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フェイの足跡とミントの呪い編。
第42話 クライスってばモテモテじゃん!
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「ちょっと待てミント!落ち着け! 俺を好きだって!? 何かの間違いじゃないのか!?」
クライスはあたふたしている。だが、当のミントは対照的に落ち着き払っている。
「間違いなんかじゃないよ。ずっと好きだったんだ。でも、本当に二番目とかでいいからね」
ニッコリ微笑むミントの顔はとても可愛らしい。女性としての印象がついたからなおさらだ。
クライスは顔を赤らめ、フェイを見る。
「お、俺にはフェイがいるし、愛人とか、考えられねぇって! ミントの気持ちは、その、嬉しいけどさ......今までダチだと思ってたのに、急にそんな事いわれても、なんて言っていいかわかんねぇよ」
クライスは気まずくなったのか、フェイからも目を逸らし、うつむいた。そしてぽりぽりとほっぺたを掻く。
「......」
リゼとシャルティア、そしてフェイトは無言で様子を見守っている。
「まぁまぁクライス! そんなに悩まなくていいよ! 私はね、ミントちゃん大歓迎だな! だってさ、ミントがクライスの恋人になったら、私達三人でイチャイチャ出来るって事でしょ!? それって最高じゃん! 私、ミント大好きだし!」
フェイは目をキラキラさせながら、両手を顔の前で組む。
「そんな簡単に言うなよ......俺はフェイ一筋なんだ。他の恋人なんていらないぜ? それによ、シャルティアの大事な妹を、そんな風に扱うのはちょっとな」
クライスは真剣に悩んでいるようだ。
「おいクズ野郎! だったらこれでどうだ!」
突然シャルティアがツカツカとクライスの前に歩みより、なんと、その唇に自身の唇を重ねた。
「なっ......!」
驚きの声を上げたのはリゼ。当のクライスは目を大きく見開いて硬直している。
「あー! お姉ちゃんずるい! 僕も!」
「ちょっとちょっと! 私の彼氏なんだけど! ミントは私の次!」
「いやいや待て待て! ちょっとシャルティアと話させてくれ!」
クライスはあたふたと手を動かす。
「何なんだよシャルティア! 俺の事、嫌いなんだろ!?」
クライスはシャルティアの両肩を優しく掴む。するとシャルティアは顔を赤らめて、目を背けた。
「嫌いじゃない。本当は......大好きなの。だけど、あんたはフェイちゃんの彼氏だから、ワザと嫌いな振りして距離取ってた。嫉妬も、あったと思う。でもミントが告白したから、私も便乗してみたの。だってフェイちゃん、ミントを受け入れるって言ってくれたし」
「はぁぁぁ!?」
クライスは最早パニック状態だ。
「やったー! シャルティアともイチャイチャ出来るじゃん! うぇーい!」
フェイはキャッキャとはしゃぎ、シャルティア、ミントの順番にハイタッチした。
「いや、お前それでいいのかよフェイ! その......俺を独占出来ないんだぞ! みんなでシェアするみたいな感じだぞ!」
「うん、いいよ! あ、もちろんクライスの事は大好きだし、やきもちは妬くと思うけど、ミントとシャルティアも大好きだから平気!」
「ええ~! マジかぁ~!」
クライスは顔に手を当てて、天井を仰いだ。
「いいじゃん! ハーレムって男の夢でしょ! みんなで楽しもうよ! にひひ」
フェイは心底楽しそうに、クライスの背中をバンバン叩いた。
「そう言うものなのか......?」
リゼは顎に手を当てて、ウーンと唸る。
「待ってリゼ姉! これは特殊なケースだから! 普通は恋人一人だよ! ただ私達がたまたま仲良しだから、ハーレム作ろうってだけの話だから!」
「そうか......」
リゼはまだ考え込んでいるようだ。
そしてそんな五人を見つめるフェイトは、ずっと言いたかった言葉をとうとう口にした。
「えーっと、あのさ。僕、呪い解いたよね? ベルゼクラムの契約も変更してさ、ミントを助けたよね? なのに誰もお礼を言ってくれてないよ......泣いちゃうよ?」
「も、もももも、申し訳ございません!」
リゼが即座に土下座し、ミント、シャルティア、クライスもそれに続く。
「ありがとうございます、フェイト様!」
三人の声がハモる。
「ありがとね、フェイト。後でまた、いっぱい可愛がってあげるからね♡」
「うん! フェイお姉ちゃん!」
ニッコリ微笑むフェイトの頭を、優しく撫でるフェイ。
「なんだよ、可愛がるって」
クライスが食いつく。
「やだなぁクライス。そのままの意味だよ。可愛い可愛いってしてあげるの。あー、もしかしてヤキモチ?」
フェイは口に手を当て、悪戯っぽく笑う。
「バッ、違ッ、バカ、お前......! そんな子供に、俺がヤキモチなんか妬く訳ないだろ!」
「だよね~、フェイトはお子ちゃまだし。大人のクライスがヤキモチなんて妬く訳ないよね」
「あ、当たり前だろ」
クライスは激しく動揺している様子だったが、フェイはそれ以上追及する事はしなかった。
「それじゃ、改めて。私達をよろしくね、クライス♡」
「よろしく、クライス。大好き」
「よろしくな、ク、クライス......」
フェイ、ミント、シャルティアがクライスに抱きつきそれをリゼとフェイトが眺めると言う奇妙な光景が、能対課で繰り広げられる。
「えー、まぁ、うん。お前らがそれで良いなら、受け止めるぜ。よろしくな」
クライスはそう言って、三人の背中をポンポンと叩いたのだった。
クライスはあたふたしている。だが、当のミントは対照的に落ち着き払っている。
「間違いなんかじゃないよ。ずっと好きだったんだ。でも、本当に二番目とかでいいからね」
ニッコリ微笑むミントの顔はとても可愛らしい。女性としての印象がついたからなおさらだ。
クライスは顔を赤らめ、フェイを見る。
「お、俺にはフェイがいるし、愛人とか、考えられねぇって! ミントの気持ちは、その、嬉しいけどさ......今までダチだと思ってたのに、急にそんな事いわれても、なんて言っていいかわかんねぇよ」
クライスは気まずくなったのか、フェイからも目を逸らし、うつむいた。そしてぽりぽりとほっぺたを掻く。
「......」
リゼとシャルティア、そしてフェイトは無言で様子を見守っている。
「まぁまぁクライス! そんなに悩まなくていいよ! 私はね、ミントちゃん大歓迎だな! だってさ、ミントがクライスの恋人になったら、私達三人でイチャイチャ出来るって事でしょ!? それって最高じゃん! 私、ミント大好きだし!」
フェイは目をキラキラさせながら、両手を顔の前で組む。
「そんな簡単に言うなよ......俺はフェイ一筋なんだ。他の恋人なんていらないぜ? それによ、シャルティアの大事な妹を、そんな風に扱うのはちょっとな」
クライスは真剣に悩んでいるようだ。
「おいクズ野郎! だったらこれでどうだ!」
突然シャルティアがツカツカとクライスの前に歩みより、なんと、その唇に自身の唇を重ねた。
「なっ......!」
驚きの声を上げたのはリゼ。当のクライスは目を大きく見開いて硬直している。
「あー! お姉ちゃんずるい! 僕も!」
「ちょっとちょっと! 私の彼氏なんだけど! ミントは私の次!」
「いやいや待て待て! ちょっとシャルティアと話させてくれ!」
クライスはあたふたと手を動かす。
「何なんだよシャルティア! 俺の事、嫌いなんだろ!?」
クライスはシャルティアの両肩を優しく掴む。するとシャルティアは顔を赤らめて、目を背けた。
「嫌いじゃない。本当は......大好きなの。だけど、あんたはフェイちゃんの彼氏だから、ワザと嫌いな振りして距離取ってた。嫉妬も、あったと思う。でもミントが告白したから、私も便乗してみたの。だってフェイちゃん、ミントを受け入れるって言ってくれたし」
「はぁぁぁ!?」
クライスは最早パニック状態だ。
「やったー! シャルティアともイチャイチャ出来るじゃん! うぇーい!」
フェイはキャッキャとはしゃぎ、シャルティア、ミントの順番にハイタッチした。
「いや、お前それでいいのかよフェイ! その......俺を独占出来ないんだぞ! みんなでシェアするみたいな感じだぞ!」
「うん、いいよ! あ、もちろんクライスの事は大好きだし、やきもちは妬くと思うけど、ミントとシャルティアも大好きだから平気!」
「ええ~! マジかぁ~!」
クライスは顔に手を当てて、天井を仰いだ。
「いいじゃん! ハーレムって男の夢でしょ! みんなで楽しもうよ! にひひ」
フェイは心底楽しそうに、クライスの背中をバンバン叩いた。
「そう言うものなのか......?」
リゼは顎に手を当てて、ウーンと唸る。
「待ってリゼ姉! これは特殊なケースだから! 普通は恋人一人だよ! ただ私達がたまたま仲良しだから、ハーレム作ろうってだけの話だから!」
「そうか......」
リゼはまだ考え込んでいるようだ。
そしてそんな五人を見つめるフェイトは、ずっと言いたかった言葉をとうとう口にした。
「えーっと、あのさ。僕、呪い解いたよね? ベルゼクラムの契約も変更してさ、ミントを助けたよね? なのに誰もお礼を言ってくれてないよ......泣いちゃうよ?」
「も、もももも、申し訳ございません!」
リゼが即座に土下座し、ミント、シャルティア、クライスもそれに続く。
「ありがとうございます、フェイト様!」
三人の声がハモる。
「ありがとね、フェイト。後でまた、いっぱい可愛がってあげるからね♡」
「うん! フェイお姉ちゃん!」
ニッコリ微笑むフェイトの頭を、優しく撫でるフェイ。
「なんだよ、可愛がるって」
クライスが食いつく。
「やだなぁクライス。そのままの意味だよ。可愛い可愛いってしてあげるの。あー、もしかしてヤキモチ?」
フェイは口に手を当て、悪戯っぽく笑う。
「バッ、違ッ、バカ、お前......! そんな子供に、俺がヤキモチなんか妬く訳ないだろ!」
「だよね~、フェイトはお子ちゃまだし。大人のクライスがヤキモチなんて妬く訳ないよね」
「あ、当たり前だろ」
クライスは激しく動揺している様子だったが、フェイはそれ以上追及する事はしなかった。
「それじゃ、改めて。私達をよろしくね、クライス♡」
「よろしく、クライス。大好き」
「よろしくな、ク、クライス......」
フェイ、ミント、シャルティアがクライスに抱きつきそれをリゼとフェイトが眺めると言う奇妙な光景が、能対課で繰り広げられる。
「えー、まぁ、うん。お前らがそれで良いなら、受け止めるぜ。よろしくな」
クライスはそう言って、三人の背中をポンポンと叩いたのだった。
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