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第1話 第三王子、城を追放されて復讐を誓う。
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「第三王子ジャン・エトワール! そなたをたった今より追放処分とする!」
「本気なのですか、父上?」
突然僕の部屋にやってきて、文字がびっしり書かれた紙をバンッと突きつけてきた父上。後ろには臣下達がずらり。
「冗談でこんな事が言えるか! 先日、シュリーレン公爵のご令嬢、メアリー嬢から婚約破棄されただろう!」
「ええ、確かに。でもあれはメアリーが浮気したんですよ。ディンドリー公爵家の嫡男ワトソンと」
「そんな筈があるか! どこにそんな証拠がある!? ふざけた事を言うな! メアリー嬢がお前に愛想を尽かしたのだ! それと言うのも、お前が度々城を抜け出し、庶民と戯れているのが原因だろうが! 結婚して領地の一つでも任せれば、責任感も出るだろうという私の親心を、一体なんだと思っておるのだ! この嘘つきが! やはりあの女の血を引いているようだな、ジャン!」
「国王様、あまり怒鳴るとお体に障りますぞ」
顔をゆでダコみたいに真っ赤にしている父上に、大臣のオーランドがそっと進言する。
だが僕はオーランドのように優しい対応をするつもりはなかった。僕の母上を侮辱したからだ。僕を嘘つきと言うのはいい。だが、母上の事となれば別だ。
「母上を侮辱するな! 母上の予言は全て的中していたんだ! この王国が安泰でいられるのは、全て母上の予言のおかげ! それを忘れるな!」
母上は第二王妃。つまり妾だった。そして予言の聖女と呼ばれた、この国きっての予言者。父上は母の予言を誰よりも信じ、妻に迎えた。だがこの国が滅びると予言した途端、反逆の罪で処刑したのだ。そして今年は、母が予言した滅びの年でもある。僕は、表向きは父上を許していた。母上の仇ではある。しかし同時に父親でもあるのだ。
だがこいつは今! 母上の事を侮辱した! 絶対に許せない!
「貴様、誰に向かって口を聞いている! ジャン! 本当の事を言って何が悪い! 貴様の母親は大罪人! そして今回の婚約破棄は、貴様が全ての元凶だろうが! 私に恥をかかせおって! とにかく今からおまえは私の息子でもなんでもない! 財産もやらんぞ! わかったら出て行くがいい!」
「国王様! せめて財産だけでも......! ジャン様が飢え死にしてしまいます」
オーランドが再び進言する。だが僕は彼を右手で制した。
「ああ、いいさ! あんたの施しなど受けない! 僕は自分の力で生きて行く! そして、母上の予言が真実だったと認めさせてやる!」
僕は王家の紋章がついた上着を脱ぎ捨て、アクセサリーの類も全て投げ捨てた。
「ほざけ! 予言は偽りだ! 貴様の母親は大嘘つきの大罪人! その事に変わりはない! 自分の力で生きていくだと!? はっ、散々人の世話になっておいて、よくも言えたものだな! どこへでも行って、野たれ死ね! 所詮は第三王子。どうなろうと知った事ではない! さぁ、わかったらとっとと出て行け!」
「ふん! 僕が復讐するまで死ぬなよ!」
「ジャン様......!」
心配そうに僕を見つめるオーランドに微笑み「心配しないで」と言い残して僕は部屋を出た。
僕は振り返らなかった。父上の顔をこれ以上見ていたら、殺意すら芽生えそうだったからだ。
母上......! 必ずあなたの潔白を証明して見せます!
「本気なのですか、父上?」
突然僕の部屋にやってきて、文字がびっしり書かれた紙をバンッと突きつけてきた父上。後ろには臣下達がずらり。
「冗談でこんな事が言えるか! 先日、シュリーレン公爵のご令嬢、メアリー嬢から婚約破棄されただろう!」
「ええ、確かに。でもあれはメアリーが浮気したんですよ。ディンドリー公爵家の嫡男ワトソンと」
「そんな筈があるか! どこにそんな証拠がある!? ふざけた事を言うな! メアリー嬢がお前に愛想を尽かしたのだ! それと言うのも、お前が度々城を抜け出し、庶民と戯れているのが原因だろうが! 結婚して領地の一つでも任せれば、責任感も出るだろうという私の親心を、一体なんだと思っておるのだ! この嘘つきが! やはりあの女の血を引いているようだな、ジャン!」
「国王様、あまり怒鳴るとお体に障りますぞ」
顔をゆでダコみたいに真っ赤にしている父上に、大臣のオーランドがそっと進言する。
だが僕はオーランドのように優しい対応をするつもりはなかった。僕の母上を侮辱したからだ。僕を嘘つきと言うのはいい。だが、母上の事となれば別だ。
「母上を侮辱するな! 母上の予言は全て的中していたんだ! この王国が安泰でいられるのは、全て母上の予言のおかげ! それを忘れるな!」
母上は第二王妃。つまり妾だった。そして予言の聖女と呼ばれた、この国きっての予言者。父上は母の予言を誰よりも信じ、妻に迎えた。だがこの国が滅びると予言した途端、反逆の罪で処刑したのだ。そして今年は、母が予言した滅びの年でもある。僕は、表向きは父上を許していた。母上の仇ではある。しかし同時に父親でもあるのだ。
だがこいつは今! 母上の事を侮辱した! 絶対に許せない!
「貴様、誰に向かって口を聞いている! ジャン! 本当の事を言って何が悪い! 貴様の母親は大罪人! そして今回の婚約破棄は、貴様が全ての元凶だろうが! 私に恥をかかせおって! とにかく今からおまえは私の息子でもなんでもない! 財産もやらんぞ! わかったら出て行くがいい!」
「国王様! せめて財産だけでも......! ジャン様が飢え死にしてしまいます」
オーランドが再び進言する。だが僕は彼を右手で制した。
「ああ、いいさ! あんたの施しなど受けない! 僕は自分の力で生きて行く! そして、母上の予言が真実だったと認めさせてやる!」
僕は王家の紋章がついた上着を脱ぎ捨て、アクセサリーの類も全て投げ捨てた。
「ほざけ! 予言は偽りだ! 貴様の母親は大嘘つきの大罪人! その事に変わりはない! 自分の力で生きていくだと!? はっ、散々人の世話になっておいて、よくも言えたものだな! どこへでも行って、野たれ死ね! 所詮は第三王子。どうなろうと知った事ではない! さぁ、わかったらとっとと出て行け!」
「ふん! 僕が復讐するまで死ぬなよ!」
「ジャン様......!」
心配そうに僕を見つめるオーランドに微笑み「心配しないで」と言い残して僕は部屋を出た。
僕は振り返らなかった。父上の顔をこれ以上見ていたら、殺意すら芽生えそうだったからだ。
母上......! 必ずあなたの潔白を証明して見せます!
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