」

「わしらから離れるなんてことは許しませんぞ。信孝様。」

「わざわざ浜松に来ることはないぞ、信孝殿。」

その声に信孝たちが振り返ると、そこには家康と刹那の姿があった。

「し、師匠、家康殿。どうして岐阜に!!」

「刹那から共に来てくれと言われてな。浜松からここまで参った次第だ。」

「たまには殿にもご活躍していただかないと。と直親殿に言われまして。では殿に御足労をお願いしようということになったのでございます。」

「ふっ、直親、主をなんだと思っておるのだ。」

家康は後ろに控えている直親に笑いながら声をかけた。

「家康様が「たまにはわしも出て歩きたい。」と申されましたので義兄上にお話したまででございます。」

「まったく、この義兄にしてこの義弟ありということか。刹那。」
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