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第九章~西国での動き~
世代交代への波7
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「どっ、どういうことでしょうか。筆頭家老は引き続き左近殿がなさるのではないのですか?」
「それについて私が筆頭家老の職をやめると若に申しました。なので、次の筆頭家老に長政殿をとお二人に推したわけです。」
「お待ちくださいっ。私は外様も外様。皆が納得いたしません。」
「確かに長政は当家に来てそこまで月日が深くない、だが、その才は皆が認めておる。それに左近が長政を推したのは総合的に判断して自分の後継は長政だと思ったからであろう。」
「しかし。」
「大丈夫です。殿にお仕えするのに長い短いなど関係ないのですから。」
刹那、左近にここまで説得されても渋る長政に直虎が
「長政、頼む。私を支えてくれぬか。上に立つ立場をしてきた長政にしか頼めぬのだ。」
「若。わかりました。この浅井長政、直虎様の元で新たな神威家筆頭家老をさせていただきます。」
こうして次期筆頭家老は長政となり、その話はすぐに家臣一同にも話されたが反対の声は上がらなかった。
こうして神威家の筆頭家老は浅井長政へと決まった。
組織形成が完了すると直虎は次に各方面へ文書を作成した。
これにより神威家において当主は直虎へと完璧に変わったことが他家へもしっかりと知れ渡った。
直虎の行動を確認した刹那は旧知の仲となっている上杉謙信へ書状を出した。
その中身には当主の座を息子に譲った事、これからは江戸を拠点として家康の補佐をすることなどが書かれた。
その書状を書いてから一月後、刹那の元に謙信自らがやって来た。
「刹那、参ったぞ。」
「これは謙信殿、わざわざのお越し上杉家当主なのによろしいのですか?」
「ふっ、あの書状をもらった後すぐに家督を景勝へ譲ったわ。」
「なんと。思いきりましたな。」
「なに、刹那が鍛えてくれた兼続がよく仕事をするからな。景勝に任せられたのよ。」
「そうですか。それは良かった。」
「ここだけの話だがな、上杉家は近いうちに徳川へ恭順することになる。」
「同盟国ではなくなるのですか?どうしてわざわざ。」
「ふっ、わしがそうするように当主として最後に命じたからよ。」
謙信はそう言い笑った。
「何をしているのですかあなたは。」
「何、上杉家が生き残る道を考えてのことよ。わしがこれまで同盟国でいられたのは刹那が定期的に寄越してくれる薬や旨い食べ物のおかげだ。だが、当主が代わればそうも行くまい。景勝ではいずれ丸め込まれるのが目に見えておる。ならば今のうちに懐に飛び込むほうが覚えが良い。」
「さすがは毘沙門天の化身、上杉謙信公だ。軍略的に取り込まれると言うわけか。」
「ふっ、立ち回りの良さなどはお主には勝てぬわ。して、今回来たのはな。刹那に頼みがあっての事だ。」
「はい。なんでしょうか?」
「残り少ない余生、お前と共に居させてくれないか。」
「は?」
「上杉家当主としてここまでやってきたが、当主を降りた今、新しき事をしたいと思ってな。刹那のそばにおればそれが叶うと思ったのだ。」
「ですが、私も当主を降りた身この後訪れるのは江戸からの東北地方にございますよ?」
「かまわん。どうだ、毘沙門天の化身をそばに置いてみんか?」
躊躇っていた刹那だが、謙信の押しの強さについに折れた。
「わかりました。ではよろしくお願いします。」
「よろしく頼みますぞ。殿。」
こうして上杉謙信が刹那の配下となるのであった。
その後謙信が来てることを聞いた海玄が訪れて甲斐の虎と越後の竜が刹那の元に揃うという驚くべき事態が発生したわけである。
それから刹那は江戸に向かうための身支度を整え、江戸へと向かうのであった。
供には島左近、上杉謙信、そしてこちらも若手に頭を譲った百地丹波、そしておとわと空。また少々の侍女たちと徳川家筆頭家老とは思えないほど少数で向かうことになった。
護衛をつけると直虎が何度も説得をしたが、刹那は無闇に兵を動かすべきではないと全て断ったのである。
刹那は何事もなく江戸へ着くとすぐに大きく改築された江戸城へと登城した。
「神威刹那様、御登城にございます。」
門番がそう言いながら門を開けると城の中には忠勝が待っていた。
「師匠、お待ちしておりました!」
「おぉ、忠勝。久々ですね。」
「はい、ご無沙汰しております。」
「忠勝の活躍ぶりはこちらまでしっかり届いております。」
「いえ、私のしたことなど、師匠に比べれば小さき事にございます。」
「そんなことありませんよ。北条領の復興発展、そしてなにより反乱を起こさせなかったのはあなたの手腕です。坂東武者達を相手によく対話してきたのがよくわかりますよ。」
そう、忠勝は武で威圧的に統治するのではなく、刹那から学んだ対話を持って統治する方法で反乱なく坂東武者をまとめていたのである。
忠勝との会話を終えた刹那はそのまま忠勝の案内で家康の待つ部屋まで通された。
「殿、師匠が参りました。」
「入れ。」
「殿、お呼びにより神威刹那、伊勢より参上致しました。」
「それについて私が筆頭家老の職をやめると若に申しました。なので、次の筆頭家老に長政殿をとお二人に推したわけです。」
「お待ちくださいっ。私は外様も外様。皆が納得いたしません。」
「確かに長政は当家に来てそこまで月日が深くない、だが、その才は皆が認めておる。それに左近が長政を推したのは総合的に判断して自分の後継は長政だと思ったからであろう。」
「しかし。」
「大丈夫です。殿にお仕えするのに長い短いなど関係ないのですから。」
刹那、左近にここまで説得されても渋る長政に直虎が
「長政、頼む。私を支えてくれぬか。上に立つ立場をしてきた長政にしか頼めぬのだ。」
「若。わかりました。この浅井長政、直虎様の元で新たな神威家筆頭家老をさせていただきます。」
こうして次期筆頭家老は長政となり、その話はすぐに家臣一同にも話されたが反対の声は上がらなかった。
こうして神威家の筆頭家老は浅井長政へと決まった。
組織形成が完了すると直虎は次に各方面へ文書を作成した。
これにより神威家において当主は直虎へと完璧に変わったことが他家へもしっかりと知れ渡った。
直虎の行動を確認した刹那は旧知の仲となっている上杉謙信へ書状を出した。
その中身には当主の座を息子に譲った事、これからは江戸を拠点として家康の補佐をすることなどが書かれた。
その書状を書いてから一月後、刹那の元に謙信自らがやって来た。
「刹那、参ったぞ。」
「これは謙信殿、わざわざのお越し上杉家当主なのによろしいのですか?」
「ふっ、あの書状をもらった後すぐに家督を景勝へ譲ったわ。」
「なんと。思いきりましたな。」
「なに、刹那が鍛えてくれた兼続がよく仕事をするからな。景勝に任せられたのよ。」
「そうですか。それは良かった。」
「ここだけの話だがな、上杉家は近いうちに徳川へ恭順することになる。」
「同盟国ではなくなるのですか?どうしてわざわざ。」
「ふっ、わしがそうするように当主として最後に命じたからよ。」
謙信はそう言い笑った。
「何をしているのですかあなたは。」
「何、上杉家が生き残る道を考えてのことよ。わしがこれまで同盟国でいられたのは刹那が定期的に寄越してくれる薬や旨い食べ物のおかげだ。だが、当主が代わればそうも行くまい。景勝ではいずれ丸め込まれるのが目に見えておる。ならば今のうちに懐に飛び込むほうが覚えが良い。」
「さすがは毘沙門天の化身、上杉謙信公だ。軍略的に取り込まれると言うわけか。」
「ふっ、立ち回りの良さなどはお主には勝てぬわ。して、今回来たのはな。刹那に頼みがあっての事だ。」
「はい。なんでしょうか?」
「残り少ない余生、お前と共に居させてくれないか。」
「は?」
「上杉家当主としてここまでやってきたが、当主を降りた今、新しき事をしたいと思ってな。刹那のそばにおればそれが叶うと思ったのだ。」
「ですが、私も当主を降りた身この後訪れるのは江戸からの東北地方にございますよ?」
「かまわん。どうだ、毘沙門天の化身をそばに置いてみんか?」
躊躇っていた刹那だが、謙信の押しの強さについに折れた。
「わかりました。ではよろしくお願いします。」
「よろしく頼みますぞ。殿。」
こうして上杉謙信が刹那の配下となるのであった。
その後謙信が来てることを聞いた海玄が訪れて甲斐の虎と越後の竜が刹那の元に揃うという驚くべき事態が発生したわけである。
それから刹那は江戸に向かうための身支度を整え、江戸へと向かうのであった。
供には島左近、上杉謙信、そしてこちらも若手に頭を譲った百地丹波、そしておとわと空。また少々の侍女たちと徳川家筆頭家老とは思えないほど少数で向かうことになった。
護衛をつけると直虎が何度も説得をしたが、刹那は無闇に兵を動かすべきではないと全て断ったのである。
刹那は何事もなく江戸へ着くとすぐに大きく改築された江戸城へと登城した。
「神威刹那様、御登城にございます。」
門番がそう言いながら門を開けると城の中には忠勝が待っていた。
「師匠、お待ちしておりました!」
「おぉ、忠勝。久々ですね。」
「はい、ご無沙汰しております。」
「忠勝の活躍ぶりはこちらまでしっかり届いております。」
「いえ、私のしたことなど、師匠に比べれば小さき事にございます。」
「そんなことありませんよ。北条領の復興発展、そしてなにより反乱を起こさせなかったのはあなたの手腕です。坂東武者達を相手によく対話してきたのがよくわかりますよ。」
そう、忠勝は武で威圧的に統治するのではなく、刹那から学んだ対話を持って統治する方法で反乱なく坂東武者をまとめていたのである。
忠勝との会話を終えた刹那はそのまま忠勝の案内で家康の待つ部屋まで通された。
「殿、師匠が参りました。」
「入れ。」
「殿、お呼びにより神威刹那、伊勢より参上致しました。」
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