【R18】番解消された傷物Ωの愛し方【完結】

22.愛撫

　何度も「好き」と洋に伝える。

　キスをして抱き締めて服をぬがし、少しづつゆっくりと全身を口で愛撫してその度に「好き」と言う。

「····も···わかったから···」


　流石に何度も言われると恥ずかしくなったのかこれ以上は言わないで欲しいと洋が小さな声で昊に言う。

　それでも全然言い足りないと昊は言葉を返す。

「····んぅ···う゛～···んァっ」

　恥ずかしさと昊の愛撫で感じながら心はこそばゆい。
　気持ちいいのか恥ずかしいのか分からなくなる。

「好き」
「可愛い」
「こっち見て」
「気持ちいいなぁ」

　昊の一つ一つの甘い言葉に耳への快感が押寄せる。愛されていると言う実感が湧くからこそ逆に困る。

　胸、腹部、鼠径部、太腿にキスを落とされて、片手はお互いの指を絡めたまま。

　感じる度に指に力が密かに入るのを感じて「もっと気持ちよくさせたい」と、昊は思う。

「····ふぁっ」

　全身リップで既に立ち上がっている自分のモノを掴まれて生暖かく湿った何かに下から上へとなぞられゾクッとした。

「····ぇ····あ·····」

「男ならここは気持ちいいな」

　亀頭を口に含まれ鈴口を舌で押されながらちょうど良い圧で舐められる。

「ん····ぅ····ぁ···」
　
　全てを包まれ口だけで上下に扱かれる。
　睾丸をマッサージする様に揉まれ刺激され洋は小さく声を漏らし続けた。


「····ふ···ぅ····」

「ひもひいい気持ちいい？」


　昊の問いにコクコクと何度も頷く洋の顔を覗き、行為を続け淫音を響かせる。



「·····ん·····ぅ····」



　そろそろ限界が近いのか繋いだ手と下半身に力が入っている。

「も···昊さ····」

「出そう」と、言う洋に昊はあえて続ける。
　流石に口の中に出すのは申し訳ないからと「離してくれ」と洋は昊の頭を押すが

「ほのはははへそのまま出せ」

　と、離してくれなかった。
　離してくれなかった昊の口に洋は耐えきれなくなり。

「～～～っ！！」

　昊の口の中に濃ゆく粘り気のある熱が放たれる。

　洋の熱の味を味わい「健康で何より」と、心の中で呟きコクリと嚥下した後、洋を見れば

「·····飲んだの」

「飲んだけど？」

　信じられないと言う顔をされた。
　今まで己のソレを可愛がられたことがなかったのだろう。
　けれど、昊は嫌悪感もなく洋のそれを咥え、可愛がり熱を飲んだ。

「好きな奴のなら味を知っておきたいに決まってんじゃん」

　何も可笑しい事ではない。
　好きな人だから知りたくなる。





　性格も好きな物も




　　　　　　　　　何もかも全て。




　先程散々言われていた言葉なのに今そんな事を言われ洋の顔が真っ赤になった。