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王都モスカード再攻略戦
下準備、勇者抹殺計画
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まだまだやる事がある。
ガルバ様を殺した人間族側の勇者を抹殺する事だ。
伝え聞いた話ではオーガキング族のガルバ様をタイマンで倒したとか。
無理無理。魔神級大悪魔族の今のオレでもタイマンでは無理だわ、そんな奴と戦うの。
唯一の救いが勇者が男だって事か。
もし女でペガサスライダーにでもなった日には洒落にならない移動力を得て、邪神軍は壊滅させられるからな。
まあ、それはともかく。
勇者は殺さなければならない。
ガルバ様を倒した勇者を戦場で討ち取るのが周囲にオレを認めさせる最良の方法だが・・・
それが出来ないのであれば別の方法、ーー謀殺や暗殺で抹殺するだけだ。
そんな訳で勇者を抹殺する為に動いた。
オレは第3師団の臨時師団長だが、第3師団の幹部からの受けはかなり悪い。
理由は、完全な逆恨み。
オレに王都モスカード攻略戦の敗戦の責任を取らせようとした前師団長のガルダロゼがバーバラ様に殺されて、ガルダロゼが死んだのがオレの所為にされてるから。
はあ~?
何、それ?
完全な濡れ衣だろ。
なのに、オレが悪者って。
本当、世の中、間違ってるぜ。
まあ、別にいいけどね。
現実が見えてない連中は速攻で激戦地に送って戦死させるから。
だが、恋人のガルダロゼが死んだのに、参謀のサキュバス族のエーテ様がオレに協力してくれたのは助かった。
「エーテ様、お願い、協力して」
オレが下手に頼んだら、
「様付けはおやめ下さい、師団長閣下」
「いやいや臨時だから。それよりも協力を・・・」
「構いませんが」
協力を約束してくれて、
「人間族に変身出来る連中を王都モスカードに潜入させて、酒場で『勇者様、最高』、『勇者様が王様になってくれたらいいのに』って言いまくって下さい」
「それだけでいいんですか?」
「まずはね」
「分かりました。やりましょう。その代わり成功したら取り立てて下さいね?」
エーテがオレに色目を使ってきた。
あんまり触手は動かなかったが、
「もちろんさ」
オレは適当に答えておいた。
邪神軍を撃退した事で王都モスカードでの勇者人気は元々高かったが、更に燃料を投下して爆発させた。
その勇者人気を嫌う連中も王都モスカードには居る。
既存の権力者達だ。
コイツラに勇者を殺させるのが一番で、オレも王都モスカードに人間族のフリをして合流して、勇者嫌いで有名な大臣が『勇者を殺そうとしてる』とか人間族に吹き込んで、大臣が乗ってる馬車を人間族と一緒に襲撃してやった。
大臣を殺すのが目的ではない。
襲撃した側の人間族を捕縛させるのが目的だ。
なので、邪神軍側の潜入部隊のオレ達はさっさと逃げて、襲撃した人間族だけが捕まった。
これで勇者が殺されたら儲けものだが、ラスタロス王国の上層部もさるものだ。
そんな直接的な事はしない。
勇者に西部奪還の命令を出して100人くらいの騎士と一緒に王都モスカードから追い出しやがったからな。
後は簡単だ。
隙を見て食事に毒を盛って御臨終だから。
そう思って尾行してたら、勇者の随行した騎士の1人が水筒に毒を混ぜて勇者を殺しやがった。
どうやら人間族側の勇者嫌悪派が動いたらしい。
馬鹿なんじゃないのか?
邪神軍に対抗出来る唯一の切り札を殺すなんて。
まあ、ついでに騎士100人を襲って魂100個と勇者の遺体も手に入れた。
勇者の遺体を奪ったのは骸骨兵にする為だ。
骸骨兵にしたら、さぞ強いだろうな。
そう期待したが、普通の骸骨兵にしかならなかった。
ガッカリだ。
ガルバ様を殺した人間族側の勇者を抹殺する事だ。
伝え聞いた話ではオーガキング族のガルバ様をタイマンで倒したとか。
無理無理。魔神級大悪魔族の今のオレでもタイマンでは無理だわ、そんな奴と戦うの。
唯一の救いが勇者が男だって事か。
もし女でペガサスライダーにでもなった日には洒落にならない移動力を得て、邪神軍は壊滅させられるからな。
まあ、それはともかく。
勇者は殺さなければならない。
ガルバ様を倒した勇者を戦場で討ち取るのが周囲にオレを認めさせる最良の方法だが・・・
それが出来ないのであれば別の方法、ーー謀殺や暗殺で抹殺するだけだ。
そんな訳で勇者を抹殺する為に動いた。
オレは第3師団の臨時師団長だが、第3師団の幹部からの受けはかなり悪い。
理由は、完全な逆恨み。
オレに王都モスカード攻略戦の敗戦の責任を取らせようとした前師団長のガルダロゼがバーバラ様に殺されて、ガルダロゼが死んだのがオレの所為にされてるから。
はあ~?
何、それ?
完全な濡れ衣だろ。
なのに、オレが悪者って。
本当、世の中、間違ってるぜ。
まあ、別にいいけどね。
現実が見えてない連中は速攻で激戦地に送って戦死させるから。
だが、恋人のガルダロゼが死んだのに、参謀のサキュバス族のエーテ様がオレに協力してくれたのは助かった。
「エーテ様、お願い、協力して」
オレが下手に頼んだら、
「様付けはおやめ下さい、師団長閣下」
「いやいや臨時だから。それよりも協力を・・・」
「構いませんが」
協力を約束してくれて、
「人間族に変身出来る連中を王都モスカードに潜入させて、酒場で『勇者様、最高』、『勇者様が王様になってくれたらいいのに』って言いまくって下さい」
「それだけでいいんですか?」
「まずはね」
「分かりました。やりましょう。その代わり成功したら取り立てて下さいね?」
エーテがオレに色目を使ってきた。
あんまり触手は動かなかったが、
「もちろんさ」
オレは適当に答えておいた。
邪神軍を撃退した事で王都モスカードでの勇者人気は元々高かったが、更に燃料を投下して爆発させた。
その勇者人気を嫌う連中も王都モスカードには居る。
既存の権力者達だ。
コイツラに勇者を殺させるのが一番で、オレも王都モスカードに人間族のフリをして合流して、勇者嫌いで有名な大臣が『勇者を殺そうとしてる』とか人間族に吹き込んで、大臣が乗ってる馬車を人間族と一緒に襲撃してやった。
大臣を殺すのが目的ではない。
襲撃した側の人間族を捕縛させるのが目的だ。
なので、邪神軍側の潜入部隊のオレ達はさっさと逃げて、襲撃した人間族だけが捕まった。
これで勇者が殺されたら儲けものだが、ラスタロス王国の上層部もさるものだ。
そんな直接的な事はしない。
勇者に西部奪還の命令を出して100人くらいの騎士と一緒に王都モスカードから追い出しやがったからな。
後は簡単だ。
隙を見て食事に毒を盛って御臨終だから。
そう思って尾行してたら、勇者の随行した騎士の1人が水筒に毒を混ぜて勇者を殺しやがった。
どうやら人間族側の勇者嫌悪派が動いたらしい。
馬鹿なんじゃないのか?
邪神軍に対抗出来る唯一の切り札を殺すなんて。
まあ、ついでに騎士100人を襲って魂100個と勇者の遺体も手に入れた。
勇者の遺体を奪ったのは骸骨兵にする為だ。
骸骨兵にしたら、さぞ強いだろうな。
そう期待したが、普通の骸骨兵にしかならなかった。
ガッカリだ。
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