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高校生編 7月
初恋 ~青竹 皐月side~
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初恋だった。
アイツに初めて会ったのは、中学1年生のとき。
そのときのオレは・・・今以上に荒れていた。
兄貴・・・青竹翔の存在からきていた、イラダチ。
生まれたときにはすでに、兄貴が家にいて。
なんて、当たり前のことなんだけど。
オレは兄貴のせいで、生まれたその瞬間から、期待なんてこれっぽっちもされていなかった。
兄貴は頭が良くて。
スポーツができて。
優しくて、頼りがいがあって、人望もあって。
周囲に期待され、褒められ、感心されるのは、いつだって兄貴だった。
青竹の次期当主は兄貴。
オレは、欠陥品で、もしもの時のためのスペア。
はっきりといわれたことはなかったが、オレは薄々分かっていた。
周囲のオレを見る目が、はっきりとオレのことを、落ちこぼれ、と、そう言っていた。
そのころにはオレは、それが悔しい、なんて、思えないようになっていた。
グレて、そこまで言うならとことん落ちてやる、なんて思っていた。
悪さも一通りやった。
始めは多少は寄ってきていた人も、どんどん離れて行って。
それがまたおかしくて、悪さを繰り返していた。
そんなときに出会ったのが、羽菜。
路地裏で、ガラの悪いやつらに囲まれているところを気まぐれで・・・本当に気まぐれで助けてやったのがきっかけ。
自分でも、なんであの時助けに入ったのか覚えていない。
後にも先にも、あんなことをするのは一度きりのように思えた。
けど・・・その二日後、また羽菜は絡まれていて・・・
『懲りねぇやつだな、テメェ。こんな夜中に一人でうろつくなんて。』
何を思ったのか、オレはまた、彼女のことを助けていた。
吐き捨てるように言った言葉を受けた彼女の、強い、まっすぐな瞳は今でも忘れられない。
『そんなの、あなただってそうでしょ。こんな夜中に、一人でうろついて。』
唇を尖らせてそういった後、はい、オレに袋を渡してきた。
覗いてみると、そこには明らかに手作りだろうと思われるクッキーがあって・・・
『お礼。この前の。』
これが渡したくて、今日探してたの。
絡まれちゃったけど、結果的にあなたに会えたからよかった。
そう笑った羽菜。
・・・バカじゃねぇの、と思った。
でも、なんだか心がくすぐったくて。
それから、羽菜が自分と同じ学校だったと知って、今まで行っていなかった学校にも行くようになった。
不良と遠巻きにされるオレに、羽菜はそんなこと気にしていないというように頻繁に話しかけてくれて・・・
いつしかオレは、羽菜に特別な感情を抱くようになっていた。
・・・初恋だった。
アイツに初めて会ったのは、中学1年生のとき。
そのときのオレは・・・今以上に荒れていた。
兄貴・・・青竹翔の存在からきていた、イラダチ。
生まれたときにはすでに、兄貴が家にいて。
なんて、当たり前のことなんだけど。
オレは兄貴のせいで、生まれたその瞬間から、期待なんてこれっぽっちもされていなかった。
兄貴は頭が良くて。
スポーツができて。
優しくて、頼りがいがあって、人望もあって。
周囲に期待され、褒められ、感心されるのは、いつだって兄貴だった。
青竹の次期当主は兄貴。
オレは、欠陥品で、もしもの時のためのスペア。
はっきりといわれたことはなかったが、オレは薄々分かっていた。
周囲のオレを見る目が、はっきりとオレのことを、落ちこぼれ、と、そう言っていた。
そのころにはオレは、それが悔しい、なんて、思えないようになっていた。
グレて、そこまで言うならとことん落ちてやる、なんて思っていた。
悪さも一通りやった。
始めは多少は寄ってきていた人も、どんどん離れて行って。
それがまたおかしくて、悪さを繰り返していた。
そんなときに出会ったのが、羽菜。
路地裏で、ガラの悪いやつらに囲まれているところを気まぐれで・・・本当に気まぐれで助けてやったのがきっかけ。
自分でも、なんであの時助けに入ったのか覚えていない。
後にも先にも、あんなことをするのは一度きりのように思えた。
けど・・・その二日後、また羽菜は絡まれていて・・・
『懲りねぇやつだな、テメェ。こんな夜中に一人でうろつくなんて。』
何を思ったのか、オレはまた、彼女のことを助けていた。
吐き捨てるように言った言葉を受けた彼女の、強い、まっすぐな瞳は今でも忘れられない。
『そんなの、あなただってそうでしょ。こんな夜中に、一人でうろついて。』
唇を尖らせてそういった後、はい、オレに袋を渡してきた。
覗いてみると、そこには明らかに手作りだろうと思われるクッキーがあって・・・
『お礼。この前の。』
これが渡したくて、今日探してたの。
絡まれちゃったけど、結果的にあなたに会えたからよかった。
そう笑った羽菜。
・・・バカじゃねぇの、と思った。
でも、なんだか心がくすぐったくて。
それから、羽菜が自分と同じ学校だったと知って、今まで行っていなかった学校にも行くようになった。
不良と遠巻きにされるオレに、羽菜はそんなこと気にしていないというように頻繁に話しかけてくれて・・・
いつしかオレは、羽菜に特別な感情を抱くようになっていた。
・・・初恋だった。
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