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1月
年始:エドガー
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クリスマスのはらいせか、社長は年末スルトとエドガーにとんでもない量の仕事を押しつけたらしい。しかも年始までに終わらせろという鬼畜の所業。部屋に閉じこもり、寝る間も惜しんで仕事をする二人には、カウントダウンも初詣もする暇がなかった。同じ家で暮らしているのに会話はおろか姿すらほとんど見ていない。あの二人、たぶんお風呂にも入ってないと思う。食事はゴミ袋を見る限り栄養ゼリー飲料で済ましてる。
「スルト様とエドガー様…倒れなきゃいいけど…」
年明け、コタツに入りながらテレビを見ていた時にピーターがぼそりと呟いた。僕はそれに答えずごろんと寝転がった。二人がいないとほんと、静かで…退屈だ。はやく仕事終わらせて欲しい。
「ねえピーター。あの二人、お風呂に入ってる?」
「いや、入っていないな。今日で3日入ってない」
「げえ…くさそー」
「スルト様もだが…特に綺麗好きのエドガー様が3日も風呂に入らないなんて。よっぽど忙しいんだな」
「もう…。退屈…」
「退屈なら、お二人の様子を見に入ったらどうだ?きっと喜ばれるぞ」
「仕事の邪魔したくないし。…顔見たら離れたくなくなるじゃん」
「あはは!それ、本人の前で言ってあげたらいいのに。お二人とも喜ぶぞ?」
「いやだよ!喜び方が気持ち悪いんだもんあの二人!」
「それに関しては否定しない」
クスクス笑い合ったあと、僕たちはまたテレビに目を戻した。でもテレビの内容が全然頭に入ってこない。年末年始はみんなでゆっくり過ごせると思ってたのに…もう、社長のばか。
「スルト様とエドガー様…倒れなきゃいいけど…」
年明け、コタツに入りながらテレビを見ていた時にピーターがぼそりと呟いた。僕はそれに答えずごろんと寝転がった。二人がいないとほんと、静かで…退屈だ。はやく仕事終わらせて欲しい。
「ねえピーター。あの二人、お風呂に入ってる?」
「いや、入っていないな。今日で3日入ってない」
「げえ…くさそー」
「スルト様もだが…特に綺麗好きのエドガー様が3日も風呂に入らないなんて。よっぽど忙しいんだな」
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