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第9話 SSS級武術士 ホムラ・フレイマー
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「ノーマンの奴、剣で斬りかかったと思ったら、いきなり土下座しやがった!」
地下決闘場は、騒然となった。うふふ、みんなが驚くのも無理ないよね。私はダガーを構えたと見せかけて、実は既に上に投げていた。一本だけね。
ダガーには「ウロボロス」というスキルを使用した。これは触れたものに影響を及ぼす毒を、魔力で作成するスキル。今回は幻覚を見せる毒。ダガーはノーマンの肩に浅く刺さり、彼を悪夢のような幻覚世界へと誘った。
あとは時々「フェアリー・トーク」のスキルで、心に声を送ってあげるだけ。彼は完全に私の思い通りに行動してくれた。
どちらもレアスキル。おそらく私しか使い手はいない筈だ。
ノーマンは癒術士たちに治療を受けているが、その表情は虚ろだ。だが時々私と目が合う。すると嬉しそうに笑うのだ。ちょっとやりすぎちゃったかな?
「よし、おまえの勝ちだ、ミーナ。証明書だせ。更新してやる」
私はギルドマスターに証明書を渡し、SS級に更新してもらった。裏面にはレベルやスキルが書いてある。他人からは見えない仕様になっているので安心だ。
私の現在のレベルは2。ノーマンとの戦闘で、一つ上がったみたいだ。ちなみに前世のレベルはMAX99まで上がってカンストしていた。
スキルもかなりたくさんあるのだが、そのほとんどがレベルが足りなくて使えなくなっている。
まぁ、今使えるスキルだけでも、使い方次第でどうにでもなる。というか、やるしかない。私は最短でSSS級になって、ランキング一位を目指す。誰にも舐められたくない!
「マスター! 私、SSS級になりたいの! 今ある依頼で一番難易度が高いやつ頂戴!」
「おー、あるぞ、ヤバイやつが。上に来い、見せてやるから。おーい、お前ら! 余興は終わりだ! 上に戻るぞ!」
マスターの号令で、ゾロゾロと上のバーエリアへ登っていく冒険者たち。
私も後に続き、カウンターで飲み直す。ノーマンはケロッと元気を取り戻し、私の肩を揉んでいる。
「さすが我が第一の子分ね、ノーマン。弟子に昇格してあげる」
「本当ですか!? ありがとうございますミーナさん!」
少しして、マスターが一つの依頼書を持ってきた。
「こいつは受けた奴が全員戦闘不能になっちまった、とんでもなくヤバイ案件だ。モンスターの種族はサキュバス。クエストランクはSSS級。もう一年もの間、野放しになってる奴さ。受けるか?」
「もちろん、やる......」
「ちょっとまったぁー!」
バンッとカウンターに右手を叩きつける者がいた。顔を見なくても誰なのかは分かっている。私の宿命のライバル。女武術士ホムラ・フレイマーだ。従魔である赤豹、イグニスと一緒だ。
地下決闘場は、騒然となった。うふふ、みんなが驚くのも無理ないよね。私はダガーを構えたと見せかけて、実は既に上に投げていた。一本だけね。
ダガーには「ウロボロス」というスキルを使用した。これは触れたものに影響を及ぼす毒を、魔力で作成するスキル。今回は幻覚を見せる毒。ダガーはノーマンの肩に浅く刺さり、彼を悪夢のような幻覚世界へと誘った。
あとは時々「フェアリー・トーク」のスキルで、心に声を送ってあげるだけ。彼は完全に私の思い通りに行動してくれた。
どちらもレアスキル。おそらく私しか使い手はいない筈だ。
ノーマンは癒術士たちに治療を受けているが、その表情は虚ろだ。だが時々私と目が合う。すると嬉しそうに笑うのだ。ちょっとやりすぎちゃったかな?
「よし、おまえの勝ちだ、ミーナ。証明書だせ。更新してやる」
私はギルドマスターに証明書を渡し、SS級に更新してもらった。裏面にはレベルやスキルが書いてある。他人からは見えない仕様になっているので安心だ。
私の現在のレベルは2。ノーマンとの戦闘で、一つ上がったみたいだ。ちなみに前世のレベルはMAX99まで上がってカンストしていた。
スキルもかなりたくさんあるのだが、そのほとんどがレベルが足りなくて使えなくなっている。
まぁ、今使えるスキルだけでも、使い方次第でどうにでもなる。というか、やるしかない。私は最短でSSS級になって、ランキング一位を目指す。誰にも舐められたくない!
「マスター! 私、SSS級になりたいの! 今ある依頼で一番難易度が高いやつ頂戴!」
「おー、あるぞ、ヤバイやつが。上に来い、見せてやるから。おーい、お前ら! 余興は終わりだ! 上に戻るぞ!」
マスターの号令で、ゾロゾロと上のバーエリアへ登っていく冒険者たち。
私も後に続き、カウンターで飲み直す。ノーマンはケロッと元気を取り戻し、私の肩を揉んでいる。
「さすが我が第一の子分ね、ノーマン。弟子に昇格してあげる」
「本当ですか!? ありがとうございますミーナさん!」
少しして、マスターが一つの依頼書を持ってきた。
「こいつは受けた奴が全員戦闘不能になっちまった、とんでもなくヤバイ案件だ。モンスターの種族はサキュバス。クエストランクはSSS級。もう一年もの間、野放しになってる奴さ。受けるか?」
「もちろん、やる......」
「ちょっとまったぁー!」
バンッとカウンターに右手を叩きつける者がいた。顔を見なくても誰なのかは分かっている。私の宿命のライバル。女武術士ホムラ・フレイマーだ。従魔である赤豹、イグニスと一緒だ。
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