【R18】僕たちの全ての愛を、聖女様に捧げる

茉莉

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初めて

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神聖ルーア王国。


国政を行う王族の更に上に立つ、たった1人の聖女の祈りによって成り立つ国である。


今代の聖女の引退が決まり、来年には成人を迎え次代の聖女として立つミリアは、その準備で多忙を極めていた。彼女を守る3人の騎士と共に。聖女と騎士の絆は特別なものだという。


「今日は4人で寝室で授業を受けるなんて、なんだか不思議ね」

ベットの上に座るミリアが言う。その彼女を3人の騎士が囲んでいる。


騎士の1人目、1番年下のルカは人懐っこい性格だ。ミリアのことを「聖女さま」と慕い、よく懐いている。

2人目はアルフ。体格も良く、男らしい言葉使いで、頼りがいのある優しい性格をしている。

3人目はセリル。丁寧な物腰と丁寧な言葉遣いで、聖女のどんな小さな変化にもすぐに気づいてくれる騎士だ。


3人とも聖女を守れるよう剣の腕で選ばれたが、眉目秀麗である。


普段は聖女と騎士、それぞれで授業を受けることが多く、このように一緒に、ましてや寝室で受けたことなどない。ここで待つように言われて、皆不思議に思っていた。


と、扉が開いて誰かが入ってきた。


「あっリフォード先生!」


ルカが声を上げる。普段座学を教えてくれているリフォード先生が入ってきたのだ。


「聖女、君たちも揃っていますね。今日は私がここで授業を担当します」

穏やかな眼差しと、滴るような大人の色気を振りまきながら先生が言った。


「先生、今日は何をするのですか?」

聖女が質問した。

「皆さん、聖女が祈ると、聖女から何が失われるのか知っていますか?」

ソファに腰掛けた先生に問いかけられる。


「聖力が失われると習いました」

まだ祈ったことがなく、経験がないためわからないが、聖女が答える。


「そのとおりです。聖女は毎日国のために祈り、毎日聖力を大量に失います。聖力を失うと、聖女の命に関わる。ではその聖力を満たすためには何をすればいいかわかりますか?」


その問いにはセリルが答えた。

「聖女様を癒す、とは習ったのですが、具体的には何も・・」

「そうですね。今日はその癒し方を勉強します。その行為で聖女の聖力を毎日満たさなければなりません」

「行為?」

「はい、性行為を行います」


4人が息を飲む。


「性・・行為って・・」


愕然としたミリアが呟いた。皆同然に唖然としている。


「祈りの後は3人で聖女を回復させなければなりません」

「なっ!4人でするのか!?」


アルフが叫ぶ。


「聖女の命と国の存亡がかかっています。他に回復する方法もありません」

そうはっきりと言われてしまえば、聖女達に返す言葉もない。

「大丈夫ですよ。君たちは彼女を愛しているでしょう?とても幸せな行為です」

先生が騎士3人を眺めながら言うと、彼らは顔を真っ赤にする。

「さあ、では始めましょう」


状況についていけない4人だったが、無理矢理気持ちを切り替える。聖女の命がかかっていて、他に方法はないのだ。

「先生は先代の聖女さまの騎士なんだよね?」

ルカが質問する。


「ええ、そうです。先代の聖女様の騎士として私はかなり年下だったのですが。私は私の聖女様の騎士ですので、参加いたしません。監督、と言ったところでしょうか」


「先生は今も先代の聖女さまと一緒にいるの?」
「はい。肉体がなくなり魂になっても、ずっとお傍にいると約束しています」


目元を赤らめながら幸せそうにリフォード先生が言う。
聖女と騎士の関係性とはそういうものなのか、と皆が思った。



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