WORLD✳MEMORIES

ZERO

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MEMORIES✳3

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3人は仲良さそうで良かった。関係が悪いと連携が取れないだろうし、戦闘に支障が出るだろう。
WORLD✳MEMORIESがゲームだった頃はCPがそんな喧嘩をしなかった。だから現実となった今、CPには感情がある。いつか喧嘩をしてしまったときのために気をつけないといけない。

「ご主人。何処へ行くのだゆー?」

「あ、そうだな。言ってなかったな。まずは街を探そうと思ってる。」

「なるほど。宿が必要ですもんね。」

「それも必要だが、装備とか武器などアイテムを完璧な状態にしないといけない。」

「流石ご主人様ですね!」

こうやって褒められたことがなかったから、今の顔がどうなっているか気になる。
それより、さっきから黙っているピペルはどうしたのだろうか。それに、周りを警戒している?
ゲームの頃は地図に敵が表示されていたから、直ぐに分かったが、世界とゲームが一体化した今は、地図という物がLOSTしている。

「ピペル。周りの状況は?」

「敵らしき人物が3…いや4人いるようだ」

「そうか…」

どうやら敵がいるらしく、いよいよCPが生きてるという中で初めての戦闘って訳か。ドッドッと脈が早くなるのが分かった。俺は、ワクワクと胸を高鳴らせているみたいだった。

「ご主人様!来ます!」

森から飛び出してきた黒い影に戦闘準備にかかろうとし、武器を何も無い空間から出す。

「待って!」

近づいてきた敵らしき人物の声に動きを止める。
よく見ると見たことある姿だ。それに、CPらしき仲間も。まさか…

「ひーよーりー!!」

「お兄ちゃん!!」

武器を何も無い空間へと仕舞い、再会によるハグをする。
しかし、驚いた。ひよりがこんなに近くに居たとは…。何より無事で良かった。
他の人も結構無事で、案外近くに居るのだろうか。

「ひより。良く無事だったな。それより、どうして俺がここに居るのが分かったんだ?」

「CPのお陰。今は地図が使えないから攻略していないダンジョンと同じようにした。」

「なるほど。」

俺の妹は、少なからず俺より頭が良い。俺とは大違いだ。よしよしと頭を撫でてやる。
妹はとても気持ち良さそうに可愛らしい笑顔を向けている。
さて、妹が今召喚しているCPを一応紹介すると

【ホーク】鷹のような鋭い目を持ち、目を守るために仮面を付けている。羽は無いが空を飛べるため、飛行戦を得意としたCPだ。

【フィズィ】ガラガラヘビ特有の赤外線で辺りを見れる目を持っている。明るいと見えないらしく、目を黒い布で覆っている。噛まれると強烈な毒を出すため、人型CPやプレイヤーには強敵だ。

【シヤン】犬のCPで、鼻がとても良い。ジャーマン・シェパードという犬種だが、人型。裏切りが無い忠誠心が高く、ひよりのお気に入りのCP。

となっている。確かにこのCPならば探索力が高い。戦闘に優れた奴もいるし、バランスが良い。

「お兄ちゃんは、これからどこに行こうとしているの?」

「街に行こうと思っていた所だ。ひよりは、どうする?」

「お兄ちゃんに着いてく。」

少し驚いたが、安心した。1人のプレイヤーより2人のプレイヤーの方が戦力的にも良いし、何よりひよりのCPには探索力が良かったりと色々優れたCPが多い。

「初めまして私の名前はソルトです。」

「僕はサハールだゆ。」

「俺は、ピペルだ。」

「初めまして!俺の名前はシヤン!」

ワタクシは、フィズィよ。」

「ホーク。」

いつの間にかCP同士で自己紹介しているみたいだった。その中でピペルとホークが手を組んでいるようで、何か意気投合したみたいだった。

「ひより、街の方向って分かるか?」

「んと、聞いてみないと…。ホーク。わかる?」

「主の命令とあらば…。」

片膝を地面につけて忠誠心を向けているみたいだ。女性が見ればカッコイイとか、王子様とか思うだろうが、ひよりは何事も無かったようにホークの頭にポンと触れる。俺が女だったら、恥ずかしいからやらなくていいとか言っていそうだが…。

「ご主人様。私もやりましょうか。」

「やらなくていい…。」

ソルト達もやろうとしていたらしく、止めた。
ソルト達は少しガッカリしていたが、気にしないでおこう。

そんなやり取りをしているうちにホークが人が沢山いる場所を見つけたらしく、ひよりが話かけてくる。

「お兄ちゃん。西コッチの方向に人が沢山いる場所があるって。」

「ありがとうな。じゃ、暗くなる前にみんな行くぞー」

「「「はい!」」」

「主殿、俺達はどうしますか!?」

「お兄ちゃんに着いてく。」

「「「承知」」」
  

これは、俺の意見だが…ひよりの方がCPな気がしてきた。
ゲームと現実が一体化する前の現実の話だが、親戚の集まりで親戚が最近どうだと聞いてきた時だった。

「ひよちゃん。最近どうだい?」

「デバイス待ってる…」

「デバ…。え?」

「デバイス待ってる。」

「ひよちゃん?」

「デバイス待ってる。」

「誰か!ひよりちゃんが!」

という出来事があった。まるで設定した言葉を繰り返すCPの様だった。
CPの様に話すのは、緊張していなかったり馴れていない相手だとなるという事が分かった。

暫く歩いていると、街というよりも都市並の広さの場所に着いたようだ。
東京のような建物があり、道路は無いが広い道を車が走っている様だった。

「見慣れた建物や車がいくつかあるなぁ。」

「僕は見た事が無いだゆ。」

「お兄ちゃん。あれ、凄く高い。」

ひよりが指を指した方へ見ると大きな青いタワーが建っている。タワーにはモニターが付いていて、そのモニターには現実でもゲームでも見た事のないテレビ局の人らしき人物が映っている。

「見た事のない方がモニターに映っていますね。ご主人様はご存知なんですか?」

「いや、悪いけど分からない。サハールとピペルは分かるか?」

「知らないだゆ。」

「分からないな。」

「そうか…。じゃあ、ひより達は?」

「知らない。」

「知らないな!」

「見えないわね。」

「さぁな。」

やはり、1名を除いてみんな分からないらしい。
となると、新キャラか何かなのだろうか。
手に入れたCPはLOSTしていたし、運営が新キャラを作ったというケースの方が考えられる。

そんな事を考えていると少し離れた場所から爆発音が聞こえ、煙が立ち上がる。少し巻き込まれた建物もあり、崩壊している様子で運良く巻き込まれた人はいないらしく、悲鳴は聞こえない。
しかし、辺りがザワザワと一気に人が喋り出した様にざわめき、車のクラクションが鳴り響く。
軽いテロの様な騒ぎになり、俺達は唖然としながら爆発音がした方へ見ている。

「いったい…どういう事だ…?」

「お兄ちゃん…。」

ぎゅっと袖を掴む妹を見て、緊張がはしる。

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