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第2章 司のあわただしい二週間
第66話 保険ともぐもぐ、おかえりなさい
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気まずそうなサティヤさんを横目に、素知らぬ顔で椅子に座る。ジャムや蜂蜜と薄いパンケーキ。紅茶がとにかく美味しい。語彙力が低下する正統な旨さ。ストレートで味わった後に薔薇のジャムを舐めつつのロシアンティー。香りと味のバランスを探り、自分の好みの味を見つけるのが至福。
安心したい、憎い、孕ませたい。ぶっちゃけてしまえば、セックスによって発生しうるの命の責任なんて真面目に考え始めると勃起しない。その場の勢いでただの本能。あの科白はもっと違う状況で聞きたかった。安心したい、憎い、この言葉は聞けて良かった。男性の性欲は攻撃性と密接に関係している。思い出すとにやけてしまいそうになって、ふぅっと息を吐いて誤魔化した。朝食の席では不適切である。
理性と苦悩を得て、感情は輝きを増す。ハラワタから抉り出されたかの様な、生温かさすら感じられる欲望の何と靭く美しい事か。
男性性欲は女性の”可愛い!”とよく似ている。可愛いを見ているとただ本能が刺激され気分が良くなる。相手が個性も感情も持った生き物だと認識し、それに対して責任が発生するようになれば単純にそう思っていられなくなる。子育てや飼育がいい例か。
僕もOTL(ゲーム)の世界とはいえ転生をしているから、それなりに性別による衝動の違いも分かる。有象無象に、女で美人だから、たったそれだけの理由で性的な目で見られて不快さに鳥肌が立った事もある。今の体は現実と性別が違うし、容姿も並みだが、僕にとってはとても自然で居心地が良い。
つらつらとシーンが浮かぶ。自分の感情の原因を相手に求める事はとてもあぶなっかしい行いであるが、これを齎したのが相手だと思えば、そう考える自分も嫌いでは無い。これが恋か。恋に恋するなんて愚の骨頂だと思っていたが、この刺激に夢中になってしまうのも分かる気がする。
しかし・・・何とも含みの有る夢だ。しがみついたりしない。鎖で繋ぐ気も無い。二人してぺしゃんこにならない様に、アルフリートさんが別れたいと言ってきたら大人しく受け入れるつもりだ。トトさんにお願いして、お目付け役から解放しよう。癒すにも忘れるにも物理的に距離を取ることが有効だ。
「朝声が聞こえましたが、またサティヤが失礼な事を?」
「母さん! 本当に何も無いってば! ね? そうですよね?」
おずおずと眉を下げ尋ねてくるシオンさんをサティヤさんがあたふたと制す。誤解されたままは拙い。
「安心してください。本当に、何もありませんでしたから」
にっこり笑って”何も”を強調させていただく。押し倒されたことも、夢の中で魔法少女スタイルで戦闘したこともノーカウントだ! ついでに朝の件も無かったことになーれ!! もっとついでに職業神様が僕に合わせる為にサティヤさんをあの階層に飛ばした事実も消えてなくなってくれればいいのだけれど。
そんな風に祈ってもサティヤさんが重要人物なのは変わらない。精神音を飛ばすと花がぶちまけられた音が響いて繋がる。
『・・・・何でしょうか』
『改めて自己紹介をしておこうと思いまして。僕は司と言います』
『本当に何なんですか? 分からない事ばっかり・・・』
サティヤさんこっち向いて表情変えてるし。思念通話飛ばした意味が薄れるな。あまり隠し事は得意なタイプではなさそう。
僕としては聖教国の方針が何であれ、サティアさんに協力を頼むつもりでいる。だから情報開示を避ける気は更々ない。聖教国の出方も分からない、どんな流れになるかは読めない。一つだけ分かる。夢を紡ぐ力は、人類に必要なモノだ。
『後で手紙を一通渡します。できればシオンさんにも内密にしたいのですが』
『ああ、ならこの片付けの時に母さんが向こうに行くと思うのでその隙でいいですか? でも思念通話で良くないですか?』
『・・・また夢の中で説明します。そちらの方がゆっくり話せますし』
お代わりはミルクにした。それを飲み干しごちそうさまでしたとお礼を言う。シオンさんが皿を纏め席を立つ。急いで書いた手紙を一通、テーブルの下から渡す。
『その手紙は僕が良いと言うか、一週間物理的な接触が無かったら開けてください』
『何なんですか・・・もう』
『ただの保険です。ちゃんと僕の口から説明をできるようにしたいと思ってますが、万が一です。名前もシオンさんにはまだ教えないで下さいね? 僕とあなたは会ったことが無い。そういう事にしておいてください』
まぁ僕がなんと思おうが、聖教国がどんな考えを持とうが、サティヤさんの意思はサティヤさんの物。
▽
ダンジョン都市まで二人に送ってもらう。着いた場所はいつも使っている転移陣では無く、別のどこかの建物の中だった。お礼を言って頭を下げるとシオンさんが、たいしたお構いもできずと言った後じっと僕を見た。
「またお会いできますか?」
何かばれたのかと赤い猫目を窺っても、他意は見えなかった。
「神の導きで、またお会いすることになるでしょう」
職業神様、あなたの望みが叶うといいですね。とりあえず僕は僕なりに進むだけだ。一瞬目を開き、そのピアス、よくお似合いですよと紳士は目じりに皺を寄せて笑った。
▽
転移陣を下り家への帰り道をゆっくり歩く。星空、夕暮れ、地上の朝。誰かと取る夕食に朝食。繰り返す。歩く。たった一日しか経っていないのに心境は大きく違う。
いつ帰るかの連絡はしていない。マナーモードは解除してある。愛しの我が家が見える。2階建ての小さなログハウス。なんとなく、簪を引っこ抜いて髪を手櫛で整える。色も薄紫に戻す。
ドアを開いて玄関で靴を脱ぐ。リビングの引き戸に手をかけてそろそろと。
「ただいま・・・」
「・・・おかえり」
ソファの長辺に座っているアルフリートさん。いつもなら後ろ手で締めちゃうドアを向き直って閉じる。振り向く。心臓がばくばくしてるのに頭がヒンヤリしている。狼人の姿だと顔色が読みにくい。
「話したい事って、何ですか?」
「そう急くな。こちらに来て座ってくれないか?」
たった数歩なのに足が重い。とすんと隣に座る。ちょっと距離を取って。熱を感じたくないのに、自分でとった距離が苦しい。コロナもソックスも2階にいるのだろう。沈黙が落ちる。耐えきれず切り出す。
「・・・勝手に飛び出してごめんなさい」
「まったくだ。・・・約束通り一日で戻ってきたからそれはもういい」
「ソックス、治りました?」
「ああ、とっくに元気だ」
「夜うなされたりしてませんでした?」
「無かったな」
「アルフリートさんは、大丈夫でした?」
意を決して見上げる。首を傾げているその人に確認しないといけない事があった。
「夢見が悪かったりとか・・・」
「いや・・・いい夢だった気がするな」
その横顔に含みは、無い。ほっと息を吐く。いけない、怪しまれる。
「そちらは何か無かったか?」
ありまくりでした。でも話すかはアルフリートさん次第だ。
「アルフリートさんが、話してくれたら・・・。そっちから話してくれたら、その内容次第で話します」
夢の中ではあんなに好ましく思っていた瞳が今は恐ろしい。断罪を受け入れる受刑者の如く目を閉じる。この暗闇の中で何も無かったことにならないかなと思う。
アルフリートさんが立ち上がる音と気配で目を開く。手を取られる。黒い爪と短く生えそろった銀と混じる黒と白。ぎゅっと下を向いて握り返す。立ってくれと言われ立ち上がり、引かれるまま移動する。ラグの上に二人並ぶ。
僕の前にアルフリートさんが片膝をついた。だらりと下がった両手を、彼の両手が掬う。手の甲に額が押し当てられる。しっとりして少しふわりとした毛並み。
「私も悪かった」
「え」
「急かして悪かった。もっとゆっくり、お前のペースを考えるべきだった。3か月、だったな。私からお前に性的な接触はしない。だから、お願いだ、顔も見たくない、他の人間に変えろ等と言わないでくれ・・・」
「え、え? 別れたいとかじゃないんですか」
「・・・今の私の言葉にその様な意味は全く無かったと思うが」
がしっと長い顎を掬って上に持ち上げる。その顔には呆れも不安もあったが、嘘は無かった。
「よかったぁぁ~~」
ふにゃりとへたり込んで目の前の体に凭れ掛かる。夢の時みたいにしがみつく。涙腺がぶっ壊れひぐひぐと珍しく嗚咽があがった。大きな手が頭を撫でる。それにすり寄ってもっと撫でろとみっともなく強請る。しばらくそうしてただ抱きしめてくれる人を感じた。
途中、少し冷静さが戻ってきたらシャツを汚していることに気づき、泣く時用のローションタオルを間に入れる。シャツから胸の白が濡れて透けていたから時すでに遅しだが。
何を言っていいか分からないからの沈黙。顔を離して鼻をかみ、とりあえずのありがとうございますが虚ろに響く。自分の本心がどこにあるか分からない。
「アルフリートさんは、どうしてそうしようって思ったんですか・・・?」
タオルを収納して新しいタオルに顔を埋める。目の前にはもっと落ち着ける毛皮があるが、汚すのは忍びない。
「・・・何かして離れられるより、お前の近づくペースに合わせた方がいいと言われた。まずはそこにいる事が当たり前だと思われるようになれとな」
僕は猫か! いや、豹形態もあるが。
「ここにいれば安心できる。人が戻ってくるのは結局そういう場所だそうだ」
僕はこの世界がさっぱり分からない。頼っていいのか、どこまでなら頼っていいのか。価値観も慣習も分からない。安心が無いから、金銭で手っ取り早く満たしたかった。
身勝手は嫌われる、でも相手の事ばっかり考えて主体性が無くなるのも結局相手の負担になる。そのバランスを考えて、何をやっていいか分からなかった。探している。創造神様の求める自由ってなんだろう? この世界とあの世界の違いは? それを齎せばいいのか? そうして”自由”に縛られている。
結局のところ僕は小さな安心できる世界を求める行動をここでも繰り返す。その望みはきっと現実の僕の望みだった。逃げ込んだ先、親しい人が別れの言葉も無く消えてしまう世界で何度も傷ついた。
選ばれた血筋、何不自由ない富豪だとか、特別な何かを持って生まれた選ばれた誰かだけが成功する。もうそうなってしまったらファンタジーの欠片も無い。幻想であるOTLですらその世界の延長であったのは否定はできない。だから、システムの違うこの世界に期待してしまう。その期待をアルフリートさんに重ねてはいけないと自制する。あくまで僕も、アルフリートさんも一人の人間だ。
自分の感情くらい自分で処理しないといけないのに、言葉にならず涙になってぼたぼたと脚に落ちる。あと5分だけと言うと、そうして後で隠れてまた泣くくらいなら今30分でも一時間でも泣けばいいと、優しい言葉がおかしくて不格好な笑いがこみ上げた。
▽
「お詫びにブラッシングします!」
すちゃっとペットブースから大きめのブラシを取り出す。10分程度でおさまったとはいえ、その他にも迷惑をかけまくっている。獣態になってくれれば服も脱いでくれるしそれを回収して綺麗にして、との考えもある。まあその浅知恵も儚く破れた訳だが。
「手入れさぼってますねー? 尻尾の毛絡んでますよ」
「絡んでも問題は無い」
「じゃあ僕がします。どうせ僕も羊はブラッシングが欠かせないのでついでにやります」
このものぐささんめ。僕も人形態の手入れはほぼしていないので人の事は言えない。
ラグの上に寝転がる大きな狼の背中から毛の流れに沿って。野生の狼よりは毛の密度が高いかな。最初は金属の突起の面で絡みをほぐす。胸や腹の内側から外に、嫌だったら言ってくださいねーと声をかけつつ後ろ脚、尻尾の毛の先から根元の方に少しずつ。お爪のチェック・・ってする必要無かったな。毛流れが整ったらマッサージしつつブラッシング。
半面終わったらもう半面。こうして欲しいとかああして欲しいのリクエストがあったら言ってくださいと言ったが特に何も言われなかったので、ちょっと不安。触った部分から伝わってくる緊張は最後の方は和らいでいたし、大丈夫だとは思いたい。
さて、一通り終わった。コロナ相手なら濡れたタオルで耳とか拭いたりする時もあるけど、人相手ならしない。
綺麗にブラッシングした達成感からとうっ! と胸に飛び込んでハグをする。絡みもなくふわさらな胸元の毛にぐりぐりしてはすはす。抵抗しないならやっていいって事だと解釈。自分が綺麗にしたと思うと喜びも一入。あー・・なんか獣っぽい香りが。鼻を突っ込んで地肌をくんかくんか。
「アルフリートさん確認なんですけど」
「何だ」
「アルフリートさんからはしなくても、僕からするのはいいんですよね? キスとか」
「お前からする分には構わん。・・・私もそれくらいはするかもしれない」
アルフリートさんからは性的な接触をしないの内容をもっと厳密に聞いておくべきだ。
僕だって性的な事に興味がある、全く無くなってしまうのは寂しいし悲しい。しかし、例え挿入無しだと言っても技術の差か経験の差か、悲しいかないい様にされてしまいその結果が体調不良と逃亡劇である。
「もっと細かく決めません? 曖昧なのってどこまでOKなのか分からなくなりそうで」
「私はお前の嫌がる事はしたくない。それだけだ」
「うーん・・・僕もキスとかハグとかはいっぱいしたいんです。やりたくない訳じゃなくて、理性が飛んじゃうような感覚とかはどうしても慣れなくて・・・。正直言うと、最初の時の自分を認めたくないって気持ちがあるんです。今までそう言った事をスルーしてきて、いざそうなったら責任と理性とかぶっ飛んで本能が好き勝手に体を動かして・・・。あはは、何言ってるんでしょうね・・・」
手を背中に滑らせる。腹側とは違った硬めの感触。温かな体と求めるもふもふ。
「私も同じだ」
「え?」
「お前といると調子を狂わされてばかりだ。もっと自分は理性的な人間だと思っていた」
「・・・お揃いですね」
伸びあがって狼の喉元にキスをする。キスをすればいいと教えてくれたのはこの人だ。
口角、目尻、耳の付け根、ぴくっと震えたのを無視して鼻先に続けてキス。下がってぺろり、口元を舐める。
好き、好きですと顔周りにキスしながら繰り返していたらふにゅっと硬めの肉球が顔面に押し当てられる。どうやらストップらしい。
「どうやら私の考えは甘かったようだ」
「にゅ?」
そうしてお話合いの結果。アルフリートさんは僕の服を脱がさない。今まで通り本番は無し、僕も性的な意味で彼にも触らないという事になった。まぁキスもハグもやるなって言われていない。解放を願いつつ僕とてこの人にもっと好きになってもらいたいのだ。
このキスに性的な意味は無い! と主張したらあからさまに溜息を吐かれた。舌だって入れてないし、アルフリートさんがしてきたキスの数十分の一の刺激で何を言っているのだ。
▽
「そういえば話す事があるのではないのか?」
「ああ、そうでした。職業神様からコンタクトがあって、その件でレイムさんと明日神殿で会って相談することにしました。詳しい内容はアルフリートさんにもその後お話ししようと思います。それと、追加の使徒が次の満月に来るそうです」
「早いな」
「多分、僕が早く来てって祈ったからだと思います・・・」
創造神様には色々拾われている気がする。僕の思っている事、その望み、様々な事の反応が早い。あの途轍もなくやばすぎるメールについても問い質したいとは思う。ラクリマから聞いていた件についても聞きたいし。夢ではサティヤさんとも会うかもしれないし、昼も夜も休みが無い気分。
腹辺りをモフりつつ今後のお話。あと2日でソックスに影魔術を教える予定だという事、そうする目的。サティヤさんの事はまだ伏せる。
アルフリートさんからも話があった。曰く、手当はちゃんと貰っているからお金を入れさせろとか、家事も手伝わせろなど。気乗りせずえー・・と言うと少しは頼れと叱られた。
しぶしぶと自分の部屋の収納から”ぼきんばこ”と書いてある段ボールを持って来て狼さんの前にどんと置いた。
「これは?」
「募金箱です。特に額とか決めてないので好きな様にどうぞ。別に現金じゃなくてもいいですよ」
ビッチとかは要らなくなった宝飾品を献品してくる。熊もレアな食材とかを持ってきていた。そうかといってどかっとファンタジーでよく見るような袋が中に入れられた。いい顎をお持ちで・・・。
「これ・・・いくらなんですか・・・?」
「好きなようにと言っただろう」
ついと逸らされる顔。中を見るのが怖い。確認は後回しにしようと段ボールを持って二階に行くとコロナとソックスが「おかえりー」と犬用扉から出てきた。「ただいま、これ片付けるから待ってね」と言って、皆一緒に一階に降りた。
▽
コロナを専用ブラシで同じようブラッシング。ついでにホットタオルで歯に耳をごしごし。肉球に指の間も。コロナは毛が短いし、草原を走り回ってもオナモミ一つ付けない。手入れは楽で助かる。
ソックスは尻尾がゴージャス。フォックスファーはアルフリートさんとは違った柔らかさと抜群すぎる密度。悪いが比較しようが無い。どちらも素晴らしいモフである。あー・・でもこの世界でサティヤさんというモフに出会ってしまってマイクロな毛皮と脂肪のコンビネーションも・・・っていかんいかん。
サティヤさんは善良な人だと思うが、デッドボールが多すぎる。話さないと言うけない事、それをどう思うか今から気掛かりである。話さないといけない事はレイムさんの方が重い。すごく気が重い。この二日でどうにか冷静に話せるようにイメージトレーニングしておこう。
ラグの上で計3匹のブラッシングも終了し、コロナとソックスに話しかける。
「コロナー、ソックスー、僕が羊と豹になれるようになったのは知ってるよね?」
『そうだ! はやくあそぼ!』
「うんうん、僕も遊びたいけど、まずはソックスに慣れてもらおうと思ってね」
アルフリートさんの獣態も部屋に入って最初見た時びくっとしてたし、今も意識しているみたいだから慣れてもらわないと教えるどころじゃない。
ぽふんと羊形態。ごろりと横になって視線を低く。
「ソックス、羊は大丈夫? ほらおいでー怖くないよー、ってコロナ、遊ぶのは今度ね」
恐る恐ると近づくソックス。お鼻で挨拶。どうやら羊は大丈夫みたい。そうして腹回りのモフを鼻先でつんつん。
「・・・恋人より狐が優先か?」
『羊はあんまり遊んでも楽しくないけど、なんかいや』
えーい! このワンコどもめ! 家庭内序列がそんなに大事か!
「分かりました! ソックスとはこの後に時間を取ります! なんで、はい! アルフリートさんおいで!」
ごめんねソックスと謝ったらソックスはすぐに離れた。しゅんとしている様な、していない様な。
そうしてまずアルフリートさんにひとしきりふんすふんすされ、狼と羊でもふりあった。
そんで耳をめちゃくちゃ舐められた。おのれ反撃か! と言うつもりがびくびくみっともなく反応してしまい、ごつんと角を顔にぶつけた。僕は悪くない。しかしもう片方の耳も同じようにされ、またもう一発入れる事になる。そうしたらアルフリートさんにお前が悪い、キスも舐めるのもしてもいいんだろう? と不貞腐れた顔で言われることとなる。しかし、終わったよねー? とコロナが飛び込んで来て、微妙に色の着いたようなその空気は霧散した。
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