12 / 13
暗黒時代到来の予感
ユーロエス将軍の死
しおりを挟む
きっかけは第3師団のダークエルフ族の参謀のエリエリだった。
第3師団の躍進に伴い、ユーロエス将軍からオレに完全に鞍替えを図ったエリエリが、
「バーバラ将軍を同族のワータイガー族に謀殺させた黒幕はユーロエス族長です。理由は邪魔だからで、実はライザス将軍も勇者や水竜を使って殺そうと企んでました」
それがきっかけで話を聞けば、ガルバ様もガンダロゼ将軍を操って勇者に抹殺させたとの事だ。
ガルバ様の謀殺はもうとっくにガルダロゼ派を嫌って虐めてたゼータデーロ師団長やゼータン第1大隊長、待遇改善を望んだ前副師団長のキャロンや参謀のエーテからも聞いてて知ってが・・・
エリエリの話には続きがあって、他種族の将軍にもそうなのだから、ダークエルフ族内でも有望な者を粛清し続けており、そろそろ皆の心がユーロエス将軍から離れてる。
「ライザス将軍の後ろ盾があれば、同胞で除きたいのですが」
との事で、
「ああ、やってみろ」
と言ったら、ユーロエス将軍が数日後には死んだと報告があった。
これは確実だ。
レーゼル領で配下兼愛人に加えたエルに見張らせたから。
エルの属性は【透明】だからな。
魂も持ち帰らせた。
魂1個で1200人分。
間違いない。
魂1個でここまで上質なら間違いないだろう。
「我が王は酷いです。私から魂を巻き上げるなんて」
「分かったよ、ほら」
オレは魂600個分をエルに譲渡して機嫌を取ったのだった。
えっ? 1200個分を貰って600個分しか返さないなんてセコイ?
いやいや、半分は献上品だから。
そんな訳でユーロエス将軍の死に伴い、将軍会議が開催された。
ドス将軍とオレの前で、
「この度、第1師団師団長、モルデーシアです。ユーロエス将軍の後を引き継ぎ、ダークエルフ族の族長に就任しました」
そう言ったのは金髪褐色肌とオレとキャラがモロ被りのダークエルフ
20代で眼鏡を掛けてる。ヘソを出した露出衣装で、周囲に展開する闇の微精霊は7つ。
ユーロエス将軍よりも強そうだ。
「ライザス、テストはしないのか?」
ドス将軍が笑いながら問う中、オレは苦笑しつつ、
「この前のワータイガー族とは違い、見るからに強いですから」
と認めたドス将軍が、
「モルデーシアは元帥に昇進。将軍会議の第3席を与え、邪神軍の将軍を名乗る事を許す」
「第1師団も正式に指揮する事もね。第1師団は総て好きにしていいよ」
オレも続けた。
あれ、もしかしてオレが第2席なのか?
そう思う中、
「ありがとうございます。将軍会議第3席、モルデーシアです。邪神軍の将軍の名に恥じぬように努めます」
そう挨拶してモルデーシアは席に座り、ドス将軍がついでとばかりに、
「ライザス、おまえは第2席だからな」
と言ったのだった。
第3師団の躍進に伴い、ユーロエス将軍からオレに完全に鞍替えを図ったエリエリが、
「バーバラ将軍を同族のワータイガー族に謀殺させた黒幕はユーロエス族長です。理由は邪魔だからで、実はライザス将軍も勇者や水竜を使って殺そうと企んでました」
それがきっかけで話を聞けば、ガルバ様もガンダロゼ将軍を操って勇者に抹殺させたとの事だ。
ガルバ様の謀殺はもうとっくにガルダロゼ派を嫌って虐めてたゼータデーロ師団長やゼータン第1大隊長、待遇改善を望んだ前副師団長のキャロンや参謀のエーテからも聞いてて知ってが・・・
エリエリの話には続きがあって、他種族の将軍にもそうなのだから、ダークエルフ族内でも有望な者を粛清し続けており、そろそろ皆の心がユーロエス将軍から離れてる。
「ライザス将軍の後ろ盾があれば、同胞で除きたいのですが」
との事で、
「ああ、やってみろ」
と言ったら、ユーロエス将軍が数日後には死んだと報告があった。
これは確実だ。
レーゼル領で配下兼愛人に加えたエルに見張らせたから。
エルの属性は【透明】だからな。
魂も持ち帰らせた。
魂1個で1200人分。
間違いない。
魂1個でここまで上質なら間違いないだろう。
「我が王は酷いです。私から魂を巻き上げるなんて」
「分かったよ、ほら」
オレは魂600個分をエルに譲渡して機嫌を取ったのだった。
えっ? 1200個分を貰って600個分しか返さないなんてセコイ?
いやいや、半分は献上品だから。
そんな訳でユーロエス将軍の死に伴い、将軍会議が開催された。
ドス将軍とオレの前で、
「この度、第1師団師団長、モルデーシアです。ユーロエス将軍の後を引き継ぎ、ダークエルフ族の族長に就任しました」
そう言ったのは金髪褐色肌とオレとキャラがモロ被りのダークエルフ
20代で眼鏡を掛けてる。ヘソを出した露出衣装で、周囲に展開する闇の微精霊は7つ。
ユーロエス将軍よりも強そうだ。
「ライザス、テストはしないのか?」
ドス将軍が笑いながら問う中、オレは苦笑しつつ、
「この前のワータイガー族とは違い、見るからに強いですから」
と認めたドス将軍が、
「モルデーシアは元帥に昇進。将軍会議の第3席を与え、邪神軍の将軍を名乗る事を許す」
「第1師団も正式に指揮する事もね。第1師団は総て好きにしていいよ」
オレも続けた。
あれ、もしかしてオレが第2席なのか?
そう思う中、
「ありがとうございます。将軍会議第3席、モルデーシアです。邪神軍の将軍の名に恥じぬように努めます」
そう挨拶してモルデーシアは席に座り、ドス将軍がついでとばかりに、
「ライザス、おまえは第2席だからな」
と言ったのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる