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ナストとリング②(リング視点)
2話【ナストとリング②(リング視点)】
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翌朝、僕はどきどきしながらナスト様とヴァルア様の寝室に入った。
「おっ、おはようございます! 朝です!」
部屋の中はとても静かだった。ベッドにいるのは僕の大声にもぴくりとも動かず眠っているナスト様だけだ。
心のどこかで何かを期待していた僕は、ちょっとがっかりした。
僕はなぜか足音を立てずにベッドに近づいた。起こさなきゃいけないのに、どうして物音を立てないようにしているのか、自分でも分からない。
「……」
そしてナスト様の寝顔を覗き込んだ。いつもと同じ寝顔だ。いや、いつもは僕が大声を出すから、ちょっとうざったそうに目を閉じているから、こんなに穏やかな顔で眠っているナスト様を見るのははじめてだ。
僕はナスト様に顔がくっつきそうなほど近づいた。ナスト様の寝息が聞こえる。
「……」
昨晩、ナスト様とヴァルア様は何度もキスをしていた。
僕はナスト様とキスをしたことがない。というより、誰ともしたことがないんだけど。
「……」
僕はおそるおそる、ナスト様の唇に、僕の唇を重ねてみた。ナスト様の唇、やわらかい。もう一度したい。だめだ、もう一度。ああ、お二人がずっとキスをしていた気持ちがちょっと分かる。
ナスト様にキスをしているうちに、僕のペニスがまた変な形になった。気持ちもなんだか変だ。もっとナスト様に触りたくなってくる。
僕はごくりと生唾を呑み込み、そっとナスト様にかかっている布団をめくった。上半身はそのままに、下半身のところだけをめくった。するとナスト様のすらりとした足があらわれる。寝衣が少しめくれあがっていて、ほんのちょっとだけペニスが見えていた。
「はっ……は……っ」
昨晩ヴァルア様は、ナスト様のペニスを舐めたり、おしりに手やペニスを差し込んでいた。彼はとても気持ちよさそうだったし、興奮していた。それに、ナスト様のそこを見て「きれいだ」とか「かわいい」とか、「気持ちいい」とか言っていた。
僕も、見てみたい。
「はぁ……っ、はぁっ……」
僕はこっそりベッドにのぼり、ナスト様の両脚をゆっくり広げた。
「!!」
ナスト様のおしりからだらだらと白い液体が垂れている。この白い液体知っている。ペニスから出る変なやつだ。もしかして、ヴァルア様のペニスから出たやつなのだろうか。
「はぁっ……、はぁぁ……っ」
気付けば僕は、食い入るようにナスト様のおしりを見ていた。白くて、つやつやで、やわらかくて、僕の鼻息がかかり時々おしりの穴がぴくぴくする。ナスト様のおしりの湿っぽいにおいを嗅いでいると、余計にペニスが変になった。
僕も、いれてみたい。この中に。僕のペニス。
ヴァルア様みたいに、僕もナスト様で気持ちよくなりたい。
僕はその気持ちを我慢できなかった。荒い息でズボンからペニスを取り出し、ナスト様のおしりに当てた。硬くなっていたおかげで、おしりの中にすんなり入っていく。
「あぁぁぁ……!?」
知らない!! なにこれ!! こんな気持ちいいの知らない!!
「あっ、きもちっ……きもちっ、あっ、止まんないっ……止まんないっ……!!」
ペニスを出したり入れたりするのが気持ち良すぎて、僕はうわごとを漏らしながら夢中で体を動かした。
「あっ、あっ……またあれ来るっ……あぁあ……!! っ、っ、~~っ……!!」
ペニスから何かが出た。たぶん、また白いやつだろう。
「はっ……はっ……」
「気持ちよかった?」
「!?」
声がして、僕はハッと顔を上げた。すると微笑んでいるナスト様と目が合った。
「あ……あ、あ……」
そこでやっと自分がしてしまったことに気付き、ゾッとした。
ぼ、僕は、睡眠中のナスト様になんてことを……
顔を真っ青にしている僕の頭を、ナスト様は優しく撫でた。
「そんな怖がらなくていいよ」
「ナスト様……ご、ごめんなさい……ぼ、僕……」
「謝らなくていいよ。リング、僕の中、気持ちよかった?」
「は、はい……すみません……っ」
「だから謝らなくていいって。リングが気持ちよかったなら、いつでもしてもいいよ」
「え……?」
ナスト様はバツが悪そうに笑う。
「そういうのに目覚めてしまったのは僕のせいだから、僕が責任をとらないと。……僕というより、ヴァルア様のせいなんだけどね」
「は、はあ……?」
「だから、リングが恋人を見つけるまでの間、僕の体で気持ちよくなると良いよ。ほら、まだ僕の中で勃起してる。もう一回したらどう?」
「……」
ナスト様はおかしなことを言っている。僕はそれを分かっていた。
でも、おかしいなんて言うことも、その申し出を断るなんてことも、僕はできなかった。
「あぁぁっ!! ナスト様っ、きもちいっ、きもちいっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁっ」
「うん。たくさん僕の体で気持ち良くなって。好きなだけ腰振って。好きなだけ射精するといいよ」
「あぁっ、またっ、また出るっ、変なのっ、あぁぁぁー……」
「ふふ。かわいい、リング」
本当は、ヴァルア様みたいにペニスをいれたままキスしたかった。でも僕はヴァルア様より体が小さいから、挿入したままだとナスト様の顔まで届かない。
僕はペニスを抜いて、ナスト様の体の上を這った。やっと真正面でナスト様の顔が見れた。
僕がキスをしてもナスト様はいやがらなかった。調子に乗った僕は何度もキスをして、さらにこんなワガママを言った。
「あ、あの。僕ももぐもぐしたキスしたいです……」
「もぐもぐ? ああ、舌を絡め合うやつかな。リング、口を開けて」
「……っ。んあっ、んんっ……」
ナスト様の舌が僕の口の中に入ってきて、僕の舌を弄ぶ。さっきのキスも気持ちよかったのに、もぐもぐしたキスはもっと気持ちいい。僕は必死でナスト様の舌に吸い付いた。
そうしていたらまたペニスが変になったので、僕はもう一度、ナスト様のおしりにペニスを入れさせてもらった。
「おっ、おはようございます! 朝です!」
部屋の中はとても静かだった。ベッドにいるのは僕の大声にもぴくりとも動かず眠っているナスト様だけだ。
心のどこかで何かを期待していた僕は、ちょっとがっかりした。
僕はなぜか足音を立てずにベッドに近づいた。起こさなきゃいけないのに、どうして物音を立てないようにしているのか、自分でも分からない。
「……」
そしてナスト様の寝顔を覗き込んだ。いつもと同じ寝顔だ。いや、いつもは僕が大声を出すから、ちょっとうざったそうに目を閉じているから、こんなに穏やかな顔で眠っているナスト様を見るのははじめてだ。
僕はナスト様に顔がくっつきそうなほど近づいた。ナスト様の寝息が聞こえる。
「……」
昨晩、ナスト様とヴァルア様は何度もキスをしていた。
僕はナスト様とキスをしたことがない。というより、誰ともしたことがないんだけど。
「……」
僕はおそるおそる、ナスト様の唇に、僕の唇を重ねてみた。ナスト様の唇、やわらかい。もう一度したい。だめだ、もう一度。ああ、お二人がずっとキスをしていた気持ちがちょっと分かる。
ナスト様にキスをしているうちに、僕のペニスがまた変な形になった。気持ちもなんだか変だ。もっとナスト様に触りたくなってくる。
僕はごくりと生唾を呑み込み、そっとナスト様にかかっている布団をめくった。上半身はそのままに、下半身のところだけをめくった。するとナスト様のすらりとした足があらわれる。寝衣が少しめくれあがっていて、ほんのちょっとだけペニスが見えていた。
「はっ……は……っ」
昨晩ヴァルア様は、ナスト様のペニスを舐めたり、おしりに手やペニスを差し込んでいた。彼はとても気持ちよさそうだったし、興奮していた。それに、ナスト様のそこを見て「きれいだ」とか「かわいい」とか、「気持ちいい」とか言っていた。
僕も、見てみたい。
「はぁ……っ、はぁっ……」
僕はこっそりベッドにのぼり、ナスト様の両脚をゆっくり広げた。
「!!」
ナスト様のおしりからだらだらと白い液体が垂れている。この白い液体知っている。ペニスから出る変なやつだ。もしかして、ヴァルア様のペニスから出たやつなのだろうか。
「はぁっ……、はぁぁ……っ」
気付けば僕は、食い入るようにナスト様のおしりを見ていた。白くて、つやつやで、やわらかくて、僕の鼻息がかかり時々おしりの穴がぴくぴくする。ナスト様のおしりの湿っぽいにおいを嗅いでいると、余計にペニスが変になった。
僕も、いれてみたい。この中に。僕のペニス。
ヴァルア様みたいに、僕もナスト様で気持ちよくなりたい。
僕はその気持ちを我慢できなかった。荒い息でズボンからペニスを取り出し、ナスト様のおしりに当てた。硬くなっていたおかげで、おしりの中にすんなり入っていく。
「あぁぁぁ……!?」
知らない!! なにこれ!! こんな気持ちいいの知らない!!
「あっ、きもちっ……きもちっ、あっ、止まんないっ……止まんないっ……!!」
ペニスを出したり入れたりするのが気持ち良すぎて、僕はうわごとを漏らしながら夢中で体を動かした。
「あっ、あっ……またあれ来るっ……あぁあ……!! っ、っ、~~っ……!!」
ペニスから何かが出た。たぶん、また白いやつだろう。
「はっ……はっ……」
「気持ちよかった?」
「!?」
声がして、僕はハッと顔を上げた。すると微笑んでいるナスト様と目が合った。
「あ……あ、あ……」
そこでやっと自分がしてしまったことに気付き、ゾッとした。
ぼ、僕は、睡眠中のナスト様になんてことを……
顔を真っ青にしている僕の頭を、ナスト様は優しく撫でた。
「そんな怖がらなくていいよ」
「ナスト様……ご、ごめんなさい……ぼ、僕……」
「謝らなくていいよ。リング、僕の中、気持ちよかった?」
「は、はい……すみません……っ」
「だから謝らなくていいって。リングが気持ちよかったなら、いつでもしてもいいよ」
「え……?」
ナスト様はバツが悪そうに笑う。
「そういうのに目覚めてしまったのは僕のせいだから、僕が責任をとらないと。……僕というより、ヴァルア様のせいなんだけどね」
「は、はあ……?」
「だから、リングが恋人を見つけるまでの間、僕の体で気持ちよくなると良いよ。ほら、まだ僕の中で勃起してる。もう一回したらどう?」
「……」
ナスト様はおかしなことを言っている。僕はそれを分かっていた。
でも、おかしいなんて言うことも、その申し出を断るなんてことも、僕はできなかった。
「あぁぁっ!! ナスト様っ、きもちいっ、きもちいっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁっ」
「うん。たくさん僕の体で気持ち良くなって。好きなだけ腰振って。好きなだけ射精するといいよ」
「あぁっ、またっ、また出るっ、変なのっ、あぁぁぁー……」
「ふふ。かわいい、リング」
本当は、ヴァルア様みたいにペニスをいれたままキスしたかった。でも僕はヴァルア様より体が小さいから、挿入したままだとナスト様の顔まで届かない。
僕はペニスを抜いて、ナスト様の体の上を這った。やっと真正面でナスト様の顔が見れた。
僕がキスをしてもナスト様はいやがらなかった。調子に乗った僕は何度もキスをして、さらにこんなワガママを言った。
「あ、あの。僕ももぐもぐしたキスしたいです……」
「もぐもぐ? ああ、舌を絡め合うやつかな。リング、口を開けて」
「……っ。んあっ、んんっ……」
ナスト様の舌が僕の口の中に入ってきて、僕の舌を弄ぶ。さっきのキスも気持ちよかったのに、もぐもぐしたキスはもっと気持ちいい。僕は必死でナスト様の舌に吸い付いた。
そうしていたらまたペニスが変になったので、僕はもう一度、ナスト様のおしりにペニスを入れさせてもらった。
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