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第14話 親友の決断。
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銀河は面白そうに、様子を見ている。俺の予想以上の強さに、関心もしているようだ。よし、もっといいとこみせちゃうぞ。
「もうお仕舞いかの? ではこちらも行かせてもらうぞよ」
俺はほとんど瞬間移動のようなスピードでドラザエモンの懐に入り込み、奴の金玉を蹴り上げた。
「ふぎっ!」
白目を剥くドラザエモン。そのまま空中へと吹っ飛んでいく。
それを跳躍して追いかける俺。地面に叩きつけるように、ビンタをかます。
「ぶぼぉっ!」
歯が何本か折れて飛んでいくのが見えた。ぎゅーんと地上に落下し、地面に突き刺さるドラザエモン。
「あはは、すっげー」
土煙が立ち昇る。笑いつつも、心配そうにドラザエモンを見下ろす銀牙。と言っても、地面から突き出ているのは奴の下半身だけだ。
しゅたっ、と地面に降りたち、ドラザエモンの両足に近づく俺。
「ここまでやりゃ、紅蓮様も諦めてくれるかもな。ドラザエモンには気の毒だったが......ああ、おまえは気にするな銀杏。こいつはちゃんと、俺の術で治療するから」
銀牙がそう言って、親指を立てる。
「そうか、すまぬ」
俺は銀牙のそばに歩み寄った。彼はこれからどうなるのだろう。本気で俺を殺そうとして、そして負けた。そう報告したら、紅蓮はどんな対応をするのか。
「お主、紅蓮の元へ帰ったら......負けたと言って許してもらえるのか?」
あれ、俺、なんか声震えてる。
「うーん、どうだろな。まぁ、多分大丈夫だよ。俺はもしかしたら罰を受けるかも知れないけど、この村の事は諦めてもらうからさ。最初っからそうすりゃ良かったな。たとえ俺の体がバラバラにされたとしても、この村の事は諦めてもらうべきだった。ごめんな」
銀牙はそう言って、少し寂しそうに笑った。
「でもさ。最後におまえに会えて良かったよ。言葉遣いや性別は違うけど......おまえはやっぱり来人さ。俺の親友の来人だ」
銀牙は俺の頭をポンポンと撫で、それから優しく抱きしめた。
「......行かないで」
声が震える。
「銀杏、泣いてるのか?」
優しくいたわるような声。昔からそうだった。こいつは俺が泣いていると、優しく抱きしめてくれたんだ。親がいない俺にとって。兄弟がいない俺にとって......それがどんなに心強かった事か。
「ここに残って欲しいのじゃ。わしと一緒にいてくれ。お主がバラバラにされてしまうのなんて、考えたくない。それに......」
嗚咽がもれて、言葉がうまく出ない。
「もう、ヒック、会えないなんて、ふぐっ、うっ、うっ、いやじゃ、ふぇぇん」
俺は泣いた。銀牙の胸で、みっともなく泣きじゃくった。
銀牙は俺が泣いている間ずっと髪を撫でてくれた。
「わかった。行かないよ。俺とドラザエモンは村を滅ぼしはしたが、力尽きて死んだ事にする。そう部下に伝えさせるさ。ずっと一緒だ、銀杏」
銀牙は子供を諭すように、優しい声でそう言った。
「本当か? 本当に一緒にいてくれるのか?」
俺は涙でぐしゃぐしゃになったであろう顔で、銀牙を見上げる。
「ああ、本当だ。だからもう泣くな」
銀牙は八重歯を見せて笑い、俺の涙を指で拭ってくれた。
「やったぁ。嬉しいぞよ! 今日は宴じゃ!」
俺は嬉しくて、声が上ずった。和也が......俺の大親友が、これからも側にいてくれる。この世界にこなかったら、再会出来なかったかも知れない。偶然なのか、運命なのかわからない。だけど今は、神さまに感謝しよう。
あの可愛くてモフモフの、狐の女神様に。
「と言う訳で、今日から世話になる! よろしくな、みんな!」
銀牙があぐらをかいて腰をおろしているのは、村長の家の囲炉裏の前だ。奴の隣にはドラザエモンが縮こまって正座している。
「あの、銀杏様、これは一体どういう......?」
亜水が困惑した表情で俺に訊ねる。葉月、日凛、木蓮、累火もこの家に集まっているが、皆動揺を隠しきれないでいる。
まぁそれも無理はない。銀牙は今までずっと黙っていたのだ。みんなを助け出す時も無言で、ようやく口を開いたと思ったら、さっきのセリフだ。意外とシャイなのかもしれない。
「銀牙は口下手なところがあるでな。わしが代わりに説明しよう」
俺はここまで至る経緯を、かいつまんで皆に説明した。
「なるほど。ではもう物ノ怪に怯える必要はない、と言う訳ですね」
亜水が納得した様子で俺と銀牙を交互に見つめた。
「まぁ、そう言う事じゃ。こやつにやられたお主らとしては、少し面白くないじゃろうがなぁ」
亜水たちは、銀牙に捕らえられたらしいのだ。
「いえ、この人は俺たちを一瞬で気絶させて、それから蔵に閉じ込めたみたいなんですが、俺たちは全然怪我してないんです。それどころか、それまでの戦いで負った怪我もなおっていました」
と木蓮が言う。そうだったのか。きっと術で治療したんだろう。優しい銀牙らしいな。
「すまぬな銀牙、気を使わせて」
俺が礼を言うと、銀牙はニカッと笑った。
「戦うの自体、不本意だったからな。怪我させたくなかったんだ。手下たちがさせちまった怪我くらいは治さないと申し訳ないだろ? ま、これからは仲間なんだし、気にすんなよ」
爽やかに微笑む銀牙。皆んなもつられて笑顔になる。良かった。これならすぐに打ち解けられるだろう。
「ところで銀杏様、随分と印象が変わられましたね。何というか、大人っぽくなったと言いますか」
木蓮がそう言って、俺を見つめた。
「あ、ああ。わしも覚醒したのじゃ。強くなったんじゃぞ。より一層、お主らを守れるようになった」
「ああ、なるほど! 俺たちと一緒ですね。それにしても......」
じっくりと俺を見る木蓮。なんか、そんなに見られると恥ずかしいんだが......。
「さらに可愛くなりましたね、銀杏様」
「なっ、なっ、やっ......」
俺は顔がカーッと熱くなった。なんて事言うんだ木蓮!
「ん?銀杏。おまえ木蓮の事、好きなのか?」
銀牙が何かを察したように、そう言った。
「やっ、ばっ、そんな、わけ、な、な、なかろうっ! 」
変な汗がいっぱい出てきた。木蓮も顔を赤くしている。
おいおいおいおい!何この状況!違う違う!俺は、俺は、女の子が好きなんだー! 彼女作るんだー!
「俺は、銀杏様の事、好きですよ」
木蓮がさらっと言う。
「ええ!? いや、そんな事言われたって、わし、わしは、そのう......」
どおしよ、どおしよー!!!気持ちの整理が出来ない!一旦保留にしてたのに、また向き合わなきゃならないなんて!!
「そっか。木蓮、銀杏は俺にとって大切な存在だ。生半可な気持ちで、好きだとか惚れたとか、言って欲しくないぜ」
銀牙が立ち上がって、囲炉裏の反対側にいる木蓮の側へと歩みよる。
「俺は本気だ。銀杏様と初めて出会った時から、好きなんだ! 生半可な気持ちなんかじゃない」
「それはどうかな」
木蓮も立ち上がり、睨み合いが始まる。あわわ、どうしよう。
それをニコニコと眺めていた日凛が、すっと立ち上がって俺の横に座る。
ちなみに現在の位置は、俺の右に日凛、左に亜水と葉月。正面に囲炉裏があって、その右側にドラザエモン。左側に累火、木蓮、銀牙だ。
「僕も銀杏ちゃん好きだよ。多分木蓮お兄ちゃんと銀牙さんよりも気持ちは勝ってる」
そう言って無邪気に笑う日凛。
「日凛、悪いがこれは大人の問題だぜ」
「そうだぞ日凛。お前の好きは多分俺たちの好きとは違うんじゃないか。俺と銀牙は、銀杏様を愛してるんだ」
「ばっ!愛して、とか、そんなっ、いやいや!」
木蓮が愛とか言うからたじろぐ俺。
「僕だって銀杏ちゃん、愛してるもん! 大きくなったらお嫁さんになってもらうんだ!」
えええ!?日凛までぇ!?
「ねー、銀杏ちゃん」
日凛は笑って、俺のほっぺたにチュッとキスをする。
「あああー!日凛、おまえ、何してんだ!」
「日凛、おまえ結構やるな」
日凛の大胆な行動に、いきり立つ木蓮。銀牙は面白そうに日凛と俺を見る。
「はわわ......」
俺の頭は真っ白だ。つか、男にモテても嬉しくないぞ!
いや、でも、ちょっと嬉しい......かな?
あー、もうダメだ俺。心も女っぽくなってる。
「あらあら、モテモテですね、銀杏様。羨ましいです」
クスクスと笑う葉月。亜水もニコニコしている。
もー!人ごとだと思ってー!
「俺は、葉月さんが好きです!」
突然立ち上がるドラザエモン。
いや、話がややこしくなんだろが!お前はすっこんでろ!
「もうお仕舞いかの? ではこちらも行かせてもらうぞよ」
俺はほとんど瞬間移動のようなスピードでドラザエモンの懐に入り込み、奴の金玉を蹴り上げた。
「ふぎっ!」
白目を剥くドラザエモン。そのまま空中へと吹っ飛んでいく。
それを跳躍して追いかける俺。地面に叩きつけるように、ビンタをかます。
「ぶぼぉっ!」
歯が何本か折れて飛んでいくのが見えた。ぎゅーんと地上に落下し、地面に突き刺さるドラザエモン。
「あはは、すっげー」
土煙が立ち昇る。笑いつつも、心配そうにドラザエモンを見下ろす銀牙。と言っても、地面から突き出ているのは奴の下半身だけだ。
しゅたっ、と地面に降りたち、ドラザエモンの両足に近づく俺。
「ここまでやりゃ、紅蓮様も諦めてくれるかもな。ドラザエモンには気の毒だったが......ああ、おまえは気にするな銀杏。こいつはちゃんと、俺の術で治療するから」
銀牙がそう言って、親指を立てる。
「そうか、すまぬ」
俺は銀牙のそばに歩み寄った。彼はこれからどうなるのだろう。本気で俺を殺そうとして、そして負けた。そう報告したら、紅蓮はどんな対応をするのか。
「お主、紅蓮の元へ帰ったら......負けたと言って許してもらえるのか?」
あれ、俺、なんか声震えてる。
「うーん、どうだろな。まぁ、多分大丈夫だよ。俺はもしかしたら罰を受けるかも知れないけど、この村の事は諦めてもらうからさ。最初っからそうすりゃ良かったな。たとえ俺の体がバラバラにされたとしても、この村の事は諦めてもらうべきだった。ごめんな」
銀牙はそう言って、少し寂しそうに笑った。
「でもさ。最後におまえに会えて良かったよ。言葉遣いや性別は違うけど......おまえはやっぱり来人さ。俺の親友の来人だ」
銀牙は俺の頭をポンポンと撫で、それから優しく抱きしめた。
「......行かないで」
声が震える。
「銀杏、泣いてるのか?」
優しくいたわるような声。昔からそうだった。こいつは俺が泣いていると、優しく抱きしめてくれたんだ。親がいない俺にとって。兄弟がいない俺にとって......それがどんなに心強かった事か。
「ここに残って欲しいのじゃ。わしと一緒にいてくれ。お主がバラバラにされてしまうのなんて、考えたくない。それに......」
嗚咽がもれて、言葉がうまく出ない。
「もう、ヒック、会えないなんて、ふぐっ、うっ、うっ、いやじゃ、ふぇぇん」
俺は泣いた。銀牙の胸で、みっともなく泣きじゃくった。
銀牙は俺が泣いている間ずっと髪を撫でてくれた。
「わかった。行かないよ。俺とドラザエモンは村を滅ぼしはしたが、力尽きて死んだ事にする。そう部下に伝えさせるさ。ずっと一緒だ、銀杏」
銀牙は子供を諭すように、優しい声でそう言った。
「本当か? 本当に一緒にいてくれるのか?」
俺は涙でぐしゃぐしゃになったであろう顔で、銀牙を見上げる。
「ああ、本当だ。だからもう泣くな」
銀牙は八重歯を見せて笑い、俺の涙を指で拭ってくれた。
「やったぁ。嬉しいぞよ! 今日は宴じゃ!」
俺は嬉しくて、声が上ずった。和也が......俺の大親友が、これからも側にいてくれる。この世界にこなかったら、再会出来なかったかも知れない。偶然なのか、運命なのかわからない。だけど今は、神さまに感謝しよう。
あの可愛くてモフモフの、狐の女神様に。
「と言う訳で、今日から世話になる! よろしくな、みんな!」
銀牙があぐらをかいて腰をおろしているのは、村長の家の囲炉裏の前だ。奴の隣にはドラザエモンが縮こまって正座している。
「あの、銀杏様、これは一体どういう......?」
亜水が困惑した表情で俺に訊ねる。葉月、日凛、木蓮、累火もこの家に集まっているが、皆動揺を隠しきれないでいる。
まぁそれも無理はない。銀牙は今までずっと黙っていたのだ。みんなを助け出す時も無言で、ようやく口を開いたと思ったら、さっきのセリフだ。意外とシャイなのかもしれない。
「銀牙は口下手なところがあるでな。わしが代わりに説明しよう」
俺はここまで至る経緯を、かいつまんで皆に説明した。
「なるほど。ではもう物ノ怪に怯える必要はない、と言う訳ですね」
亜水が納得した様子で俺と銀牙を交互に見つめた。
「まぁ、そう言う事じゃ。こやつにやられたお主らとしては、少し面白くないじゃろうがなぁ」
亜水たちは、銀牙に捕らえられたらしいのだ。
「いえ、この人は俺たちを一瞬で気絶させて、それから蔵に閉じ込めたみたいなんですが、俺たちは全然怪我してないんです。それどころか、それまでの戦いで負った怪我もなおっていました」
と木蓮が言う。そうだったのか。きっと術で治療したんだろう。優しい銀牙らしいな。
「すまぬな銀牙、気を使わせて」
俺が礼を言うと、銀牙はニカッと笑った。
「戦うの自体、不本意だったからな。怪我させたくなかったんだ。手下たちがさせちまった怪我くらいは治さないと申し訳ないだろ? ま、これからは仲間なんだし、気にすんなよ」
爽やかに微笑む銀牙。皆んなもつられて笑顔になる。良かった。これならすぐに打ち解けられるだろう。
「ところで銀杏様、随分と印象が変わられましたね。何というか、大人っぽくなったと言いますか」
木蓮がそう言って、俺を見つめた。
「あ、ああ。わしも覚醒したのじゃ。強くなったんじゃぞ。より一層、お主らを守れるようになった」
「ああ、なるほど! 俺たちと一緒ですね。それにしても......」
じっくりと俺を見る木蓮。なんか、そんなに見られると恥ずかしいんだが......。
「さらに可愛くなりましたね、銀杏様」
「なっ、なっ、やっ......」
俺は顔がカーッと熱くなった。なんて事言うんだ木蓮!
「ん?銀杏。おまえ木蓮の事、好きなのか?」
銀牙が何かを察したように、そう言った。
「やっ、ばっ、そんな、わけ、な、な、なかろうっ! 」
変な汗がいっぱい出てきた。木蓮も顔を赤くしている。
おいおいおいおい!何この状況!違う違う!俺は、俺は、女の子が好きなんだー! 彼女作るんだー!
「俺は、銀杏様の事、好きですよ」
木蓮がさらっと言う。
「ええ!? いや、そんな事言われたって、わし、わしは、そのう......」
どおしよ、どおしよー!!!気持ちの整理が出来ない!一旦保留にしてたのに、また向き合わなきゃならないなんて!!
「そっか。木蓮、銀杏は俺にとって大切な存在だ。生半可な気持ちで、好きだとか惚れたとか、言って欲しくないぜ」
銀牙が立ち上がって、囲炉裏の反対側にいる木蓮の側へと歩みよる。
「俺は本気だ。銀杏様と初めて出会った時から、好きなんだ! 生半可な気持ちなんかじゃない」
「それはどうかな」
木蓮も立ち上がり、睨み合いが始まる。あわわ、どうしよう。
それをニコニコと眺めていた日凛が、すっと立ち上がって俺の横に座る。
ちなみに現在の位置は、俺の右に日凛、左に亜水と葉月。正面に囲炉裏があって、その右側にドラザエモン。左側に累火、木蓮、銀牙だ。
「僕も銀杏ちゃん好きだよ。多分木蓮お兄ちゃんと銀牙さんよりも気持ちは勝ってる」
そう言って無邪気に笑う日凛。
「日凛、悪いがこれは大人の問題だぜ」
「そうだぞ日凛。お前の好きは多分俺たちの好きとは違うんじゃないか。俺と銀牙は、銀杏様を愛してるんだ」
「ばっ!愛して、とか、そんなっ、いやいや!」
木蓮が愛とか言うからたじろぐ俺。
「僕だって銀杏ちゃん、愛してるもん! 大きくなったらお嫁さんになってもらうんだ!」
えええ!?日凛までぇ!?
「ねー、銀杏ちゃん」
日凛は笑って、俺のほっぺたにチュッとキスをする。
「あああー!日凛、おまえ、何してんだ!」
「日凛、おまえ結構やるな」
日凛の大胆な行動に、いきり立つ木蓮。銀牙は面白そうに日凛と俺を見る。
「はわわ......」
俺の頭は真っ白だ。つか、男にモテても嬉しくないぞ!
いや、でも、ちょっと嬉しい......かな?
あー、もうダメだ俺。心も女っぽくなってる。
「あらあら、モテモテですね、銀杏様。羨ましいです」
クスクスと笑う葉月。亜水もニコニコしている。
もー!人ごとだと思ってー!
「俺は、葉月さんが好きです!」
突然立ち上がるドラザエモン。
いや、話がややこしくなんだろが!お前はすっこんでろ!
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