24 / 37
秋の章 甘口男子は強くなりたい
9、12月といえばっていう話
しおりを挟む
配信部屋のちょうどポトスの真下くらいに、ノイ君は丸いローテーブルを用意してくれた。そこにカレーとサラダを並べて、飲み物を置いて、わたしたちは向かい合って座った。毛足の長いラグもしいてもらったから、足元があたたかい。ノイ君の部屋ってすごい。色々インテリアグッズが出てくる。
「かっこいいグラスないから、このままね」と、ノイ君はシードルのビンをわたしの前に置いた。クリスマス限定のラベルがついていてかわいらしい。
普段『フェンリルの彷徨』をひたすらやっているだろうPCからは、クリスマスソングが流れている。
もしこれでテーブルの上にあるのが、骨つきチキンとピザとかだったら、恥ずかしくてここを飛び出していたかもしれない。見慣れた自分の平凡カレーで本当に良かった。
「じゃあ乾杯しよ」
ノイ君はニコニコと笑顔のまま、シードルを手に取った。わたしもそれにならって、こつんとビンをくっつける。
「えーと……じゃあ、後期リーグ戦おつかれさまって乾杯にしとく?」
「そうだね。それにしとこっか」
「3位、おめでとう! あと、勝率5割も!」
正直、プロリーグの話題になった方がありがたい。
最終節の後もたくさんお祝いしたけれど、こういうのは何度だって言いたい。気持ちの切り替えのためにも声を弾ませると、ノイ君の方は苦笑いだ。
「前期と比べると、ほんっとふがいないけどね」
「確かに途中は心配したけど……ちゃんと盛り返して終われたし、わたしも安心したよ」
「そうだよね、心配かけてごめんね」
復調したからこそ今こうして笑って話せるんだってことを、お互いにきっと考えてる。ノイ君は「あのまま負け続けてたら、きっと来年は更新してもらえなかっただろうね」とPCの脇に置かれたすぱんだ君のぬいぐるみをぼんやり見つめた。
「そんなことないよ。ノイ君はこれまでの実績があるし、半期の成績だけじゃ佐伯さんは決断しないと思う」
「そうなの?」
ノイ君はわたしに視線を戻して「あのセカンドキャリアのアンケートが現実味を帯びたかもなぁって、結構考えたりしたんだよね。でもあの成績じゃ、どのチームもとってくれないんだろうなぁとか」と言った。
あのアンケートで、ノイ君は他チームへの移籍を希望してた。
あの低迷していた時に、彼はそこまで考えていたんだと思うと、切なくなる。本当にひとりきりでずっと戦って、もがいていたんだなって……。
そういう時に助けになれる存在になりたかったのに。
もしもノイ君の気持ちを受け入れて、もっと彼の内側へいれてもらえたら、相談してもらえる日がくるのかな……。
「ノイ君ならオファーくると思うよ。──でももし本当に、いつか他のチームにいったら……」
思わず口からついて出た言葉。
わたしも驚いたけど、ノイ君も少しだけ目を見開いた。言い出した手前、続けないわけにもいかなくて「……寂しくなるね」と言った。
「いかないよ」
ノイ君は、困ったような笑顔になる。
「安心してよ。俺は必要とされる限りは、ずっと今のチームにいたいと思ってるよ」
それからノイ君はカレーをひょいっと口に運んだ。
「美味しい」
にこっと微笑まれて「ありがと」と返す。いや本当に誰でも作れる味なんだけど、ノイ君が嬉しそうにしてくれるなら、もうなんでもいいや。
わたしもようやくカレーをひとさじすくった。
◆
ノイ君が用意していてくれたケーキは、いちごのタルトとモンブランだった。散々迷っていちごのタルトを選んで、その隣にノイ君がいれてくれたコーヒーを置く。ここではたと気づいた。
……な、なんかものすごく……お部屋デートっぽいな……。
しかもPCから流れてくる音楽も、しっとりした曲に切り替わってしまった。さっきのシャンシャンいってた曲に戻したい!
「──ふくちゃんが今考えてること、当ててあげようか」
カレー皿を片付けて戻って来たノイ君は、いちごのタルトを凝視しているわたしを見て、含みをもたせた笑みを浮かべた。
「えっ? いや別にケーキが美味しそうだなって……」
「その割には眉間にしわが寄ってたよ」
「嘘っ!?」
「うん、嘘」
ノイ君は楽しそうに笑うと、わたしの向かい側であぐらをかいた。
「あれでしょ? なんか外堀埋められた感みたいなのがあるんでしょ?」
これとか、これとか。ノイ君がケーキとコーヒーとPCとを指で示した。それにわたしは素直にうなずく。
ご明察! さすがだよ、ノイ君……。
ノイ君は「ごめんね、そこに追い打ちかけるから」と言いながら、PCデスクから何か──紙袋を手にとって、テーブルの上に置いた。
白銀色の紙袋に紺色で印字されたロゴには見覚えがある。ちょっと上品なものが置かれているセレクトショップだ。
「えーと……」
「クリスマスプレゼントのつもりで買ったけど、こないだのレトルトのお礼としてでもいいよ。好きな意味で受け取って」
またそんな、困ること言って!
このお店、たまに見に行くけど、ほんっと見るだけで終わっちゃうとこだ。ど、どうしよう。想定外のことばっかりで、頭が真っ白になる。
それでもノイ君がそそがれる眼差しが『早くあけてみて』という意味なのはわかる。わたしはごくりとつばを飲み込んでから「ありがとう」と伝えて、紙袋を手元に引き寄せた。中を見ると、透明の袋にリボンがかかったラッピングで、濃い茶色の手袋が重なって入っているのが見えた。
そっと取り出してみると、手首のところにワンポイントでリボンの飾りがついている。上品だけどかわいらしいデザインの手袋だった。
しかも今の手袋よりあったかそうだ。ノイ君はにこにこと「つけてみてほしいなぁ」と更に期待のこもった目で、わたしを見つめる。わたしはラッピングから手袋を取り出して素直にはめてみた。柔らかい肌心地と、ふわりとしたあたたかさと。手袋をはめた手で頬にふれると、思った通り気持ちいい。
「かわいいし、あったかい……」
ノイ君は「似合うよ」と嬉しそうだ。
「ありがとう。大事に使うね」
「どういたしまして」
なんだか申し訳なくなるくらいにいいものをもらってしまった……。手袋を外して、改めて見るとドキドキしてくる。
さっきの告白でもう決定的だったけど、本当にノイ君はわたしのことを異性として見てるんだな……。
さっき味わった緊張感がまた舞い戻って来て、落ち着かなくなる。
元どおりに手袋を戻して、紙袋を自分の脇に置いている間も、ノイ君からの視線を感じる。
うう……これみよがしに見るの、やめてほしい。恥ずかしいから。
「あの、ノイ君──」
「うん」
「目力が強いよ……」
「ぶはっ、ごめんごめん。つい見たくなって」
「いつも見てるじゃんっ」
仕事の時と、今と、何も変わりはない。むしろ仕事の時よりもメイクは薄めだから、あっさり顔で見応えはないと思う。
でもノイ君の感覚はそうじゃないみたい。
「せっかく2人きりで誰にも邪魔されないんだもん。それこそ穴が開くくらい見たいよ」
「やだよっ、恥ずかしすぎる!」
ノイ君は声をあげて笑った。明るい笑顔が眩しくて、直視できない。こんなに嬉しそうな顔、久しぶりに見たかもしれない。
「もう……ノイ君、なんでそんなに嬉しそうなの?」
さっきからずっとノイ君は上機嫌だ。わたしは返事を保留してるのに、これだとまるで付き合ってるみたい。
……ま、まさか変なふうにとらえてないよね!? ノイ君に限って。
わたしの問いかけに、ノイ君は「だって、もう隠さなくていいわけでしょ」とあっさり答えてくれた。
「一応さ、俺も人から見られる身って自覚はあるから、外では隠してたけど。ここなら他に誰もいないし、自由にできるもん」
ニコニコと笑いながら「ふくちゃんが一言「うん」って言ってくれたら、もっとくっつけるのになぁ」と言ってくる。
ひぃ! なんか笑顔の向こうから圧力を感じるっ!!
「好きだよ、ふくちゃん」
「ぎゃあっ!」
し、知らなかった。
ノイ君って全然臆せずにこういうこと言えるタイプなんだ! 思った以上にオープンというか……。
これがイケメンの自信なの……?
その日、こんなやりとりが何度も繰り返されて、家に帰った時には心の体力値がゼロに近くなっていた。
「かっこいいグラスないから、このままね」と、ノイ君はシードルのビンをわたしの前に置いた。クリスマス限定のラベルがついていてかわいらしい。
普段『フェンリルの彷徨』をひたすらやっているだろうPCからは、クリスマスソングが流れている。
もしこれでテーブルの上にあるのが、骨つきチキンとピザとかだったら、恥ずかしくてここを飛び出していたかもしれない。見慣れた自分の平凡カレーで本当に良かった。
「じゃあ乾杯しよ」
ノイ君はニコニコと笑顔のまま、シードルを手に取った。わたしもそれにならって、こつんとビンをくっつける。
「えーと……じゃあ、後期リーグ戦おつかれさまって乾杯にしとく?」
「そうだね。それにしとこっか」
「3位、おめでとう! あと、勝率5割も!」
正直、プロリーグの話題になった方がありがたい。
最終節の後もたくさんお祝いしたけれど、こういうのは何度だって言いたい。気持ちの切り替えのためにも声を弾ませると、ノイ君の方は苦笑いだ。
「前期と比べると、ほんっとふがいないけどね」
「確かに途中は心配したけど……ちゃんと盛り返して終われたし、わたしも安心したよ」
「そうだよね、心配かけてごめんね」
復調したからこそ今こうして笑って話せるんだってことを、お互いにきっと考えてる。ノイ君は「あのまま負け続けてたら、きっと来年は更新してもらえなかっただろうね」とPCの脇に置かれたすぱんだ君のぬいぐるみをぼんやり見つめた。
「そんなことないよ。ノイ君はこれまでの実績があるし、半期の成績だけじゃ佐伯さんは決断しないと思う」
「そうなの?」
ノイ君はわたしに視線を戻して「あのセカンドキャリアのアンケートが現実味を帯びたかもなぁって、結構考えたりしたんだよね。でもあの成績じゃ、どのチームもとってくれないんだろうなぁとか」と言った。
あのアンケートで、ノイ君は他チームへの移籍を希望してた。
あの低迷していた時に、彼はそこまで考えていたんだと思うと、切なくなる。本当にひとりきりでずっと戦って、もがいていたんだなって……。
そういう時に助けになれる存在になりたかったのに。
もしもノイ君の気持ちを受け入れて、もっと彼の内側へいれてもらえたら、相談してもらえる日がくるのかな……。
「ノイ君ならオファーくると思うよ。──でももし本当に、いつか他のチームにいったら……」
思わず口からついて出た言葉。
わたしも驚いたけど、ノイ君も少しだけ目を見開いた。言い出した手前、続けないわけにもいかなくて「……寂しくなるね」と言った。
「いかないよ」
ノイ君は、困ったような笑顔になる。
「安心してよ。俺は必要とされる限りは、ずっと今のチームにいたいと思ってるよ」
それからノイ君はカレーをひょいっと口に運んだ。
「美味しい」
にこっと微笑まれて「ありがと」と返す。いや本当に誰でも作れる味なんだけど、ノイ君が嬉しそうにしてくれるなら、もうなんでもいいや。
わたしもようやくカレーをひとさじすくった。
◆
ノイ君が用意していてくれたケーキは、いちごのタルトとモンブランだった。散々迷っていちごのタルトを選んで、その隣にノイ君がいれてくれたコーヒーを置く。ここではたと気づいた。
……な、なんかものすごく……お部屋デートっぽいな……。
しかもPCから流れてくる音楽も、しっとりした曲に切り替わってしまった。さっきのシャンシャンいってた曲に戻したい!
「──ふくちゃんが今考えてること、当ててあげようか」
カレー皿を片付けて戻って来たノイ君は、いちごのタルトを凝視しているわたしを見て、含みをもたせた笑みを浮かべた。
「えっ? いや別にケーキが美味しそうだなって……」
「その割には眉間にしわが寄ってたよ」
「嘘っ!?」
「うん、嘘」
ノイ君は楽しそうに笑うと、わたしの向かい側であぐらをかいた。
「あれでしょ? なんか外堀埋められた感みたいなのがあるんでしょ?」
これとか、これとか。ノイ君がケーキとコーヒーとPCとを指で示した。それにわたしは素直にうなずく。
ご明察! さすがだよ、ノイ君……。
ノイ君は「ごめんね、そこに追い打ちかけるから」と言いながら、PCデスクから何か──紙袋を手にとって、テーブルの上に置いた。
白銀色の紙袋に紺色で印字されたロゴには見覚えがある。ちょっと上品なものが置かれているセレクトショップだ。
「えーと……」
「クリスマスプレゼントのつもりで買ったけど、こないだのレトルトのお礼としてでもいいよ。好きな意味で受け取って」
またそんな、困ること言って!
このお店、たまに見に行くけど、ほんっと見るだけで終わっちゃうとこだ。ど、どうしよう。想定外のことばっかりで、頭が真っ白になる。
それでもノイ君がそそがれる眼差しが『早くあけてみて』という意味なのはわかる。わたしはごくりとつばを飲み込んでから「ありがとう」と伝えて、紙袋を手元に引き寄せた。中を見ると、透明の袋にリボンがかかったラッピングで、濃い茶色の手袋が重なって入っているのが見えた。
そっと取り出してみると、手首のところにワンポイントでリボンの飾りがついている。上品だけどかわいらしいデザインの手袋だった。
しかも今の手袋よりあったかそうだ。ノイ君はにこにこと「つけてみてほしいなぁ」と更に期待のこもった目で、わたしを見つめる。わたしはラッピングから手袋を取り出して素直にはめてみた。柔らかい肌心地と、ふわりとしたあたたかさと。手袋をはめた手で頬にふれると、思った通り気持ちいい。
「かわいいし、あったかい……」
ノイ君は「似合うよ」と嬉しそうだ。
「ありがとう。大事に使うね」
「どういたしまして」
なんだか申し訳なくなるくらいにいいものをもらってしまった……。手袋を外して、改めて見るとドキドキしてくる。
さっきの告白でもう決定的だったけど、本当にノイ君はわたしのことを異性として見てるんだな……。
さっき味わった緊張感がまた舞い戻って来て、落ち着かなくなる。
元どおりに手袋を戻して、紙袋を自分の脇に置いている間も、ノイ君からの視線を感じる。
うう……これみよがしに見るの、やめてほしい。恥ずかしいから。
「あの、ノイ君──」
「うん」
「目力が強いよ……」
「ぶはっ、ごめんごめん。つい見たくなって」
「いつも見てるじゃんっ」
仕事の時と、今と、何も変わりはない。むしろ仕事の時よりもメイクは薄めだから、あっさり顔で見応えはないと思う。
でもノイ君の感覚はそうじゃないみたい。
「せっかく2人きりで誰にも邪魔されないんだもん。それこそ穴が開くくらい見たいよ」
「やだよっ、恥ずかしすぎる!」
ノイ君は声をあげて笑った。明るい笑顔が眩しくて、直視できない。こんなに嬉しそうな顔、久しぶりに見たかもしれない。
「もう……ノイ君、なんでそんなに嬉しそうなの?」
さっきからずっとノイ君は上機嫌だ。わたしは返事を保留してるのに、これだとまるで付き合ってるみたい。
……ま、まさか変なふうにとらえてないよね!? ノイ君に限って。
わたしの問いかけに、ノイ君は「だって、もう隠さなくていいわけでしょ」とあっさり答えてくれた。
「一応さ、俺も人から見られる身って自覚はあるから、外では隠してたけど。ここなら他に誰もいないし、自由にできるもん」
ニコニコと笑いながら「ふくちゃんが一言「うん」って言ってくれたら、もっとくっつけるのになぁ」と言ってくる。
ひぃ! なんか笑顔の向こうから圧力を感じるっ!!
「好きだよ、ふくちゃん」
「ぎゃあっ!」
し、知らなかった。
ノイ君って全然臆せずにこういうこと言えるタイプなんだ! 思った以上にオープンというか……。
これがイケメンの自信なの……?
その日、こんなやりとりが何度も繰り返されて、家に帰った時には心の体力値がゼロに近くなっていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜
春日あざみ
キャラ文芸
<第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!>
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹(りゅうらせつ)。男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となった彼女だったが。珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。
しかたなく羅刹は、悪霊について調べ始めるが——?
「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる