ヒノ

ひげん

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第二章

鉱石探しの始まり

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グッターとロットとの話し合いの後、俺とトニーは屋敷に戻った。

結局、トニーとグッターが勝手に話を進めてしまい、騎士団本部の仕事がない三日間を使って彼女たちの鉱石探査の護衛をすることになった。俺も彼女たちを助けてあげたいと思ったのでそのまま話に乗った。彼女たちは明後日の出発までに探査先を決めておくということになった。

俺たちはすでに屋敷に帰っていたハンメル団長にいきさつを説明した。ハンメル団長はしばらく悩んだあと、その少女たちが二人だけで行ってしまうおそれもあるということで渋々俺たちがエルン市周辺に出かけることを許可した。そして、ハンメル団長は屋敷の物置から二本の剣を取ってきて俺たちに渡した。

「エルン市の周辺は比較的安全だが、念のためこれを持っていった方がいいだろう。それと、明日本部で通行証を発行してもらいなさい」

俺とトニーは一角獣で運ばれて来たために知らなかったが、エルン市に入るのに大人一人銀貨1枚を納める必要があった。エルン市の周りは軽い柵で囲まれていて簡単にそこから侵入されそうなのだが、遠くから大量の荷物を持ってやってくる人たちは超えられないし、周辺の村民は納税と共に年間通行証をもらえるので、わざわざ危険を冒して柵から侵入する人は少ないらしい。

俺たちはハンメル団長にお礼を言って、彼の仕事部屋をあとにした。出発までに借りた剣を手に馴染ませようと庭先で軽く素振りなどをした。本物の剣のずっしりとした重さで盗賊やホワイトファングとの戦闘が脳裏をよぎった。今まで忘れていたことを考えると、戦いによる精神的な後遺症はあまりないようだった。初めて刺し殺した盗賊の顔ははっきりと覚えているが、殺人の恐怖は怖いくらいに薄く、むしろこの世界でしっかり生きていこうという覚悟がより強く芽生えたような気がした。

次の日、騎士団本部で通行証を発行してもらった。騎士団本部の臨時職員ということで簡単に手続きをしてくれた。通行証はレオルド辺境伯爵家の紋章が刻まれた金属製のメダルだ。端に小さな穴が開いていて、ひもを通して首にかけたりも出来るようになっている。このメダルはレオルド辺境伯爵領内であれば、どこでも使えるという領内フリーパスみたいなものだった。メダルの使用期限は一年で、次の年に更新する時は裏に印を刻まなければいけない。寄子の貴族関係者や騎士、役人といった限られた人しかもらえないため、持っているだけでステータスらしい。そういえば街の中で首からネックレスみたいにかけている人がいた気がする。ちなみに普通の市民や村民に発行するのは動物の皮に焼き印を押したものだった。

この日の仕事は普段通りだった。俺はひたすら書き写しと会計計算のお手伝い、トニーは本部の倉庫に運ばれてきた物資の運搬だった。仕事のあと、試し切り用の木片で剣を実際に打ち下ろして感触を確かめた。

帰りの道中、俺は必要な物資を入れていく鞄がないことに気づき、革製品専門の店に寄った。革製品は基本的に高価なものなのだが、俺は丈夫な鞄が欲しかった上、初めての旅ということで少し浮かれていた。棚には様々な商品が陳列していたが、安い鞄でも金貨3枚し、奥にはワイバーン革製の高級鞄なんかが金貨100枚で売られていた。この世界における高級鞄みたいなものなのだろう。トニーは報奨金を全て孤児院に送ってしまってお金がなかったので、俺は金貨3枚の鞄を二つ購入し、その一つをトニーにあげた。金貨3枚は結構な大金なのだが、報奨金はあぶく銭みたいなものだったし、特に躊躇することもなかった。

初めての革の鞄に俺とトニーはご機嫌になり、近くの屋台からウサギのミートパイを買ってしまった、夕食の前だというのに。

屋敷に戻り、軽く明日の準備をした。調理担当のマーサさんに日持ちする弁当をお願いすると、快く引き受けてくれた。

そして明朝、俺たちはハンメル団長に挨拶をしたあと、マーサさんにお礼を言って、彼女がつくってくれたサンドウィッチが詰まった鞄と借りた剣を携え屋敷をあとにした。

待ち合わせ場所の宿屋に行くと、グッターとロットがすでに待機していた。グッターは黒とヴァイオレットを基調とした服装で、小さな鞄を肩からぶら下げている。ロットは所々白地のワンポイントが施されている明るい緑の服装に、リュックを背負っていた。二人ともスカートだったが、この世界では騎士でもなければ女性がズボンをはくことはないのだ。

お互いに年齢が近く特に気を使うこともないので、砕けた感じで軽く挨拶をした。

「よく来てくれた。感謝しているのじゃ」

「よっ、よろしくお願いします」

グッターがお礼を言った後、ロットはグッターの少し後ろに立って小さな声で言った。

ロットはかなり人見知りらしい。でも、卑屈な感じはしないし、どこか嬉しそうにしていた。

「うん、全然いいよ。俺は冒険者を目指してるからな。それに結構楽しみにしてるんだ。それでまずどこに行くんだ?」

トニーは早く出発したそうに言った。

「うむ、歩きながらあたしが説明するよ」

みんなで街の西門に向かって歩きながらグッターが今回の目的地について説明した。

「ロットと話し合って決めたんじゃが、まずはこのエルン市から西にある山岳地帯に行こうと思うのじゃ。ここから半日ほど歩けばたどり着ける。そこには大きな岩山がいくつもあって、そこを重点的に探査する予定なのじゃ」

「おう、わかったぜ。なんかあったら俺たちに任せろ」

遊園地に行く子供みたいにウキウキしているトニーが張り切って言った。

しばらく歩くと西門にたどり着き、そこから北にあるサルカルド市に向かって整備された道を進んだ。朝だというのにたくさんの馬車や人たち行きかっていた。そして、俺たちはすぐに西に向かって伸びた分かれ道に入っていった。大きな農村が続き、朝から畑仕事をしている農民たちの姿があった。一時間ほど歩いて農村地帯を抜けると、道は徐々に荒くなり、人の気配も少なくなってきた。

途中、四人で談笑しながら楽しく足を進めた。

「そういえばグッターはいくらくらいお金が必要なの?」

俺はふと気になってグッターに聞いた。

「うむむ…2000枚ほどじゃ」

「銀貨2000枚も必要なの?」

「いや、金貨2000枚じゃ」

「ええええ、き、金貨2000枚?そんな大金って稼げるものなのか?」

思考の容量を超えた金額にトニーは大きな声をあげて驚いた。

「魔法学園というところの学費ってそんなに高いのか…」

「うむ、本当は魔法学園の学生なら簡単に魔法ギルドから奨学金を受け取ることが出来るのじゃ。卒業後に返済しなければいけないけど、魔法ギルドに登録して魔法使いになってしまえば、時間はかかるが無理なく払える額なのじゃ」

「グッターは奨学金に申請出来ない事情でもあるのか?」

「うむむ…奨学金を得るためには親の許諾書が必要なんだが…詳しく言えなくて悪いが、ちょっと家の事情でだめなんじゃ」

子供が将来魔法使いになるって言うのに反対する親がいるものなのか…
深いわけがありそうだが、これ以上詮索するのはやめておこう…

「ロットも魔法使いになるの?」

トニーがいきなりロットに話を振った。

「えっ、わっわたしは魔法学園ではなくて、普通の一般課程だから…魔法は全く使えないの…」

「あれ?グッターとロットって同じ学校だって言ってなかったっけ?グッターと同じ魔法学園じゃないの?」

「ロットは文官になるための一般専科なんじゃ。魔法学園は一般的な呼び名で、正確には魔法専科なんじゃ。あたしとロットは同じ王都高等学園なんだが、魔法専科は独立性が強くて魔法学園って呼ばれているのじゃ。でも一般教養などの授業は他の専科の学生たちといっしょに受けるのじゃ。他にも騎士専科や士官専科などもあるが、そっちは武闘や鍛錬の授業が多くて毛色が全く違うのじゃ」

「へえ、知らなかった。じゃあ、ロットは将来何になるの?」

「わっ、わたしは…出来れば地図製作の職人になりたいかな…」

「ロットは騎士の家系なんだが、頭が良くて地図の製作が出来るんじゃ」

「すごいね。地図の作り方なんて見当すらつかないよ」

「こっ、これ、私が作った地図…王都の周辺なの」

そう言って、ロットはリュックから一枚の紙を取りだし俺たちに見せた。

「すごいね!これ一人で作ったのか!」

俺は思わず声を出してしまった。彼女が作った地図は俺が思っていたよりもはるかに緻密で詳細に描かれていた。前世で見るような地図だった。

しかし、俺はまだこの世界のちゃんとした地図って見たことないな…ルハン町のギルドにあった地図なんてかなり大味だったしな…

この世界の平均がわからない俺はその地図がすごいのかどうかも全くわからなかったが、その一枚からは彼女が費やした時間と努力、そして彼女の芯の通った強さみたいなものが伝わってきた。

ロットは嬉しそうにはにかんでいた。その横で、まだ母音の文字しか読めないトニーは地図の向きすらわからず、それでも興味津々に回転させながら見ていた。

俺たちが通り過ぎた農村はもう見えなくなり、道も馬車が一台ぎりぎり通れるくらいの狭さになった。徐々に木々が増え、周囲は野生度を増してきていた。

そしてさらに進むと高低差のある山岳地帯に入った。道はくねくねと曲がりはじめ、木の枝などが地面から突き出ていたりと険しくなってきた。

すると突然、横の草むらから3人の男が現れた。盗賊だと言っているようなボロボロでガラの悪い服装を着た3人はにやにやと嫌らしい笑顔をしながら近づいてきた。

「こんなところに子供が四人で歩いているとは、今日はついてるな。わざわざエルンの北道に行かなくて済んだぜ」

3人の中のリーダーらしき30代後半の男が剣をぶらぶらさせながら言った。

「持っているもの全て置いていきな。服も全部だ。きひひひっ」

右の20代前半の男はチンピラのようなしぐさで言ってきた。手には短刀が握られている。左端にいる男は何も言わずに、剣を握ったままこちらを見下すように見ていた。

俺とトニーは咄嗟にグッターとロットの前に出て剣を抜いて構えた。

いきなり盗賊と出くわし一気に緊張感が走ったが、お手本のような盗賊の姿とふるまいがどこかおかしくてへんてこに思えてしまった。だが、彼らの目の奥からは確かな残虐性と臆病さが感じ取れる。そして、人殺しの経験があるのだろうと簡単に推測できるくらいの陰湿な空気を纏っている。

「おお、子供のくせして剣を持っているのか。どこかの坊ちゃんなのかな。剣をそのまま地面に置いてくれたら命だけは助けてやるよ」

リーダーらしき男がこちらに話しかけている時、両隣の二人は左右に広がり、武器を構いながら近づいてきた。言動とは裏腹に油断した様子はなく、いつ戦闘になっても対応できるように集中していた。

まあ、悪人とは言え盗賊も命がけだよね。こんな子供相手でも剣で貫かれたら死んでしまうし…慎重になるのも当たり前か…

獣人やホワイトファングとの戦闘を経験したからなのか、一つ間違えば命を落とすようなこの状況でも俺は割と冷静だった。グッターとロットがちゃんと後ろにいる気配も感じられる。

なにより、盗賊たちがそこまで強そうには見えなかったのである。

すると、中央の男が前に歩き出したのと同時に、両端の二人がけん制するように攻撃を出してきた。小さな子供相手であっても、ちゃんとその実力を見極めようとしているのだろう。だが、雑で隙だらけの攻撃だった。

明らかに間合いの外から俺の剣をめがけて短刀を突き出してきた。俺はそのけん制こう攻撃を思い切りはじき返し、そのまま前に踏み込んだ。力んだのか思ったよりも懐に入ってしまい、俺は慌てて剣の柄で相手の右こめかみを叩いた。鈍くめり込んだ音がし、男は崩れ落ちるような体制になった。十分な手ごたえを感じた俺はすぐに中央のリーダーらしき男に向かって飛んだ。

右端の仲間がすぐにやられるとは思っていなかったのか、俺が彼の間合いの中に飛び込むと、彼は慌てて本能的に俺の首を狙って剣を横に振った。だが、腰の入っていない攻撃で上体を起こしてしまっている。俺は上体を低くし、飛び込んだ勢いのままがら空きになった腹を剣で切り付けた。そして、勢いのまま彼の後方に出て振り向きざまに彼の背中を剣で突き刺した。男が倒れると前方には、無手になった残りの一人に剣を突き付けているトニーの姿があった。

「すいませんでした。もう悪いことしないんで命だけは助けてください」

生き延びようと必死な男は俺たちに命乞いをしてきた。グッターとロットはあっけに取られ固まってしまっている。

「ヒノ、どうするよ?」

「どうするって言われてもな…無抵抗な相手を殺すのもあれだしな」

男は縋るように俺の方を見てきた。だが、自分のことしか考えていないような信用出来ないいやらしさがにじみ出ている。

それでも無抵抗な相手を殺すのに気が引けた俺は考えながら倒れている二人の方を見ると、仕事柄必要なのか腰に縛り縄をつけているのを発見した。

「ちょうど縄を持っているみたいだからこの辺の木に縛っていこうよ」

俺が最初に倒した男もなんとか生きていたので、二人まとめて近くの木に縛りつけることにした。

意外と縛るのが難しくて悪戦苦闘していると、俺に代わってトニーが難なく二人の手を後ろにし、見ていてもよくわからないやり方で見事に木に縛り付けてしまった。

「ヒノ…縄の扱いが下手だね…」

「だって、経験ないもん。そもそもどこで習うんだよ、それ?」

「サバール町でたまに冒険者がお尋ね者を捕まえて来るんだよ。その時に縛っているのを見て覚えたんだ」

何気に器用なんだね…

グッターとロットの方を向くと、まだ向うで突っ立っていた。

「大丈夫か?…お~い、大丈夫か?」

「え?うっ、うん、大丈夫じゃ…それにしても、あなたたち強いんだね」

「だろう?俺たち結構強いって言ったじゃん…というか、ヒノこいつら結構金持ってるぜ」

二人を縛り終えたトニーが彼らの所持品を漁りながら笑顔で言った。そして、襲ってきたことへの復讐とばかりに盗賊の服も剥ぎ取り燃やしてしまった。

…なんだか、どっちが盗賊なのかわからない行為だな…

グッターとロットは少し落ち着きを取り戻したが、ショックからまだ立ち直っていないのか口数が少なかった。人の命が奪われるのを見れば当然なのかも知れない。それでもグッターは先に進むことを選び、俺たち4人はすぐ先にある岩山を目指し歩き出した。


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