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第九章~西国での動き~
西日本大騒動9
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「では、明日、通直殿にお会い致しましょう。」
「では、そのように手配致します。」
直昌はそう言うと頭を下げて部屋を出て行った。
直昌と入れ替わるように今度は大谷吉継が部屋へ入ってきた。
「若、大野殿を配下に加えるおつもりですか?」
「さすがは吉継、私の考えなどお見通しか?」
「若とともに神威塾で学んでおります故、大体は予想できますよ。」
「そうだったな。」
直虎は笑いながら言った。
「父上も使える家臣は様々なところから集めてきた。私もそれを見習うだけさ。」
「そうですな。殿は自身の持つ魅力で人が自然と集まりました。若にもそれを感じておりますよ。」
「父上には到底叶わんのはわかっている。故に私は人に頼らねばならん。もちろん吉継、お前も頼りにしているからな。」
「嬉しきお言葉。今回の長宗我部との戦いでまずは若に私の力をお見せ致しましょう。」
「期待しておる。」
翌日、直虎は予定通り通直に目通りを申し出てすんなりと通った。
「直虎殿、今日はどのような要件かな?」
「本日は長宗我部との戦において、将をお一人お貸し願いたいと思いまして。」
「ほう、我が家臣でお役にたちますかな?」
「えぇ。大野直昌殿をぜひに。」
「直虎殿、よろしいか?」
そこに直房が口を挟んだ。
「なんでしょうか?」
「なぜに大野殿なのでしょうか?」
「簡単なことにございます。我らの元へ使者として来た時から知っておる武人で、我らの兵などに興味を持っておられる方だからですよ。それとも平岡殿も我らとともに先陣に出たいですか?」
直虎がそう直房に笑顔で言うと
「いっ、いえ、大野殿でよろしいかと。」
と焦って返してきた。
「ふむ。直房がそう言うのだ。直虎殿、直昌をお貸し致す。存分に使ってくだされ。」
「ありがとうございます。では。」
そう言って直虎は直昌を連れて部屋を後にした。
通直との目通りを終えた直虎は直昌の元へと向かった。
「大野殿、よろしいか。」
「直虎殿、どうぞ。」
直昌に許可をもらい部屋に入った直虎は話を始めた。
「ただいま大野殿を長宗我部との戦に連れていくことを通直殿にお許しをいただいてきました。我らと共に来てくれますか?」
「殿のお許しが出たならこの大野直昌、我が兵を率いてお供させていただきます。」
「ありがとうございます。では、明日、我らの元で軍議を行います。その時に策などをお話致しましょう。」
「承知いたしました。」
その夜、部屋で直虎が一人で明日のことを考えてると、
「若。」
と天井から声がした。
「長門守か。大丈夫だ。話せ。」
直虎は天井を見ることなく、そのまま会話をした。
「先ほど長宗我部軍総勢1万が大洲城へと進軍を開始したとのこと。大洲城到着は5日後の見込み。」
「わかった。引き続き長宗我部の情報を集めてくれ。」
直虎がそう声をかけると天井から人の気配は消えた。
翌日、直昌は直虎に呼ばれた部屋へと出向いた。
そこには神威勢の将しかおらず、直昌は不思議に感じた。
「直虎殿、これは?」
「通直殿に軍議を開きたいと申したらこちらでと言われましてね。どうやら河野の皆様は今回の戦、本当に我らだけで防衛することを願っているようです。平岡殿の策なのか、我らが大敗するのを願っているのかもしれませんね。そうすれば徳川の傘下に入ることも有耶無耶にできるかもしれませんから。」
「そっ、そのような。」
「今、吉継を通直殿のところに行かせています。やはり軍議に出て欲しいとね。」
そう直虎が話すとちょうど吉継が戻ってきた。
「若、やはり河野の方々は軍議には出席なさらないとのことです。」
「そうか。」
「その変わり、河野領での我らの進軍、城への入城は自由にしてよいと確約をいただきました。もちろん、当主である河野通直殿、そして平岡直房殿両名のいる場で。」
「そうか、よくやってくれた吉継。」
直昌、吉継が座ったのを確認した直虎は
「では改めて軍議を始める。」
そう言って軍議をはじめた。
「昨夜、長門守より知らせがあった。長宗我部が河野の大洲城へと進軍しているとのこと。兵は1万だ。そこで皆に策があれば述べてもらいたい。」
「策をということは完膚なきまでにたたきつぶすものと考えてよろしいですかな?若。」
「あぁ、そのつもりでやってくれ。三成、兵糧や鉄砲、その他諸々はどうなっておる。」
「はっ、兵糧は我が兵2万を3月ほど養えるほどの兵糧を用意してあります。鉄砲は5千、玉や火薬は10万発ほど用意しておきました。また、不足しそうな時は義重殿経由で和泉より持ってこさせることが可能です。」
「わかった。それだけあれば十分であろう。」
「では若、よろしいでしょうか。」
「吉継、なにか策があるんだな?」
「はい。まず、若には5千の兵を城に入れ囮となっていただきたい。」
「ほう、囮か。」
「えぇ、若は今回の総大将。そんな若が囮だと敵は思いません。そこを利用しましょう。」
「ふむ。」
「では、そのように手配致します。」
直昌はそう言うと頭を下げて部屋を出て行った。
直昌と入れ替わるように今度は大谷吉継が部屋へ入ってきた。
「若、大野殿を配下に加えるおつもりですか?」
「さすがは吉継、私の考えなどお見通しか?」
「若とともに神威塾で学んでおります故、大体は予想できますよ。」
「そうだったな。」
直虎は笑いながら言った。
「父上も使える家臣は様々なところから集めてきた。私もそれを見習うだけさ。」
「そうですな。殿は自身の持つ魅力で人が自然と集まりました。若にもそれを感じておりますよ。」
「父上には到底叶わんのはわかっている。故に私は人に頼らねばならん。もちろん吉継、お前も頼りにしているからな。」
「嬉しきお言葉。今回の長宗我部との戦いでまずは若に私の力をお見せ致しましょう。」
「期待しておる。」
翌日、直虎は予定通り通直に目通りを申し出てすんなりと通った。
「直虎殿、今日はどのような要件かな?」
「本日は長宗我部との戦において、将をお一人お貸し願いたいと思いまして。」
「ほう、我が家臣でお役にたちますかな?」
「えぇ。大野直昌殿をぜひに。」
「直虎殿、よろしいか?」
そこに直房が口を挟んだ。
「なんでしょうか?」
「なぜに大野殿なのでしょうか?」
「簡単なことにございます。我らの元へ使者として来た時から知っておる武人で、我らの兵などに興味を持っておられる方だからですよ。それとも平岡殿も我らとともに先陣に出たいですか?」
直虎がそう直房に笑顔で言うと
「いっ、いえ、大野殿でよろしいかと。」
と焦って返してきた。
「ふむ。直房がそう言うのだ。直虎殿、直昌をお貸し致す。存分に使ってくだされ。」
「ありがとうございます。では。」
そう言って直虎は直昌を連れて部屋を後にした。
通直との目通りを終えた直虎は直昌の元へと向かった。
「大野殿、よろしいか。」
「直虎殿、どうぞ。」
直昌に許可をもらい部屋に入った直虎は話を始めた。
「ただいま大野殿を長宗我部との戦に連れていくことを通直殿にお許しをいただいてきました。我らと共に来てくれますか?」
「殿のお許しが出たならこの大野直昌、我が兵を率いてお供させていただきます。」
「ありがとうございます。では、明日、我らの元で軍議を行います。その時に策などをお話致しましょう。」
「承知いたしました。」
その夜、部屋で直虎が一人で明日のことを考えてると、
「若。」
と天井から声がした。
「長門守か。大丈夫だ。話せ。」
直虎は天井を見ることなく、そのまま会話をした。
「先ほど長宗我部軍総勢1万が大洲城へと進軍を開始したとのこと。大洲城到着は5日後の見込み。」
「わかった。引き続き長宗我部の情報を集めてくれ。」
直虎がそう声をかけると天井から人の気配は消えた。
翌日、直昌は直虎に呼ばれた部屋へと出向いた。
そこには神威勢の将しかおらず、直昌は不思議に感じた。
「直虎殿、これは?」
「通直殿に軍議を開きたいと申したらこちらでと言われましてね。どうやら河野の皆様は今回の戦、本当に我らだけで防衛することを願っているようです。平岡殿の策なのか、我らが大敗するのを願っているのかもしれませんね。そうすれば徳川の傘下に入ることも有耶無耶にできるかもしれませんから。」
「そっ、そのような。」
「今、吉継を通直殿のところに行かせています。やはり軍議に出て欲しいとね。」
そう直虎が話すとちょうど吉継が戻ってきた。
「若、やはり河野の方々は軍議には出席なさらないとのことです。」
「そうか。」
「その変わり、河野領での我らの進軍、城への入城は自由にしてよいと確約をいただきました。もちろん、当主である河野通直殿、そして平岡直房殿両名のいる場で。」
「そうか、よくやってくれた吉継。」
直昌、吉継が座ったのを確認した直虎は
「では改めて軍議を始める。」
そう言って軍議をはじめた。
「昨夜、長門守より知らせがあった。長宗我部が河野の大洲城へと進軍しているとのこと。兵は1万だ。そこで皆に策があれば述べてもらいたい。」
「策をということは完膚なきまでにたたきつぶすものと考えてよろしいですかな?若。」
「あぁ、そのつもりでやってくれ。三成、兵糧や鉄砲、その他諸々はどうなっておる。」
「はっ、兵糧は我が兵2万を3月ほど養えるほどの兵糧を用意してあります。鉄砲は5千、玉や火薬は10万発ほど用意しておきました。また、不足しそうな時は義重殿経由で和泉より持ってこさせることが可能です。」
「わかった。それだけあれば十分であろう。」
「では若、よろしいでしょうか。」
「吉継、なにか策があるんだな?」
「はい。まず、若には5千の兵を城に入れ囮となっていただきたい。」
「ほう、囮か。」
「えぇ、若は今回の総大将。そんな若が囮だと敵は思いません。そこを利用しましょう。」
「ふむ。」
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