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18歳の夏 発情誘発剤※
帰宅
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「もしもし!」
「ぐう…いい雰囲気だったのに…」
《ケーゴ?着いたよ》
「待って、すぐ行く」
僕とスルトが玄関を出てベンツに乗っているエドガーに手を振る。家の前に車を停めさせ、家へ招いた。
「エドガー、僕の母さん、ちょっとクセ強いから気を付けてね」
「ああ、ケーゴの母上か…。将来僕のお義母さまとなる存在。しっかりと挨拶しないとな」
ああ、こっちもだいぶクセ強いわ。
「母さん、来たよー」
「あらあら!早かったのね!いらっしゃ…って圭吾あんた!あんた、またこんな外国人の綺麗な人連れてきて!あんた!あんたどこでこんな殿方とお知り合いになるのっ?!あんた!」
「うわあ、やばいよ興奮しまくってるよ…」
「ケーゴのお母さま。初めまして。暎弥と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
エドガーは母さんの手を取りそっと唇を当てた。あああ!だめだよエドガー!前世の挨拶しちゃってるじゃん!!こんなことしたら母さんが…ほら…母さんが…!
「ほわぁ…」
「語彙力をなくしてしまったじゃないか!」
「エドガー、中へ入れ。冷えるだろう」
「当然のようにスルトがいるのはなんでかなあ?僕はケーゴと二人っきりになれると思ってきたのに」
「はん、残念だったな。…まあ、いろいろあってな」
キレのないスルトに、エドガーは何かあったと察したようだ。黙ってうなずき、靴を脱いで家へあがった。呆けている母さんを残して僕の部屋へ入る。
「で、どうしたんだい?」
「ケーゴがα共にレイプされた。4人にな」
「なんだって?!」
「しかも発情誘発剤を打たれてな。タチが悪いだろう」
「悪いどころじゃない、犯罪じゃないか」
「そうだ。あいつらは俺が来てもかまわず腰を振っていた。ケーゴの口内にこれ見よがしと精液を注ぎ込んだ。金を払うから圭吾を貸してくれとまで言う始末だ」
「ちょっとスルト、余計なこと言わなくていいから!じゃないと…」
「そいつらは今どこへ?今すぐ殺さないと気が済まない」
「…こうなるでしょ…」
「エドガー、残念ながらこの世界で、俺たちの身分では殺人が許されないらしい。殺せないなら、今後俺たちでケーゴを守るしかない」
「そうだね。そいつらだけじゃない、ケーゴを狙ってる人なんて腐るほどいるんだから」
「その通りだ。ピーターにも協力してもらおう。そして今晩は、お前と俺で、ケーゴの嫌な記憶を上書きしたいんだ。手伝ってくれるな」
「もちろんそのつもりだ。いいかい?ケーゴ」
「うん…お願いします…。ごめんなさい」
「どうして謝るんだい?ケーゴは何も悪くないよ」
「僕の自衛が緩かったからこんなことになったんです。二人以外に体を好き勝手されて…ごめんなさい」
「ああ、ケーゴ…」
エドガーが僕を優しく抱きしめた。背中をさすり、おでこにキスをする。
「僕たちは君の体や甘い香りを愛しているわけじゃないよ。ケーゴ自身のことを愛しているんだ。口の悪いケーゴ、いつもめんどくさそうな顔をしているケーゴ、ため息をついているケーゴ…」
「…え、いま悪口言われてます?」
「…素直じゃないケーゴ、でもなんだかんだ言って優しいケーゴ、僕たちのことが大好きなケーゴ」
「…恥ずかしいからやめてください…」
「身を挺してチヨを守ったケーゴ。かよわい女性をよく守ったな。今日はお前に惚れ直したぞ」
僕の頭に手を置き、スルトが優しく微笑んだ。
「スルト…」
「そしてかよわいお前を俺たちが守ってやる」
「んっ…」
スルトと唇が重なる。いつものガツガツしたキスと違い、とても優しいキスだった。
「ぐう…いい雰囲気だったのに…」
《ケーゴ?着いたよ》
「待って、すぐ行く」
僕とスルトが玄関を出てベンツに乗っているエドガーに手を振る。家の前に車を停めさせ、家へ招いた。
「エドガー、僕の母さん、ちょっとクセ強いから気を付けてね」
「ああ、ケーゴの母上か…。将来僕のお義母さまとなる存在。しっかりと挨拶しないとな」
ああ、こっちもだいぶクセ強いわ。
「母さん、来たよー」
「あらあら!早かったのね!いらっしゃ…って圭吾あんた!あんた、またこんな外国人の綺麗な人連れてきて!あんた!あんたどこでこんな殿方とお知り合いになるのっ?!あんた!」
「うわあ、やばいよ興奮しまくってるよ…」
「ケーゴのお母さま。初めまして。暎弥と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
エドガーは母さんの手を取りそっと唇を当てた。あああ!だめだよエドガー!前世の挨拶しちゃってるじゃん!!こんなことしたら母さんが…ほら…母さんが…!
「ほわぁ…」
「語彙力をなくしてしまったじゃないか!」
「エドガー、中へ入れ。冷えるだろう」
「当然のようにスルトがいるのはなんでかなあ?僕はケーゴと二人っきりになれると思ってきたのに」
「はん、残念だったな。…まあ、いろいろあってな」
キレのないスルトに、エドガーは何かあったと察したようだ。黙ってうなずき、靴を脱いで家へあがった。呆けている母さんを残して僕の部屋へ入る。
「で、どうしたんだい?」
「ケーゴがα共にレイプされた。4人にな」
「なんだって?!」
「しかも発情誘発剤を打たれてな。タチが悪いだろう」
「悪いどころじゃない、犯罪じゃないか」
「そうだ。あいつらは俺が来てもかまわず腰を振っていた。ケーゴの口内にこれ見よがしと精液を注ぎ込んだ。金を払うから圭吾を貸してくれとまで言う始末だ」
「ちょっとスルト、余計なこと言わなくていいから!じゃないと…」
「そいつらは今どこへ?今すぐ殺さないと気が済まない」
「…こうなるでしょ…」
「エドガー、残念ながらこの世界で、俺たちの身分では殺人が許されないらしい。殺せないなら、今後俺たちでケーゴを守るしかない」
「そうだね。そいつらだけじゃない、ケーゴを狙ってる人なんて腐るほどいるんだから」
「その通りだ。ピーターにも協力してもらおう。そして今晩は、お前と俺で、ケーゴの嫌な記憶を上書きしたいんだ。手伝ってくれるな」
「もちろんそのつもりだ。いいかい?ケーゴ」
「うん…お願いします…。ごめんなさい」
「どうして謝るんだい?ケーゴは何も悪くないよ」
「僕の自衛が緩かったからこんなことになったんです。二人以外に体を好き勝手されて…ごめんなさい」
「ああ、ケーゴ…」
エドガーが僕を優しく抱きしめた。背中をさすり、おでこにキスをする。
「僕たちは君の体や甘い香りを愛しているわけじゃないよ。ケーゴ自身のことを愛しているんだ。口の悪いケーゴ、いつもめんどくさそうな顔をしているケーゴ、ため息をついているケーゴ…」
「…え、いま悪口言われてます?」
「…素直じゃないケーゴ、でもなんだかんだ言って優しいケーゴ、僕たちのことが大好きなケーゴ」
「…恥ずかしいからやめてください…」
「身を挺してチヨを守ったケーゴ。かよわい女性をよく守ったな。今日はお前に惚れ直したぞ」
僕の頭に手を置き、スルトが優しく微笑んだ。
「スルト…」
「そしてかよわいお前を俺たちが守ってやる」
「んっ…」
スルトと唇が重なる。いつものガツガツしたキスと違い、とても優しいキスだった。
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