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第2章 いざ異世界
3、記憶は遥か彼方
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ハイネの城下町は、貴族街と庶民街で形成されている。
オウルの店は庶民街の大通りに面していて、カイリの家はそこから一本細道に入ったところにあった。歩いて五分もかからない距離で、確かにとても近い。木造二階建ての家は、茶色い壁に三角の屋根が特徴的な、おとぎ話の絵本で見るようなかわいらしい外観だった。隣近所に立ち並ぶ家はどれも似たような雰囲気で、統一感のある街並みは綺麗だ。
カイリはまず家の中を案内してくれた。一階はキッチンとダイニングスペース、二階には二つの個室があり、百花が借りる部屋は六畳弱くらいの広さで、ベッドとタンス、机が置いてある。
百花に家の基本設備などを説明しながらカイリは始終不本意そうだったが、最後には「何かわからないこととか困ったことあったら聞いて」と言ってくれた。なんだかんだ優しい。
たとえ記憶がないとしても、カイリはカイリ。
こうしてまた一緒に過ごせるなんて、幸せの極みだ。
「これからお世話になります!」
身体を直角すれすれまで折り曲げて挨拶すると、カイリは「大げさすぎ」と肩をすくめた。
「別に僕はあなたのことを知らなくても何にも支障はないし、積極的に関わるつもりもないからね」
「えぇっ! そうなの!?」
「そうでしょ」
「いやだよ、せっかく一緒に住むんだから食事とかしようよ! コミュニケーションは大事だよ!」
「コミュニケーションって何」
「こうして顔を合わせて話したりすることだよ」
「僕たちに必要ないんじゃない?」
「必要だってばー! せめて朝ごはんだけでもいいから! とりあえず明日だけでも作らせて! オウルから材料ももらってきてるし」
「あー、いろいろ荷物重そうだったね」
「そう! カイリと一緒に食べたい料理がいっぱいあるの」
このままじゃ埒があかないことを悟ったのか、カイリはふうと息をついて「わかったよ」と言った。
「じゃあ明日の朝ごはんはよろしく。僕、朝の鐘が鳴るころには家を出るから、それまでに作ってね」
「うっ……カイリの朝って早いんだね……でも了解!」
この国に時計は存在せず、人々は城門に備え付けられた『時の鐘』の音で時間を読む。この鐘は早朝(夜明け前)、朝(日の出)、昼(南中)、夕方、夜(日の入り)と一日に五回鳴り、百花もこの音にしたがって生活していた。
百花は普段朝の鐘がなってからのんびり起き出すので、明日は早朝の鐘で起きなければならない。一瞬不安がよぎったが、サツキベーカリーで早起きすることは慣れているから、きっと大丈夫だろう。
「とっておきの作るから!」
やる気に満ち溢れている百花に対して「毒はいれないでね」とカイリが釘をさしてくる。
こちらのカイリはどうも皮肉屋の面があるようだ。生意気、とでもいうのだろうか。
(まあ言っても年下だしな……。子供っぽく見える時があって当たり前なのかも)
百花の部屋にいた時のカイリが大人すぎたのだ。
彼にはいつだって余裕があったし、触れる手だって手慣れたものだった。むしろ大人以上の……とそこまで回想しかけて、百花はあわてて打ち消した。今この場で思い出すには不謹慎すぎるし恥ずかしい。
「じゃ、じゃあおやすみなさい!」
あわてて部屋に駆け込み、百花は大きく息をついた。
(さあ、賽は投げられた。あとは、やるだけだ)
静かに闘志を燃やして、百花はベッドの中で目を閉じた。
◆
翌朝、なんとか気合いで早起きした百花は、朝食作りに精を出した。
まずはオウルにもらった火打ち石を使ってかまどに火を灯す。この火打ち石には魔力がこめられていて、一度かちあわせるだけでしっかり火花が散るというすぐれものだ。百花の言語問題といい、この火起こしの問題といい、オウルが魔法に長けた人で本当に助かっている。
これから作るのは、半熟の目玉焼き、燻製肉のスープ、そしてスフレパンケーキだ。
スフレパンケーキは、カイリが百花の部屋にいる時、休みの日の朝食によく作っていたメニューだった。
ふわふわしっとりとした食感のパンケーキはカイリのお気に召したようで、これを出した朝は目を輝かせて食べていた。そのうちメレンゲを作るのを手伝ってもくれたし、何度かはカイリ自身もスフレパンケーキを作って百花に食べさせてくれた。
(スフレパンケーキを食べて「これは! この味は!!」とか言って思い出さないかなぁ……)
そんなことを夢想しながら、フォークで卵白を泡立てる。カイリの家には泡立て器がなかったのでフォークを使っているのだが、なかなかメレンゲにならない。
(これ、かなり重労働かも……)
一体どのくらいの時間がかかるんだろうと不安になったが、諦めるわけにはいかない。メレンゲの出来は、スフレパンケーキの出来に直結する。しかも、今回はベーキングパウダーを使わないで焼くので、メレンゲの役割はかなり重要だった。
百花がオミの国に来て一番ショックだったこと、それはベーキングパウダーと、イーストがないことだった。
ベーキングパウダーがないのは仕方ないにしても、イーストまでないとは思わなかった。カイリがパンをかたいものと認識していたのもうなずける。小麦粉と水を練って焼くだけでは、トルティーヤのような平べったいものしかできない。
(だからカイリはサツキベーカリーのパンに、あんなに感動してたんだ……)
懐かしい記憶を呼び起こしつつ泡だて続けて、ようやくツノがたつところまできた時には、百花の腕はパンパンだった。
はあはあと息を荒くしながら、残りの工程は滞りなく終え、フライパンでタネを焼く。かまどの火は調節できないので、逐一様子をうかがいながら焼き上げる。メレンゲの力でふんわりとふくらんだパンケーキは、見た目はばっちりスフレパンケーキだった。
よし、と小さくガッツポーズをして、とりあえず味見してみようかなと一つに手を伸ばそうとしていると、カイリが降りてきた。
「本当に作ったんだ」
「おはよう! そりゃ作るよ! 約束したでしょ」
かまどに視線を送って、少しカイリは驚いているようだった。百花が早起きできないと思っていたのかもしれない。ゆったりとテーブルについて並べられた朝食を確認すると、まずカイリは奇妙な顔をした。見たこともない料理がのっているように見えるのだろう。その証拠に「何これ」とカイリはパンケーキを指差した。
「これね、スフレパンケーキって言って、シロップとかジャムをつけて食べるんだよ」
「ふうん。……こんなの初めて見た」
「これさ、わたしの国にいるときカイリも食べたことあって、結構好きだったんだよ。あと目玉焼きは半熟が好きだったよね?」
本当は醤油があれば完璧だったのだが、オミの国には醤油はなかった。大豆に似たような豆はあるのだが、醤油や味噌などの発酵食品に加工する技術はまだないようだ。
カイリはじっと目の前に置かれた料理を見つめて、ついで百花に視線を移した。
「……僕がこれを?」
冷たい光が宿る視線に射抜かれ、百花は肩を震わせた。
喜んでほしくて作ったはずの朝食が、彼を怒らせる原因になっている。それはわかったけれど、何故なのかがわからない。声を掛けようとした百花を遮るように、カイリが小さく「気持ち悪い」と吐き捨てた。
「そんなふうに僕との思い出みたいなの語るのはやめてくれる? ──あなたの妄想に付き合わされるのは気分が悪い」
「も、妄想!?」
なんともな言い様に、百花の頭にも血がのぼる。
「妄想なんかじゃないよ! だって本当にカイリが──」
「だからそのカイリは僕じゃないって言ってるでしょ!」
だんとテーブルを激しくたたいて、カイリは立ち上がった。
正面から百花をにらみつけながら「昨日あなたが言ってたコミュニケーションって、こうやって一方的に僕を知ってるって言いたいだけ? そんなくだらないことに付き合う気はないから」と冷たい声音で言い切った。そして、そのまま玄関のドアを開けて出て行ってしまった。
残されたのは、手付かずの朝食。
そして、放心状態の百花だった。
オウルの店は庶民街の大通りに面していて、カイリの家はそこから一本細道に入ったところにあった。歩いて五分もかからない距離で、確かにとても近い。木造二階建ての家は、茶色い壁に三角の屋根が特徴的な、おとぎ話の絵本で見るようなかわいらしい外観だった。隣近所に立ち並ぶ家はどれも似たような雰囲気で、統一感のある街並みは綺麗だ。
カイリはまず家の中を案内してくれた。一階はキッチンとダイニングスペース、二階には二つの個室があり、百花が借りる部屋は六畳弱くらいの広さで、ベッドとタンス、机が置いてある。
百花に家の基本設備などを説明しながらカイリは始終不本意そうだったが、最後には「何かわからないこととか困ったことあったら聞いて」と言ってくれた。なんだかんだ優しい。
たとえ記憶がないとしても、カイリはカイリ。
こうしてまた一緒に過ごせるなんて、幸せの極みだ。
「これからお世話になります!」
身体を直角すれすれまで折り曲げて挨拶すると、カイリは「大げさすぎ」と肩をすくめた。
「別に僕はあなたのことを知らなくても何にも支障はないし、積極的に関わるつもりもないからね」
「えぇっ! そうなの!?」
「そうでしょ」
「いやだよ、せっかく一緒に住むんだから食事とかしようよ! コミュニケーションは大事だよ!」
「コミュニケーションって何」
「こうして顔を合わせて話したりすることだよ」
「僕たちに必要ないんじゃない?」
「必要だってばー! せめて朝ごはんだけでもいいから! とりあえず明日だけでも作らせて! オウルから材料ももらってきてるし」
「あー、いろいろ荷物重そうだったね」
「そう! カイリと一緒に食べたい料理がいっぱいあるの」
このままじゃ埒があかないことを悟ったのか、カイリはふうと息をついて「わかったよ」と言った。
「じゃあ明日の朝ごはんはよろしく。僕、朝の鐘が鳴るころには家を出るから、それまでに作ってね」
「うっ……カイリの朝って早いんだね……でも了解!」
この国に時計は存在せず、人々は城門に備え付けられた『時の鐘』の音で時間を読む。この鐘は早朝(夜明け前)、朝(日の出)、昼(南中)、夕方、夜(日の入り)と一日に五回鳴り、百花もこの音にしたがって生活していた。
百花は普段朝の鐘がなってからのんびり起き出すので、明日は早朝の鐘で起きなければならない。一瞬不安がよぎったが、サツキベーカリーで早起きすることは慣れているから、きっと大丈夫だろう。
「とっておきの作るから!」
やる気に満ち溢れている百花に対して「毒はいれないでね」とカイリが釘をさしてくる。
こちらのカイリはどうも皮肉屋の面があるようだ。生意気、とでもいうのだろうか。
(まあ言っても年下だしな……。子供っぽく見える時があって当たり前なのかも)
百花の部屋にいた時のカイリが大人すぎたのだ。
彼にはいつだって余裕があったし、触れる手だって手慣れたものだった。むしろ大人以上の……とそこまで回想しかけて、百花はあわてて打ち消した。今この場で思い出すには不謹慎すぎるし恥ずかしい。
「じゃ、じゃあおやすみなさい!」
あわてて部屋に駆け込み、百花は大きく息をついた。
(さあ、賽は投げられた。あとは、やるだけだ)
静かに闘志を燃やして、百花はベッドの中で目を閉じた。
◆
翌朝、なんとか気合いで早起きした百花は、朝食作りに精を出した。
まずはオウルにもらった火打ち石を使ってかまどに火を灯す。この火打ち石には魔力がこめられていて、一度かちあわせるだけでしっかり火花が散るというすぐれものだ。百花の言語問題といい、この火起こしの問題といい、オウルが魔法に長けた人で本当に助かっている。
これから作るのは、半熟の目玉焼き、燻製肉のスープ、そしてスフレパンケーキだ。
スフレパンケーキは、カイリが百花の部屋にいる時、休みの日の朝食によく作っていたメニューだった。
ふわふわしっとりとした食感のパンケーキはカイリのお気に召したようで、これを出した朝は目を輝かせて食べていた。そのうちメレンゲを作るのを手伝ってもくれたし、何度かはカイリ自身もスフレパンケーキを作って百花に食べさせてくれた。
(スフレパンケーキを食べて「これは! この味は!!」とか言って思い出さないかなぁ……)
そんなことを夢想しながら、フォークで卵白を泡立てる。カイリの家には泡立て器がなかったのでフォークを使っているのだが、なかなかメレンゲにならない。
(これ、かなり重労働かも……)
一体どのくらいの時間がかかるんだろうと不安になったが、諦めるわけにはいかない。メレンゲの出来は、スフレパンケーキの出来に直結する。しかも、今回はベーキングパウダーを使わないで焼くので、メレンゲの役割はかなり重要だった。
百花がオミの国に来て一番ショックだったこと、それはベーキングパウダーと、イーストがないことだった。
ベーキングパウダーがないのは仕方ないにしても、イーストまでないとは思わなかった。カイリがパンをかたいものと認識していたのもうなずける。小麦粉と水を練って焼くだけでは、トルティーヤのような平べったいものしかできない。
(だからカイリはサツキベーカリーのパンに、あんなに感動してたんだ……)
懐かしい記憶を呼び起こしつつ泡だて続けて、ようやくツノがたつところまできた時には、百花の腕はパンパンだった。
はあはあと息を荒くしながら、残りの工程は滞りなく終え、フライパンでタネを焼く。かまどの火は調節できないので、逐一様子をうかがいながら焼き上げる。メレンゲの力でふんわりとふくらんだパンケーキは、見た目はばっちりスフレパンケーキだった。
よし、と小さくガッツポーズをして、とりあえず味見してみようかなと一つに手を伸ばそうとしていると、カイリが降りてきた。
「本当に作ったんだ」
「おはよう! そりゃ作るよ! 約束したでしょ」
かまどに視線を送って、少しカイリは驚いているようだった。百花が早起きできないと思っていたのかもしれない。ゆったりとテーブルについて並べられた朝食を確認すると、まずカイリは奇妙な顔をした。見たこともない料理がのっているように見えるのだろう。その証拠に「何これ」とカイリはパンケーキを指差した。
「これね、スフレパンケーキって言って、シロップとかジャムをつけて食べるんだよ」
「ふうん。……こんなの初めて見た」
「これさ、わたしの国にいるときカイリも食べたことあって、結構好きだったんだよ。あと目玉焼きは半熟が好きだったよね?」
本当は醤油があれば完璧だったのだが、オミの国には醤油はなかった。大豆に似たような豆はあるのだが、醤油や味噌などの発酵食品に加工する技術はまだないようだ。
カイリはじっと目の前に置かれた料理を見つめて、ついで百花に視線を移した。
「……僕がこれを?」
冷たい光が宿る視線に射抜かれ、百花は肩を震わせた。
喜んでほしくて作ったはずの朝食が、彼を怒らせる原因になっている。それはわかったけれど、何故なのかがわからない。声を掛けようとした百花を遮るように、カイリが小さく「気持ち悪い」と吐き捨てた。
「そんなふうに僕との思い出みたいなの語るのはやめてくれる? ──あなたの妄想に付き合わされるのは気分が悪い」
「も、妄想!?」
なんともな言い様に、百花の頭にも血がのぼる。
「妄想なんかじゃないよ! だって本当にカイリが──」
「だからそのカイリは僕じゃないって言ってるでしょ!」
だんとテーブルを激しくたたいて、カイリは立ち上がった。
正面から百花をにらみつけながら「昨日あなたが言ってたコミュニケーションって、こうやって一方的に僕を知ってるって言いたいだけ? そんなくだらないことに付き合う気はないから」と冷たい声音で言い切った。そして、そのまま玄関のドアを開けて出て行ってしまった。
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