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第5話 帰ってきたパーティー。
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おじさんが手渡してくれた羊皮紙の契約書を読んでいると、ギルド出張所のドアが静かに開いた。そこから数人の男性達がこちらに向かって来る。おそらく冒険者だろう。
「今戻ったよマスター。ん? 彼女は新入りかい?」
男性の人数は四人。その中の一人が、僕を見ながらおじさん......もといマスターに問いかける。
「ああ、サルート村の人らしいんだが、冒険者になりたいそうだ。今、契約書を書いてもらうところさ」
「そうか。まぁ、なるのは勝手だが、あまり無理はしない事だ」
彼は静かにそう言った。他の男性達は、彼に付き従っているようだ。おそらく彼が集団のリーダーなのだろう。
彼らはいくつかあるテーブルの一つに集まり、ウエイトレスに食事を注文した。この出張所は食事処も兼ねているのだ。ウエイトレスは厨房に声をかけ、中から威勢のいい返事が聞こえてくる。
「あの方達は?」
僕はマスターに彼らの事を尋ねた。もう一つの僕の姿であれば「千里眼」の能力で彼らの情報を入手出来るが、この体では使えない。
「ああ、彼らは冒険者で、ウチの看板パーティーだ。四人中三人がCランクで、リーダーのジョアンはBランクだ」
「なるほど。道理で貫禄があると思いました」
僕は契約書を読み終えると、サラサラと羽ペンでサインをする。ランクの事は契約書に書いてあったので理解している。
最初は誰もがDランク。つまり駆け出しだ。依頼をこなしてギルドの信頼を得られれば、ようやく一人前と認められてCランクに昇格出来る。
「マスター、村の人たちからゴブリン被害の事は聞きました。騎士の他に冒険者も討伐に参加しているそうですね。彼らもゴブリン討伐に参加しているんですか?」
僕はカウンターに両肘を乗せて、よりかかるようにしながらマスターに尋ねる。すると彼はゆでダコのように真っ赤になった。その視線は、一点に集中している。僕の胸元だ。
「ん?」
僕は気になって自分の胸元を見た。おっぱいがカウンターの上に乗っかっていて、ムッチリと寄せ上げされている。なるほど、それでか。
僕自身、女の人のおっぱいはかなり好きなので、マスターの気持ちはよく分かる。
「マスター、聞いてます?」
僕は両腕で胸を抱えるようにして、さらにムッチリと谷間を作る。マスターは少し前屈みになりながら、僕から視線を逸らした。
「あ、ああ。あいつらも参加している。ちなみにゴブリンってのは雑魚だと思われがちだが、それはこちらに優位な状況下で、なおかつ奴らが少数の場合だ。奴らは集団になると、非常に統率の取れた狡猾な動きをする。上位種であるシャーマンやチャンピオン、ロードがいるとかなり厄介だ。例えばSランクの冒険者がいたとしても、相当手を焼く事だろう。野蛮な軍隊を相手にするようなものさ。昔はゴブリン退治専門の冒険者もいたぐらいだ」
僕はマスターの話に頷く。ベルに教わった事は確かな事実のようだ。別に疑ってた訳じゃないけど。
「この村に忍び込んで来るゴブリン共の規模はわからないが、殺しても追い払っても、毎日やって来る。家畜や作物を略奪して餌とし、娘をさらって子供を増やしているんだ。放っておけば大群になる。もし百匹以上の大軍で襲って来たら、こんな小さな村などひとたまりもないだろうな。だから一刻も早く奴らの巣を探して、殲滅しなくてはならない。だが、何故か何処にも巣が見当たらないんだ」
ふぅ、とため息をつくマスター。
「なるほど、わかりました。なら僕もジョアンさんのパーティーに入れてもらいます。ゴブリン退治に参加したいので」
「おいおい本気か? ゴブリンは今日冒険者になったばかりの奴が手に負える相手じゃないぞ。舐めない方がいい。あいつらのパーティーに入ったって、足手まといになるだけだ。まずは薬草の採集とか......」
「いえ、きっとお力になれると思います。あ、ウエイトレスさん! それボクが持って行きますよ」
ウエイトレスさんが運んでいる、料理や飲み物。僕はそれが乗ったお盆を受け取り、ジョアンさん達の元へと運ぶ。
「お待たせしました」
「ん? さっきの新入りじゃないか。ここで働く事にしたのかい?」
ジョアンさんは微笑みながら料理と飲み物を受け取る。他の三人も同様に、笑顔で受け取ってくれた。
「いえ。パーティーに入れてもらおうと思って。話すきっかけ作りに運んで来たんですよ」
僕がそう返すと、ジョアンさんの表情が曇る。
「すまないが、今俺たちはゴブリンの巣を捜索している所なんでね。奴らは女に目がない。つまり、女性である君を仲間にする訳にはいかないんだ。ベテランであればまだ考えるが、新人には危険すぎる」
ジョアンさんの言葉に、他の三人も頷いた。
「いいえ。ボクは必ず皆さんのお力になります。嘘だと思うなら、試してみますか?」
僕はそう言って、ニヤリと笑った。
「今戻ったよマスター。ん? 彼女は新入りかい?」
男性の人数は四人。その中の一人が、僕を見ながらおじさん......もといマスターに問いかける。
「ああ、サルート村の人らしいんだが、冒険者になりたいそうだ。今、契約書を書いてもらうところさ」
「そうか。まぁ、なるのは勝手だが、あまり無理はしない事だ」
彼は静かにそう言った。他の男性達は、彼に付き従っているようだ。おそらく彼が集団のリーダーなのだろう。
彼らはいくつかあるテーブルの一つに集まり、ウエイトレスに食事を注文した。この出張所は食事処も兼ねているのだ。ウエイトレスは厨房に声をかけ、中から威勢のいい返事が聞こえてくる。
「あの方達は?」
僕はマスターに彼らの事を尋ねた。もう一つの僕の姿であれば「千里眼」の能力で彼らの情報を入手出来るが、この体では使えない。
「ああ、彼らは冒険者で、ウチの看板パーティーだ。四人中三人がCランクで、リーダーのジョアンはBランクだ」
「なるほど。道理で貫禄があると思いました」
僕は契約書を読み終えると、サラサラと羽ペンでサインをする。ランクの事は契約書に書いてあったので理解している。
最初は誰もがDランク。つまり駆け出しだ。依頼をこなしてギルドの信頼を得られれば、ようやく一人前と認められてCランクに昇格出来る。
「マスター、村の人たちからゴブリン被害の事は聞きました。騎士の他に冒険者も討伐に参加しているそうですね。彼らもゴブリン討伐に参加しているんですか?」
僕はカウンターに両肘を乗せて、よりかかるようにしながらマスターに尋ねる。すると彼はゆでダコのように真っ赤になった。その視線は、一点に集中している。僕の胸元だ。
「ん?」
僕は気になって自分の胸元を見た。おっぱいがカウンターの上に乗っかっていて、ムッチリと寄せ上げされている。なるほど、それでか。
僕自身、女の人のおっぱいはかなり好きなので、マスターの気持ちはよく分かる。
「マスター、聞いてます?」
僕は両腕で胸を抱えるようにして、さらにムッチリと谷間を作る。マスターは少し前屈みになりながら、僕から視線を逸らした。
「あ、ああ。あいつらも参加している。ちなみにゴブリンってのは雑魚だと思われがちだが、それはこちらに優位な状況下で、なおかつ奴らが少数の場合だ。奴らは集団になると、非常に統率の取れた狡猾な動きをする。上位種であるシャーマンやチャンピオン、ロードがいるとかなり厄介だ。例えばSランクの冒険者がいたとしても、相当手を焼く事だろう。野蛮な軍隊を相手にするようなものさ。昔はゴブリン退治専門の冒険者もいたぐらいだ」
僕はマスターの話に頷く。ベルに教わった事は確かな事実のようだ。別に疑ってた訳じゃないけど。
「この村に忍び込んで来るゴブリン共の規模はわからないが、殺しても追い払っても、毎日やって来る。家畜や作物を略奪して餌とし、娘をさらって子供を増やしているんだ。放っておけば大群になる。もし百匹以上の大軍で襲って来たら、こんな小さな村などひとたまりもないだろうな。だから一刻も早く奴らの巣を探して、殲滅しなくてはならない。だが、何故か何処にも巣が見当たらないんだ」
ふぅ、とため息をつくマスター。
「なるほど、わかりました。なら僕もジョアンさんのパーティーに入れてもらいます。ゴブリン退治に参加したいので」
「おいおい本気か? ゴブリンは今日冒険者になったばかりの奴が手に負える相手じゃないぞ。舐めない方がいい。あいつらのパーティーに入ったって、足手まといになるだけだ。まずは薬草の採集とか......」
「いえ、きっとお力になれると思います。あ、ウエイトレスさん! それボクが持って行きますよ」
ウエイトレスさんが運んでいる、料理や飲み物。僕はそれが乗ったお盆を受け取り、ジョアンさん達の元へと運ぶ。
「お待たせしました」
「ん? さっきの新入りじゃないか。ここで働く事にしたのかい?」
ジョアンさんは微笑みながら料理と飲み物を受け取る。他の三人も同様に、笑顔で受け取ってくれた。
「いえ。パーティーに入れてもらおうと思って。話すきっかけ作りに運んで来たんですよ」
僕がそう返すと、ジョアンさんの表情が曇る。
「すまないが、今俺たちはゴブリンの巣を捜索している所なんでね。奴らは女に目がない。つまり、女性である君を仲間にする訳にはいかないんだ。ベテランであればまだ考えるが、新人には危険すぎる」
ジョアンさんの言葉に、他の三人も頷いた。
「いいえ。ボクは必ず皆さんのお力になります。嘘だと思うなら、試してみますか?」
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