転生したらゾンビゲームでしかも主人公じゃないと言われ、でも覚醒したら何故かゾンビに好かれました?!

.︎︎*心星晴博•ᴗ• *)/⟡.·

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第3章(引き込もりゾンビのゲーマー編)

四天王降臨だと?!

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 俺達はひょんな事からオカマが経営する海の家に辿り着いてしまった訳なのだが……。お店の中は俺のヤバい想像とは違っていて普通のお茶会をするような場所で、カントリー風のデザインのカウンター席にテーブル席があっておかしな所が微塵もなくて安心したよ。

だって、俺の想像したお店の中はもっとこう不気味でメルヘンチック的な悪魔が住んでいそうな感じかといいますか……。とにかくそれくらいヤバい想像をした訳だけども……まっ、何にしても普通でよかったよ、普通で…………ん?!

あれ?  俺の目がおかしいのかな、ここにいるお客さんが全員ゾンビに見えるんだけど……。

やっぱり普通じゃなかった?!

「律様、大変デス! 」

KAGUYAカーちゃん、急に現れて小声でどうしたんだよ?」

「アノ四姉妹オカマ軍団ハ只者ジャアリマセン。人間でアリナガラ放タレルオーラト戦闘力ハ戦闘員ゾンビヲ遥カニ凌駕シテイマス。チッ、計測器ガ振リ切レテ壊レタカ……」

「ゾンビよりも最強な人間がまだいたとは、なんと恐ろしい事だ……。そして、我々はただ一人の犠牲者で済んだのが何よりも幸いだった。悠音、彼奴は良い奴だったよ…………クッ」

俺は涙を脱ぐいゾンビ達がお茶会をして席を通り抜け、一番奥の席に案内され半ば強制的に座らされた。

「貴方達、私達の放つ殺気に気づくなんてなかなかヤル子達ね。私はここの海の家で調理担当をしている長女の桜子さくらこよ。」

「えぇ、私武者震いが止まらなかったわ。私はウエイトレスをしてる次女の桃子ももこよ」

「このぐったり疲れきった子はカウンター席でもいいかしら?  いいわよね!
私は海の家で警備担当をしている三女の梅子うめこよ」

「私は運命の赤い糸を感じちゃったわ!  だって、あの落とし穴で彼と目が合っちゃたんだもん。私も梅子姉さんと同じ警備担当をしている四女の撫子なでしこよ。よろしくねっ!」

今、撫子さんって人明らかに俺に向かってウインクしたよな……どうしよう、震えが止まらないよ。しかも、俺が落とし穴に落ちた時やっぱり居たんだ人が……。あの光景は夢であって欲しかったよ……。

「私は詩っていいます。私達旅の途中でね……ねっ、律君」

「うん、そうなんだ」

「俺は奏太ッス」

「わたしは面白そうだから着いて来ちゃったアリアちゃんです」

よかったねアリア……。今正にアリアが言う通り面白い展開が開幕しちゃってる状況なんだから!

それにしても、なんの前触れもなくいきなり自己紹介が始まってるけど、あの四姉妹オカマ軍団皆顔が同じでよくわからない。よくわからなくて逃げたいはずなのに、何故か俺の視界にピンポンで四人揃って入ってくるし止めてくれ!

あの人達否応無しに俺の視界に入ってくるからよくよく見てみと同じ顔なんだけど、髪を三つ編みにしてある髪留めのリボンに自分と同じ名前の花がくっ付いてるとか、アピール上手かよ?!

「あらヤダ、この子達美人四姉妹の前だから皆緊張しちゃってるのね。そんなに緊張しなくてもいいのよ。この桜子特製のお茶でも飲んで落ちついてちょうだい!」

テーブルに出された一見なんの変哲もないお茶の筈なんだけど、男子と女子の差は一体何なんだよ?!  女子には今人気のフラペチーノとかいうお洒落な飲み物なのに、俺と奏太のお茶にはなんか変な屍のようなうねうねした物体が入ってるし、蛇なのか?  そうなのか?  

もうちょっと、落ち着ける飲み物出してよ!!

「あのー、この飲み物明らかにおかしくないッスか?  飲んだら速あの世へ行きなんて事ないッスよね……」

ありがとう奏太!  よくぞ俺が思ってる事を言ってくれた。君は勇気ある少年の鏡だよ。

「奏太きゅん、その飲み物は私達四姉妹の愛の結晶なのよ。飲めばたちまち元気1000パーセントになるわよ!」

「隠し味にゾンビマムシを丸ごと入れてあるのがアクセントなのよ。あと、残念ながらそれ以外の物は答えられないわ」

ようするにゾンビマムシ汁か……。
こんな物ますます飲めるかぁぁぁぁ?!?!

いや、だけど断ったら何されるかわからないし、俺も奏太もどうしたらいいかめちゃくちゃ戸惑ってるよ。でも、さっき奏太は頑張って言ってくれた訳だし、やっぱりここは俺が男らしく飲めませんと断ろうじゃないか!

「あの、俺達やっぱり飲め……」

「何するんだよ!」

「お前こそ何するんだよ!」

ん、何だ?!  争う声が聞こえたと思ったら向こうの席でいきなりゾンビ同士の喧嘩が始まった。

「あらヤダ喧嘩なの?  まったく、しょうが無いわね。桃子、梅子、撫子行くわよ」

オカマ四姉妹は争っているゾンビに己の鍛え上げられた筋肉で熱い愛のハグをした。愛のハグを受けたゾンビは一度死に蘇る事でゾンビの心に憎しみではなく愛が刻み込まれ、何事もなかったように愛と平和をこよなく愛するゾンビがここに爆誕した。

何故、ここのゾンビ達が平気なのか今はっきりと俺達は垣間見てしまった……。

「で、律きゅん何か言ったかしら?」

「いえ、何でもありません」

「あら、まだ律きゅんと奏太きゅん飲んでなかったの?」

「全力で飲ませていただきます!」

俺と奏太は場の状況を瞬時に理解し、二人で目を合わせ頷き合った。あの愛のハグを受けたら間違いなく殺されると。俺達は一気にゾンビマムシ汁を飲み干した。

俺はなんとかゾンビマムシ汁に耐えた。

何故このゾンビマムシ汁を俺だけ耐えれたのかわかった。俺は一度死んで転生を経験したからこそ耐えられたけど、奏太は……見るも無惨な姿に変わり果ててしまった。また、新たな犠牲者が出てしまった。

後悔に苛まれる俺だったけど、とあるゾンビ達の会話が耳に入ってきたらどうでもよくなってしまった。だって、如何にも新たな冒険が始まりそうな予感がする話みたいだし、聞かなきゃ損でしょ!

「なぁー、知ってるか?  彼処にある岡の古い街でゾンビが次々といなくなる噂……」

「あぁ……聞いた事あるぞ。その日は決まって濃い霧が出る日だよな。あー、怖い怖い」

これってまさか……。俺達にそこへ行って確かめて来いっていうイベントだよな。よく勇者とかが困ってると村人が有力な情報をくれるパターンにそっくりだし……。

よし、決まりだ!

それなら行って野郎じゃないか。では、さっそく皆に話て……。って、俺達には既に二人の犠牲者がいた事をすっかり忘れた。

「律君、急に慌てどうしたの?」

「それがさぁー、詩……」

「詩さん、律は今夜の宿をどうするか慌てるんだよ。ほら、もう夜遅いし」

「いや、俺はさぁー……」

「大丈夫よ、律きゅん達!  この海の家にはね、宿泊施設もちゃんとあるのよ。そう、ここは別名に泊まっていきなさい。夜は危険がいっぱいだし、お仲間二人もぐったりしてるし事だし」

今、なんて……パレスオブドラゴンって?!  こっちに泊まる方が危険極まりないじゃんかよ!

「やったー、やったー!  わたしいっぱいご馳走が食べたいな」

「やったねアリアちゃん!  桜子さん達本当に良い人で、お泊まり出来てよかったね律君」

「…………。」

「でも、今日は生憎一部屋しか空いてなくて、その一部屋はレディーに貸すとして、律きゅん達は私達と一緒でいいわよね」

「はーい!  大丈夫でーす」

「行こうアリアちゃん」

「行きましょう詩さん」

えっ、ちょっと待って……。俺と悠音と奏太は四姉妹と一緒の部屋って事なの?  嘘だよね。何かの冗談だよね。お願いだから詩、俺達を置いていかないでよ…………。

「律きゅん達の部屋はこっちよ」

「いやぁぁぁぁ!!」

現実から目を背けたくてついベッドに入ってみたものの、右見ても左見ても四姉妹がいる。俺達は四姉妹に囲まれている。しかも、目開けて寝るタイプとか余計に怖すぎでしょ!
なんで、悠音と奏太はこの状況で寝れるんだよ?!  この状況なら絶対に目を覚まさずにはいられない筈なのに、俺は何を間違えたというんだ……。

あっ!  お日様の光が入ってきた。
色々と悩んだ結果、俺はどうやら一睡も出来なかったらしい。

「ふわぁ~っ、よく寝た!  あれ、僕はどうして寝てたんだ?  途中から記憶がない……」

「よかったな悠音、幸せそうで!」

「どうしたんだ律?  凄い疲れた顔してるぞ!  誰に殺られたんだ?  僕の親友をこんな目に合わせるとは許せん」

「強いていうなら……悠音の隣にいる人達かな。かなり強い精神的な攻撃を受けたよ」

「僕の隣にそんな人が本当にいるのか?ん?!…………バッ、化け物がいるだと?!」

「悠音きゅん、うるさいわね」

梅子さんのビンタが悠音に直撃したけど、悠音はどうなったんだ? 

ハッ?!
こいつ立ったまま気絶してやがる……。

「悠音しっかりしろっ!生きるんだ!」

「おはようございます。皆朝から元気ッスね……。そんな訳でおやすみなさいッス」

って、奏太寝るなよ!  悠音はしっかり気を持ってくれ!!  俺達の波乱万丈に満ち満ちた旅はどうやらまだ続くらしい……。
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