20 / 21
3:殺戮の姫君と選ばれし勇者
020 暗闇の中で輝く光1 【side:Konstanze】
しおりを挟む
「それはさて置いて、紅茶をどうぞ。お茶菓子を用意できなくて申し訳ありません」
「いえ、おかまいなく」
「何事もなかったかのように給仕を続けるなよ」
いやあ、そんなこと言われても。
今更下手に魔将軍らしいことをすると、ユーディットさまにズンバラリされる恐れがありますし。
どっちかって言うとギャグキャラな私でも、真っ二つになったら死んでしまいますからね。
それにしても、魔将軍より侍女の方が体に馴染むなあ。
重圧から解放されて快適だし、もうこのまま侍女のままでいいや。
「ところで、アンネリーゼさま」
「何よ」
「魔王即位から今までいいタイミングがなかったので、伝えそびれたことがございます」
「何? 即位式のこと?」
「いえ、それはお城が出来てからということで」
アンネリーゼ様はちらりと建設途中の魔王城を見て肩をすくめる。
このペースではあと数ヶ月かかりそうだ。
即位式に最低限必要な天守と宮殿部分だけでも一ヶ月以上。
もっと職人を集めなければならない。
「うーん。何も妹が来てくれてるときに言わなくても……」
「アンネリーゼさまにもしものことがあった場合、ディートリンデさまが魔王にならないとも言い切れませんし、聞いておいて損はないと思いますよ?」
「私が死んだときのことを想定してるのがアレだけど、まあ、ディートリンデのためってことならいいや。言ってみなさいな」
私は居住まいを正し、ギャグ担当らしからぬ真剣な顔を作って主人を見つめた。
あ、ただのつまらない説明回ですので、皆さんは飛ばしちゃって構いませんよ。
「これよりお話するのは魔王家の歴史の話。そして、かつて起こった、これからも起こりうる勇者との戦いのお話です」
今から千年と少し前。
物質界の全土が戦乱の炎に包まれていた時代。
とある辺境に、悪魔の血を引く一人の妖術師が現れた。
彼の名はベルトラム。
ベルトラムはわずかばかりの才能と仲間と幸運に恵まれ、若くして財をなした。
彼は得た財を自分のために使いはしなかった。
自分と似た境遇の、人の世においては虐げられる側であった者たちの互助組織を作るために使った。
最初は山賊と組合の中間程度の、小さな集団だった。
彼らは少しずつ実績を積み重ねていく。
富、名声、そして次第に増えていく仲間たち。
戦乱の時代の流れに乗って、その組織はどんどん大きくなっていった。
ついには小さいながらも一つの国、一つの城を手に入れるほどに。
頭目であるベルトラムはついには偉大なる九層地獄の君主アスモデウスに謁見を許される。
そして、彼はアスモデウスと一つの契約を結んだ。
『もし物質界全土を手中に収めたならば、そこに住む善なる者の魂全てを九層地獄の主に献上いたしましょう。
そして、この大地が九層地獄の第零層となったあかつきには、どうか私めを十人目の悪魔大公として取り立ててはいただけないでしょうか』
「この契約を含んだ計画を、今ではこう呼んでいます『第一次魔王計画』と。
そして、この頭目こそ、初代魔王ベルトラムさまだったのです」
「ああ、うん。それは流石に聞いたことあるわ」
「ですよね。コンスタンツェさんが神妙な顔で話し始めるので、何かと思いました」
「いえ、その、ユーディットさまは初めて聞く話でしょうし」
「へ? なに? わたし今名前呼ばれた?」
「こいつはまともに聞いてないみたいだから、さくっと流して先に進みなさいよ」
「魔王軍は次第に勢力を増し、大国と肩を並べて覇を競うまでになりました。しかし、結局のところ、物質界全土を制圧できるほどではありませんでした。
元々、悪魔大公さまたちも、あまり本気で期待していたわけではなく、いくつか手がけている投機の一つとして上手く行ったら儲けものという程度の考えで魔王ベルトラムさまに助力していたようですね」
戦乱の時代をくぐり抜け、盤石な国家を作り上げた後、魔王ベルトラムは地盤固めに奔走する。
ベルトラムは長子が成人するとすぐに退位して魔王位を譲り、二代目魔王ベルトホルトとした。
これは後継者争いのリスクを軽減するためであり、内外に魔王位の世襲を知らしめる意味もあった。
王位を退いたベルトラムは、そのまま隠居生活に入ったのか?
いや、そうではない。
魔王位という枷から解き放たれたベルトラムは、二代目魔王ベルトホルトの影に隠れて策謀を巡らせた。
小さな策としては、いくつかの村に司祭の姿で現れ、誰も気づかない程度に信仰を歪めることで継続的に魂を地獄に堕とすシステムを作る。
大きな策としては、大商人の姿でいくつもの国を渡り歩き、兌換紙幣と株式で経済を破綻に導く。
ベルトラムはまさに変幻自在、神出鬼没の活躍で、世界を混乱させた。
こうして、魔王国は相対的に国家としての安定を得ていったのだ。
また、ベルトラムは各悪魔大公の親族との縁組を積極的に進めていた。
アンネリーゼたちの曾御祖母にあたる、ベルトホルトの正室エリザベッタもその一人であった。
「ちなみに、私もかつてはエリザベッタさまの侍女でした。ご婚姻の際に魔王家の侍女になったわけですね」
「あー、はいはい」
「エリザベッタ曾御祖母さまはご存命だと聞いているのですが、まだお会いしたことがございません」
「ああ、そう言えば私も。エリザベッタさんってどんな人なの?」
「とてもお優しい方でした。
ちょっとした行き違いでお一人だけ鉄獄に連れ戻されてしまいましたが、ご再婚なされてからもずっとご息女のリースヒェンさまや、アンネリーゼさまやディートリンデさまのことを気にかけておいででした」
「一度会ってお礼がしたいなあ。私の即位のことを後押ししてくれたのもエリザベッタさんなんでしょ?」
「そうですね。私も色々とお世話を焼いて頂いておりますし」
「エリザベッタさまは立場上、表立ってアンネリーゼさまたちにお会いになるわけにもいきませんし。
ちゃんとお礼の手紙は届いているはずですので、今しばらく我慢してくださいね?」
当然、エリザベッタさまの後押しは嘘である。
ディートリンデさまへの生活の援助も、エリザベッタさまの名前だけ借りて、かつての十二の忠臣やその子孫が賄っている。
エリザベッタさまは曾孫から感謝されるし、忠臣たちは安心するし、ディートリンデさまの生活は楽になる。
そんな、誰も損しない構造。
ワザワザ本当のことを言う必要はないですよね?
「さて、順風満帆だった二代目魔王の治世ですが、一つの問題が発生します。いわゆる『勇者』の誕生ですね。
アンネリーゼさまは、勇者についてはどの程度ご存知ですか?」
「どの程度って……悪魔やら魔鬼の天敵だとか、神の祝福を受けてるとか、その程度かな?」
「そう言えば、ユーディットお姉さまの情報が九層地獄に伝わってきたときは、勇者の血筋なんじゃないかって騒がれてましたね」
「え? そうなの? わたし、勇者とかよく知らないんだけど」
「仮にも一国の王女だったやつが、なんで人類側の最終兵器のことを知らないのかと……」
「いやー。ぜんぜん興味なかったからさー」
綿密な調査の結果、ユーディットさまは勇者とは全く関係のない血筋だと言うことが分かっている。
まあ、彼女の力に対悪魔とか対魔鬼とか、神とか祝福とか、そういう類いの匂いは全然感じられないしね。
だからこそ訳が分からなくて恐ろしいとも言えるけど。
「勇者というのは、魔王軍の版図の急激な拡大と人類の衰退を懸念した人間の守護神幾柱かが協力して作り上げた、史上最悪の生物兵器です。
我々にとっては避けがたい災害であり、致命的な破滅の象徴と言えます」
人類の守護神たちは、魔王に対抗するために、その構造を真似ることにした。
神の加護を受けた一人の強力な存在を作り出すことで、魔王に対抗しようとしたのである。
そして、最初の勇者となるべき一人の男が選ばれた。
構造こそ類似していたものの、規模は段違いだった。
魔王に加護を与えていたのが悪魔大公アスモデウス一柱なのに対し、勇者にはほぼ全ての善なる神々と、中立の神々の中でもバランスを重視する一派がこぞって加護と祝福を与えた。
しかも、その強力な加護は代替わりしても継承され続ける。
加えて、神々は勇者が揮うためのいくつかの専用の神器を下賜した。
心と能力を神々によって認められた真の勇者だけが揮うことを許される上級神器が五つ。
それより力こそ劣るが、勇者以外にも扱える下級神器が十二。
それらの一つ一つが魔王の剣にも匹敵する、強力な武具だ。
勇者に選ばれた男は、人類の中から仲間を募った。
やがて多くの仲間を得て、多くの国や民に支えられ、勇者は魔王国へと進攻する。
魔王を討ち滅ぼし、世界を悪魔の支配から解放するために。
「あとはご存知のように、二代目魔王ベルトホルトさまが討たれ、魔王軍は数百年の間山賊生活に逆戻りというわけです。
『既に滅びし真なる悪魔の神』のお遣わしになった英雄、後の四代目魔王イングマールさまが現れるまではね」
私は言葉を切り、すっかり冷めた紅茶を啜った。
あ、いけないいけない。侍女なのにうっかり冷めた紅茶を出しっぱなしにしてしまっている。
慌ててテレパシーで別の侍女に追加のお湯を命じておく。
続きは新しい紅茶をいれてからにしよう。
だいぶ眠そうなお姫さまたちを見ながら、私はそう考えた。
「いえ、おかまいなく」
「何事もなかったかのように給仕を続けるなよ」
いやあ、そんなこと言われても。
今更下手に魔将軍らしいことをすると、ユーディットさまにズンバラリされる恐れがありますし。
どっちかって言うとギャグキャラな私でも、真っ二つになったら死んでしまいますからね。
それにしても、魔将軍より侍女の方が体に馴染むなあ。
重圧から解放されて快適だし、もうこのまま侍女のままでいいや。
「ところで、アンネリーゼさま」
「何よ」
「魔王即位から今までいいタイミングがなかったので、伝えそびれたことがございます」
「何? 即位式のこと?」
「いえ、それはお城が出来てからということで」
アンネリーゼ様はちらりと建設途中の魔王城を見て肩をすくめる。
このペースではあと数ヶ月かかりそうだ。
即位式に最低限必要な天守と宮殿部分だけでも一ヶ月以上。
もっと職人を集めなければならない。
「うーん。何も妹が来てくれてるときに言わなくても……」
「アンネリーゼさまにもしものことがあった場合、ディートリンデさまが魔王にならないとも言い切れませんし、聞いておいて損はないと思いますよ?」
「私が死んだときのことを想定してるのがアレだけど、まあ、ディートリンデのためってことならいいや。言ってみなさいな」
私は居住まいを正し、ギャグ担当らしからぬ真剣な顔を作って主人を見つめた。
あ、ただのつまらない説明回ですので、皆さんは飛ばしちゃって構いませんよ。
「これよりお話するのは魔王家の歴史の話。そして、かつて起こった、これからも起こりうる勇者との戦いのお話です」
今から千年と少し前。
物質界の全土が戦乱の炎に包まれていた時代。
とある辺境に、悪魔の血を引く一人の妖術師が現れた。
彼の名はベルトラム。
ベルトラムはわずかばかりの才能と仲間と幸運に恵まれ、若くして財をなした。
彼は得た財を自分のために使いはしなかった。
自分と似た境遇の、人の世においては虐げられる側であった者たちの互助組織を作るために使った。
最初は山賊と組合の中間程度の、小さな集団だった。
彼らは少しずつ実績を積み重ねていく。
富、名声、そして次第に増えていく仲間たち。
戦乱の時代の流れに乗って、その組織はどんどん大きくなっていった。
ついには小さいながらも一つの国、一つの城を手に入れるほどに。
頭目であるベルトラムはついには偉大なる九層地獄の君主アスモデウスに謁見を許される。
そして、彼はアスモデウスと一つの契約を結んだ。
『もし物質界全土を手中に収めたならば、そこに住む善なる者の魂全てを九層地獄の主に献上いたしましょう。
そして、この大地が九層地獄の第零層となったあかつきには、どうか私めを十人目の悪魔大公として取り立ててはいただけないでしょうか』
「この契約を含んだ計画を、今ではこう呼んでいます『第一次魔王計画』と。
そして、この頭目こそ、初代魔王ベルトラムさまだったのです」
「ああ、うん。それは流石に聞いたことあるわ」
「ですよね。コンスタンツェさんが神妙な顔で話し始めるので、何かと思いました」
「いえ、その、ユーディットさまは初めて聞く話でしょうし」
「へ? なに? わたし今名前呼ばれた?」
「こいつはまともに聞いてないみたいだから、さくっと流して先に進みなさいよ」
「魔王軍は次第に勢力を増し、大国と肩を並べて覇を競うまでになりました。しかし、結局のところ、物質界全土を制圧できるほどではありませんでした。
元々、悪魔大公さまたちも、あまり本気で期待していたわけではなく、いくつか手がけている投機の一つとして上手く行ったら儲けものという程度の考えで魔王ベルトラムさまに助力していたようですね」
戦乱の時代をくぐり抜け、盤石な国家を作り上げた後、魔王ベルトラムは地盤固めに奔走する。
ベルトラムは長子が成人するとすぐに退位して魔王位を譲り、二代目魔王ベルトホルトとした。
これは後継者争いのリスクを軽減するためであり、内外に魔王位の世襲を知らしめる意味もあった。
王位を退いたベルトラムは、そのまま隠居生活に入ったのか?
いや、そうではない。
魔王位という枷から解き放たれたベルトラムは、二代目魔王ベルトホルトの影に隠れて策謀を巡らせた。
小さな策としては、いくつかの村に司祭の姿で現れ、誰も気づかない程度に信仰を歪めることで継続的に魂を地獄に堕とすシステムを作る。
大きな策としては、大商人の姿でいくつもの国を渡り歩き、兌換紙幣と株式で経済を破綻に導く。
ベルトラムはまさに変幻自在、神出鬼没の活躍で、世界を混乱させた。
こうして、魔王国は相対的に国家としての安定を得ていったのだ。
また、ベルトラムは各悪魔大公の親族との縁組を積極的に進めていた。
アンネリーゼたちの曾御祖母にあたる、ベルトホルトの正室エリザベッタもその一人であった。
「ちなみに、私もかつてはエリザベッタさまの侍女でした。ご婚姻の際に魔王家の侍女になったわけですね」
「あー、はいはい」
「エリザベッタ曾御祖母さまはご存命だと聞いているのですが、まだお会いしたことがございません」
「ああ、そう言えば私も。エリザベッタさんってどんな人なの?」
「とてもお優しい方でした。
ちょっとした行き違いでお一人だけ鉄獄に連れ戻されてしまいましたが、ご再婚なされてからもずっとご息女のリースヒェンさまや、アンネリーゼさまやディートリンデさまのことを気にかけておいででした」
「一度会ってお礼がしたいなあ。私の即位のことを後押ししてくれたのもエリザベッタさんなんでしょ?」
「そうですね。私も色々とお世話を焼いて頂いておりますし」
「エリザベッタさまは立場上、表立ってアンネリーゼさまたちにお会いになるわけにもいきませんし。
ちゃんとお礼の手紙は届いているはずですので、今しばらく我慢してくださいね?」
当然、エリザベッタさまの後押しは嘘である。
ディートリンデさまへの生活の援助も、エリザベッタさまの名前だけ借りて、かつての十二の忠臣やその子孫が賄っている。
エリザベッタさまは曾孫から感謝されるし、忠臣たちは安心するし、ディートリンデさまの生活は楽になる。
そんな、誰も損しない構造。
ワザワザ本当のことを言う必要はないですよね?
「さて、順風満帆だった二代目魔王の治世ですが、一つの問題が発生します。いわゆる『勇者』の誕生ですね。
アンネリーゼさまは、勇者についてはどの程度ご存知ですか?」
「どの程度って……悪魔やら魔鬼の天敵だとか、神の祝福を受けてるとか、その程度かな?」
「そう言えば、ユーディットお姉さまの情報が九層地獄に伝わってきたときは、勇者の血筋なんじゃないかって騒がれてましたね」
「え? そうなの? わたし、勇者とかよく知らないんだけど」
「仮にも一国の王女だったやつが、なんで人類側の最終兵器のことを知らないのかと……」
「いやー。ぜんぜん興味なかったからさー」
綿密な調査の結果、ユーディットさまは勇者とは全く関係のない血筋だと言うことが分かっている。
まあ、彼女の力に対悪魔とか対魔鬼とか、神とか祝福とか、そういう類いの匂いは全然感じられないしね。
だからこそ訳が分からなくて恐ろしいとも言えるけど。
「勇者というのは、魔王軍の版図の急激な拡大と人類の衰退を懸念した人間の守護神幾柱かが協力して作り上げた、史上最悪の生物兵器です。
我々にとっては避けがたい災害であり、致命的な破滅の象徴と言えます」
人類の守護神たちは、魔王に対抗するために、その構造を真似ることにした。
神の加護を受けた一人の強力な存在を作り出すことで、魔王に対抗しようとしたのである。
そして、最初の勇者となるべき一人の男が選ばれた。
構造こそ類似していたものの、規模は段違いだった。
魔王に加護を与えていたのが悪魔大公アスモデウス一柱なのに対し、勇者にはほぼ全ての善なる神々と、中立の神々の中でもバランスを重視する一派がこぞって加護と祝福を与えた。
しかも、その強力な加護は代替わりしても継承され続ける。
加えて、神々は勇者が揮うためのいくつかの専用の神器を下賜した。
心と能力を神々によって認められた真の勇者だけが揮うことを許される上級神器が五つ。
それより力こそ劣るが、勇者以外にも扱える下級神器が十二。
それらの一つ一つが魔王の剣にも匹敵する、強力な武具だ。
勇者に選ばれた男は、人類の中から仲間を募った。
やがて多くの仲間を得て、多くの国や民に支えられ、勇者は魔王国へと進攻する。
魔王を討ち滅ぼし、世界を悪魔の支配から解放するために。
「あとはご存知のように、二代目魔王ベルトホルトさまが討たれ、魔王軍は数百年の間山賊生活に逆戻りというわけです。
『既に滅びし真なる悪魔の神』のお遣わしになった英雄、後の四代目魔王イングマールさまが現れるまではね」
私は言葉を切り、すっかり冷めた紅茶を啜った。
あ、いけないいけない。侍女なのにうっかり冷めた紅茶を出しっぱなしにしてしまっている。
慌ててテレパシーで別の侍女に追加のお湯を命じておく。
続きは新しい紅茶をいれてからにしよう。
だいぶ眠そうなお姫さまたちを見ながら、私はそう考えた。
0
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる