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第二章
騎士団長の優しい特訓
しおりを挟む「なるほどね…ボスと思われるホワイトファングとの戦闘から記憶がはっきりしないのか。」
モルバイン団長は考え込むように言った。
「はい、必死に戦っていたというのは覚えているんですけど、どうやってとかいつ終わったとかは思い出せないんです」
俺は聞かれたことや覚えていることを素直に全部報告した。
国王直属の偉い騎士が来ていることからも、大事になっているのは俺でもわかる。襲われた村民の死体は消えていたということだし、獣人が関与していて、さらに盗賊の頭にはめられていた従属の首輪も気になる。あの首輪は基本的には手に入らないものらしいし。何か大きな裏がありそうな気はするが…
今回犠牲になった村人や兵士は本当に可哀そうだ。俺も死にかけたし、犯人たちを絶対に捕まえてほしいと願った。
しかし、ホワイトファング5頭との死闘でよく生き残ったなと自分でも思う。最後のボスの一頭はどうやって倒したかすら覚えていないが…
しばらくの間沈黙が流れ、そしてモルバイン団長は口を開いた。
「よくわかった。報告ありがとう。病み上がりなのにすまなかったね。それと何度も言って悪いんだが、この件については誰にも言わないようにね」
「はい、わかりました」
「ヒノ、三日間も寝ていたんだからすぐになんか食べるといい、お腹すいているだろう」
軽くお辞儀して部屋から出ようとする俺にボルンさんが言った。ものすごくお腹が減っていたことに初めて気づいた。
部屋を出ると使用人が待機しており、台所に案内してもらった。
するとそこには、バランさんとトニーが普段は使用人たちが使っていると思われるテーブルでご飯を食べていた。そして、俺もいっしょに座り、用意してくれていた食事をとった。
俺たち三人はしばらくこのハンメル団長の屋敷で軟禁されることになっている。俺たちが外に余計な情報を漏らさないようにするのと、ちょっとしたご褒美的な意味もある。豪華な屋敷の中で過ごしながらおいしいご飯をお腹いっぱい食べられるのだ。トニーとバランさんはもうすでにこの軟禁生活を楽しんでいた。あとで俺たちに特別褒賞が出るらしく、バランさんはしばらく仕事休んでも問題ないと言った。
「このパンめちゃくちゃうまいだろ?」
ガツガツと食べながらトニーは言った。俺たちはパンといっしょにオーブンで焼いた野菜とひき肉とその上をつぶしたジャガイモで覆ったシェパードパイみたいな料理を食べている。
確かに俺がダイレ村やルハン町で食べていたパンとは全く違う。色も明るく上等な粉が使われているのだろう。まあ、前世の世界のパンには程遠いが…それでもこの風味豊かで重みのあるパンは美味しいし、しっかり腹にたまる。
三人で談笑しながらご飯を平らげた。途中で骨折していたはずのケガが治っていることに気づきバランさんとトニーに聞くと、ハンメル団長が治癒魔法を何回かに分けて施してくれたらしい。ハンメル団長は水属性の回復系の魔法が得意なのだとトニーが教えてくれた。治癒魔法のおかげでなんと俺の傷は完治してしまっていた。起きた時に感じた全身の痛みは、治癒魔法で促進され急激に回復した副作用みたいなものだった。
ハンメル団長が治癒魔法をかけてくれたと言ったが、どんな感じなんだろう…
そういえば、まだ自分の魔力も測ってなかったな…
そして、実はまだ本格的な魔法の知識がないことに気が付いた。
騎士の人たちが使っていたかまいたちやファイアボールみたいなの、俺にも出来たらかっこいいだろうな…あの火炎放射器みたい魔法もすごかったけど、ちょっとな…
特にやることがない俺たちは屋敷の外に出た。敷地内にいさえすれば自由に行動が出来た。手入れの行き届いた緑あふれる庭に出ると目の前に大きな街並みが広がっている。この屋敷は街の外れにある高級住宅が並ぶ少し高い丘の上に立っていた。
つい先日の死闘がまるで夢だったかのようなのどかな雰囲気の中、俺は大きく深呼吸してから先ほど出来なかったガッツポーズを思い切りした。
次の日、身体の感覚が通常通りに戻った俺はトニーやバランさん、そして屋敷の使用人たちと他愛もない話をしながら気持ちよく過ごしていた。使用人たちのはつらつとした表情からハンメル団長の思いやりのある人となりが垣間見えた気がした。そして、実はハンメル団長は領地持ちの男爵だった。エルン市近くの農村を領地とする男爵一家の主だったのだ。騎士団長に就任した時にここに越してきたらしい。使用人たちもその農村の人たちだった。貴族の家に滞在できるなんて幸運だ。
昼頃、屋敷の庭でくつろいでいた俺のところに、早朝からどこかに出かけて行ったボルンさんがやって来た。
「よう、ヒノ。体の調子はどうだ?」
「おかげですっかり回復しました」
「そうか、それはよかった…軽く稽古でもしようか?」
ええ…昨日の今日ですよ…もうこの人は…
「…はぁ…軽くなら大丈夫だと思うんですけど」
「そうかそうか。よしついて来い。わはははっ」
ボルンさの満面の笑顔に少し嫌な予感はしたが、いつものように断れるはずもなくボルンさんについていった。するとボルンさんは屋敷の大きな外門を出て歩き出した。
「外に出ても大丈夫なんですか?」
「な~に、ハンメルやモルバイン団長の許可も出ている。というより彼らが望んだことだからな」
少し疑問を持ちながらもボルンさんといっしょにエルンの市街地を歩いた。エルン市は5万人くらいが住む大きな街らしい。ルハン町、サバール町そしてこのエルン市などを含む広大な領地を所有するレオルド辺境伯爵の邸宅もこの街にあるという。ルハン町とは比べ物にならないくらいたくさんの人で賑わっていて、多種多様な店が並び活気に満ちている。どこか全体的に薄茶色の雰囲気を醸し出すルハンの町とは違い街中が様々な色に溢れ洗練されている。ヨーロッパのこじゃれた街みたいで、いつの間にかテンションもあがりウキウキしていた。
しばらく歩くと、大きな壁に囲まれた所にたどり着いた。俺はエルン市の冒険者ギルドにでも行くものだと勝手に思い込んでいたが、連れられて来た場所はエルン市を拠点とする騎士団の本部だった。敷地の中に入ると広い訓練スペースがあり、10人くらいの騎士が弓矢の練習や木剣での試合をしていた。そして、騎士団の本部らしきひと際大きく横に広がった三階建ての館が建っていた。余計な装飾がない機能的なデザインと構造をしていた。館の中に入るとすぐに受付があり、軽く受付の女性に挨拶をしてそのまま奥の方に進んだ。
小奇麗な廊下をボルンさんの後について行くと、通り過ぎる部屋の中から事務員のような人たちが書類仕事をしているのが見えた。どこか役所的な雰囲気がある。そして、突き当りにある大きな扉を開けると広い室内訓練所があった。そこにハンメル団長とモルバイン団長の二人が隅にある縦長の椅子に腰を掛けていた。中に入ると、すぐにボルンさんは扉を閉めた。
「おお、来たか。待っていたぞ」
ハンメル団長は俺が来る前に軽く汗を流していたのか、タオルで顔を拭きながら俺たちに言った。
早速おれは訓練所の壁のかけてある木剣をモルバイン団長から手渡された。モルバイン団長も木剣を手に取りそのまま部屋の中央に向かって歩いていった。
「軽く流しでいいから手合わせをしようか」
予想外の出来事にボルンさんの方を見ると、無言でうなずいただけだった。隣のハンメル団長はどこか真剣な表情をしている。
なぜに国王直属の騎士団長という偉い人が俺に稽古をつけてくれようとしているのだろうか…しかもボルンさんとエルン市の騎士団長の前で…
釈然としないまま俺は軽くお辞儀をし、木剣を構えた。
「じゃあ、俺は構えているから軽く打ち込んできてね」
モルバイン団長は軽く柔らかいトーンで俺に言った。だが、簡単に構えた姿から強者の自信と風格がにじみ出ている。ボルンさんの大味で力強い印象と違い、洗練されていてスキがない。
「よっ、宜しくお願いします」
俺は様子を見ようと、軽く前に踏み込み両手で木剣を打ち下ろした。モルバイン団長は片手で持った木剣で上から振り下ろされた俺の一撃を受けた。その瞬間、打ち下ろした俺の木剣は粉々になってしまい、握っている柄の部分だけが残った。いきなり訓練所のものを破壊してしまい場がしらけてしまったのか、気まずい沈黙が室内に流れた。
すでにひびが入っていたのかな…なんでちょうど俺の時に壊れるかな…しかも偉い人達の前で…
ついてない自分に少しがっかりした。
「すっ、すいません。ここの備品を壊してしまって…」
「あっ、いいよいいよ。大丈夫。新しいのを取ってきて」
モルバイン団長の優しい笑顔に助けられ、ほっとしながら俺は新しい木剣を手に取りモルバイン団長の前に戻った。
「今度は俺から軽く打ち込むからそれを受けてね」
そう言うと、モルバイン団長はいきなり踏み込むと同時に木剣を打ち下ろし来た。しかし、俺が子供だからなのか、明らかにゆっくり優しく打ち下ろしてきている。
さっきまで、緊張し畏まっていた俺だったが、子供とのお遊戯のようなあからさまな手加減をされたことで、内心少しむっとしてしまった。そのせいか、少し乱暴に受け流した。これでもボルンさんに鍛えられて、その辺の大人には負けない自信がある。
受け流されたモルバイン団長は俺が子ども扱いされて不満げだったのを感じ取ったのか、今度は真剣な表情でちゃんと振り下ろしてきた。だが、それでもどこか俺をいたわるような優しい一撃だ。いつもボルンさんにボロボロになるまでしごかれてきた俺にとっては物足りないものだった。
だが待てよ…よく考えれば剣術を学ぶには、こういうある程度加減した中で技術を身に着けるというのが正しいのかもしれない。そういえば、空手などでもゆっくりとした攻防は効果的だとどこかで聞いたことがあるしな。そもそも剣術の修行と言ってただひたすら高速連打を浴びるとかおかしいのかもな…ちょっとボルンさんの雑な特訓に毒されてしまっていたのかもしれない。今、モルバイン団長がやってきているくらいが稽古としては一番効果的なのかもな…なるほど、さすが国王直属の騎士団の団長だ。ちゃんとした効果的な特訓方法を知っているんだ。それに比べボルンさんとの特訓と言ったら…
俺は初めてちゃんとした特訓をしてもらっていると感じ嬉しくなった。
モルバイン団長の緩やかではあるが、しっかり急所を狙ってきているとわかる攻撃を俺はその速度に合わせ丁寧にさばいていった。とても勉強になる身のこなしと剣筋だ。途中からモルバイン団長の剣筋を真似てもみた。まだまだ大味だが、この経験をしっかり記憶に刻んで特訓すれば俺の剣術は大幅に向上することは確かだ。
そうして本物の騎士との効果的な特訓を経験するという貴重な時間は終わった。
モルバイン団長は肩で息をし、かなり疲弊していた。
なるほど、ゆっくりとした中でも全神経を集中させ、わずかな乱れもなく動きや剣筋をコントロールするのは相当難しいのだろう…確かに俺の剣筋の軌道や受ける時の刃先の角度などかなり雑なものだったしな。
「ありがとうございました。こうやってゆっくりとした速度で手合わせをして、剣筋や体さばきに全神経を集中させて技術を磨くのですね。本当に勉強なりました」
モルバイン団長にお礼を言って、ボルンさんに連れられ騎士団の本部を出た。騎士団長との手合わせという貴重な体験が出来、さらに新たな無駄のない剣筋を学ぶことが出来た俺は上機嫌で屋敷に戻った。帰りの道中、モルバイン団長の特訓方法について嬉しそうに語る俺を見て、ボルンさんは終始引きつった笑顔だった。
よく考えれば、ボルンさんからすると面白くないよな…教え子が他の人の方法を褒めるなんて…しかし、ボルンさんって意外とナイーブなのかもな…
少し反省をした俺は屋敷で夕ご飯を食べ、ふかふかの大きなベッドで眠りについた。
ヒノがエルン騎士団本部の訓練所を去った直後、
「ハンメルさん、みてましたか?」
「…ああ」
「あの子…化け物ですよ。子供の強さじゃないですよ」
モルバインは息を整えながらハンメルに言った。
「一番最初の踏み込んでの一撃、凄まじい速度と破壊力だったな…木剣があんな感じに粉々なるとはな…」
「途中から俺も結構本気だったんですけどね…全て簡単に受け流されてしまった。しかも途中から俺の剣術を盗み真似てきましたよ。汗一かいていませんでしたし」
「まだまだ余力を残していたのだろうな…なんかゆっくりやる稽古だと勘違いしていた節があるしな」
「本当に一人であのホワイトファングの死体の山を築いたのかも知れませんね」
「俺は見てないから、ちょっと信じられなかったんだけどね。ただ、先ほどの身のこなしをみてしまうとな…本人は自分の実力に気づいてないけど、これからどうするんだ?」
「ギルドとかで鑑定すればわかってしまいますけど、騒ぎになってしまうでしょうね。それに獣人の件とも絡んでいますから、彼があまり目立たないようにした方がいいかも知れませんね」
「そうだな、ボルンさんと相談してみるか…ここ地元のギルドなら少し小細工出来るし…しかし、今の彼なら余裕で騎士専攻に入学出来るな」
「余裕なんてもんじゃないですよ。12歳であんなに強い子が他にいるわけないじゃないですか」
この後のハンメルの隠蔽工作によって、ヒノはしばらくの間自分の本当の実力を知ることなく、周囲を巻き込みながら混乱を極めるのである。
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