あの素晴らしい愛をもう一度

仏白目

文字の大きさ
24 / 30

24

しおりを挟む
「お兄様ありがとうございました、これだけ分かれば充分です」

「そうか、セレスはあの子を引き取る気か?」
 お兄様は少し怪訝な表情を浮かべている

「ええ、養子縁組します、跡取り候補は無理でも家族として迎え入れるつもりです」

「正気か?
ジャレッドの愛人の子だぞ?しかも
父親はジャレッドじゃなかったとか」

「やだわ、お兄様、ジャレッドの子じゃなかったから良かったのですわ クリスティアーノ家も口出し出来ないし
調査の内容じゃ、唯一の母親も放棄してるんだから、返せ!なんて言えないわ
これで、安心して養子縁組できます。」

「問題はそこか?嫌じゃ無いのか?
離婚の原因を作った女の子供だぞ?」

「まあ、そう言えばそうですが、お兄様もキアラに会えば分かりますわ 
あの子は私にとって、仲間なのです!」

「仲間?」

「ええ、庭園にマアサといるでしょうから、行きましょう!」

子供の時のようにセレスに手をひかれて
カイゼルは庭園を歩く

「それにしても、花が凄いな!
セレスがバーグ侯爵家にいる頃の庭と同じだ、庭師のトムがいた頃の庭だ・・・」

「トム爺懐かしいですわ!」

「凄腕の庭師といわれて、他からスカウトされてもバーグ家専属ですのでと、断っていた・・・そうだ・・トムは・」

カイゼルはふと、子供の頃トムが話した事を思い出す  

『坊ちゃま この庭はバーグ侯爵家だからですよ 私の力じゃあない、私は今まで通りに手入れをしているだけ、ここ数年、急に花が咲き乱れるのは 花達が喜んでいるんですよ  愛し子がいて 』

愛し子?

トムが高齢になってバーグ家の庭師を降りてそれから・・
その頃セレスが嫁いで家を出たのが先か、

なんだそうか、ここにはトムはいないのに、この花々の景色は・・

「セレスが愛し子だったのか・・」

「え?なんですか?」

「いや・・」

ピンクの髪の毛の小さな女の子が
花だらけになった庭で何かを捕まえようと
している

「キアラ!こちらへいらっしゃい!」

「あーい」

「君がセレスの仲間かい?
はじめまして、カイゼルだ!
セレスのお兄ちゃんだよ」

「チアラでしゅ!」ペコリと頭をさげる

「ふふっ、かわいいでしょう」

「ああ、可愛いな、セレスの子供の頃を思い出すよ」

私とお兄様が手を繋いでいるのを見て、キアラもお兄様と手を繋ぐ

カイゼルの瞳にもキラキラした者が周りを
浮遊してしるのがわかり 目を見開く

 そうか!愛し子仲間なのか
セレスとキアラを交互にみて、
カイゼルは微笑むと


「ああ、なんて素晴らしい景色だ」

一筋の涙がカイゼルの頬をつたうのだった

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

好きだと言ってくれたのに私は可愛くないんだそうです【完結】

須木 水夏
恋愛
 大好きな幼なじみ兼婚約者の伯爵令息、ロミオは、メアリーナではない人と恋をする。 メアリーナの初恋は、叶うこと無く終わってしまった。傷ついたメアリーナはロメオとの婚約を解消し距離を置くが、彼の事で心に傷を負い忘れられずにいた。どうにかして彼を忘れる為にメアが頼ったのは、友人達に誘われた夜会。最初は遊びでも良いのじゃないの、と焚き付けられて。 (そうね、新しい恋を見つけましょう。その方が手っ取り早いわ。) ※ご都合主義です。変な法律出てきます。ふわっとしてます。 ※ヒーローは変わってます。 ※主人公は無意識でざまぁする系です。 ※誤字脱字すみません。

嘘つきな貴方を捨てさせていただきます

梨丸
恋愛
断頭台に上がった公爵令嬢フレイアが最期に聞いた言葉は最愛の婚約者の残忍な言葉だった。 「さっさと死んでくれ」 フレイアを断頭台へと導いたのは最愛の婚約者だった。 愛していると言ってくれたのは嘘だったのね。 嘘つきな貴方なんて、要らない。 ※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。) 11/27HOTランキング5位ありがとうございます。 ※短編と長編の狭間のような長さになりそうなので、短編にするかもしれません。 1/2累計ポイント100万突破、ありがとうございます。 完結小説ランキング恋愛部門8位ありがとうございます。

そう言うと思ってた

mios
恋愛
公爵令息のアランは馬鹿ではない。ちゃんとわかっていた。自分が夢中になっているアナスタシアが自分をそれほど好きでないことも、自分の婚約者であるカリナが自分を愛していることも。 ※いつものように視点がバラバラします。

殿下!婚姻を無かった事にして下さい

ねむ太朗
恋愛
ミレリアが第一王子クロヴィスと結婚をして半年が経った。 最後に会ったのは二月前。今だに白い結婚のまま。 とうとうミレリアは婚姻の無効が成立するように奮闘することにした。 しかし、婚姻の無効が成立してから真実が明らかになり、ミレリアは後悔するのだった。

嘘の誓いは、あなたの隣で

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢ミッシェルは、公爵カルバンと穏やかに愛を育んでいた。 けれど聖女アリアの来訪をきっかけに、彼の心が揺らぎ始める。 噂、沈黙、そして冷たい背中。 そんな折、父の命で見合いをさせられた皇太子ルシアンは、 一目で彼女に惹かれ、静かに手を差し伸べる。 ――愛を信じたのは、誰だったのか。 カルバンが本当の想いに気づいた時には、 もうミッシェルは別の光のもとにいた。

あなただけが私を信じてくれたから

樹里
恋愛
王太子殿下の婚約者であるアリシア・トラヴィス侯爵令嬢は、茶会において王女殺害を企てたとして冤罪で投獄される。それは王太子殿下と恋仲であるアリシアの妹が彼女を排除するために計画した犯行だと思われた。 一方、自分を信じてくれるシメオン・バーナード卿の調査の甲斐もなく、アリシアは結局そのまま断罪されてしまう。 しかし彼女が次に目を覚ますと、茶会の日に戻っていた。その日を境に、冤罪をかけられ、断罪されるたびに茶会前に回帰するようになってしまった。 処刑を免れようとそのたびに違った行動を起こしてきたアリシアが、最後に下した決断は。

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

お飾りな妻は何を思う

湖月もか
恋愛
リーリアには二歳歳上の婚約者がいる。 彼は突然父が連れてきた少年で、幼い頃から美しい人だったが歳を重ねるにつれてより美しさが際立つ顔つきに。 次第に婚約者へ惹かれていくリーリア。しかし彼にとっては世間体のための結婚だった。 そんなお飾り妻リーリアとその夫の話。

処理中です...