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フェイの足跡とミントの呪い編。

第41話 ミントちゃん、可愛いね。

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「はい、と言う訳で! 私は無罪放免! ね、フェイト!」

「うん、フェイお姉ちゃん!」

 フェイとフェイトが少しの間消えた。そして戻ってきた途端、まるで冗談のようにフェイトは従順になっていた。

「真犯人はね、やっぱりアーティーだよ。僕、あいつ死刑にするから、みんな安心してね! 新しい大臣も、すぐに選抜するから」

 ニコニコと微笑むフェイトに、フェイを除く能対課の面々はどう反応していいのか分からずうろたえた。

「そ、それはその、よかったです、フェイト様」

 リゼがぎこちなく笑い、クライス、ミント、シャルティアも「ははは」と乾いた笑い声を漏らした。

「もー、リゼったらそんなに怯えないでよ。僕はもう、君たち能対課のみんなには危害は加えない。偉ぶる事もしない。フェイお姉ちゃんと約束したんだ」

「そうそう。偉いよフェイト。いい子いい子」

「えへへ」

 わしゃわしゃとフェイトの髪を撫でるフェイに、能対課の面々は戦々恐々である。

「えーっと......フェイト様とフェイの間に、一体何があったんだ?」

 クライスがおずおずと質問する。

「ああ、話し合いだよ。異空間でね、ちょっと話し合って来たんだ。フェイトは見た目通り、とっても可愛くて良い子だよ。みんなも仲良くしてあげてね。ねー、フェイト。みんなと仲良くしたいよね?」

「うん! 僕、みんなと仲良くしたい」

 歯を見せて笑うフェイト。本当にただの少年のようだ。だがフェイトの恐ろしさを知っているリゼと、それに感化された三人は、そう簡単に打ち解ける事は出来なかった。

「あ、そうだ!みんなに重大な発表があります! ミント、前に来て」

「えっ、僕ですか?」

 ミントは戸惑いながらも前に出る。

「実は、このミント。女の子なんです! ねー、シャルティア!」

「え!? あ、うん、そう!」

 シャルティアは最初目を丸くしたが、全てを察したように微笑んだ。

 そう。この場には世界最強の魔法使いがいる。きっと、どんな呪いでも解いてくれるだろう。

「おいおい、何言ってんだフェイ。そいつはどっからどう見ても男だろうが。一緒に風呂だって入った事あるぜ」

「くっ、このクズ野郎が!」

「いてッ! 何すんだよシャルティア!」

 クライスの発言に、シャルティアは思わず暴力で応える。

「どう言う事なんだ、フェイ」

 リゼも困惑した様子でフェイに尋ねる。

「実はね、ミントは悪魔ベルゼクラムの呪いにかかってる。それだけじゃない。契約で記憶を奪われ、偽の記憶を植え付けられてるんだ。だけど、もう大丈夫。世界最強の美少年魔法使い、このフェイト君が契約内容の変更と、呪いの解呪を同時にやってくれます!」

「そう! この僕にお任せあれ! 寿命も記憶もいらない、デメリット無しの契約に変更してあげよう! 呪いも解く! ベルゼクラムは僕に逆らえないからね! もう話は通してあるんだ! あとは合図するだけ! さぁ行くよ! 3、2、1、はいッ!」

 フェイトが手をパンッと叩く。すると、ミントの体が光り輝いた。そして誰もが、彼女を女性だと認識出来るようになった。可愛らしい、青い短髪の美少女だ。

「あれ、僕......」

 言葉使いも雰囲気もそのまま。だけど確かに、ミントは女性だった。

「ミント!」

「あ、お姉ちゃん!」

 抱き合うシャルティアとミント。

「記憶が、記憶が戻ったんだね! 良かった! 本当に、よかった......!」

「うん、お姉ちゃん! 僕、僕、今まで忘れててごめんなさい。だけど、思い出したよ。全部、思い出したんだ」

 そんな二人を見て、フェイとリゼ、クライスも目に涙を浮かべる。

「そうだ、僕、クライスに伝えたい事があったの! ずっと忘れてた!」

「ん? おお、なんだよ改まって」

 ミントはモジモジしながら、クライスの前に立つ。

「あのね、クライス。僕、ずっと君の事が好きだったんだ。あ、もちろんフェイさんの彼氏だった事は分かってるよ。だけどね、愛人でもいいから、側にいさせて欲しいんだ」

「......え?」

 キョトンとするクライス。

「あ、別に今すぐ返事が欲しい訳じゃないから。でも、僕が君を好きだって事は、覚えておいて」

 皆、時間が止まったように感じた。それくらい。衝撃的だった。



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