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第十一章~敵は島津家!!九州大決戦~
九州征伐8
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本隊と別れて龍造寺の残党を殲滅する任を受けていた長政は順調に数の利を生かして戦いで龍造寺の残党兵を倒していった。
しかし、そんな長政を苦戦させる相手が出てきたのである。
「くっ、あやつが出てきてからなかなか進行が進まぬなっ。」
「そう申す割には長政殿、顔に笑みが見えますが?」
長政を茶化すように斎藤利三が声をかけた。
「利三殿か、苦戦はさせられているが上手く降すことが出来れば殿の為になる。大殿への大恩を殿へお返しすることが私の神威家家臣としての役目だと思っておりますからな。」
「確かに、龍造寺政家の家臣である鍋島直茂、そしてその家臣、木下昌直。この両名をこちらへ加えられたら大きな戦力となってくれましょうぞ。」
「だが、龍造寺政家は未だに健在で鍋島直茂は忠臣だとの事。我らへ降らせるのは難しいのではないか?」
「ならば龍造寺政家を我が神威家に迎えてしまえばよろしいのでは?」
二人の会話に別働隊の軍師大谷吉継が参加した。
「大谷殿。確かにそれが出来れば良いが。可能なのか?」
「えぇ、その為に鍋島直茂が現れてすぐに彼の身辺調査を行い、それと同時に殿へ許可をいただくために書状を送っておりましたので。」
「それがその手にある書状と言うわけか。」
「はい。長政殿のところにも殿から書状が届く頃かと。」
吉継がそう言うのと同時くらいに長門守が現れ、長政へ書状を手渡した。
「大谷殿はなんでもお見通しか。」
「でなければ軍師は務まりませぬ故。」
長政が直虎からの書状を読むとそこには本隊が島津軍と初戦を終えて勝利した事、龍造寺政家、鍋島直茂、木下昌直への対応などが書かれていた。
「これは、殿も思いきられたことをなさったもんだ。長門守、すまないが今から書く書状を持って龍造寺政家の元へ向かってくれるか。」
「承知。」
「政家様、敵方の総大将浅井長政より使者が参りました。」
龍造寺方の兵がそう政家のいる本陣に飛び込んできた。
「なにっ!!使者だとっ!!神威め、降伏でも促してきた。」
苛立ちを見せる政家に対してそばに控える鍋島直茂が
「政家様、とりあえずはどのような中身なのか使者に会って確認してみましょう。場合によっては使者を切り捨ててしまえばよろしいだけの事。使者に会って損はございませぬよ。」
「直茂、わかった。おいっ、その使者とやらをここに連れてまいれ。」
「はっ!!」
まもなくして本陣に長政からの書状を持った長門守が入ってきた。
「本日はお目通り叶い喜ばしく思います。総大将、浅井長政よりの書状をお持ちいたしました。」
長門守の差し出した書状を兵経由で受け取った政家は書状を読んだ。
「なっ!!これは誠かっ!!」
「政家様、どうなされた。」
政家の反応に驚いた直茂がそう声をかけると政家は書状を直茂に渡した。
「まさか、あの島津が。」
長政が書いた書状には島津軍が連合軍に破れた事が記されていた。
「そちらは昨日、大友館にいる当主神威直虎様よりの書状を読まれた長政様が書かれたものにございます。その中身に虚偽を疑われるならば斥候などをやり調べてみるがよろしいかと。それと、そちらを読まれた後に伝えるように言伝を賜っておりますのでお伝えしても?」
「かまわん。」
「【書状などではなく、直接お話する機会を頂きたい。良ければ当陣へ鍋島直茂殿とともに参られませんか?】との事にございました。」
「騙し討ちでもするつもりか。」
「そのような事をするならばこの場でお二人とも既に命はありませぬ。私は忍故。」
「なにっ!!神威は忍を使者として使うと申すかっ。」
「それは直接殿にお会いして確認するがよろしいかと。では私は役目を果たしましたので、このあたりで失礼します。竜造寺家のためにも是非お越しくだ然ることを心より願っております。」
長門守はそう言うと姿を消した。
「ほっ、本当に忍であったか。」
忍が使者として現れたことにさすがの直茂も驚きを隠せずにいた。
「政家様、いかがなさいますか。」
「直茂はどうすべきだと思う。」
「我らを殺すつもりであればあの忍ならば容易な事でしょう。しかし、それをしなかった。それは敵方は我らを殺すつもりが今の段階ではない証拠かと。それに島津が破れたということが本当であれば我らが島津に与する理由はなくなります。会うだけ会ってみてそれから決めても遅くはないでしょう。」
直茂の意見に政家は、
「わかった。直茂の申す通りだ。明日、敵の本陣に赴くとしよう。直茂、共に参れ。」
「はっ。」
しかし、そんな長政を苦戦させる相手が出てきたのである。
「くっ、あやつが出てきてからなかなか進行が進まぬなっ。」
「そう申す割には長政殿、顔に笑みが見えますが?」
長政を茶化すように斎藤利三が声をかけた。
「利三殿か、苦戦はさせられているが上手く降すことが出来れば殿の為になる。大殿への大恩を殿へお返しすることが私の神威家家臣としての役目だと思っておりますからな。」
「確かに、龍造寺政家の家臣である鍋島直茂、そしてその家臣、木下昌直。この両名をこちらへ加えられたら大きな戦力となってくれましょうぞ。」
「だが、龍造寺政家は未だに健在で鍋島直茂は忠臣だとの事。我らへ降らせるのは難しいのではないか?」
「ならば龍造寺政家を我が神威家に迎えてしまえばよろしいのでは?」
二人の会話に別働隊の軍師大谷吉継が参加した。
「大谷殿。確かにそれが出来れば良いが。可能なのか?」
「えぇ、その為に鍋島直茂が現れてすぐに彼の身辺調査を行い、それと同時に殿へ許可をいただくために書状を送っておりましたので。」
「それがその手にある書状と言うわけか。」
「はい。長政殿のところにも殿から書状が届く頃かと。」
吉継がそう言うのと同時くらいに長門守が現れ、長政へ書状を手渡した。
「大谷殿はなんでもお見通しか。」
「でなければ軍師は務まりませぬ故。」
長政が直虎からの書状を読むとそこには本隊が島津軍と初戦を終えて勝利した事、龍造寺政家、鍋島直茂、木下昌直への対応などが書かれていた。
「これは、殿も思いきられたことをなさったもんだ。長門守、すまないが今から書く書状を持って龍造寺政家の元へ向かってくれるか。」
「承知。」
「政家様、敵方の総大将浅井長政より使者が参りました。」
龍造寺方の兵がそう政家のいる本陣に飛び込んできた。
「なにっ!!使者だとっ!!神威め、降伏でも促してきた。」
苛立ちを見せる政家に対してそばに控える鍋島直茂が
「政家様、とりあえずはどのような中身なのか使者に会って確認してみましょう。場合によっては使者を切り捨ててしまえばよろしいだけの事。使者に会って損はございませぬよ。」
「直茂、わかった。おいっ、その使者とやらをここに連れてまいれ。」
「はっ!!」
まもなくして本陣に長政からの書状を持った長門守が入ってきた。
「本日はお目通り叶い喜ばしく思います。総大将、浅井長政よりの書状をお持ちいたしました。」
長門守の差し出した書状を兵経由で受け取った政家は書状を読んだ。
「なっ!!これは誠かっ!!」
「政家様、どうなされた。」
政家の反応に驚いた直茂がそう声をかけると政家は書状を直茂に渡した。
「まさか、あの島津が。」
長政が書いた書状には島津軍が連合軍に破れた事が記されていた。
「そちらは昨日、大友館にいる当主神威直虎様よりの書状を読まれた長政様が書かれたものにございます。その中身に虚偽を疑われるならば斥候などをやり調べてみるがよろしいかと。それと、そちらを読まれた後に伝えるように言伝を賜っておりますのでお伝えしても?」
「かまわん。」
「【書状などではなく、直接お話する機会を頂きたい。良ければ当陣へ鍋島直茂殿とともに参られませんか?】との事にございました。」
「騙し討ちでもするつもりか。」
「そのような事をするならばこの場でお二人とも既に命はありませぬ。私は忍故。」
「なにっ!!神威は忍を使者として使うと申すかっ。」
「それは直接殿にお会いして確認するがよろしいかと。では私は役目を果たしましたので、このあたりで失礼します。竜造寺家のためにも是非お越しくだ然ることを心より願っております。」
長門守はそう言うと姿を消した。
「ほっ、本当に忍であったか。」
忍が使者として現れたことにさすがの直茂も驚きを隠せずにいた。
「政家様、いかがなさいますか。」
「直茂はどうすべきだと思う。」
「我らを殺すつもりであればあの忍ならば容易な事でしょう。しかし、それをしなかった。それは敵方は我らを殺すつもりが今の段階ではない証拠かと。それに島津が破れたということが本当であれば我らが島津に与する理由はなくなります。会うだけ会ってみてそれから決めても遅くはないでしょう。」
直茂の意見に政家は、
「わかった。直茂の申す通りだ。明日、敵の本陣に赴くとしよう。直茂、共に参れ。」
「はっ。」
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