恋華

LIZU

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「〇〇ちゃんじゃあね~!」
「うん、また明日!」

そんな普通の会話に憧れてた
高校生になってなんか変わんなきゃって

でもーー
怖い

友達も作れないで
言葉もうまくしゃべれない
一緒にいて面白くない

誰がこんな私といたがるだろう

ああ
またこんなんだ
だめだ、わたし

前を向かなくっちゃ


仁科美南、16歳
1ヶ月にこの白桜高校に合格した高校1年です

弱い自分を変えたい
そんな思いを胸に来たけど

さっきの様子だとまだまだ先は厳しいらしいです‥
(泣)

(明日こそは挨拶するんだ!クラスの子と!)
そう思った矢先ーーー

「えっ」
目の前に光ーー黒い車が目の前にいた

「危ないっ!」
誰かの声が聞こえて
その後におっきなブレーキ音

わたしの意識は落ちていくーー



「大丈夫か?」

(ん?)
目を開くと‥生きてる。
わたし、生きてる

「あの‥もしかして‥助けてくださったんです‥か?」
「たりめーだろ!もう少しで轢かれて死んでたんだぞお前!」

(涙)
「えっ?!大丈夫じゃねーだろ!(汗)」

「ほんとに‥ありがとう‥ございました」
「お、おお‥」

足元がふらつく
涙で視界がぼやぼやしてる

(生きてて、よかったーー)

角を曲がったところで気づく
(わたし、助けてくれた人の顔、ちゃんと見てない
本気のありがとうも言えなかった‥)


「おい、連!いきなり走り出してなんなんだよ!」
「わりぃ、でも事故が起きそうだったから‥」
「えっ、事故?!どこだよ!?」
「いや、その助けた子が大丈夫そうでもういっちゃったんだよな」
「まじか、まぁ大丈夫ならよかったじゃん!
いいことしたな、連」
「だな、‥ん?」

地面をふと見ると、学生証。
白桜高等学校

「なーんだ、俺らと学校一緒!これ届けるついでに見にいけんじゃん!」
「あー」
そう言ってさっきを思い出す

(ありがとう‥ございました)
俺はあの子の顔も知らない
けどーー
なにか
なにかが始まる予感がした
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