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夏の章 中辛男子は結婚したい
5、やっぱり好きなんだよなぁ。まいったな。
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わたしの恋愛観に強い影響を与えた初めての人は、高校二年の時に好きになった人だ。同じクラスで格好良くて、ちょっとみんなの注目を集めるような男子だった。少しずつ仲良くなって、好きだなって自覚した頃に告白されたんだよね。それがちょうど夏休みのこと。
もちろんオッケーして、わたしは有頂天になった。
でも、次の日「やっぱりごめん」っていきなり言われたんだ。「やっぱり違うかも」なんていう意味不明なことを言われて、でもわたしも「そっか」って言うしかなかった。「なかったことにして」とまで言われて、夏休み中落ち込んだなぁ……。
しかも学年が変わってクラスが別れた頃、実はあの告白は友達と賭けをしていただけっていう事実を知ってしまったんだ。
その時に植えつけられたことは一つ。『イケメンは信用するな』。
──ああ、今思い出しても胃がムカムカするし、キリキリする。
その後も恋愛はしたけれど、大学時代の彼も、社会人になってからの彼も、半年もたなかった。
二人とも「わたしと一緒にいると安心する」って最初は言ってくれたのに、終わりの頃は「安心しすぎて、マンネリかも」なんて言っていた。
わたしはただ、二人で一緒にいる時は居心地良く過ごしたいって思ってるだけだ。それで向こうに合わせたりすることも多かったから、『安心感』と『マンネリ』につながっちゃったのかな。理由はよくわからない。
そこから導き出されたのは『わたしには好かれ続ける魅力がない』ってこと。
だから誰かに告白されたとしても──近い将来、その特別な気持ちが減ってなくなってしまうんだろうなって思っちゃう。
というようなことをかいつまんで説明すると、ノイ君はものすごくしかめっつらになっていた。
「ど、どうしたの、ノイ君……?」
「ふくちゃん、男運なさすぎ」
あっさりきっぱりとした言葉に並々ならぬ彼のいらだちが感じられて、ちょっと気圧されてしまう。
そんなに不機嫌になるような話したっけ? ──あ、めちゃくちゃネガティブだったから嫌な気持ちになったってことかな。
「ご、ごめん。ちょっと暗すぎたよね。でも今は──」
「そういうことじゃなくて。俺は今、ふくちゃんにむらがってたクズたちに腹を立ててるの!」
「くっ、クズ!?」
そこまで言っちゃう!?
ノイ君がここまで激しい言葉を使うのは珍しい。それほどまでに気持ちが昂ぶってるってことなんだろうけど、まさかのリアクションだ。
コップを握る手にも力が入ってて、つい「どうどう」なんて言いたくなる。
「大丈夫だよ? 昔のことだし……」
「まじいらないことしてくれたよね、そいつら……消し去りたい」
「ええええっ!?」
その発想についていけない。ノイ君ってそんな過激派だったっけ……。
でも多分、わたしのことを心配してくれてるからこそなんだろうな。もしかして自分と重ねるようなことがあったりして──いや、ノイ君に限ってそれはないか。
怒りさめやらぬ雰囲気のノイ君を見ていて、なぜだかわたしの方は心がほぐれていく。多分、ノイ君がわたしの代わりに彼らに対して憤ってくれてるから。
そういうふうに味方をしてくれる人がいるって思うと、あの時のわたしの傷も癒される気がした。
「ありがとう。そんなふうに言ってくれて」
「いや、だって──」
「やっぱりどこかしらわだかまりみたいなのあるけど、ノイ君が怒ってくれてちょっと気が晴れたよ」
「ふくちゃん……俺は……」
「だから、この話はここまでにしよっ」
お願いだよ。これ以上ノイ君がわたしのために怒ってくれたら、きっと泣いてしまう。
強引なのはわかっていたけれど、わたしは「ノイ君の方こそ、結婚願望あるの? そう言えば配信では言ってなかったよね」と話題を変えた。差し戻しは禁止! お願い!
ノイ君はまだ何か言いたそうにしていたけれど、ふうと息をつくと「仕方ないなぁ。──気になる?」と力の抜けた目で見つめた。
ありがとう! と心の中でだけお礼を言って「気になる! すごく気になる!」と前のめりになる。
ノイ君はふっと笑みをこぼすと「そりゃあ、あるよー」と軽く答えてくれた。
「でも結婚したいからって、すぐにできるものでもないよね」
それは相手がどうこうって話かな? それとも、おいちゃんみたいに──。
それをたずねようとしたところで、先にノイ君が続けた。
「世間一般でいうところの普通な子からしたら、俺たちなんてずっとゲームしかしてないからさ。こういうの理解してくれる子ってほとんどいないよね」
あっけらかんと言っているのは開き直っているからなのか、それともやせがまんか。ノイ君の笑顔の向こう側はよく見えない。
eスポーツという言葉が何となく世間に認知されるようになって、ゲームが仕事になる人がいるっていうことも知られ始めてはいる。でも、まだ彼らの地盤は強固とは言えない。
今は先駆者たちが切り開いた道を、必死で踏み固めているところ。
わたしにとって彼らは厳しい世界で戦うアスリートだけれど、こういう見方をしているのは少数派なのもわかる。
「プロになる前に付き合ってた子もさ、やっぱりそういうの理解できない子だったんだよね。俺が寝ても覚めても『フェンリルの彷徨』やってるから、ドン引きしてた」
ノイ君の元カノか……。
突然舞い込んできた彼の過去に、どこか落ち着かない気持ちになる。彼ほどの見た目なら、人当たりの良さなら、彼女がいて当たり前。傷つく必要なんてない。
「ノイ君、履歴書に練習時間は1日10時間以上って書いてたもんね」
なんとか普通に見えるようにお腹に力を入れたら、やけに大きな声になっちゃった。ノイ君は「よく覚えてるね」と笑う。
「そりゃ覚えてるよ。かなり衝撃だったから」
「俺にとってはそれが普通だったんだけどね。──まあ、まわりから見たら変人だったみたいだよ。その子ともすぐダメになっちゃったし」
ノイ君は肩をすくめて、ドリンクを飲み干した。口元についた炭酸の泡をぬぐってから「そう思うとさ、由加子ちゃんみたいな存在は貴重だよね」と真面目な顔になる。
「だから俺としても、あの二人には幸せになってほしいと思ってるよ」
「うん、そうだよね。わたしもそう思ってる──」
答えながら、ノイ君の視線が含みのあるものに変わっていることに気づいた。
……本当にノイ君は鋭い。今日の配信でわたしが仕掛けた茶番とおいちゃんに、何か関係があるって見抜いちゃったんだろう。
この短い時間できっちり正解までたどりつくんだもんなぁ……。
ほんと隠し事できないな。
「お願い、ノイ君。これ以上聞かないで」
わたしのストレートなお願いに、ノイ君はハッとした表情になった。言い方もかたくなってしまって、場の空気が一気にピンと張りつめる。
「ノイ君が気になってることに、まだわたし何にも答えられないの。──ごめん」
わたしはうつむいて、そのままバッグから財布を取り出した。本当はもっと明るくはぐらかしたかったけれど、全然うまくいかない。なんでだろ。ノイ君の元カノの話が、思った以上にダメージだったのかな。
ドリンクバー代少し多めを出そうと小銭をつまんでいると「俺こそごめん」と声がかかった。
「誘導して──試すみたいなことして、ごめん」
ノイ君がしおれた顔になっている。
「もうふくちゃんを困らせないから、もうちょっとここにいて」
言いながら、ノイ君はテーブルに置かれた伝票をわたしから遠ざける。彼がしょげている様子は珍しくて、わたしは少しの間反応ができなかった。
それでますます心配になったのか、ノイ君が「──怒ってる?」と首をかしげる。
わたしはというと──初めて見るノイ君のまなざしに、心を射抜かれていた。
もしかしたらわたし、認識間違ってたのかも。
ずっとノイ君ってマイペースで気まぐれな猫みたいだなって思ってたけど、今のノイ君はまるで子犬みたいだ。何この破壊力。困る。
「お、怒ってるわけないよ」
わたしはちょっと息苦しくなりながら答えた。まだ不安そうな顔のノイ君に、微笑みを向ける。そうしてようやくノイ君は安心したのか、同じ表情を返してくれた。
もう何度目かわからないけれど、胸にぐさっと矢が刺さる。
ノイ君に惹かれている自分を改めて確認してしまった。
もちろんオッケーして、わたしは有頂天になった。
でも、次の日「やっぱりごめん」っていきなり言われたんだ。「やっぱり違うかも」なんていう意味不明なことを言われて、でもわたしも「そっか」って言うしかなかった。「なかったことにして」とまで言われて、夏休み中落ち込んだなぁ……。
しかも学年が変わってクラスが別れた頃、実はあの告白は友達と賭けをしていただけっていう事実を知ってしまったんだ。
その時に植えつけられたことは一つ。『イケメンは信用するな』。
──ああ、今思い出しても胃がムカムカするし、キリキリする。
その後も恋愛はしたけれど、大学時代の彼も、社会人になってからの彼も、半年もたなかった。
二人とも「わたしと一緒にいると安心する」って最初は言ってくれたのに、終わりの頃は「安心しすぎて、マンネリかも」なんて言っていた。
わたしはただ、二人で一緒にいる時は居心地良く過ごしたいって思ってるだけだ。それで向こうに合わせたりすることも多かったから、『安心感』と『マンネリ』につながっちゃったのかな。理由はよくわからない。
そこから導き出されたのは『わたしには好かれ続ける魅力がない』ってこと。
だから誰かに告白されたとしても──近い将来、その特別な気持ちが減ってなくなってしまうんだろうなって思っちゃう。
というようなことをかいつまんで説明すると、ノイ君はものすごくしかめっつらになっていた。
「ど、どうしたの、ノイ君……?」
「ふくちゃん、男運なさすぎ」
あっさりきっぱりとした言葉に並々ならぬ彼のいらだちが感じられて、ちょっと気圧されてしまう。
そんなに不機嫌になるような話したっけ? ──あ、めちゃくちゃネガティブだったから嫌な気持ちになったってことかな。
「ご、ごめん。ちょっと暗すぎたよね。でも今は──」
「そういうことじゃなくて。俺は今、ふくちゃんにむらがってたクズたちに腹を立ててるの!」
「くっ、クズ!?」
そこまで言っちゃう!?
ノイ君がここまで激しい言葉を使うのは珍しい。それほどまでに気持ちが昂ぶってるってことなんだろうけど、まさかのリアクションだ。
コップを握る手にも力が入ってて、つい「どうどう」なんて言いたくなる。
「大丈夫だよ? 昔のことだし……」
「まじいらないことしてくれたよね、そいつら……消し去りたい」
「ええええっ!?」
その発想についていけない。ノイ君ってそんな過激派だったっけ……。
でも多分、わたしのことを心配してくれてるからこそなんだろうな。もしかして自分と重ねるようなことがあったりして──いや、ノイ君に限ってそれはないか。
怒りさめやらぬ雰囲気のノイ君を見ていて、なぜだかわたしの方は心がほぐれていく。多分、ノイ君がわたしの代わりに彼らに対して憤ってくれてるから。
そういうふうに味方をしてくれる人がいるって思うと、あの時のわたしの傷も癒される気がした。
「ありがとう。そんなふうに言ってくれて」
「いや、だって──」
「やっぱりどこかしらわだかまりみたいなのあるけど、ノイ君が怒ってくれてちょっと気が晴れたよ」
「ふくちゃん……俺は……」
「だから、この話はここまでにしよっ」
お願いだよ。これ以上ノイ君がわたしのために怒ってくれたら、きっと泣いてしまう。
強引なのはわかっていたけれど、わたしは「ノイ君の方こそ、結婚願望あるの? そう言えば配信では言ってなかったよね」と話題を変えた。差し戻しは禁止! お願い!
ノイ君はまだ何か言いたそうにしていたけれど、ふうと息をつくと「仕方ないなぁ。──気になる?」と力の抜けた目で見つめた。
ありがとう! と心の中でだけお礼を言って「気になる! すごく気になる!」と前のめりになる。
ノイ君はふっと笑みをこぼすと「そりゃあ、あるよー」と軽く答えてくれた。
「でも結婚したいからって、すぐにできるものでもないよね」
それは相手がどうこうって話かな? それとも、おいちゃんみたいに──。
それをたずねようとしたところで、先にノイ君が続けた。
「世間一般でいうところの普通な子からしたら、俺たちなんてずっとゲームしかしてないからさ。こういうの理解してくれる子ってほとんどいないよね」
あっけらかんと言っているのは開き直っているからなのか、それともやせがまんか。ノイ君の笑顔の向こう側はよく見えない。
eスポーツという言葉が何となく世間に認知されるようになって、ゲームが仕事になる人がいるっていうことも知られ始めてはいる。でも、まだ彼らの地盤は強固とは言えない。
今は先駆者たちが切り開いた道を、必死で踏み固めているところ。
わたしにとって彼らは厳しい世界で戦うアスリートだけれど、こういう見方をしているのは少数派なのもわかる。
「プロになる前に付き合ってた子もさ、やっぱりそういうの理解できない子だったんだよね。俺が寝ても覚めても『フェンリルの彷徨』やってるから、ドン引きしてた」
ノイ君の元カノか……。
突然舞い込んできた彼の過去に、どこか落ち着かない気持ちになる。彼ほどの見た目なら、人当たりの良さなら、彼女がいて当たり前。傷つく必要なんてない。
「ノイ君、履歴書に練習時間は1日10時間以上って書いてたもんね」
なんとか普通に見えるようにお腹に力を入れたら、やけに大きな声になっちゃった。ノイ君は「よく覚えてるね」と笑う。
「そりゃ覚えてるよ。かなり衝撃だったから」
「俺にとってはそれが普通だったんだけどね。──まあ、まわりから見たら変人だったみたいだよ。その子ともすぐダメになっちゃったし」
ノイ君は肩をすくめて、ドリンクを飲み干した。口元についた炭酸の泡をぬぐってから「そう思うとさ、由加子ちゃんみたいな存在は貴重だよね」と真面目な顔になる。
「だから俺としても、あの二人には幸せになってほしいと思ってるよ」
「うん、そうだよね。わたしもそう思ってる──」
答えながら、ノイ君の視線が含みのあるものに変わっていることに気づいた。
……本当にノイ君は鋭い。今日の配信でわたしが仕掛けた茶番とおいちゃんに、何か関係があるって見抜いちゃったんだろう。
この短い時間できっちり正解までたどりつくんだもんなぁ……。
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「お願い、ノイ君。これ以上聞かないで」
わたしのストレートなお願いに、ノイ君はハッとした表情になった。言い方もかたくなってしまって、場の空気が一気にピンと張りつめる。
「ノイ君が気になってることに、まだわたし何にも答えられないの。──ごめん」
わたしはうつむいて、そのままバッグから財布を取り出した。本当はもっと明るくはぐらかしたかったけれど、全然うまくいかない。なんでだろ。ノイ君の元カノの話が、思った以上にダメージだったのかな。
ドリンクバー代少し多めを出そうと小銭をつまんでいると「俺こそごめん」と声がかかった。
「誘導して──試すみたいなことして、ごめん」
ノイ君がしおれた顔になっている。
「もうふくちゃんを困らせないから、もうちょっとここにいて」
言いながら、ノイ君はテーブルに置かれた伝票をわたしから遠ざける。彼がしょげている様子は珍しくて、わたしは少しの間反応ができなかった。
それでますます心配になったのか、ノイ君が「──怒ってる?」と首をかしげる。
わたしはというと──初めて見るノイ君のまなざしに、心を射抜かれていた。
もしかしたらわたし、認識間違ってたのかも。
ずっとノイ君ってマイペースで気まぐれな猫みたいだなって思ってたけど、今のノイ君はまるで子犬みたいだ。何この破壊力。困る。
「お、怒ってるわけないよ」
わたしはちょっと息苦しくなりながら答えた。まだ不安そうな顔のノイ君に、微笑みを向ける。そうしてようやくノイ君は安心したのか、同じ表情を返してくれた。
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