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その玩具には気をつけろ
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「うう……飲みすぎた……」
4人の『雷鳴』というパーティーのメンバーと合同でダンジョンを予備探索して街に戻ってきてから、そのメンツでの懇親会で飲んだロルフはお開きになった酒場からフラフラと宿へ戻る。
合同での探索になったのはロルフのパーティーが2人という少人数だったからで、報酬の良さに依頼を受けたいが2人パーティーじゃ成功する確率が低いからと諦めようとしていたところで丁度『雷鳴』のメンバーに声をかけられて組んだのだ。
パーティー『雷鳴』のメンバーはその名のごとく攻撃力に重点を置いていて、ロルフとミカルのパーティーよりもパーティーランクも1つ高い。
とはいえ、ロルフたちも個人のランクとしては低くはなく、2人パーティーでこなせる依頼に制限があるからパーティーランクが伸びていないだけなのだが……。
さらに『雷鳴』のメンバーは人間性も良くて声をかけてもらったのは2人にとって非常にラッキーだった。
ただ、ロルフの相方のミカルは人付き合いが苦手で酒も弱いので懇親会は最初だけ参加して日付が変わる頃に宿に戻っていた。これでもミカルからしたらかなり頑張ったほうなのだ。
「ミカルは、寝てるよな……起こさないようにしないと……」
そっと宿の階段を上がり、ロルフは首にかけている冒険者ギルドのタグを取り出した。
宿にチェックインしたときにギルドタグを提示して、そこに部屋を登録することでキーとなる。個人個人でキーが持てるのでこのシステムが導入されたとき冒険者の間で画期的だと盛り上がったものだ。
「――ッ!」
ロルフがドアの前に立ったとき、中からかすかに悲鳴のような声が聞こえた。
何事かと急いでドアを開けて慌ててロルフが部屋に飛び込むと、そこにはベッドの上で悶え苦しむミカルの姿があった。
「ミカルッ!?」
ミカルの元に駆け寄り声をかけるが、ミカルは目に涙を浮かべ顔を赤らめて身体を丸めてカタカタと震えている。
ロルフはミカルの肩を揺すってみる。
「あっ……ああ……」
「酔ったのとは違う、よな。どうしたっていうんだよ」
布団の中でモゾモゾとしている様子に違和感を覚え、ロルフが布団を剥ぐとそこにはあられもない姿のミカルがいた。
ミカルはどこかの家から逃げ出してきた『女性を慰めるアダルトな用途の触手玩具』に後孔に入り込まれて喘いでいたのだ。
この触手玩具はモンスターの触手から攻撃性や人の害になるものを全て取り除いて小型化し、完全に快楽用途で作られた人妻の間での密かなベストセラー商品だ。
ロルフは息を飲むと、急いでミカルから触手玩具を引っ張りだして、ウネウネと動くそれを開いたままの窓からポイと放り投げた。
その途端、ミカルはぐったりと力が抜けてグスグスと涙ぐむ。
「ミカル! お前、何あんなのに襲われてんだよ!」
「熟睡中に……あんなのが来るなんて、思わないだろ……」
涙目でそう言いながらも触手にグズグズにされたミカルの後孔は熱を持ち切なく疼いている。
ふるりと身体を震わせるミカルの前は勃ちあがっていて、その姿と泣き顔にロルフはゾクゾクと煽られていた。
と同時に感じた怒りのような後悔のようななんとも言えない苦い気持ちを噛み締めてロルフは言う。
「ずっと大事にしてきたのに……あんなのに奪われるくらいならもっと早くに俺が奪っておけばよかった」
ロルフは子供の頃からずっとミカルのことが好きだった。
ミカルが自分以外の人とほとんど関わらず「人付き合いは苦手だ」と言うので、時間をかけてゆっくり距離を縮めていけばいいと思っていたロルフだったが、まさか開いた窓から逃げた触手玩具が入ってきてミカルを襲うなんて完全に想定外と言えた。
玩具であるがゆえに殺気や敵意がなく、ミカルの探知にも引っかからなかったのだ。
ロルフの言葉を聞いたミカルが驚いたように見上げようとするとベッドに組み敷かれる。
「ひゃぁ!」
ギラリとした欲情の炎を灯した目をしたロルフに覆いかぶさられ、グズグズの後孔に指を入れられたミカルはたまらず声をあげた。
疼くソコに刺激を与えられビクンビクンと身体を跳ねさせながら蕩けた顔をするミカルに、たまらなくなったロルフは服を脱ぎ捨て硬く勃起した陰茎を一気に突き立てる。
「あああ! 初めて、なのにっ……」
「そうは思えないほどトロトロ。あの触手玩具すごいな、ムカつくけど」
ミカルの中は触手玩具の分泌した粘液でぬめり、潤滑油を足す必要もないようだった。
とはいえ、ロルフの陰茎を根本まで挿入すれば奥は狭く、亀頭にまとわりつくようである。
「やぁっ……ロルフ、だめっ……抜いてよぉ」
「いやいや、無理に決まってるだろ」
長年想い続けてきた相手と身体を繋げているという事実にロルフはひどく興奮していた。
ミカルは、といえば急に自分に襲いかかってきたロルフに驚き混乱している。
「それに……今やめたら俺もだけど、ミカルもツラいだろ?」
「う……」
ミカルはそう言われて触手玩具によって熱を持った下半身を持て余していたことを思い出す。
確かにここで「はい終わり」となったら自ら処理しなければならないが、腹の奥の熱までは自分ではどうにもできないだろうということもミカルには理解できた。
そして、驚いて混乱してはいてもロルフにこうされていることがそこまで嫌でもないことにもミカルは気づく。
「ミカル……」
「あっ……はぁう……んっんっ」
優しくミカルの名を呼んだロルフがゆっくりと腰を揺すり始めると、ミカルから甘い吐息が漏れ出した。
その息遣いと声はロルフの心を駆り立てる。
「どう、しよう……ロルフ……きもちい、よぉ……」
「ぐぅ――ッ」
あまりの快感でミカルが無意識に言葉を発する。
それを聞いて射精しそうになったロルフはキツく目をつぶり下腹にも力を入れて動きを止めた。
「ロルフ……もっと、シテ…………んっ♡」
なのに必死に射精感を堪えているロルフをさらに無意識のままにミカルが煽る。
思わずロルフが目を開くと、ほんのりと全身が色づき潤んだ瞳でとんでもない色香を漂わせるミカルが目に入る。
今まで何度もミカルとの行為を想像して抜いていたロルフであったが、こんな艶のある姿まではリアルに思い描けていなかった。
クラクラとする頭を軽く振るとロルフは再び抽挿を開始した。
「あっ、あっ……ふぅん――ッ♡! ひぅ……ああん♡いいっ……ロルフぅ」
「ヤバい。出るっ」
ミカルは自分の中を出たり入ったりするロルフの熱に浮かされて甘い声をあげ続ける。
トン、トンとゆっくり突いていたロルフは徐々に腰を振る速度を上げて、ミカルの最奥に自身の熱を放った。
「はぁーはぁー……ミカル……」
ロルフは優しく口づけてゆっくりとミカルの中から出ていこうとするが、ミカルは身体の中を埋めていた熱い塊が無くなりそうな感覚に思わず脚でロルフを引き寄せた。
「やっ……まだ」
「ちょ。ミカル!」
ミカルはその潤んだ瞳でロルフを見つめ「シテ」と言った。
その一言だけでロルフの陰茎は再び硬度を取り戻し、もう一度ミカルの深くに入り込むと下腹部を密着させたままグリグリと腰を回した。
「あひぃんっ♡……ふか……ダメぇぇ…………あっ♡」
「欲しがったのはミカルだろ」
ミカルはダメと言いつつも、自分の中心にある熱とロルフの熱の塊に与えられる快楽に蕩け自然と腰を揺らしていた。
ロルフはミカルから可愛くねだられて暴走しそうになりながらミカルの中をかき回し、グチュグチュと2人の結合部から水音が響く。
「んうぅぅ、んうぅぅ……イきたい、ロルフ……イ、かせてぇ……」
初めてソコを使ったミカルには中だけで達するのは難しく、なのに溜まった熱は下腹部でグルグルと出口を探しているようだった。
ミカルが腰の動きを止められないままロルフにさらにねだれば、ロルフも調子を合わせて突き上げてくる。
「も、や……前、いじってい、い? ……くるしっ……あぁん♡」
ロルフがミカルの手を陰茎に導いてあげると、ミカルは自分の手を上下に動かしだす。
透明なしずくを溢れさせていたソレはヌルヌルと滑り、その直接的な快感は中を動くロルフと相まって強烈な刺激となってミカルの脳天まで貫いた。
そのミカルの様子と急にキツく締まる後孔にロルフは眉根を寄せる。
「ミカル、キツい。もっと緩めろって。それじゃ俺のが先に出ちゃうから」
「む……無理ぃぃ」
勝手に締まってしまう後孔が余計にロルフの動きを拾ってしまい、苦しいほどの快楽に狂いそうになっているのはミカルも同じだった。
そんな快楽に浮かされながらも陰茎をしごくのを止められないミカルを見下ろしながらロルフは自身の限界が近いことを感じていた。
「あっあっあっ♡……出、る」
「ミカル!」
ミカルの指の間から白濁がハタハタと飛び散り、それと同時にもう一度ロルフも射精するとグッタリと重なったまま動けなくなった。
ミカルはロルフに抱きしめられたままぼーっと天井を見ていたが、徐々にロルフに抱かれたという実感に行為中よりも顔が熱くなってくる。
他人は苦手でありながらもロルフとはパーティーを組むほどに心を許していたミカルは、こういうことをされても嫌ではなかったことに少しばかり驚き、そして今までを振り返ってそんな自分に納得もする。
柔らかくなったロルフの陰茎がミカルの中から自然と抜け出ると、ロルフが「抜けちまった」と身体を起こす。
「ねえロルフ、お前って僕のこと……その、好きだったの?」
「鈍感にも程がある。でも、ミカルのそういうとこも可愛くていいんだけどな」
ロルフがちゅっと音を立ててミカルに口づけをすると、ミカルも嫌がらずにそれを受け入れた。
それどころか、そっとロルフの頬に手を伸ばしミカルからロルフを求める。
舌を絡め唾液が混じり合い、ツゥっとお互いの間に透明な糸が引く。
「僕も、本当は前からロルフのこと好きだった、みたい……」
「えっ! 今、絆されたんじゃなくて?」
「さすがにあの状態だったとしても嫌だったら魔法使ったり殴ったりしてるよ! ひどいな!」
「流されてくれたんでもなんでも好きだけど、前から俺を好きだったならもっと嬉しい」
ロルフは満面の笑みを浮かべ「ミカル、可愛い」と言いながら何度もキスを降らせてきてミカルは何も言えなくなる。
ただただミカルとロルフの胸には幸せだという感覚が満ちてきて、2人は夜明けまでそうしてベッドの上で戯れていた。
◇◇◇
ロルフと恋人同士になってミカルは少しだけ変わった。
あの『雷鳴』との合同パーティーでのダンジョン探索は依頼達成後、さらに続きの依頼も受け、思ったよりも上手くいって早く依頼達成となった。
人付き合いは苦手なのに人を見る目のあるミカルの支援魔法はロルフや『雷鳴』メンバー全員の能力を上手に引き出し、即席のパーティーとは思えないほどの連携を取れたのだ。
ミカルは『雷鳴』の人たちに褒められて少しだけ居心地悪そうに、でも僅かにはにかんでいる。
そんなミカルの様子に嬉しいような寂しいような複雑な気持ちでいるのはロルフだ。
ロルフは今までみたいにミカルには自分だけを見ていてほしいとすら思ってしまい、子供じみた独占欲に自己嫌悪していた。
そんなであったから、『雷鳴』からのスカウトを申し訳なく思いつつも断って、2人での旅を再開するとロルフもミカルもなんとなくホッとしていた。
ロルフとミカルは新たな街に到着し、宿をとる。
当たり前だが野宿が続き2人はずっとお預け状態で、特にロルフは限界が近かった。
その夜、恋人同士になってから2回目となる行為をしようとしたが、ミカルの後孔はキツすぎる状態に戻っていた。
初めての行為をしてから1ヶ月半ほどあいているのだからしょうがないのだが。
「キツいな……痛くないか?」
「ん、ダイジョブ」
ロルフはミカルを傷つけないように念入りに後孔を解しながらミカルに声をかける。
「あの触手玩具ってすごいんだな、買ってやろうか?」
「いらないよ!」
「アレで解れてたほうがツラくないだろ?」
あの触手玩具は本来女性用とはいえアダルト専用に作られた安全な触手だ。
ミカルの中に自分以外が入るということはロルフとしては気に食わないが、苦しめずにミカルのソコをトロトロにしてしまう触手玩具の性能は前回思い知らされている。
が、ミカルは引きつった顔をしながらロルフに抱きついた。
「ロルフのだけあればいいから。お前の形覚えるまで、シテ……?」
「無意識煽り、質悪いんだよ! マジで寝かさないからな!」
そしてミカルの身体がベッドに沈み、朝まで嬌声が部屋に響いた……。
◇◇◇
ある日、ミカルが買い物から戻るとサイドテーブルの上に瓶に入った真新しい触手玩具があった。
瓶の中でウネウネしているのを見て、ヒッと小さく悲鳴をあげて青い顔をしたミカルがロルフを見る。
「ちょっと! ロルフ! な、なんでコレがここにあるの!?」
「いや、まあ、スパイス?」
シレッと言ってのけるロルフにミカルはジト目で無言になる。
「使うとは言ってない。アレ見るだけでミカルは、ココ、疼くだろ?」
ロルフに服の上から後ろを撫でられてビクッとする。
確かにミカルは久々にソレを見て腹の奥がズクンと疼いていた。
あの最初の日の行為はそれほどミカルに刻み込まれていたのだ。
「……開けたら怒るから」
そうして、また2人はベッドになだれ込むのだった。
【END】
4人の『雷鳴』というパーティーのメンバーと合同でダンジョンを予備探索して街に戻ってきてから、そのメンツでの懇親会で飲んだロルフはお開きになった酒場からフラフラと宿へ戻る。
合同での探索になったのはロルフのパーティーが2人という少人数だったからで、報酬の良さに依頼を受けたいが2人パーティーじゃ成功する確率が低いからと諦めようとしていたところで丁度『雷鳴』のメンバーに声をかけられて組んだのだ。
パーティー『雷鳴』のメンバーはその名のごとく攻撃力に重点を置いていて、ロルフとミカルのパーティーよりもパーティーランクも1つ高い。
とはいえ、ロルフたちも個人のランクとしては低くはなく、2人パーティーでこなせる依頼に制限があるからパーティーランクが伸びていないだけなのだが……。
さらに『雷鳴』のメンバーは人間性も良くて声をかけてもらったのは2人にとって非常にラッキーだった。
ただ、ロルフの相方のミカルは人付き合いが苦手で酒も弱いので懇親会は最初だけ参加して日付が変わる頃に宿に戻っていた。これでもミカルからしたらかなり頑張ったほうなのだ。
「ミカルは、寝てるよな……起こさないようにしないと……」
そっと宿の階段を上がり、ロルフは首にかけている冒険者ギルドのタグを取り出した。
宿にチェックインしたときにギルドタグを提示して、そこに部屋を登録することでキーとなる。個人個人でキーが持てるのでこのシステムが導入されたとき冒険者の間で画期的だと盛り上がったものだ。
「――ッ!」
ロルフがドアの前に立ったとき、中からかすかに悲鳴のような声が聞こえた。
何事かと急いでドアを開けて慌ててロルフが部屋に飛び込むと、そこにはベッドの上で悶え苦しむミカルの姿があった。
「ミカルッ!?」
ミカルの元に駆け寄り声をかけるが、ミカルは目に涙を浮かべ顔を赤らめて身体を丸めてカタカタと震えている。
ロルフはミカルの肩を揺すってみる。
「あっ……ああ……」
「酔ったのとは違う、よな。どうしたっていうんだよ」
布団の中でモゾモゾとしている様子に違和感を覚え、ロルフが布団を剥ぐとそこにはあられもない姿のミカルがいた。
ミカルはどこかの家から逃げ出してきた『女性を慰めるアダルトな用途の触手玩具』に後孔に入り込まれて喘いでいたのだ。
この触手玩具はモンスターの触手から攻撃性や人の害になるものを全て取り除いて小型化し、完全に快楽用途で作られた人妻の間での密かなベストセラー商品だ。
ロルフは息を飲むと、急いでミカルから触手玩具を引っ張りだして、ウネウネと動くそれを開いたままの窓からポイと放り投げた。
その途端、ミカルはぐったりと力が抜けてグスグスと涙ぐむ。
「ミカル! お前、何あんなのに襲われてんだよ!」
「熟睡中に……あんなのが来るなんて、思わないだろ……」
涙目でそう言いながらも触手にグズグズにされたミカルの後孔は熱を持ち切なく疼いている。
ふるりと身体を震わせるミカルの前は勃ちあがっていて、その姿と泣き顔にロルフはゾクゾクと煽られていた。
と同時に感じた怒りのような後悔のようななんとも言えない苦い気持ちを噛み締めてロルフは言う。
「ずっと大事にしてきたのに……あんなのに奪われるくらいならもっと早くに俺が奪っておけばよかった」
ロルフは子供の頃からずっとミカルのことが好きだった。
ミカルが自分以外の人とほとんど関わらず「人付き合いは苦手だ」と言うので、時間をかけてゆっくり距離を縮めていけばいいと思っていたロルフだったが、まさか開いた窓から逃げた触手玩具が入ってきてミカルを襲うなんて完全に想定外と言えた。
玩具であるがゆえに殺気や敵意がなく、ミカルの探知にも引っかからなかったのだ。
ロルフの言葉を聞いたミカルが驚いたように見上げようとするとベッドに組み敷かれる。
「ひゃぁ!」
ギラリとした欲情の炎を灯した目をしたロルフに覆いかぶさられ、グズグズの後孔に指を入れられたミカルはたまらず声をあげた。
疼くソコに刺激を与えられビクンビクンと身体を跳ねさせながら蕩けた顔をするミカルに、たまらなくなったロルフは服を脱ぎ捨て硬く勃起した陰茎を一気に突き立てる。
「あああ! 初めて、なのにっ……」
「そうは思えないほどトロトロ。あの触手玩具すごいな、ムカつくけど」
ミカルの中は触手玩具の分泌した粘液でぬめり、潤滑油を足す必要もないようだった。
とはいえ、ロルフの陰茎を根本まで挿入すれば奥は狭く、亀頭にまとわりつくようである。
「やぁっ……ロルフ、だめっ……抜いてよぉ」
「いやいや、無理に決まってるだろ」
長年想い続けてきた相手と身体を繋げているという事実にロルフはひどく興奮していた。
ミカルは、といえば急に自分に襲いかかってきたロルフに驚き混乱している。
「それに……今やめたら俺もだけど、ミカルもツラいだろ?」
「う……」
ミカルはそう言われて触手玩具によって熱を持った下半身を持て余していたことを思い出す。
確かにここで「はい終わり」となったら自ら処理しなければならないが、腹の奥の熱までは自分ではどうにもできないだろうということもミカルには理解できた。
そして、驚いて混乱してはいてもロルフにこうされていることがそこまで嫌でもないことにもミカルは気づく。
「ミカル……」
「あっ……はぁう……んっんっ」
優しくミカルの名を呼んだロルフがゆっくりと腰を揺すり始めると、ミカルから甘い吐息が漏れ出した。
その息遣いと声はロルフの心を駆り立てる。
「どう、しよう……ロルフ……きもちい、よぉ……」
「ぐぅ――ッ」
あまりの快感でミカルが無意識に言葉を発する。
それを聞いて射精しそうになったロルフはキツく目をつぶり下腹にも力を入れて動きを止めた。
「ロルフ……もっと、シテ…………んっ♡」
なのに必死に射精感を堪えているロルフをさらに無意識のままにミカルが煽る。
思わずロルフが目を開くと、ほんのりと全身が色づき潤んだ瞳でとんでもない色香を漂わせるミカルが目に入る。
今まで何度もミカルとの行為を想像して抜いていたロルフであったが、こんな艶のある姿まではリアルに思い描けていなかった。
クラクラとする頭を軽く振るとロルフは再び抽挿を開始した。
「あっ、あっ……ふぅん――ッ♡! ひぅ……ああん♡いいっ……ロルフぅ」
「ヤバい。出るっ」
ミカルは自分の中を出たり入ったりするロルフの熱に浮かされて甘い声をあげ続ける。
トン、トンとゆっくり突いていたロルフは徐々に腰を振る速度を上げて、ミカルの最奥に自身の熱を放った。
「はぁーはぁー……ミカル……」
ロルフは優しく口づけてゆっくりとミカルの中から出ていこうとするが、ミカルは身体の中を埋めていた熱い塊が無くなりそうな感覚に思わず脚でロルフを引き寄せた。
「やっ……まだ」
「ちょ。ミカル!」
ミカルはその潤んだ瞳でロルフを見つめ「シテ」と言った。
その一言だけでロルフの陰茎は再び硬度を取り戻し、もう一度ミカルの深くに入り込むと下腹部を密着させたままグリグリと腰を回した。
「あひぃんっ♡……ふか……ダメぇぇ…………あっ♡」
「欲しがったのはミカルだろ」
ミカルはダメと言いつつも、自分の中心にある熱とロルフの熱の塊に与えられる快楽に蕩け自然と腰を揺らしていた。
ロルフはミカルから可愛くねだられて暴走しそうになりながらミカルの中をかき回し、グチュグチュと2人の結合部から水音が響く。
「んうぅぅ、んうぅぅ……イきたい、ロルフ……イ、かせてぇ……」
初めてソコを使ったミカルには中だけで達するのは難しく、なのに溜まった熱は下腹部でグルグルと出口を探しているようだった。
ミカルが腰の動きを止められないままロルフにさらにねだれば、ロルフも調子を合わせて突き上げてくる。
「も、や……前、いじってい、い? ……くるしっ……あぁん♡」
ロルフがミカルの手を陰茎に導いてあげると、ミカルは自分の手を上下に動かしだす。
透明なしずくを溢れさせていたソレはヌルヌルと滑り、その直接的な快感は中を動くロルフと相まって強烈な刺激となってミカルの脳天まで貫いた。
そのミカルの様子と急にキツく締まる後孔にロルフは眉根を寄せる。
「ミカル、キツい。もっと緩めろって。それじゃ俺のが先に出ちゃうから」
「む……無理ぃぃ」
勝手に締まってしまう後孔が余計にロルフの動きを拾ってしまい、苦しいほどの快楽に狂いそうになっているのはミカルも同じだった。
そんな快楽に浮かされながらも陰茎をしごくのを止められないミカルを見下ろしながらロルフは自身の限界が近いことを感じていた。
「あっあっあっ♡……出、る」
「ミカル!」
ミカルの指の間から白濁がハタハタと飛び散り、それと同時にもう一度ロルフも射精するとグッタリと重なったまま動けなくなった。
ミカルはロルフに抱きしめられたままぼーっと天井を見ていたが、徐々にロルフに抱かれたという実感に行為中よりも顔が熱くなってくる。
他人は苦手でありながらもロルフとはパーティーを組むほどに心を許していたミカルは、こういうことをされても嫌ではなかったことに少しばかり驚き、そして今までを振り返ってそんな自分に納得もする。
柔らかくなったロルフの陰茎がミカルの中から自然と抜け出ると、ロルフが「抜けちまった」と身体を起こす。
「ねえロルフ、お前って僕のこと……その、好きだったの?」
「鈍感にも程がある。でも、ミカルのそういうとこも可愛くていいんだけどな」
ロルフがちゅっと音を立ててミカルに口づけをすると、ミカルも嫌がらずにそれを受け入れた。
それどころか、そっとロルフの頬に手を伸ばしミカルからロルフを求める。
舌を絡め唾液が混じり合い、ツゥっとお互いの間に透明な糸が引く。
「僕も、本当は前からロルフのこと好きだった、みたい……」
「えっ! 今、絆されたんじゃなくて?」
「さすがにあの状態だったとしても嫌だったら魔法使ったり殴ったりしてるよ! ひどいな!」
「流されてくれたんでもなんでも好きだけど、前から俺を好きだったならもっと嬉しい」
ロルフは満面の笑みを浮かべ「ミカル、可愛い」と言いながら何度もキスを降らせてきてミカルは何も言えなくなる。
ただただミカルとロルフの胸には幸せだという感覚が満ちてきて、2人は夜明けまでそうしてベッドの上で戯れていた。
◇◇◇
ロルフと恋人同士になってミカルは少しだけ変わった。
あの『雷鳴』との合同パーティーでのダンジョン探索は依頼達成後、さらに続きの依頼も受け、思ったよりも上手くいって早く依頼達成となった。
人付き合いは苦手なのに人を見る目のあるミカルの支援魔法はロルフや『雷鳴』メンバー全員の能力を上手に引き出し、即席のパーティーとは思えないほどの連携を取れたのだ。
ミカルは『雷鳴』の人たちに褒められて少しだけ居心地悪そうに、でも僅かにはにかんでいる。
そんなミカルの様子に嬉しいような寂しいような複雑な気持ちでいるのはロルフだ。
ロルフは今までみたいにミカルには自分だけを見ていてほしいとすら思ってしまい、子供じみた独占欲に自己嫌悪していた。
そんなであったから、『雷鳴』からのスカウトを申し訳なく思いつつも断って、2人での旅を再開するとロルフもミカルもなんとなくホッとしていた。
ロルフとミカルは新たな街に到着し、宿をとる。
当たり前だが野宿が続き2人はずっとお預け状態で、特にロルフは限界が近かった。
その夜、恋人同士になってから2回目となる行為をしようとしたが、ミカルの後孔はキツすぎる状態に戻っていた。
初めての行為をしてから1ヶ月半ほどあいているのだからしょうがないのだが。
「キツいな……痛くないか?」
「ん、ダイジョブ」
ロルフはミカルを傷つけないように念入りに後孔を解しながらミカルに声をかける。
「あの触手玩具ってすごいんだな、買ってやろうか?」
「いらないよ!」
「アレで解れてたほうがツラくないだろ?」
あの触手玩具は本来女性用とはいえアダルト専用に作られた安全な触手だ。
ミカルの中に自分以外が入るということはロルフとしては気に食わないが、苦しめずにミカルのソコをトロトロにしてしまう触手玩具の性能は前回思い知らされている。
が、ミカルは引きつった顔をしながらロルフに抱きついた。
「ロルフのだけあればいいから。お前の形覚えるまで、シテ……?」
「無意識煽り、質悪いんだよ! マジで寝かさないからな!」
そしてミカルの身体がベッドに沈み、朝まで嬌声が部屋に響いた……。
◇◇◇
ある日、ミカルが買い物から戻るとサイドテーブルの上に瓶に入った真新しい触手玩具があった。
瓶の中でウネウネしているのを見て、ヒッと小さく悲鳴をあげて青い顔をしたミカルがロルフを見る。
「ちょっと! ロルフ! な、なんでコレがここにあるの!?」
「いや、まあ、スパイス?」
シレッと言ってのけるロルフにミカルはジト目で無言になる。
「使うとは言ってない。アレ見るだけでミカルは、ココ、疼くだろ?」
ロルフに服の上から後ろを撫でられてビクッとする。
確かにミカルは久々にソレを見て腹の奥がズクンと疼いていた。
あの最初の日の行為はそれほどミカルに刻み込まれていたのだ。
「……開けたら怒るから」
そうして、また2人はベッドになだれ込むのだった。
【END】
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