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第二章
グッターの魔法学初級講座と旅の成果
しおりを挟む関所で俺とトニーは通行証を発行してもらっていた。ラドさんが王都に向かうと簡単に言うもんだから、普通に通れるのかと思ったが、しっかり通行許可が必要だった。
ラドさんはラグナ王国全領土フリーパスの国章が刻まれた通行証を持っており、グッターとロットも王都の学生なので関所を通過することが出来た。しかし、俺とトニーはもちろん何も持っていなかったので、それを知ったラドさんは「そういえば通行証が必要じゃったな」と思い出したかのように言って、警備兵に自分の身分を明かし俺たちの通行証の発行を頼んだ。
実は、このラドさん、国王直属の第三騎士団の団長だったのだ。名前はエルモア・ヴォン・ラドガルヴ、なんと伯爵家の次男で、自身も領地を持たない法衣貴族の男爵位であった。ちゃんとした貴族でかなり偉い人だと判明した。
そこそこ偉い人なのかも知れないとは思っていたが、気さくで大味な人だったため貴族だとは思わなかった。
なんでそんな人が俺たちの付き添いなんかを…自由人なのか…
ロットは騎士家系の出身だったので、ラドさんのフルネームを聞いて、普段からはとても考えられない大きな声で「えええええ!」と驚いていた。この国の人なら一般人でも聞いたことがある名前らしい。だが、グッターだけは魔法以外のことに興味ないのか、騎士については全く知らなかった。
ロットによると、そもそも国王直属の騎士はみんな貴族でなければならないらしい。爵位を持たない人でも、実力で王国騎士団に入団することが出来れば法衣貴族の騎士爵位を得られるのだという。
俺たちは関所に着いてすぐに盗賊二人を警備兵に引き渡した。彼らは俺たちに少し遅れて王都に護送されることになった。そして、ラドさんは王都とエルン騎士団に連絡をしてくると言って、警備隊の隊長に会いに行ってしまった。ハンメル団長には、俺たちの簡単な報告と変更になった予定を伝えるらしい。大きな関所や辺境伯爵以上の爵位を持つ貴族の騎士団には遠距離連絡用の魔道具が置かれていて、文章を送れるとのこと。
連絡を終えたラドさんは権力に任せて警備兵の宿舎にあった馬車を一つ借りた。半分無理やり奪われる形になった警備隊の隊長は何とも言えない微妙な表情を浮かべながら俺たちを見ていた。苦労していそうな中間管理職の隊長さんだった。王都からここに馬車を戻すために、警備兵のライネルという若い男が御者として同行することになった。そして、みんなで馬車に乗り込み王都を目指して出発した。
俺たちは途中に大きな街を何個か通り過ぎながら広大な王家の領土を旅した。最初の二日間は山岳地帯での疲れが出たのか、馬車に揺られながらずっと寝ていた。そして、三日目からは美しい自然の田園風景が続く道中を楽しんだ。一面に広がる色鮮やかな畑から王家の豊かさが伺えた。ラドさんはどこかから入手したワインを飲み続けていた。ロットは馬車での移動中はずっと睡眠を取っており、馬を休めながら野宿する時に朝まで、山岳地帯で得た測量情報を元にひたすら地図の作成をとしていた。そして朝、馬車が出発するとすぐに寝入った。そのサイクルは王都に着くまで続いた。デモスの住処で手に入れた魔道具ゲレルのおかげで、ロットは夜でも作業をすることが出来たのだった。グッターは休憩を入れながら魔法の鍛錬をしていた。普段の彼女からは想像できないほど、真剣で真摯な姿勢で特訓をしていた。トニーはずっと誰かと話しながら旅を楽しんでいた。御者をしてくれていたライネルさんは王国騎士団の団長が後ろに乗っているということで緊張しまくっていたので、気を使わなくてもいいトニーはちょうどいい話し相手になった。
旅の間は、ロットはずっと寝ているし、トニーはライネルさんの隣にいることが多く、ラドさんなんかは基本ずっと飲んでいたので、俺はグッターと話をすることが多かった。ロットが地図以外に趣味がないのと同じように、グッターも魔法以外のことはトニー以下に疎かった。そのため、会話は魔法中心のものになった。いっしょに旅してから魔法については少し教えてもらったりしていたが、今回はせっかく時間が有り余っているので、グッターに魔法学初級講座を開いてもらって勉強することにした。魔法について語るグッターは生き生きとしていて、自慢げな表情も子供らしくして可愛かった。
魔法は魔力を元に練られる。ある種、魔力を他のエネルギーに変換する作業を魔法と呼ぶ。特定の場所で安定して循環する魔素の流れは魔力となる。魔素は魔法の源の最小単位であり、自然界に溢れている。生き物の体内には必ず循環する魔素の流れが出来るため、魔力を持っている。循環する魔素の流れはその量を維持しようとする力が働くため、魔法使用などで魔素の量が減った場合、自然界から吸収して元に戻る。そして、循環する魔素の総量が魔力の大きさを決める。人間であれば、魔素の濃度が濃ければ濃いほど大きな魔力を持つことになる。
さらに、出来るあがる魔力の流れの特徴によって変換されるエネルギーの効率が変わり、その特徴を大きく分けたものが四元属性の火、風、水、土なのである。属性は使用用途や文化などによってさらに細かく分けられることがある。例えば、聖属性や闇属性、テイマーなどの特殊な属性も大きく分けると水属性に含まれる。さらに、水と火の両方の特性を併せ持つ光属性のような、二つ以上の属性と相性がいい魔力の流れも存在する。しかし、それらの細分化された属性は大抵、かなり特殊な魔力の流れを形成しており、同じ属性の他の魔法と相性が悪かったりするのだ。例えば、モルバイン団長のようなテイマーは水の操作魔法が不得意だったりする。エミリさんも人間のテイマーと似たような特徴を持っていたが、魔族の特性は未だよくわかっていないらしい。
他には、魔法に関する能力を測る時、魔力と知力を鑑定してもらうのだが、魔力は循環する魔素の絶対量で、知力は循環する流れの滑らかさみたいなものを指していた。綺麗に抑制された魔力の流れがなければ、高度な魔法は練れないということだった。魔力は元来のもので、成人する頃には安定してしまい増えなくなるが、知力は魔素の流れを意識し訓練することで上昇する。
道中のグッターは得意な土属性の探査魔法ばかり練習していた。土を直接操る魔法も使えるらしいが、掘ること以外に使わないので、繊細な操作の練習はしないらしい。かなり偏った練習だった…
探査魔法は土と岩の中の成分を受け取る感覚の違いで分析するので、理論的には金属や鉱石だけでなく、中のものなら何でも探査できるようになるらしい。基本的な魔法の練り方は存在するが、使い手によって性質や性能が全く違うので、自分に向いている方法を見つけ出すしかないとのこと。
ちなみに、俺が何度か見かけた地上の人間を探査する魔法は風属性で、グッターは一切使えないらしい。さらに、人のレベルや物の真贋を鑑定するパティさんのような能力は、土属性の人が勉強と鍛錬で才能を開花させて得る特殊なもので、いわゆるスキルだった。スキルは属性との相性はあるが魔法ではないので、使用する時に魔力を消費しないということだった。
スキルではないが、魔法の中には火属性と相性がいい身体強化という、魔力を練る必要がなく体内の魔素をそのままエネルギーに変換する特殊な魔法もあり、強い兵士や冒険者には使える者も多いそうだが、強化の度合いは使い手によって全く違うらしい。他にもそういった特殊な魔法は存在するのだが、基本的に秘伝扱いなので外部に漏れ出ることはほぼないとのこと。
グッターの講座はわらり易く勉強になったが…魔力1のショックが和らいできているとは言え、魔法が使えない自分に落胆せずにはいられなかった。
途中、ふと思い出してグッターに盗賊から奪ったお金について聞くと、彼女はまだ数えていないらしく、王都に着いてからの楽しみに取っておいていた。
期間は短かったが濃密な旅だったこともあって、みんなお互いにかなり仲良くなってきて、当初少し見受けられた遠慮が徐々になくなっていった。トニーには最初からなかったが…
そして、王家の領土に入って一週間が経った頃、ついに地平線の向うから王城が見え始めた。初めて見る巨大な城壁と城に俺とトニーは興奮し、馬車から身を乗り上げたまま進み、王国の中心地である王都ラグナに着いた。大きな城壁の入口には馬車や人が列をなして並んでおり、通行の審査を待っていた。警備兵の格好も街道警備兵とは違い、騎士のような洗練された格好をしており、胸には王都の紋章が入っていた。
ちなみに、この国、ラグナ王国の国章はアイロン型の盾を二頭の竜が挟んだもので、王家の紋章は竜が描かれた盾に二本の剣が斜めに交差し、その上に王冠がある。そして、王都の紋章は盾の後ろから竜が巻き付いたようなものになっていた。ラドさんが言うには、この国の初代王は竜を退治した英雄だったため、国や王家に関連するものには竜があしらわれていてものが多いのだそうだ。
ラドさんは長蛇の列を無視し、その横を通り過ぎて門番兵の前まで行った。ラドさんに気づいた兵は緊張した面持ちで、俺たちをすんなり王都の中に入れた。特別扱いに平静を装いながらも、少し気分が良かった。
城門を超えると目の前には、とにかくたくさんの馬車と人が行きかっていた。人口二十万人ということで、エルンと比べてかなり人口密度が高いようだ。俺たちはそのままラドさんの家に向かうことになった。だが、向こうに見える街の中心地に行くはことなく、城壁に沿った馬車道を走り、大きく迂回しながら遠くに見える城の方角に進んだ。様々な種類の住宅が並ぶ光景がしばらく続いた。そして、道が石畳になり警備兵もちらほら見えるようになった。周りの家も大きく豪華になっていった。
そして、ラドさんの指示で大きな屋敷の前に止まった。
そうだった…この人、貴族だったんだ…普段の態度のせいで忘れちゃうんだよな…
ラドさんの屋敷はハンメル団長のよりも大きく豪華だった。そこで、少し仲良くなった警備兵のライネルさんと別れた。ライネルさんは宿泊代が出るので、王都の夜を楽しんで一泊してから帰ると嬉しそうに言っていた。一番仲良くなっていたトニーは大きく手を振りながら見送った。
ラドさんは外門を自ら開けて、敷地の中に入っていった。周囲の屋敷もかなり大きく豪華で、行きかう人も綺麗な身なりをしており、使用人だと思われる人たちの服ですらどこか品があり洗練されていた。
4人の使用人に迎えられながら屋敷の中に入った。使用人は全員女性で、母娘が一組いた。みんな人がよさそうな雰囲気で緊張が取れた。男性の執事が一人いるらしいが、今はどこかに行っていていないとのこと。ラドさんは使用人に俺たちが泊まる部屋を準備させた。二階建ての大きな屋敷の一階の二部屋だった。
そして、すぐに王城に行って報告をしてくるから家の中で自由にしてていいよと言って出かけて行ってしまった。ラドさんが屋敷を出る寸前に、ロットは慌てて道中に作成した山岳地帯の地図をラドさんに渡した。山岳地帯の簡単な地図をロットに頼んだのはラドさん自身だったらしいが、完全に忘れていたようだった。
早速取り残されしまった俺たちだったが、使用人たちはもう慣れてしまったのか、慌てることもなく夕食の準備をするから部屋でくつろいでいて下さいと言って、部屋に案内してくれた。しばらくして、出来上がった夕食を食べながら一息をついた。使用人の女性からラドさんについて少し聞いた。伯爵家次男のラドさんは家を継ぐわけでもないので、子供をつくる義務はなく、さらに騎士団長という危険な仕事をしているため、未だ独身のままらしい。自由な人だから、ただ面倒くさいだけなのかも知れないが…
夕食後、ついにグッターが盗賊から奪ったお金を数えると言い出して、みんなで一つの部屋に集まった。グッターは次々と銀貨と金貨を魔法袋から取り出していった。小袋に入っているものもあったが、パンの切れ端などと一緒に無造作に入れられたお金が大量に出てきた。その雑さにグッターの子供らしい一面を感じながら、真剣な顔で数え始めたグッターを見守った。
総額金貨950枚ほどあった…
まさか、あの辺境の盗賊たちがこれだけ持っていたとは…
誰もが驚いた。一気にグッターの目標の半分ほど稼いでしまったのだ。グッターは「わ~い!」とはっきり発音して喜んでいた。ロットも嬉しそうなグッターを見て笑顔だった。
身もふたもないが、鉱石探査よりまたどこかの盗賊を退治しに行った方が早いんじゃないのか…
と思ったが、俺はすぐに正気に戻った。
しばらく、興奮しすぎてぽわ~んとなっているグッターを放っておき、俺とトニーは部屋を後にした。金貨数枚で飛び上がって喜んでいたトニーだったが、今回の金額が大き過ぎたのか…何の感情かよくわからない微妙な表情を浮かべるだけだった。ロットはエミリさんたちと別れた岩山周辺の地図を作成すると言って、すぐに紙と道具を机の上に出して、作業に取り掛かっていた。
しばらく、俺とトニーは屋敷の中をうろついたり、置かれていたよくわからない銅像を観賞したりしてくつろいでいた。
すると、ラドさんがモルバイン団長とレイモンドさんを連れて戻ってきた。俺とトニーはしばらくぶりのモルバイン団長とレイモンドさんに挨拶をした。三人はすぐに応接室にロットを呼び出した。そして、軽い挨拶と自己紹介もそこそこに、
「ローンフェッティーさん、この地図はあなたが作ったものですか?」
とモルバイン団長が聞いた。
「…はい…そうです」
ロットは人見知り全開で、隣に座っているグッターの袖を握りながら、ぎりぎり聞き取れる小さな声で答えた。最近割と普通に俺たちと話せるようになっていたからすっかり忘れていたが、彼女は人と話すのが得意ではなかった。
そして、モルバイン団長たちとの自己紹介で彼女の本名を初めて知った。ロングウッド・リミュエル・ローンフェッティ―…すぐに忘れそうな名前だった。
「測量もあなたが行ったのですか?」
「…一応、はい…」
「信じられないね…こんな小さな女の子が一人であそこまで正確な地図を作れるなんて…すごいですね…」
「我々はあの山岳地帯に至るまでの地図は持っているのですが、ローンフェッティ―さんの地図はそれとほとんど同じ質のものだったのです。我々が大量の人員と予算をつぎ込んで作ったものとあなたが一人で、しかもたった数日の期間で作ったものがです。しかも、山岳地帯の地図もありました」
とレイモンドさんが付け加えた。
「ロット、要するにあの山岳地帯の地図も正確に描かれていたら、とてつもない価値があるということなんじゃ。だが、ちゃんと測量された山岳地帯の地図は存在しないから、信用できるかがわからないそうなんじゃ。そこで、おぬしが本当に正確に地図を描けるのかどうかを確かめたいということになったんじゃ」
「それで、ローンフェッティ―さん、我々と一緒に来ていただけませんか?」
とモルバイン団長はロットに聞いた。
予想外の展開に俺たちはただ驚きながら話を聞いていた。
やはりロットの地図はすごかったのか…というか、何回か見ていたラドさんは気づかなかったのか…
ロットはなぜか俺たちと一緒ならという条件で了承した。モルバイン団長は準備を整えてから明日迎えに来ると言ってレイモンドさんと屋敷を出て行った。そのあとすぐに、ラドさんもウキウキしながらどこかに出かけて行った。
そして翌日、俺たちは迎えに来たレイモンドさんに連れられて屋敷を出た。
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