29 / 48
ノリがいい人は嫌いじゃない
しおりを挟む
花村さんから良く分からない言葉を聞いた翌日、俺は城へと行くことを決めた。
もちろん3人に右側を支えられながら。
けど、たまーにふらーっと予期せぬ方に移動していくから「もういっそのこと背負った方が早くないか?」と言われるほど。
でもそれだと失われた体力は戻らないから、無理を言って自分の足で歩くことにした。
「そんなに無理しなくてもいいんじゃね?」
「無理しなきゃ体力戻んないでしょ。もう少しで25階を攻略しに行くんだから」
「それはそうだが…」
「っとっとっと…」
話しながら歩いていたのがいけなかった。
ふらついて、慌てて左腕をトレバーに捕まれた。
それに「ありがとう」と笑うと、何か言いたげな表情だったトレバーが「はぁ」とため息を吐いた。
なんだよー。
「好きにしろ。ただし、やばいとこっちが判断したら背負うからな」
「…ッ! ありがと!トレバー!」
なんだかんだ言ってちゃんと俺の意志を尊重してくれる3人には感謝しかない。
ついトレバーに抱きつけば「おい! やめろ!」と嫌がる言葉は出るけれど、無理にはがそうとしない。
そんなトレバーにもう一度「ありがと!」と言えば、なぜか顔を赤くして口をぱくぱくしている。
…金魚みたいだ。
なんてことは言わないでおく。
そんなことをしながら、のんびりと歩けばいつもの倍以上かかってようやく城門の側まで到着。
その頃にははぁはぁと息が切れるほど。あー…。きつい…。
「大丈夫か?」
「へい…き…。ちょっと…休憩させて…」
ぜいぜいと息を整えていると、門番さんが俺たちに気付いたようで「お前たち!」と声をかけてきた。
なんだよー…。少し休ませてくれよー…。
そんな俺の前に立ったのはグレン。
「何だ?」
「右腕がない…。『ハルト・フルミヤ』で間違いないか?」
「……………」
おっと。フルネームで俺の名前が言えるってことは確信して聞いてんじゃねぇか。
にしても、右腕がないだけで俺と判断したのか?
「そうだ、と言ったら?」
「失礼。お待ちしておりました」
「こないだは入れてくれなかったのに、随分と都合がいいな?」
こないだは入れてくれなかった? 俺が知らない間になんかあったのかな?
聞いてみたいけど、それはハワードの激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームが治まってから聞こう。
「その都合があったから入れるんじゃないのか?」
「…ハワードさんか」
「だろうね。というか入れてもらえない時以外は普通に入れたし」
「…はぁ。ハルトはどうしたい?」
「うーん…。ハワードの様子は見たい。なんか困ってるみたいだし」
「…人がいいよなぁ。ハルトは」
「そこがいい所なんだよ」
なんかいろいろ言われてるけど気にしない、気にしない。
なんせ言いながら俺の頭を撫でてるんだから。悪口ではない。と思いたい。
「お入りください」
「ありがと」
なぜか頭を下げる門番さんの横を抜けて城内に入るけど、そんな大変なことになってんのか?
今更怖くなってきた。
きょろきょろと周りを見渡すけど、別段変わった様子はない。
忙しなく動いてる人がいて…。て?
「なぁ…なんか待ち構えてる人がいるんだけど…。無視してもいいかな?」
そう。城内に入ってすぐ。
なぜか団服を着た人が仁王立ちしてた。怖。
面倒ごとには巻きこまれたくないから無視してこそこそ抜けれないかなー?なんて思ってたら、仁王立ちしてるやつと目が合った。
…合っちゃったんだよなぁ。
「おい! お前!」
「再放送」
「再放送?」
「ああ。気にしないでくれ。どうしよう…逃げたい」
「逃げるか?」
「うん」
「ってこら! 無視するな!」
仁王立ちしてた人が俺たちに向かって突っ込んでくれた。
うーん…なんだろう。なんかめっちゃいい人っぽそうなんだけど…。
「お前が『ハルト・フルミヤ』だな?」
「違います」
「そうか。人違いか…ってなるか! 右腕がないだろ!」
「まさかー。右腕がなくて『ハルト』って人なら探せば見つかるかもしれませんよー?」
「そんなもん探しても見つかるか!」
うん。めっちゃいい人だわ。
というかなんでコントしてんだろうな。この人…ノリがよすぎる。
ってあれ? なんかデジャヴ?
それに…この人の顔に似てる人、知ってるぞ。
「ふん。貴様のような貧弱な奴の腕になぜ大精霊様が契約なぞ…!」
うーん…。そろそろ進みたいんだけどいいかなー?
1人でぶつぶつ言い始めたその人を今度こそ無視していくか、と3人を見れば「いいんじゃね?」って視線が返ってきた。
よし。
「それじゃ」
「ああ…って待て!」
なんかだんだん鬱陶しくなってきた。ノリがいい人は嫌いじゃないけど、空気を読んでほしい。
それに少しだけイラつけば「ハルト!」と名前を呼ばれる。
あ、助けに来てくれた。
「シモン!」
「来るのが遅いから見にきたが…」
「む。貴様か」
「知り合い?」
「…マシュー第二騎士団長」
「ふん。貴様らのせいでこの異世界人の右腕がなくなったというのに、随分と仲がいいんだな」
「……………」
シモンのせいで右腕がなくなった?
確かに俺の右腕を斬り落としたのはシモンだけれども。
「異世界人?」
「あ」
そうだった。この3人には言ってなかったんだ。
孤児院育ちで通してたんだった。
「あ、それは…!」
3人の視線が俺に注がれる。
その視線に思わず後ずされば、バランスを崩し倒れそうになる。
「ハルト!」
「あ…」
後ろに倒れる、とどこか他人事のように感じながら遠ざかる天井を見つめる。
そして。
「――――ッ!」
背中を打つ痛みを覚悟したけど、その痛みはない。
代わりに、ヒューの顔が近いことに気付く。
「…ヒュー?」
「まだ危なっかしいんだから離れるなって」
「あだ!」
額をべしりと弾かれ、左手でそこを押さえる。
あ、デコピンは嫌な記憶しかないんですよ。
「なんで…助けてくれたんだ?」
「うん?」
「え? だって…今まで嘘ついて一緒にいたし…」
孤児院育ちは嘘でした。実は異世界人なんですってことを知ってもなんで助けてくれたんだ?
「騙したのか!」と糾弾されてもおかしくない状況なのに…。
「ああ。別にハルトが何人でも構わないぞ?」
「はい?」
「おれたちを助けてくれたのはハルトなんだしな」
「あ…」
ニッと笑うヒューの顔に、視界が歪む。
「俺たちがここにいられるのはハルトが助けてくれたからだ」
「まぁ、今はそれだけじゃないけどなー」
にひっと笑うグレンに俺は唇を噛む。
あの時は俺の保身のために助けた3人。けれど今は、かけがえのない仲間であり友達で。
すごく大切な人たちだ。
「それよりハルト。何か言い忘れてない?」
「…あり…がと…」
「よしよし。怪我はないな?」
「…うん」
わしわしと頭を撫でてもらって、立ち上がらせてもらう。
怪我もない俺にシモンもほっとしているようで。
「…俺は何を見せつけられているんだ?」
仁王立ちしている人が呆れるように肩を竦める。
…すっかり忘れてたわ。この人の存在。
「マシュー団長…」
「なんだ?」
「ハルトが来たら謁見の間に呼ぶように、と陛下に言われているはずですが?」
「異世界人がどんな奴か見たかっただけだ。思っていた以上に貧相だな」
「貧相で悪かったな」
「ふん」
上から見下すこいつは好きになれないだろうな。
なーんて思ってたら、ばたばたと城に似つかわしくない足音が聞こえてきて。
「ハルト!」
その足音が近づいたかと思えば、シモンの後ろからまたもや名前を呼ぶ声がして。
「お。ハワードじゃん」
「ハ…ハリュ…」
「どした?」
噛んでるぞー。
「はりゅとぉぉぉぉぉ!」
「噛んでる」
俺の名前を叫びながら突進してくるハワードを避けるべきか、受け止めるべきか考えた結果。
「ごふっ!」
「はりゅとぉぉぉぉぉ!」
受け止めたことはいいけど、衝撃が強すぎて後ろからグレンに支えられる。
でもさ。
「ハワ…ハワード!」
「ごべん゙ね゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!」
「ちょっ…ま…ッ!」
ぎゅううと抱きしめられるのはいいけど、力! 力加減!
内臓が潰れるし、なにより首! 腕が首に絡みついてるんですよねええぇぇぇぇ!
苦しい…!
「ハワード! それ以上力を入れるとハルトが折れる!」
「はりゅとおおぉぉぉぉぉ!」
ああもう…ぐりぐりと頭に頬を押し当てるのはいいよ。
でも力いっぱい抱き締められてる俺は「ギブ! ギブ!」と必死に左手でハワードの背中を叩くけど意味はない。
「ぐげ…も…むり…」
「はりゅとおおぉぉぉぉぉッ!」
ハワードが噛んだまま俺の名前を呼んだのを聞いたのを最後に、呼吸ができなくなった俺はそのまま意識を飛ばす。
頼む…力加減…してくれ…。そう願いながら。
「はりゅとおおぉぉぉぉぉ! はりゅとおおぉぉぉぉぉ!」
「お前…自分が騎士団にいたこと忘れてないか?」
「お前のせいか! クソが!」
「どう見てもお前のせいだ! バカが!」
そんなツッコミどころ満載の会話を聞くことなく、俺はハワードに抱きしめられたままぐったりしていた。
もちろん3人に右側を支えられながら。
けど、たまーにふらーっと予期せぬ方に移動していくから「もういっそのこと背負った方が早くないか?」と言われるほど。
でもそれだと失われた体力は戻らないから、無理を言って自分の足で歩くことにした。
「そんなに無理しなくてもいいんじゃね?」
「無理しなきゃ体力戻んないでしょ。もう少しで25階を攻略しに行くんだから」
「それはそうだが…」
「っとっとっと…」
話しながら歩いていたのがいけなかった。
ふらついて、慌てて左腕をトレバーに捕まれた。
それに「ありがとう」と笑うと、何か言いたげな表情だったトレバーが「はぁ」とため息を吐いた。
なんだよー。
「好きにしろ。ただし、やばいとこっちが判断したら背負うからな」
「…ッ! ありがと!トレバー!」
なんだかんだ言ってちゃんと俺の意志を尊重してくれる3人には感謝しかない。
ついトレバーに抱きつけば「おい! やめろ!」と嫌がる言葉は出るけれど、無理にはがそうとしない。
そんなトレバーにもう一度「ありがと!」と言えば、なぜか顔を赤くして口をぱくぱくしている。
…金魚みたいだ。
なんてことは言わないでおく。
そんなことをしながら、のんびりと歩けばいつもの倍以上かかってようやく城門の側まで到着。
その頃にははぁはぁと息が切れるほど。あー…。きつい…。
「大丈夫か?」
「へい…き…。ちょっと…休憩させて…」
ぜいぜいと息を整えていると、門番さんが俺たちに気付いたようで「お前たち!」と声をかけてきた。
なんだよー…。少し休ませてくれよー…。
そんな俺の前に立ったのはグレン。
「何だ?」
「右腕がない…。『ハルト・フルミヤ』で間違いないか?」
「……………」
おっと。フルネームで俺の名前が言えるってことは確信して聞いてんじゃねぇか。
にしても、右腕がないだけで俺と判断したのか?
「そうだ、と言ったら?」
「失礼。お待ちしておりました」
「こないだは入れてくれなかったのに、随分と都合がいいな?」
こないだは入れてくれなかった? 俺が知らない間になんかあったのかな?
聞いてみたいけど、それはハワードの激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームが治まってから聞こう。
「その都合があったから入れるんじゃないのか?」
「…ハワードさんか」
「だろうね。というか入れてもらえない時以外は普通に入れたし」
「…はぁ。ハルトはどうしたい?」
「うーん…。ハワードの様子は見たい。なんか困ってるみたいだし」
「…人がいいよなぁ。ハルトは」
「そこがいい所なんだよ」
なんかいろいろ言われてるけど気にしない、気にしない。
なんせ言いながら俺の頭を撫でてるんだから。悪口ではない。と思いたい。
「お入りください」
「ありがと」
なぜか頭を下げる門番さんの横を抜けて城内に入るけど、そんな大変なことになってんのか?
今更怖くなってきた。
きょろきょろと周りを見渡すけど、別段変わった様子はない。
忙しなく動いてる人がいて…。て?
「なぁ…なんか待ち構えてる人がいるんだけど…。無視してもいいかな?」
そう。城内に入ってすぐ。
なぜか団服を着た人が仁王立ちしてた。怖。
面倒ごとには巻きこまれたくないから無視してこそこそ抜けれないかなー?なんて思ってたら、仁王立ちしてるやつと目が合った。
…合っちゃったんだよなぁ。
「おい! お前!」
「再放送」
「再放送?」
「ああ。気にしないでくれ。どうしよう…逃げたい」
「逃げるか?」
「うん」
「ってこら! 無視するな!」
仁王立ちしてた人が俺たちに向かって突っ込んでくれた。
うーん…なんだろう。なんかめっちゃいい人っぽそうなんだけど…。
「お前が『ハルト・フルミヤ』だな?」
「違います」
「そうか。人違いか…ってなるか! 右腕がないだろ!」
「まさかー。右腕がなくて『ハルト』って人なら探せば見つかるかもしれませんよー?」
「そんなもん探しても見つかるか!」
うん。めっちゃいい人だわ。
というかなんでコントしてんだろうな。この人…ノリがよすぎる。
ってあれ? なんかデジャヴ?
それに…この人の顔に似てる人、知ってるぞ。
「ふん。貴様のような貧弱な奴の腕になぜ大精霊様が契約なぞ…!」
うーん…。そろそろ進みたいんだけどいいかなー?
1人でぶつぶつ言い始めたその人を今度こそ無視していくか、と3人を見れば「いいんじゃね?」って視線が返ってきた。
よし。
「それじゃ」
「ああ…って待て!」
なんかだんだん鬱陶しくなってきた。ノリがいい人は嫌いじゃないけど、空気を読んでほしい。
それに少しだけイラつけば「ハルト!」と名前を呼ばれる。
あ、助けに来てくれた。
「シモン!」
「来るのが遅いから見にきたが…」
「む。貴様か」
「知り合い?」
「…マシュー第二騎士団長」
「ふん。貴様らのせいでこの異世界人の右腕がなくなったというのに、随分と仲がいいんだな」
「……………」
シモンのせいで右腕がなくなった?
確かに俺の右腕を斬り落としたのはシモンだけれども。
「異世界人?」
「あ」
そうだった。この3人には言ってなかったんだ。
孤児院育ちで通してたんだった。
「あ、それは…!」
3人の視線が俺に注がれる。
その視線に思わず後ずされば、バランスを崩し倒れそうになる。
「ハルト!」
「あ…」
後ろに倒れる、とどこか他人事のように感じながら遠ざかる天井を見つめる。
そして。
「――――ッ!」
背中を打つ痛みを覚悟したけど、その痛みはない。
代わりに、ヒューの顔が近いことに気付く。
「…ヒュー?」
「まだ危なっかしいんだから離れるなって」
「あだ!」
額をべしりと弾かれ、左手でそこを押さえる。
あ、デコピンは嫌な記憶しかないんですよ。
「なんで…助けてくれたんだ?」
「うん?」
「え? だって…今まで嘘ついて一緒にいたし…」
孤児院育ちは嘘でした。実は異世界人なんですってことを知ってもなんで助けてくれたんだ?
「騙したのか!」と糾弾されてもおかしくない状況なのに…。
「ああ。別にハルトが何人でも構わないぞ?」
「はい?」
「おれたちを助けてくれたのはハルトなんだしな」
「あ…」
ニッと笑うヒューの顔に、視界が歪む。
「俺たちがここにいられるのはハルトが助けてくれたからだ」
「まぁ、今はそれだけじゃないけどなー」
にひっと笑うグレンに俺は唇を噛む。
あの時は俺の保身のために助けた3人。けれど今は、かけがえのない仲間であり友達で。
すごく大切な人たちだ。
「それよりハルト。何か言い忘れてない?」
「…あり…がと…」
「よしよし。怪我はないな?」
「…うん」
わしわしと頭を撫でてもらって、立ち上がらせてもらう。
怪我もない俺にシモンもほっとしているようで。
「…俺は何を見せつけられているんだ?」
仁王立ちしている人が呆れるように肩を竦める。
…すっかり忘れてたわ。この人の存在。
「マシュー団長…」
「なんだ?」
「ハルトが来たら謁見の間に呼ぶように、と陛下に言われているはずですが?」
「異世界人がどんな奴か見たかっただけだ。思っていた以上に貧相だな」
「貧相で悪かったな」
「ふん」
上から見下すこいつは好きになれないだろうな。
なーんて思ってたら、ばたばたと城に似つかわしくない足音が聞こえてきて。
「ハルト!」
その足音が近づいたかと思えば、シモンの後ろからまたもや名前を呼ぶ声がして。
「お。ハワードじゃん」
「ハ…ハリュ…」
「どした?」
噛んでるぞー。
「はりゅとぉぉぉぉぉ!」
「噛んでる」
俺の名前を叫びながら突進してくるハワードを避けるべきか、受け止めるべきか考えた結果。
「ごふっ!」
「はりゅとぉぉぉぉぉ!」
受け止めたことはいいけど、衝撃が強すぎて後ろからグレンに支えられる。
でもさ。
「ハワ…ハワード!」
「ごべん゙ね゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!」
「ちょっ…ま…ッ!」
ぎゅううと抱きしめられるのはいいけど、力! 力加減!
内臓が潰れるし、なにより首! 腕が首に絡みついてるんですよねええぇぇぇぇ!
苦しい…!
「ハワード! それ以上力を入れるとハルトが折れる!」
「はりゅとおおぉぉぉぉぉ!」
ああもう…ぐりぐりと頭に頬を押し当てるのはいいよ。
でも力いっぱい抱き締められてる俺は「ギブ! ギブ!」と必死に左手でハワードの背中を叩くけど意味はない。
「ぐげ…も…むり…」
「はりゅとおおぉぉぉぉぉッ!」
ハワードが噛んだまま俺の名前を呼んだのを聞いたのを最後に、呼吸ができなくなった俺はそのまま意識を飛ばす。
頼む…力加減…してくれ…。そう願いながら。
「はりゅとおおぉぉぉぉぉ! はりゅとおおぉぉぉぉぉ!」
「お前…自分が騎士団にいたこと忘れてないか?」
「お前のせいか! クソが!」
「どう見てもお前のせいだ! バカが!」
そんなツッコミどころ満載の会話を聞くことなく、俺はハワードに抱きしめられたままぐったりしていた。
6
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる