【完結】【R18BL】極上オメガ、いろいろあるけどなんだかんだで毎日楽しく過ごしてます

ちゃっぷす

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ピーターとの週末

夫1

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それから僕は、典久につれられて5階の会議室ーー通称ヤリ部屋に行った。

「じゃあ、俺は外で待ってますから。外から鍵をかけて、俺は仕事に戻るので、掃除が終わったら電話ください」

「う、うん」

「それでは……先輩、がんばってくださいね……」

がんばってくださいねって言葉が妙に重かったし、典久の表情は哀れみたっぷりだった。引っかかったけど、まあ社長からの指示だし変なことは起こらないだろう。……たぶん。

僕がヤリ部屋の掃除を始めると、典久は部屋を出てドアに鍵をかけた。鍵をかけてもらってたらちょっとは安心だな。掃除は別に嫌いじゃないし、それほどお仕置きでもないんじゃない?

「!?」

掃除に夢中になってると、突然背後から誰かに抱きしめられた。誰!? 典久!?

「久しぶりだな、ケーゴ」

「!!」

この声、この匂い……スルトだ。

僕はスルトに会ったら、真っ先に謝ろうと思ってた。昨晩家に帰らなくてごめんなさいって。どんなに叱られたって言い訳せずに、許してもらえるまで謝ろうって。

なのにスルトの声を聞いた僕は……そんなこと全部ふっとんで、ただただ欲情してしまった。

スルトの低い声。スルトの匂い。スルトの分厚い体、大きな手。スルトの熱い体温。スルトの息。スルトの鼓動……全てが僕の理性をひねり潰していく。

「やっとケーゴと会えると思って、昨晩上機嫌で家に帰ったら、家中真っ暗、お前の残り香すら残っていなかった。俺とエドガーはすぐに、まだピーターとホテルにいるのだと分かった。まさか月曜の朝、仕事に遅刻するまで夢中になっているとは思っていなかったがな」

「ごめ……なさ……」

「夫をほったらかしにして恋人と丸2日以上も愛し合うなんてな。ピーターに嫉妬に狂いそうだったぞ」

「ごめんなさ……」

「ケーゴ。お前は今も夫の顔を覚えているか?」

僕はコクコクと頷いた。でもスルトは「どうだろうな」と鼻で笑う。

「夫の声は覚えていたか?」

「うん……」

「夫に撫でられる感覚は覚えているか?」

スルトはそう言って僕の首筋を撫でた。それだけで全身にゾクゾクとした快感が走る。僕がまたコクコク頷いても、「ほーん?」と信じがたそうだ。

「じゃあ、ここは俺を覚えているか?」

「っ……」

スルトの手が僕のおしりに触れる。ズボンをおろされ、貞操帯を外される。
僕にテーブルに手をつかせて、突き出したおしりをスルトは指で広げた。すると朝注がれたピーターの精液がたらりと垂れる。

「今朝もしたのか」

「ご、ごめんなさっ……んんんっ!」

スルトの指が中に入って来る。それだけでビクビクと体がのけぞった。だめだ。スルトに触られてるって思っただけでどうにかなっちゃいそう。

「おいケーゴ。中もグチャグチャだぞ。何度ピーターに射精されたんだ」

「お、おぼえてないっ……」

「セックスしすぎて、いつも締まっているケーゴの尻が少しゆるくなっているじゃないか」

「ごめんなさいっ……あ、あぁっ…」

「こんなにピーターとしておいて、尻をいじられただけでこんなに愛液を垂らして。勃起もすごいな。ガチガチではないか。俺の配偶者はとんでもない淫乱だな」

「ちがっ……ふぁぁっ!」

「ふはっ。なんだそのだらしない声は」

「あ……あ、あっ」

片脚を持ち上げられて、スルトに大きくなったものを咥えられて意識が飛びそうになった。スルト、いやらしい音をわざと大きく鳴らしてる。気持ち良すぎて足がガクガクする。もうだめ。

「っ……」

「はっ……はっ……」

スルトの口内に射精しちゃった……。朝出したばっかりなのに、なぜか大量の精液が出た。スルトといたら僕の体はほんとにおかしくなってしまう。

スルトが、くったりしている僕をテーブルに押し倒す。そこでやっとスルトの顔を見た。怒ってる顔、僕の体に欲情してる顔、僕と会えて嬉しい顔、ピーターに嫉妬してる顔。人って一度にこんなたくさんの感情をあらわすことができるんだ……。

「……お前、叱られてるって自覚あるのか?」

「え……?」

「そんな、抱かれたくて仕方がないような顔をして。物欲しそうに俺を見て」

「う、うそ。僕そんな顔してた!?」

「していた」

「も、申し訳ないと思ってるんだけど!?」

「そうは見えない」

「えーーーーーっ!」

驚愕しているとスルトはクスッと笑った。

「尻が緩むほどピーターに抱かれていながら、まだ抱かれたりないのか? それとも俺に抱かれたいのか?」

「……」

そんなの、口にしなくても分かってよ。

「なあケーゴ。どちらだ」

「……スルトがいいんだよ、バカ」

「俺のこと忘れていたくせによく言う」

「うぅ……」

「まあいい。今日は俺もお前も有給を取ったからな」

「えっ」

「一日かけて、ここでたっぷりお仕置きしてやる」

「ま、待って。もしかして、ここの掃除頼んだ社長は……」

「グルに決まっているだろう。ケーゴが出社したらここに呼び出すよう頼んどいた」

「……」

「なに、心配しなくてもいい。典久もグルだ」

「……」

「それとも、ここだと体に負担がかかって嫌か? それならホテルに行くなり家に帰りなりするが……」

クソデカちんこを僕のお尻に当てたり、先っぽだけちょっと挿れたり抜いたりしながら話すスルト。
我慢できなくなった僕は、スルトのネクタイを引っ張りキスをした。スルトの舌が僕の中を掻きまわす。それだけでもう、頭がおかしくなりそう。

「なんでもいいから、はやくお仕置きしてよ」
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