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第15話
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32
「あのお店おかしいわよ」
朝のミーティングで佐田さんが言った。近場の新店舗『Collepino』の愚痴をこぼしてる時だった。
佐田さんはもともと量販店の買い付けからキャリアをスタートした人で、海外の販路に明るいところを買われてオーナーにスカウトされた。二十年近くアパレル業界にいて私よりよっぽど事情通だ。
「店長、気付かなかった?」
「品揃えですよね? 全部見て回ったわけじゃないけど」
「品ぞろえも抜群なんだけど値段がおかしい。あれで利益出るわけないわよ。仕入の手間も考えて。海外ブランドばっかでしょ」
佐田さんはいつになく真剣な表情だった。海外品だと輸送費から保険から色々と余計なコストがかかるのだ。
「最初は開店の客寄せかなと思ったんですけど」
佐田さんは首を振る。
「いくらなんでもブランド品であの値段設定はないわ」
世の中高値の品に価値を感じる層も多い。服飾の世界は常に虚飾と幻想が入り乱れてるのだ。ブランドによっては売れなくても値下げ厳禁と契約に入ってる時もある。
モデルや映画女優など人目を気にする顧客だと、安いというだけで品物を拒否する時がある。
品物の宣伝用タレントに気を遣うのもそこだ。モノだけでなく虚飾も売ってるのだと。あえて市価の何倍も高く付けることもあるぐらいだ。
入店したての頃、なるべく値段を抑えるのが良心的と思っていた私は、その辺の人情の機微を叩き込まれたものだった。
「あれじゃメーカーからも文句出そうなもんだけどねえ」
「後から値上げする作戦なんでしょうか。固定客を付けて」
高階様のことが思い出された。しかし佐田さんは再び首を振る。
「通常価格って言ってたわよ。客の振りしてさぐり入れたらね、店員が」
「不思議ですねえ。テナント代ちゃんと払えてるのかしら」
美和ちゃんが横から口をはさんだ。
「前にあそこの二階に入ってたモリジュエリーですけどね。月に300万売り上げてもテナント代で死ぬって愚痴ってましたよ。結局移転しちゃったし」
そう。一等地は場所代で泣かされる。宿命だ。
「下手したら原価割れしてるわよ。あれでやっていけるのかしら」
佐田さんは両手でカップをはさんで珈琲を啜った。
「オーナーは海外の方だって。店の代表は日本人らしいけど」
「とにかくうちにとっては迷惑ですよねえ」
美和ちゃんも苦笑気味に言った。
今までは世界の一流ブランドの旗艦店にだって負けてこなかった。
長期の固定客と流行に左右されないセンス。品物の選択眼。
そこがうちの強みだった。だから知名度や資金で劣ってもやりあえた。
(でもあんな商法でこられたらたまらない)
売り上げ報告時のオーナーの不機嫌な声が頭にこだまする。
奇妙にデザインや品ぞろえもかぶっている。
帳簿をめくりながら佐田さんはやりきれないといった調子でつぶやく。
「明らかにあの店の影響よね」
最近ではSNSでも評判で、地区の情報誌のホットスポットとしても取り上げられている。ファッション誌の取材も受けているようだ。
「困ったわねえ、あの調子でやられると」
まだ壊滅的な打撃とまではいかないが、長引くほどじわじわと効いてくる。
長期に売り上げ低落が続けば私の評価も下がる。二十年続いてきた店が私の代でポシャってしまうのだ。
ビジネスの世界では数字がすべて。言い訳は通用しない。
予期せぬ悪条件はどこの店だって経験する、あなただけじゃないよ、乗り切りなさい。
そう言われるのが落ちだ。
私は自分の裁量で競争に勝たないといけないのだ。
失敗したら、やはり若い私には重荷だったと見なされ将来の道も閉ざされる。
任せたオーナーも恥をかくだろう。
陰で私の抜擢をやっかんでる人もいるのだから好ましい展開にはならない。
(よりによってなんで私が店長の時にくるのよ)
じわりと、心が汗ばむような焦り。
将来に歩みだそうとした瞬間に大きな石につまずかされている。
33
五日ぶりの連絡だった。明るい電子音がパソコンから響く。
「隼也」の名前を見ても心ははずまない。
「えらく遅かったじゃない。どれだけ連絡入れたと思ってるの」
声が自然に尖る。冷めてしまった気持ちがひとりでに言葉に出てしまう。
「ん? ……そうだな。ちょっと出張で」
隼也は口ごもる。雰囲気がすでにおかしい。
「…………」
例の一件はまだ問い詰めていない。どう出るか。自分から言うだろうか。試してみたい気持ちもある。
そわそわと落ち着かず目を合わせようとしない。
黙って待ってるとようやく何か決心したように口を開いた。
「その……ずっと考えてたんだよ」
「なにを?」
「俺らのこと」
写真のにやけた表情が頭に浮かび拳に力が入る。
「結局将来どうするか決めないままこっちに来ただろ? 遠距離だし……お互いに大事な仕事もある……真剣に考えてたんだ」
「真剣?……ふーん」
思わず鼻から息が漏れる。
「いろいろあったけどさ、はっきり何か約束したわけじゃないだろ? 俺ら?」
「……はっ?」
気まずそうに画面上で隼也は目をそらす。
「ほら、俺たち、お互いにまだ若いし…… 焦って何かを決める必要ないと思うんだ」
「……それはそうね」
「おまえも言ってたじゃん。店のこととか、自分の夢を大切にしたいって」
「ええ」
「俺もそうかな~って気がしてきたんだよ」
「…………」
自分で勝手に納得したように頷く隼也。
「正直まだ身を固めるなんて早すぎる。おまえだって遠い将来のことは分かんないだろ。早いうちからおまえを縛ったら迷惑だろうって。おまえの負担になりたくないんだよ」
「…………」
「だからさー、いや、その、悪く取ってほしくないんだよ。お互いのためを思ってさ、その……」
心の一番奥深い所が冷えてくる。
隼也に向けていた自分の気持ち。自分が愛情と思っていたもの……
「おまえも結局ついてきてくれなかったし、俺もこれから忙しくなりそうなんだ。毎日大変で。ますますかまってやれなくなると思う。おまえだってそうだろ? このままだとお互い負担になるばかりだ」
「……うん」
「それで、その……言いにくいけどさ。どうかな、頭を冷やすっていうか」
「頭を冷やす?」
「そう。……俺たち自由にならないか? 悪く取るなよ。あくまでおまえのためを思って言ってるんだ。一度二人の関係を綺麗にして……」
冷えた心の底から愛の代わりにマグマのような強い感情があふれてくる。
うんうんと明るい顔で隼也が続けた。
「ほんとにおまえのことを一番に考えてなんだ…… 俺の都合で縛っちゃうと重荷になるだろ? だから俺も切ないけど、我慢して……」
「……気付いてないのね」
「はっ?」
「ほんっと、お人好しの馬鹿っていうか。術中にはめられて」
「えっ? えっ? なに?」
「だから、騙されてるのぐらい気付きなさい! このスカタン!」
「ええっ?」
あわてふためいている。画面越しなのが残念だった。
最後に頬っぺたに一発くらわしてやりたかったがそこは我慢する。
そのまま画面の「元・彼氏」を無視してパソコンの電源を落とした。
「あのお店おかしいわよ」
朝のミーティングで佐田さんが言った。近場の新店舗『Collepino』の愚痴をこぼしてる時だった。
佐田さんはもともと量販店の買い付けからキャリアをスタートした人で、海外の販路に明るいところを買われてオーナーにスカウトされた。二十年近くアパレル業界にいて私よりよっぽど事情通だ。
「店長、気付かなかった?」
「品揃えですよね? 全部見て回ったわけじゃないけど」
「品ぞろえも抜群なんだけど値段がおかしい。あれで利益出るわけないわよ。仕入の手間も考えて。海外ブランドばっかでしょ」
佐田さんはいつになく真剣な表情だった。海外品だと輸送費から保険から色々と余計なコストがかかるのだ。
「最初は開店の客寄せかなと思ったんですけど」
佐田さんは首を振る。
「いくらなんでもブランド品であの値段設定はないわ」
世の中高値の品に価値を感じる層も多い。服飾の世界は常に虚飾と幻想が入り乱れてるのだ。ブランドによっては売れなくても値下げ厳禁と契約に入ってる時もある。
モデルや映画女優など人目を気にする顧客だと、安いというだけで品物を拒否する時がある。
品物の宣伝用タレントに気を遣うのもそこだ。モノだけでなく虚飾も売ってるのだと。あえて市価の何倍も高く付けることもあるぐらいだ。
入店したての頃、なるべく値段を抑えるのが良心的と思っていた私は、その辺の人情の機微を叩き込まれたものだった。
「あれじゃメーカーからも文句出そうなもんだけどねえ」
「後から値上げする作戦なんでしょうか。固定客を付けて」
高階様のことが思い出された。しかし佐田さんは再び首を振る。
「通常価格って言ってたわよ。客の振りしてさぐり入れたらね、店員が」
「不思議ですねえ。テナント代ちゃんと払えてるのかしら」
美和ちゃんが横から口をはさんだ。
「前にあそこの二階に入ってたモリジュエリーですけどね。月に300万売り上げてもテナント代で死ぬって愚痴ってましたよ。結局移転しちゃったし」
そう。一等地は場所代で泣かされる。宿命だ。
「下手したら原価割れしてるわよ。あれでやっていけるのかしら」
佐田さんは両手でカップをはさんで珈琲を啜った。
「オーナーは海外の方だって。店の代表は日本人らしいけど」
「とにかくうちにとっては迷惑ですよねえ」
美和ちゃんも苦笑気味に言った。
今までは世界の一流ブランドの旗艦店にだって負けてこなかった。
長期の固定客と流行に左右されないセンス。品物の選択眼。
そこがうちの強みだった。だから知名度や資金で劣ってもやりあえた。
(でもあんな商法でこられたらたまらない)
売り上げ報告時のオーナーの不機嫌な声が頭にこだまする。
奇妙にデザインや品ぞろえもかぶっている。
帳簿をめくりながら佐田さんはやりきれないといった調子でつぶやく。
「明らかにあの店の影響よね」
最近ではSNSでも評判で、地区の情報誌のホットスポットとしても取り上げられている。ファッション誌の取材も受けているようだ。
「困ったわねえ、あの調子でやられると」
まだ壊滅的な打撃とまではいかないが、長引くほどじわじわと効いてくる。
長期に売り上げ低落が続けば私の評価も下がる。二十年続いてきた店が私の代でポシャってしまうのだ。
ビジネスの世界では数字がすべて。言い訳は通用しない。
予期せぬ悪条件はどこの店だって経験する、あなただけじゃないよ、乗り切りなさい。
そう言われるのが落ちだ。
私は自分の裁量で競争に勝たないといけないのだ。
失敗したら、やはり若い私には重荷だったと見なされ将来の道も閉ざされる。
任せたオーナーも恥をかくだろう。
陰で私の抜擢をやっかんでる人もいるのだから好ましい展開にはならない。
(よりによってなんで私が店長の時にくるのよ)
じわりと、心が汗ばむような焦り。
将来に歩みだそうとした瞬間に大きな石につまずかされている。
33
五日ぶりの連絡だった。明るい電子音がパソコンから響く。
「隼也」の名前を見ても心ははずまない。
「えらく遅かったじゃない。どれだけ連絡入れたと思ってるの」
声が自然に尖る。冷めてしまった気持ちがひとりでに言葉に出てしまう。
「ん? ……そうだな。ちょっと出張で」
隼也は口ごもる。雰囲気がすでにおかしい。
「…………」
例の一件はまだ問い詰めていない。どう出るか。自分から言うだろうか。試してみたい気持ちもある。
そわそわと落ち着かず目を合わせようとしない。
黙って待ってるとようやく何か決心したように口を開いた。
「その……ずっと考えてたんだよ」
「なにを?」
「俺らのこと」
写真のにやけた表情が頭に浮かび拳に力が入る。
「結局将来どうするか決めないままこっちに来ただろ? 遠距離だし……お互いに大事な仕事もある……真剣に考えてたんだ」
「真剣?……ふーん」
思わず鼻から息が漏れる。
「いろいろあったけどさ、はっきり何か約束したわけじゃないだろ? 俺ら?」
「……はっ?」
気まずそうに画面上で隼也は目をそらす。
「ほら、俺たち、お互いにまだ若いし…… 焦って何かを決める必要ないと思うんだ」
「……それはそうね」
「おまえも言ってたじゃん。店のこととか、自分の夢を大切にしたいって」
「ええ」
「俺もそうかな~って気がしてきたんだよ」
「…………」
自分で勝手に納得したように頷く隼也。
「正直まだ身を固めるなんて早すぎる。おまえだって遠い将来のことは分かんないだろ。早いうちからおまえを縛ったら迷惑だろうって。おまえの負担になりたくないんだよ」
「…………」
「だからさー、いや、その、悪く取ってほしくないんだよ。お互いのためを思ってさ、その……」
心の一番奥深い所が冷えてくる。
隼也に向けていた自分の気持ち。自分が愛情と思っていたもの……
「おまえも結局ついてきてくれなかったし、俺もこれから忙しくなりそうなんだ。毎日大変で。ますますかまってやれなくなると思う。おまえだってそうだろ? このままだとお互い負担になるばかりだ」
「……うん」
「それで、その……言いにくいけどさ。どうかな、頭を冷やすっていうか」
「頭を冷やす?」
「そう。……俺たち自由にならないか? 悪く取るなよ。あくまでおまえのためを思って言ってるんだ。一度二人の関係を綺麗にして……」
冷えた心の底から愛の代わりにマグマのような強い感情があふれてくる。
うんうんと明るい顔で隼也が続けた。
「ほんとにおまえのことを一番に考えてなんだ…… 俺の都合で縛っちゃうと重荷になるだろ? だから俺も切ないけど、我慢して……」
「……気付いてないのね」
「はっ?」
「ほんっと、お人好しの馬鹿っていうか。術中にはめられて」
「えっ? えっ? なに?」
「だから、騙されてるのぐらい気付きなさい! このスカタン!」
「ええっ?」
あわてふためいている。画面越しなのが残念だった。
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そのまま画面の「元・彼氏」を無視してパソコンの電源を落とした。
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