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第十一章~敵は島津家!!九州大決戦~
九州征伐7
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「くっ、やられたっ。神威。これほどの知恵者だと言うのかっ。」
「殿、悔しがっている暇はございませんぞ。ここは急ぎ撤退をっ!!」
義久が悔しさに顔をにじませているとそれを諌めるように有信がそう進言した。
「そうだなっ。義弘達に急ぎ撤退の指示を出せっ。狼煙を上げよっ!!」
そこからの島津軍の行動は早かった。
撤退の狼煙を確認した義弘らはすぐに本意気の後退を開始した。
それを本陣で確認した直虎は狼煙を一つ上げた。
すると撤退中の島津軍の左右を更に突撃を加える軍が現れた。
「羽柴家の威信、示すは今ぞ!!撤退する逃げ腰の軍に更に一撃加えるのだ!!」
羽柴秀長、堀尾吉晴が攻撃を加えた。
羽柴軍のこの一撃により家久の乗る軍馬に流れ弾があたり、あわや島津四兄弟の一角が崩れるかもしれないというところまで追い込まれた。
しかし、直虎はそれ以上の追撃を指示せず。連合軍は大友館へと後退した。
大友館に戻ると直虎はすぐに軍議行った。
「お疲れのところお集まり頂きありがとうございます。皆様の活躍のおかげで初戦は我らが勝つことが出来ました。」
直虎の言葉にすぐに不服を申す者がいた。
「よろしいかっ。」
「なんでしょうか大友殿?」
大友家当主大友宗麟であった。
「なぜあの場で追撃をかけられなかった?後退している島津軍をみすみす見逃したようなものではないかっ!」
大友家家臣の中には宗麟の意見に頷く者もいたが、実際に島津軍と戦った者らは沈黙を貫いた。
「見逃した。確かに見方によってはそう見えるかもしれませんね。大友殿、我らが行うのは殲滅にあらず。島津を降伏させること。それにあの場で追撃をしたら我らにも相当な痛手を受けていたでしょう。大友殿もよくご存知のはずだ。島津軍の釣り野伏せは後退したと見せかけて包囲殲滅するものだと。あの戦い、総大将である島津義久はまだ動いていなかった。あそこで我らが攻撃を加えるために追撃したら我らは釣り野伏せにやられていた可能性がある。」
直虎がそう言うと参戦した者らは黙って頷いた。
直虎の言うもっともな意見に宗麟は黙るしかなかった。
すると直虎は宗麟の元に寄り宗麟の手を取った。
「大友殿、あなたが島津へどれほどの怒りを抱いているか、それを本当の意味で理解することは我々には出来ない。しかし、こうして寄り添い支えていくことはできる。私の父、神威刹那は紛れもなく噂に違わぬ武将です。しかし、私は神威家当主となったのも日がまだ浅く、武将としての能力も父に劣ります。しかし、だからこそ私は父よりもほかの方へ近いところから見ることができる。故に、徳川家、神威家の力ではなく、この直虎を信じてはもらえないでしょうか?」
「神威殿っ。どうか、どうか島津の前に散って行った家臣達の無念を晴らしていただきたい。」
宗麟は目に涙を滲ませながらそう切実な願いを直虎にぶつけた。
その光景を見た徳川家家臣、神威家家臣らは紛れもなくあの神威刹那の子だと、実感せざるおえなかった。
この時のことは後に神威家家臣達の間で噂され、領民まで広がり神威家当主を称えて「天の子初代が育てし二代は人徳溢れる正に民を束ねし強者なり」と言われるようになるがこれはまた後のお話である。
その後の軍議ではこれからの事が話し合われ、島津が攻めてくるのを待つ防衛派とこのまま軍を推し進める進撃派に意見が別れた。
そこで直虎は龍造寺の残党を殲滅している軍の合流までは大友館での防衛、合流した後に島津軍へ総攻撃を仕掛ける案を出し軍議は終わった。
軍議が終わり、用意されている部屋へ戻った直虎は長門守とその部下へ書状を渡した。
部下へ渡したのは父、神威刹那と大殿徳川家康への現在の情勢を書いたもので、長門守へ渡したのは別働隊を指揮する浅井長政へ宛てた書状であった。
「殿、悔しがっている暇はございませんぞ。ここは急ぎ撤退をっ!!」
義久が悔しさに顔をにじませているとそれを諌めるように有信がそう進言した。
「そうだなっ。義弘達に急ぎ撤退の指示を出せっ。狼煙を上げよっ!!」
そこからの島津軍の行動は早かった。
撤退の狼煙を確認した義弘らはすぐに本意気の後退を開始した。
それを本陣で確認した直虎は狼煙を一つ上げた。
すると撤退中の島津軍の左右を更に突撃を加える軍が現れた。
「羽柴家の威信、示すは今ぞ!!撤退する逃げ腰の軍に更に一撃加えるのだ!!」
羽柴秀長、堀尾吉晴が攻撃を加えた。
羽柴軍のこの一撃により家久の乗る軍馬に流れ弾があたり、あわや島津四兄弟の一角が崩れるかもしれないというところまで追い込まれた。
しかし、直虎はそれ以上の追撃を指示せず。連合軍は大友館へと後退した。
大友館に戻ると直虎はすぐに軍議行った。
「お疲れのところお集まり頂きありがとうございます。皆様の活躍のおかげで初戦は我らが勝つことが出来ました。」
直虎の言葉にすぐに不服を申す者がいた。
「よろしいかっ。」
「なんでしょうか大友殿?」
大友家当主大友宗麟であった。
「なぜあの場で追撃をかけられなかった?後退している島津軍をみすみす見逃したようなものではないかっ!」
大友家家臣の中には宗麟の意見に頷く者もいたが、実際に島津軍と戦った者らは沈黙を貫いた。
「見逃した。確かに見方によってはそう見えるかもしれませんね。大友殿、我らが行うのは殲滅にあらず。島津を降伏させること。それにあの場で追撃をしたら我らにも相当な痛手を受けていたでしょう。大友殿もよくご存知のはずだ。島津軍の釣り野伏せは後退したと見せかけて包囲殲滅するものだと。あの戦い、総大将である島津義久はまだ動いていなかった。あそこで我らが攻撃を加えるために追撃したら我らは釣り野伏せにやられていた可能性がある。」
直虎がそう言うと参戦した者らは黙って頷いた。
直虎の言うもっともな意見に宗麟は黙るしかなかった。
すると直虎は宗麟の元に寄り宗麟の手を取った。
「大友殿、あなたが島津へどれほどの怒りを抱いているか、それを本当の意味で理解することは我々には出来ない。しかし、こうして寄り添い支えていくことはできる。私の父、神威刹那は紛れもなく噂に違わぬ武将です。しかし、私は神威家当主となったのも日がまだ浅く、武将としての能力も父に劣ります。しかし、だからこそ私は父よりもほかの方へ近いところから見ることができる。故に、徳川家、神威家の力ではなく、この直虎を信じてはもらえないでしょうか?」
「神威殿っ。どうか、どうか島津の前に散って行った家臣達の無念を晴らしていただきたい。」
宗麟は目に涙を滲ませながらそう切実な願いを直虎にぶつけた。
その光景を見た徳川家家臣、神威家家臣らは紛れもなくあの神威刹那の子だと、実感せざるおえなかった。
この時のことは後に神威家家臣達の間で噂され、領民まで広がり神威家当主を称えて「天の子初代が育てし二代は人徳溢れる正に民を束ねし強者なり」と言われるようになるがこれはまた後のお話である。
その後の軍議ではこれからの事が話し合われ、島津が攻めてくるのを待つ防衛派とこのまま軍を推し進める進撃派に意見が別れた。
そこで直虎は龍造寺の残党を殲滅している軍の合流までは大友館での防衛、合流した後に島津軍へ総攻撃を仕掛ける案を出し軍議は終わった。
軍議が終わり、用意されている部屋へ戻った直虎は長門守とその部下へ書状を渡した。
部下へ渡したのは父、神威刹那と大殿徳川家康への現在の情勢を書いたもので、長門守へ渡したのは別働隊を指揮する浅井長政へ宛てた書状であった。
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