夏やすみ 姉妹奇談

tomonoshin

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姉妹奇談 幼少期その1

姉妹奇談 幼少期

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 私は小学校に入学した。
姉は早生まれで学年は3年生だ。相変わらず勉強ができ、スポーツもそこそこ足が早く学校ではある程度なの知れた存在だった。その妹が入学してきた、少なくとも3年生からは興味の的になる。仕方ないことだと諦めていた。
 あちらの世界の住人はもっと鮮明になり、周りはそれだけで騒がしく感じるほどになっていた。
 だが、あえて無視をする。此の世とあの世は別世界なのだ。此方に残っているのは恨みや情念時には、亡くなったことに気づいていない地縛霊と言われる、縛られたものたちだ。
 学校は当然だが人が多い。それなりに憑いてる子供や先生もいるのだ。私にはそれらをどうする術も持ち合わせていなかった。
 七歳のほんのちょっとみんなには視えないものが視えるだけ。その頃の私は無力だった。
 学校から帰れば玄関にはお爺さんと小さな女の子がおり、その脇をすり抜けて部屋にランドセルを置き宿題を始める。
 後ろはなるべく気にせず宿題にしろ、自分に言い聞かせる。
  しばらくすると姉が帰ってきて隣の学習机で宿題を始める。
 ギシリ、廊下を歩く音がする。家には誰もいない。姉が振り向く。なにもない。
 「なーんかギシギシうるさいよね、この家古いから嫌になるー」
 「そうだね、古いからね…」
 家族の誰も視える人間はいなく、私だけが孤立していると感じていた。

 だって、姉が振り向いたすぐそこの廊下にあの女の子が覗いていたんだもの…。


 日に日に増す私のこれはどうなってしまうのだろう?
 誰かに気づかれたらどうなってしまうのだろう?
 毎日そんなことを考えていた。
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