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新宰相の思惑
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その頃、王宮では、辺境への御幸について新宰相から王と王妃への説明が行われていた。
新宰相は前任の老宰相の孫であり、すらりとした身体を野暮ったいゆったりめのローブで覆っている。
口さがない者は、「地位だけでなくローブも祖父のおさがり」と陰口を叩き、お節介な者は「もう少し洒落た服装にしても良いのではないか」と直接言ったりしていたが、当人は特に意に介する様子も無かった。
新宰相が地図を広げて指し示す経路を、この度のドゥム王の即位に伴って王妃となったチェルシーは虚ろな表情で眺めていた。
麦わらのような髪は、侯爵邸に居た時より行き届いた手入れを受けているにも関わらず、明らかにへたばっており、目の下にもうっすら隈が出来ている。
げっそりとこけた頬と、少し膨らんだ腹部が痛々しい対照を成していた。
数年前の電撃的な婚約以来、ドゥム王子の意向もあってチェルシーはオツェアン侯爵邸を離れ、王宮で暮らすようになっていた。
おとぎ話ならばここでハッピーエンドだが、現実というものは基本的におとぎ話より少しばかりシビアに出来ており、王宮に入った時点でストーリーを終わらせることは出来ない。
シャルロッテ逃亡の衝撃から時間が経つにつれ、チェルシーに向けられたのは周囲からの冷たい視線だった。
元婚約者のシャルロッテは皆から熱狂的に好かれているというわけでもなかったが、幼い頃からの婚約期間に何らの瑕疵も無く、将来の王妃としての安定感があった。
それが、一夜にして勝手な婚約破棄の憂き目に遭い、王宮からの逃亡を余儀なくされたのである。
逃亡方法がやや荒っぽかった件については、ドゥム王子の乱暴さを日頃から見慣れているせいか、人々はあまり問題にしなかった。
それよりも、新しい婚約者のチェルシー嬢だ。
異母姉であるシャルロッテ嬢の婚約者に手を出すなど、非常識きわまりない。
彼女は一体、何を考えているのだ。
チェルシーが一流の悪女だったなら、そんな声など気にも留めず、王子を操って恣に振る舞うことのみに注力していただろう。
二流の悪女だったなら、王子に無理やり婚約させられた風を装って、シャルロッテを気遣う様子を見せていただろう。
三流の悪女だったなら、侯爵邸でシャルロッテに虐められていたとでも吹聴していただろう。
しかし、繰り返しになるが、チェルシーは単に思慮に欠けるだけであって、悪女ではない。
彼女に王子を操るというなどという発想も才能も無く、操るどころか不用意な発言で元々短気な王子を怒らせて折檻されることもしばしばであった。
また、元婚約者のシャルロッテを慕っているらしい周囲を刺激しないようにと彼女なりに考えた挙句、異母姉のことは心の中で案ずるのみに留め、口に出しては全く話題にすることは無かったのである。
このことが逆に、ますます周囲の反感をかう結果になった。
チェルシー嬢には肉親の情が無いのか? シャルロッテ嬢は未だ行方知れず、もしかしたら人買いに売られたり、盗賊に殺されたり、悲惨な目に遭っているかもしれないのに!
実はこの時、シャルロッテは持ち前の剣才を活かして盗賊を次々と倒し、果ては自分も盗賊として活躍しているのだが、そこらへんは王宮の人々には知りようの無い事実である。
とどめに、父侯爵から資質や能力の欠如を理由に長年存在を秘匿されていたチェルシーが、王族の一員として適切に振る舞うことなど出来ようはずも無く、数年経った現在も王宮は彼女にとって四面楚歌と化していた。
父オツェアン侯爵も、王子からの強引な婚約申し込みに折れて渋々、チェルシーを娘として認めて以来、ほとんど絶縁のような有様になっている。
実子のシャルロッテが王子に危害を加え、庶子のチェルシーは資質に欠ける王妃としてオツェアン侯爵家に泥を塗りまくっている状況なので、致し方あるまい。
オツェアン侯爵とチェルシーにとって唯一の救いは、チェルシーが早々に身ごもったことであった。
跡継ぎが生まれれば、オツェアン侯爵は外戚となり、チェルシーも国母としてそれなりに面目が立つだろう。
頼むから、どうか無事に生まれてくれますように……。
「チェルシー王妃、いかがされましたか?」
気がつくと、新宰相が心配そうにチェルシーを見つめていた。
行幸についての説明が終わったようだが、物思いに耽っていたチェルシーは全く聴いていなかった。
「あっ、いえ、何でも……」
おたおたと答えるチェルシーに、ドゥム王が顔の下半分を覆う仮面の下でチッと舌打ちする。
「お前はただでさえ理解が遅いのに、真面目に話を聴くことまで怠るのか」
「も、申し訳ありませ……」
「まぁまぁ、陛下」
へどもど謝るチェルシーを庇うように、新宰相が口を挟む。
「今回の行幸は、新しい王の威光をもって盗賊が蔓延る辺境の秩序を正すのが目的です。お二人とも、そこまで気負うことはありませぬ」
「それもそうだな」
自らの威光という言葉に気を良くしたドゥム王は満足げに頷く。
王の機嫌が直ったのを見て取り、新宰相は恭しく一礼して退出した。
新宰相が屋敷に帰ると、祖父である前宰相があたふたと駆け寄ってきた。
「今日も大丈夫だったのだろうな」
「ええ、問題ありません」
「そうか」
前宰相は安堵の溜息をつく。
「それもこれも、お前の父が早死にさえしなければ……」
耳にタコが出来るぐらい聞かされた老人の繰り言を表面上は丁重に受け答えしながら聞き流し、新宰相は早々に自室へ戻ってローブを脱ぐ。
「父が早死にさえしなければ、ねぇ……」
窓際の花瓶にいけられている薔薇をちらりと見ると、花びらの隙間に隠されていた紙片を慎重に摘み出す。
蝋燭の火で炙ると、何も書かれていなかった紙に細かい文字が浮かび上がってきた。
先程、ドゥム王は話を聴いていなかったチェルシー王妃を叱責したが、王にしたところで話をきちんと理解しているとは思えない、と新宰相は思う。
辺境、というか王都の外での盗賊の動きは目に余るものがあり、長年にわたる先王の病臥の影響で各地の兵士達もだれてしまっている今、新しい王が御幸したぐらいで何とかなるような状況では最早ない。
しかし、護衛をたくさん連れ歩くことが出来る王族や貴族は、自分が被害に遭わないとあって深刻に考えたことはないだろう。
(このまま盗賊達が活発化すれば、そのうち貴族も被害に遭い始めるだろうけどね……)
新宰相は書かれていた情報を一瞬で頭に叩き込むと、そのまま紙片を火の中で消し炭にして隠滅した。
「さて、お姫様はどう出ますかね」
新宰相の低い呟きは、誰もいない部屋に溶けて消えていった。
新宰相は前任の老宰相の孫であり、すらりとした身体を野暮ったいゆったりめのローブで覆っている。
口さがない者は、「地位だけでなくローブも祖父のおさがり」と陰口を叩き、お節介な者は「もう少し洒落た服装にしても良いのではないか」と直接言ったりしていたが、当人は特に意に介する様子も無かった。
新宰相が地図を広げて指し示す経路を、この度のドゥム王の即位に伴って王妃となったチェルシーは虚ろな表情で眺めていた。
麦わらのような髪は、侯爵邸に居た時より行き届いた手入れを受けているにも関わらず、明らかにへたばっており、目の下にもうっすら隈が出来ている。
げっそりとこけた頬と、少し膨らんだ腹部が痛々しい対照を成していた。
数年前の電撃的な婚約以来、ドゥム王子の意向もあってチェルシーはオツェアン侯爵邸を離れ、王宮で暮らすようになっていた。
おとぎ話ならばここでハッピーエンドだが、現実というものは基本的におとぎ話より少しばかりシビアに出来ており、王宮に入った時点でストーリーを終わらせることは出来ない。
シャルロッテ逃亡の衝撃から時間が経つにつれ、チェルシーに向けられたのは周囲からの冷たい視線だった。
元婚約者のシャルロッテは皆から熱狂的に好かれているというわけでもなかったが、幼い頃からの婚約期間に何らの瑕疵も無く、将来の王妃としての安定感があった。
それが、一夜にして勝手な婚約破棄の憂き目に遭い、王宮からの逃亡を余儀なくされたのである。
逃亡方法がやや荒っぽかった件については、ドゥム王子の乱暴さを日頃から見慣れているせいか、人々はあまり問題にしなかった。
それよりも、新しい婚約者のチェルシー嬢だ。
異母姉であるシャルロッテ嬢の婚約者に手を出すなど、非常識きわまりない。
彼女は一体、何を考えているのだ。
チェルシーが一流の悪女だったなら、そんな声など気にも留めず、王子を操って恣に振る舞うことのみに注力していただろう。
二流の悪女だったなら、王子に無理やり婚約させられた風を装って、シャルロッテを気遣う様子を見せていただろう。
三流の悪女だったなら、侯爵邸でシャルロッテに虐められていたとでも吹聴していただろう。
しかし、繰り返しになるが、チェルシーは単に思慮に欠けるだけであって、悪女ではない。
彼女に王子を操るというなどという発想も才能も無く、操るどころか不用意な発言で元々短気な王子を怒らせて折檻されることもしばしばであった。
また、元婚約者のシャルロッテを慕っているらしい周囲を刺激しないようにと彼女なりに考えた挙句、異母姉のことは心の中で案ずるのみに留め、口に出しては全く話題にすることは無かったのである。
このことが逆に、ますます周囲の反感をかう結果になった。
チェルシー嬢には肉親の情が無いのか? シャルロッテ嬢は未だ行方知れず、もしかしたら人買いに売られたり、盗賊に殺されたり、悲惨な目に遭っているかもしれないのに!
実はこの時、シャルロッテは持ち前の剣才を活かして盗賊を次々と倒し、果ては自分も盗賊として活躍しているのだが、そこらへんは王宮の人々には知りようの無い事実である。
とどめに、父侯爵から資質や能力の欠如を理由に長年存在を秘匿されていたチェルシーが、王族の一員として適切に振る舞うことなど出来ようはずも無く、数年経った現在も王宮は彼女にとって四面楚歌と化していた。
父オツェアン侯爵も、王子からの強引な婚約申し込みに折れて渋々、チェルシーを娘として認めて以来、ほとんど絶縁のような有様になっている。
実子のシャルロッテが王子に危害を加え、庶子のチェルシーは資質に欠ける王妃としてオツェアン侯爵家に泥を塗りまくっている状況なので、致し方あるまい。
オツェアン侯爵とチェルシーにとって唯一の救いは、チェルシーが早々に身ごもったことであった。
跡継ぎが生まれれば、オツェアン侯爵は外戚となり、チェルシーも国母としてそれなりに面目が立つだろう。
頼むから、どうか無事に生まれてくれますように……。
「チェルシー王妃、いかがされましたか?」
気がつくと、新宰相が心配そうにチェルシーを見つめていた。
行幸についての説明が終わったようだが、物思いに耽っていたチェルシーは全く聴いていなかった。
「あっ、いえ、何でも……」
おたおたと答えるチェルシーに、ドゥム王が顔の下半分を覆う仮面の下でチッと舌打ちする。
「お前はただでさえ理解が遅いのに、真面目に話を聴くことまで怠るのか」
「も、申し訳ありませ……」
「まぁまぁ、陛下」
へどもど謝るチェルシーを庇うように、新宰相が口を挟む。
「今回の行幸は、新しい王の威光をもって盗賊が蔓延る辺境の秩序を正すのが目的です。お二人とも、そこまで気負うことはありませぬ」
「それもそうだな」
自らの威光という言葉に気を良くしたドゥム王は満足げに頷く。
王の機嫌が直ったのを見て取り、新宰相は恭しく一礼して退出した。
新宰相が屋敷に帰ると、祖父である前宰相があたふたと駆け寄ってきた。
「今日も大丈夫だったのだろうな」
「ええ、問題ありません」
「そうか」
前宰相は安堵の溜息をつく。
「それもこれも、お前の父が早死にさえしなければ……」
耳にタコが出来るぐらい聞かされた老人の繰り言を表面上は丁重に受け答えしながら聞き流し、新宰相は早々に自室へ戻ってローブを脱ぐ。
「父が早死にさえしなければ、ねぇ……」
窓際の花瓶にいけられている薔薇をちらりと見ると、花びらの隙間に隠されていた紙片を慎重に摘み出す。
蝋燭の火で炙ると、何も書かれていなかった紙に細かい文字が浮かび上がってきた。
先程、ドゥム王は話を聴いていなかったチェルシー王妃を叱責したが、王にしたところで話をきちんと理解しているとは思えない、と新宰相は思う。
辺境、というか王都の外での盗賊の動きは目に余るものがあり、長年にわたる先王の病臥の影響で各地の兵士達もだれてしまっている今、新しい王が御幸したぐらいで何とかなるような状況では最早ない。
しかし、護衛をたくさん連れ歩くことが出来る王族や貴族は、自分が被害に遭わないとあって深刻に考えたことはないだろう。
(このまま盗賊達が活発化すれば、そのうち貴族も被害に遭い始めるだろうけどね……)
新宰相は書かれていた情報を一瞬で頭に叩き込むと、そのまま紙片を火の中で消し炭にして隠滅した。
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