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卒業パーティー前 〜宮殿内でも移動するのに護衛が付く王太子の浮気がバレないなんて物語は存在しない〜
28、昨年までの矢の枯渇が「ふり」となり大勝利を呼び込む
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アンドレーヌ王国の西国境ハジノス城に迫った騎馬民族タルの1万5000人を率いるのは族長の息子サイランだった。
サイランは40代。赤毛を騎馬民族タルに編んだ精悍な戦士だ。
1万5000人の兵を任されるのだから指揮官としても優秀である。騎馬民族タルは能力主義なのだ。血統だけで指揮官になれるほど甘くはない。
このサイランは略奪品を公平に分ける事で兵達の信頼を得ていた。
兵達の支持はサイランにとっては重要な事である。
サイランは40代なのだ。つまりは父親は60代。
そろそろ族長の継承が行なわれる。そう、騎馬民族タルは現在、後継者争いの真っ只中だった。
「族長になりたい」サイランは戦功が欲しいのだ。
そこに、このアンドレーヌ王国のハジノス城攻めだ。
昨年までの兵の疲弊や一か八かの夜襲から鑑みてもそろそろこのハジノス城は限界だ。
今年こそ落城する。
それを見越して先発隊を志願して1万5000人を率いて一番にハジノス城に攻め込んできていた。
城を落として武勇を確固たるものにして、略奪品を公平に分配して兵の支持を得て族長になる。
その為にサイランはきていたので、後続の本隊が到着する前に是が非でもハジノス城を落としたかった、という事情があり、
ハジノス城が見える草原に設置された天幕の中の会議にて、
「敵の城の様子はどうだった?」
サイランの質問に部隊長達が勝利を確信したような笑みを浮かべて、
「矢を節約してるのか、お笑いな事に昨年同様、石を投げてきましたよ」
「ククク、そんなものでどうやって我らを倒すつもりだ」
「あの城はもう落ちるな」
「ああ、今回は城を落とす為のハシゴをたくさん持ってきたからな」
「では、明日からは力攻めでハジノス城を落とすぞ」
「全方位から攻めますか?」
その質問にはサイランは少し考えてから、
「いや、それだとサボる兵が出るからな。西側から全軍でとする」
「ははっ!」
◇
こうして翌日から騎馬民族タルはハジノス城を決行した。
西側から1万5000人で一気にだ。
対するハジノス城軍も心得てる。
毎年、騎馬民族タルと戦争をしているのだ。嫌でも戦上手になるというもので、ドルオ・ モスール辺境伯は「矢がない」と偽装させた。
つまりは弓矢を城壁に隠して、石を投げさせたのだ。
そもそも昨年までの矢枯渇が「ふり」となって絶大な効果を発揮しており、騎馬民族タルは投石を無視して平然とハジノス城に接近していた。
矢の射程範囲に騎馬民族タル軍の1万5000人全員が。
そしてこれが一番重要な事だが、攻城戦なのに「騎馬民族タルの連中は盾を持参していなかった」。ハジノス城が矢が枯渇してる、と思っての兵装だろう。
「ここまで引きつければ、もうよろしいのでは?」
ハジノス城の副将を務めるドルオと同年代のカバスが尋ねる中、
「うむ、全兵に告ぐ。弓矢を持って矢を射ろ。長年の借りを蛮族どもに今こそ返してやれっ!」
その号令で、西城壁の上に居た兵士全員が足元に置いた弓矢を構えて矢を射始めた。
西城壁の上に居る兵は2000人だ。
その2000人全員が1回矢を射れば消費する矢は2000本である。
2回矢を射れば4000本。
5回矢を射れば1万本。
10回矢を射れば2万本。
そして矢は狙いを定めなければ高速で射れた。
「まだ矢が尽きぬのか? どうしてこれだけの矢を・・・」
ハジノス城から矢の雨が降ってきて、指揮官のサイランは驚いたが、
「どうせすぐに矢は尽きる。このまま続行だ」
戦功を焦って、完全に見誤った命令を出してしまった。
確かに昨年までのハジノス城の状況を知っていたら、そう命令を出すのが正しい。
だが、それは実のところは、ハジノス城の表面だけを知った気になっていただけだ。
昨年の戦いで先代の前辺境伯が戦死した事を受け、ハジノス城を統治するモスール辺境伯家の政治方針は「王家に忠義立てしてマリーハルケン公爵家には絶対に関わらない」から「王家などもう知らんわ。騎馬民族タルに勝てるのならマリーハルケン公爵家にだって接近する」に大きく変わっていたのだから。
アンドレーヌ王国のマリーハルケン公爵家の強みは何と言っても莫大な富である。
そのマリーハルケン公爵家の支援を受けた事でハジノス城はもう矢に枯渇するという状態からは完全に脱却していた。
お陰で西城壁の上に居るハジノス城の弓兵は全員が30回矢を射ている。
6万本の矢の雨が降り注いだ計算だ。
1万5000人の兵は全員が矢の射程圏内。
そして騎馬民族タルは敵が矢を射てこないと踏んで、矢を防ぐ盾を「嵩張って邪魔だ」との理由で今回は持ってきていない。
お陰で騎馬民族タル軍の兵1万5000人はその矢を浴びたのだった。
「戦死した兵」や「馬を失った兵」は多数。
無傷の兵などは存在しない。
「ど、どうしてこれだけの矢を・・・」
矢を3本も受けて負傷したサイランが呆然となる中、まだ矢の雨は降ってくる。
「冗談じゃねえ」
「逃げるぞ」
矢で負傷しながらも生き残った兵は次々に背を向ける。
「ま、待て。逃げるな」
どう見ても3分の2以上の騎馬民族タル軍の兵が矢で死んでいる。
「ここまで兵を死なせてしまって戦果がゼロ」ではサイランに騎馬民族タルの族長になる目は完全に消えてなくなる訳で、どうしてもハジノス城を落城させねばならないのだから踏み留まるように命令を出したのだが。
その叫んでいたサイランの口の中に矢がヒュンッと命中し、
「あがっ」
絶命したサイランの落馬を見た生き残っていた騎馬民族タルは、
「サイラン様がーー」
「もう駄目だ。逃げろ」
慌てて逃げ出したが、その逃げ出したその騎馬民族タル軍の兵は僅か500騎ほどだった。
つまりは1万4500人を討ち取った事になる。
この戦いはハジノス城の完勝であった。
その事は戦っていた城壁の上に居る兵士達が一番分かっており、騎馬民族タルの撤退を見て、
「か、勝ったぞっ!」
「タルが尻尾を巻いて逃げていったぞ」
「オレ達の勝利だっ!」
大歓声を上げたのだった。
サイランは40代。赤毛を騎馬民族タルに編んだ精悍な戦士だ。
1万5000人の兵を任されるのだから指揮官としても優秀である。騎馬民族タルは能力主義なのだ。血統だけで指揮官になれるほど甘くはない。
このサイランは略奪品を公平に分ける事で兵達の信頼を得ていた。
兵達の支持はサイランにとっては重要な事である。
サイランは40代なのだ。つまりは父親は60代。
そろそろ族長の継承が行なわれる。そう、騎馬民族タルは現在、後継者争いの真っ只中だった。
「族長になりたい」サイランは戦功が欲しいのだ。
そこに、このアンドレーヌ王国のハジノス城攻めだ。
昨年までの兵の疲弊や一か八かの夜襲から鑑みてもそろそろこのハジノス城は限界だ。
今年こそ落城する。
それを見越して先発隊を志願して1万5000人を率いて一番にハジノス城に攻め込んできていた。
城を落として武勇を確固たるものにして、略奪品を公平に分配して兵の支持を得て族長になる。
その為にサイランはきていたので、後続の本隊が到着する前に是が非でもハジノス城を落としたかった、という事情があり、
ハジノス城が見える草原に設置された天幕の中の会議にて、
「敵の城の様子はどうだった?」
サイランの質問に部隊長達が勝利を確信したような笑みを浮かべて、
「矢を節約してるのか、お笑いな事に昨年同様、石を投げてきましたよ」
「ククク、そんなものでどうやって我らを倒すつもりだ」
「あの城はもう落ちるな」
「ああ、今回は城を落とす為のハシゴをたくさん持ってきたからな」
「では、明日からは力攻めでハジノス城を落とすぞ」
「全方位から攻めますか?」
その質問にはサイランは少し考えてから、
「いや、それだとサボる兵が出るからな。西側から全軍でとする」
「ははっ!」
◇
こうして翌日から騎馬民族タルはハジノス城を決行した。
西側から1万5000人で一気にだ。
対するハジノス城軍も心得てる。
毎年、騎馬民族タルと戦争をしているのだ。嫌でも戦上手になるというもので、ドルオ・ モスール辺境伯は「矢がない」と偽装させた。
つまりは弓矢を城壁に隠して、石を投げさせたのだ。
そもそも昨年までの矢枯渇が「ふり」となって絶大な効果を発揮しており、騎馬民族タルは投石を無視して平然とハジノス城に接近していた。
矢の射程範囲に騎馬民族タル軍の1万5000人全員が。
そしてこれが一番重要な事だが、攻城戦なのに「騎馬民族タルの連中は盾を持参していなかった」。ハジノス城が矢が枯渇してる、と思っての兵装だろう。
「ここまで引きつければ、もうよろしいのでは?」
ハジノス城の副将を務めるドルオと同年代のカバスが尋ねる中、
「うむ、全兵に告ぐ。弓矢を持って矢を射ろ。長年の借りを蛮族どもに今こそ返してやれっ!」
その号令で、西城壁の上に居た兵士全員が足元に置いた弓矢を構えて矢を射始めた。
西城壁の上に居る兵は2000人だ。
その2000人全員が1回矢を射れば消費する矢は2000本である。
2回矢を射れば4000本。
5回矢を射れば1万本。
10回矢を射れば2万本。
そして矢は狙いを定めなければ高速で射れた。
「まだ矢が尽きぬのか? どうしてこれだけの矢を・・・」
ハジノス城から矢の雨が降ってきて、指揮官のサイランは驚いたが、
「どうせすぐに矢は尽きる。このまま続行だ」
戦功を焦って、完全に見誤った命令を出してしまった。
確かに昨年までのハジノス城の状況を知っていたら、そう命令を出すのが正しい。
だが、それは実のところは、ハジノス城の表面だけを知った気になっていただけだ。
昨年の戦いで先代の前辺境伯が戦死した事を受け、ハジノス城を統治するモスール辺境伯家の政治方針は「王家に忠義立てしてマリーハルケン公爵家には絶対に関わらない」から「王家などもう知らんわ。騎馬民族タルに勝てるのならマリーハルケン公爵家にだって接近する」に大きく変わっていたのだから。
アンドレーヌ王国のマリーハルケン公爵家の強みは何と言っても莫大な富である。
そのマリーハルケン公爵家の支援を受けた事でハジノス城はもう矢に枯渇するという状態からは完全に脱却していた。
お陰で西城壁の上に居るハジノス城の弓兵は全員が30回矢を射ている。
6万本の矢の雨が降り注いだ計算だ。
1万5000人の兵は全員が矢の射程圏内。
そして騎馬民族タルは敵が矢を射てこないと踏んで、矢を防ぐ盾を「嵩張って邪魔だ」との理由で今回は持ってきていない。
お陰で騎馬民族タル軍の兵1万5000人はその矢を浴びたのだった。
「戦死した兵」や「馬を失った兵」は多数。
無傷の兵などは存在しない。
「ど、どうしてこれだけの矢を・・・」
矢を3本も受けて負傷したサイランが呆然となる中、まだ矢の雨は降ってくる。
「冗談じゃねえ」
「逃げるぞ」
矢で負傷しながらも生き残った兵は次々に背を向ける。
「ま、待て。逃げるな」
どう見ても3分の2以上の騎馬民族タル軍の兵が矢で死んでいる。
「ここまで兵を死なせてしまって戦果がゼロ」ではサイランに騎馬民族タルの族長になる目は完全に消えてなくなる訳で、どうしてもハジノス城を落城させねばならないのだから踏み留まるように命令を出したのだが。
その叫んでいたサイランの口の中に矢がヒュンッと命中し、
「あがっ」
絶命したサイランの落馬を見た生き残っていた騎馬民族タルは、
「サイラン様がーー」
「もう駄目だ。逃げろ」
慌てて逃げ出したが、その逃げ出したその騎馬民族タル軍の兵は僅か500騎ほどだった。
つまりは1万4500人を討ち取った事になる。
この戦いはハジノス城の完勝であった。
その事は戦っていた城壁の上に居る兵士達が一番分かっており、騎馬民族タルの撤退を見て、
「か、勝ったぞっ!」
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