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ナストとお医者さん
1話【ナストとお医者さん】
「ちょっと待って、君……」
僕の肛門にペニスを挿れたとたん、ヴァルア様が動きを止めた。僕の額に手を当て、眉間にしわを寄せる。
「やっぱり。すごい熱だ」
「熱……?」
「体調が悪くないかい?」
「ああ、そういえば今日はずっと頭がぼうっとして……」
「全く! どうしてもっと早く言わなかったんだ。セックスなんてしている場合じゃないよ」
ヴァルア様はそう言って、僕の肛門からペニスを抜いた。
「え……しないんですか……?」
「当然だろう。病人相手にするほど人でなしじゃないよ、俺は」
「……」
病人相手にセックスをすることと、疼いてしょうがない体からペニスを離すことと、どちらの方が人でなしなんだろうと、内心思った。
恨みがましい目で見つめても、ヴァルア様はかたくなにセックスをしようとしない。
「そんな目で見てもダメだよ。待ってて。医者を呼んでくるから」
「……一回だけ……」
「ダメ。ダメだよ。ダメだってば。誘惑に負けるな、俺」
途中からは、ヴァルア様自身に向けて言っているようだった。
ヴァルア様はペニスを屹立させたまま部屋を出て行った。
僕は枕に顔をうずめ、快感を求めてやまない体を落ち着かせようと努力した。
しばらくして部屋に入って来たのは、ヴァルア様ではなく白衣を着た壮年男性だった。あとから入ろうとするヴァルア様に、彼はこう言った。
「申し訳ありません、ヴァルア様。気が散ると確かな診療ができませんので、しばらくは立ち入り禁止でお願いいたします」
「あ、ああ。分かった。ナストのこと、頼むよ。とても苦しそうなんだ」
「承知いたしました」
そして静かにドアが閉じた。部屋の中に、僕と医者の二人きりになる。
僕は布団から半分顔を出し、医者の動向を見ていた。
医者は穏やかな表情でベッドのそばに腰掛け、挨拶をする。
「ナスト様。はじめまして……ですかな」
彼の話いわく、彼は大公家がかかりつけにしている医者なのだそうだ。大公家が信用しているくらいなのだから腕は確かなのだろう。
「それでは、早速ですが診察を始めますね。……失礼」
医者が僕の額に手を当てた。「ふむ。かなりの高熱ですな」などと呟きながら、目にペンライトを当てたり、喉の奥を診たり、首を指で押したりする。
「風邪のようですが……大公家が大事にしている方に万が一のことがあってはいけない。もう少し詳しく診ますね」
「は、はい」
医者は僕の寝衣のボタンを外し、胸元に手を添えた。心音を確かめているのだろうか。
「ふむ……」
「んっ」
医者の指が乳首に触れ、声が漏れてしまった。
医者はきょとんとした顔で「どうされましたか?」と尋ねた。
「な、なんでもありません」
「そうですか」
医者の手が何度か僕の胸をさする。その度に指が乳首を引っ搔いたので、僕は声を抑えるのに必死だった。
「っ、……っ、っ~~……」
「……」
医者は僕の顔をじっと見ていたかと思えば、無表情で乳首を摘まんだ。
「あっ……!!」
「どうされましたか? ここが痛いですか?」
そう言いながら、医者が僕の乳首を指でこねる。
「ふっ……、い、痛くは、ありませんが……っ、っ……」
「そうですか。痛くないのなら大丈夫ですね」
診察をされているだけなのに声を漏らしてしまっている自分が恥ずかしい。それもこれもヴァルア様のせいだ。セックスをおあずけなんかにするから。あとで文句を言ってやろう。
「あぁ……!」
乳首の上で指先を細かく動かされ、また声が漏れてしまった。僕は慌てて自分の口を塞ぎ声を抑えた。
それを見た医者が、興味のなさそうな口調で言った。
「無理に声を抑えていただかなくても結構ですよ」
「すっ、すみません……っ、変な声を出して」
「かまいません。気にしませんから」
やっと医者が乳首から指を離した。その指は腹部に伸び、腹を押さえたり撫でたりして触診する。
「少し服をめくりますね」
「は、はい……」
医者は寝衣の裾をつまみ、めくり上げた。
「……」
「……」
医者の動きが止まった。僕の股間……いや、下着に釘付けになっている。皆僕の下着を見たらそんな反応をするのでもう慣れた。
あまりにも長い間医者が硬直していたので、たまらず僕は口を開いた。
「すみません、変な下着でしょう」
「え、あ、いや。はは。申し訳ありません。つい見入ってしまいました」
そこで気付いた。僕のペニスが少し上向いている。ヴァルア様のせいだ。あんな中途半端なところで止めてそのまま医者なんて呼ぶから。
「えっと。あの、ごめんなさい。その、これは、あの、さっきまでですね……」
「ははは。気にしませんよ。診察に問題ありませんから、そんなに狼狽えなくても」
「~~……」
もうずっと恥ずかしい。ヴァルア様のバカ。せめて僕の体を落ち着かせてから医者を呼んでほしかった。
「ナスト様。診察を続けますがよろしいでしょうか?」
「はい……お願いします……」
僕の肛門にペニスを挿れたとたん、ヴァルア様が動きを止めた。僕の額に手を当て、眉間にしわを寄せる。
「やっぱり。すごい熱だ」
「熱……?」
「体調が悪くないかい?」
「ああ、そういえば今日はずっと頭がぼうっとして……」
「全く! どうしてもっと早く言わなかったんだ。セックスなんてしている場合じゃないよ」
ヴァルア様はそう言って、僕の肛門からペニスを抜いた。
「え……しないんですか……?」
「当然だろう。病人相手にするほど人でなしじゃないよ、俺は」
「……」
病人相手にセックスをすることと、疼いてしょうがない体からペニスを離すことと、どちらの方が人でなしなんだろうと、内心思った。
恨みがましい目で見つめても、ヴァルア様はかたくなにセックスをしようとしない。
「そんな目で見てもダメだよ。待ってて。医者を呼んでくるから」
「……一回だけ……」
「ダメ。ダメだよ。ダメだってば。誘惑に負けるな、俺」
途中からは、ヴァルア様自身に向けて言っているようだった。
ヴァルア様はペニスを屹立させたまま部屋を出て行った。
僕は枕に顔をうずめ、快感を求めてやまない体を落ち着かせようと努力した。
しばらくして部屋に入って来たのは、ヴァルア様ではなく白衣を着た壮年男性だった。あとから入ろうとするヴァルア様に、彼はこう言った。
「申し訳ありません、ヴァルア様。気が散ると確かな診療ができませんので、しばらくは立ち入り禁止でお願いいたします」
「あ、ああ。分かった。ナストのこと、頼むよ。とても苦しそうなんだ」
「承知いたしました」
そして静かにドアが閉じた。部屋の中に、僕と医者の二人きりになる。
僕は布団から半分顔を出し、医者の動向を見ていた。
医者は穏やかな表情でベッドのそばに腰掛け、挨拶をする。
「ナスト様。はじめまして……ですかな」
彼の話いわく、彼は大公家がかかりつけにしている医者なのだそうだ。大公家が信用しているくらいなのだから腕は確かなのだろう。
「それでは、早速ですが診察を始めますね。……失礼」
医者が僕の額に手を当てた。「ふむ。かなりの高熱ですな」などと呟きながら、目にペンライトを当てたり、喉の奥を診たり、首を指で押したりする。
「風邪のようですが……大公家が大事にしている方に万が一のことがあってはいけない。もう少し詳しく診ますね」
「は、はい」
医者は僕の寝衣のボタンを外し、胸元に手を添えた。心音を確かめているのだろうか。
「ふむ……」
「んっ」
医者の指が乳首に触れ、声が漏れてしまった。
医者はきょとんとした顔で「どうされましたか?」と尋ねた。
「な、なんでもありません」
「そうですか」
医者の手が何度か僕の胸をさする。その度に指が乳首を引っ搔いたので、僕は声を抑えるのに必死だった。
「っ、……っ、っ~~……」
「……」
医者は僕の顔をじっと見ていたかと思えば、無表情で乳首を摘まんだ。
「あっ……!!」
「どうされましたか? ここが痛いですか?」
そう言いながら、医者が僕の乳首を指でこねる。
「ふっ……、い、痛くは、ありませんが……っ、っ……」
「そうですか。痛くないのなら大丈夫ですね」
診察をされているだけなのに声を漏らしてしまっている自分が恥ずかしい。それもこれもヴァルア様のせいだ。セックスをおあずけなんかにするから。あとで文句を言ってやろう。
「あぁ……!」
乳首の上で指先を細かく動かされ、また声が漏れてしまった。僕は慌てて自分の口を塞ぎ声を抑えた。
それを見た医者が、興味のなさそうな口調で言った。
「無理に声を抑えていただかなくても結構ですよ」
「すっ、すみません……っ、変な声を出して」
「かまいません。気にしませんから」
やっと医者が乳首から指を離した。その指は腹部に伸び、腹を押さえたり撫でたりして触診する。
「少し服をめくりますね」
「は、はい……」
医者は寝衣の裾をつまみ、めくり上げた。
「……」
「……」
医者の動きが止まった。僕の股間……いや、下着に釘付けになっている。皆僕の下着を見たらそんな反応をするのでもう慣れた。
あまりにも長い間医者が硬直していたので、たまらず僕は口を開いた。
「すみません、変な下着でしょう」
「え、あ、いや。はは。申し訳ありません。つい見入ってしまいました」
そこで気付いた。僕のペニスが少し上向いている。ヴァルア様のせいだ。あんな中途半端なところで止めてそのまま医者なんて呼ぶから。
「えっと。あの、ごめんなさい。その、これは、あの、さっきまでですね……」
「ははは。気にしませんよ。診察に問題ありませんから、そんなに狼狽えなくても」
「~~……」
もうずっと恥ずかしい。ヴァルア様のバカ。せめて僕の体を落ち着かせてから医者を呼んでほしかった。
「ナスト様。診察を続けますがよろしいでしょうか?」
「はい……お願いします……」
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