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第一章 顛末
第1話 病名「白血病」
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はじめに
私が急性リンパ性白血病と診断されたのは平成28年1月。正月が明けてすぐあたりだったと思います。
その頃の病状は具体的に言うと
立ち上がると血の気が一気に引き、めまいがする
足と手、背中が一斉につる
物が持てないほど強烈な痛み
と記憶しています。
私は何かあればすぐ病院に行ってしまう性格なのでそれが幸いとなりました。
世の中には何でも我慢してしまう人がいますが、もし私がその性格だったとしたらもうこの世にいなかったのかもしれません。
ですから具合悪ければ我慢せずに病院に行かれることをおすすめします。
本人は死んで困るのは家族なのですから。
病名発覚1日前
診断される1日前、私は休日を利用して街の個人病院に伺いました。
その病院は、よその医者が見落とす病気を見つけてくれると評判の病院です。
実際、私の家内も風邪とされた病気を肺炎と見抜いて助けてもらっています。
私も、彼女の体験から『ここならわかるかもしれない』と期待をこめて、ここの病院に伺ったわけです。
ここの病院に行くまでの顛末は近いうちに記したいと思いますが、今回はここから始まることとします。
私が行った個人病院はレントゲンの他にCTや尿検査、血液検査まで自前で出来る病院です。今時の個人医院にしては珍しいところです。
診察前に体温を測ってみると36~37度程度。大したことはありません。
でも病院に行く前日、体温を測ったところ38度は超えていたと思います。
その時、体温が急に下がるなんておかしいな
とは思っていました。当然ですが体温が下がっても体調はすぐれません。
私は、診察の時に院長先生に、
昨日、熱が38度越えていました。
最近、めまいがと手足に変なつりがあります。
と伝えたところ、血液検査をすることになりました。
あとで聞いた話ですが、私の手足に打ち身の時に現れる
青アザ
があったようです。
血液検査の結果はすぐにわかりました。
院長先生が良い顔しません。
「明日も来て下さい」
理由がわかりません。
「明日仕事なのですが」
私は、ここのところ体調不良で休みがちだったことから渋りました。ですが、先生は
「来た方が良いと思うよ」
とこれ以上は教えてくれませんでした。
ただ先生の顔を見ていると、『何か言いたげなのだが、今は言えない』という表情が窺えました。
あまり良い結果ではなさそうだと思い、次の日も休みを戴く事にしました。
私が
「わかりました。明日も来ます」
と先生に伝えると、先生は看護師さんに対して
「至急、血液を外注検査にだして」
と言っていました。
この時は、『これどうなっちゃうんだろう?』くらいにしか正直思っていませんでした。
次の日(病名発覚当日)
再び血液検査。それとCT。何か大事になっています。
そして院長先生に告げられたのは
「これから紹介状書きます。これを持ってすぐに大病院に行って下さい。今すぐに!」
でした。
「血液のデーターがでたらめになっている。念のため外注に出した結果も同じだ。隣町の大学病院よりも同じ市内の病院の方がすぐだからそっちでいいですね」
先生はそう言うと、CTのデーターなどが入った紹介状をすぐにまとめ会計時に用意してくれました。
何だろう?
私は家内に電話し、その旨伝えました。
そしてすぐに大病院に行きます。
職場にも連絡しました。実は私がとった休みとは時間休であり、通常ならその後すぐに仕事をしなければならないというものです。時間休を延長しなければなりません。そのためのものです。
舞台は個人病院から大病院へと移ります。
大病院では血液検査の後、かなり待たされました。
延々と血液内科前で待たされます。
その間に、家内が怒って電話を掛けてきました。
実は家内の車を借りて病院に来ていたのです。まさか大事になるとは思ってもみなかったので朝からずっと借りていました。その間はずっとクルマを使えないわけですから、怒るのも当然です。
病院に来て、どれくらい時間たったのだろうか。
ようやく、先生からお呼びがかかりました。
ぱっと見た感じ、俳優の柳葉敏郎さん似の爽やかな先生。
見た目と裏腹に告げられたぎょっとするものです。
「今、入院する病室がある病院を探していました。うちでは今は満室で」
「はい?」
耳を疑いました。
「えっ、鎮痛剤とか糖尿病の薬とか何かで血液が滅茶苦茶にでもなったんですか?」
その当時、糖尿の薬は飲んでいたのですが、その他として胸の痛みを抑える鎮痛剤を飲んでいたのです。
でも普通に考えれば、そんなものでは血の数値がデタラメになることはありません。
私は程よくパニックになっています。
「いやいやいや、これはそういうものではありません」
「私の病気って何なんですか?」
「はい、これは間違えなく白血病です」
この時、不謹慎なのですが、頭の中に木魚とお鈴が響きました。
別に『詰んだ~』、『もうダメだ~』というわけではありません。
この時ばかりは、謎が解けた一休さんになったかのように『なるほど・・・だからあの院長先生は答えなかったのか・・・』と妙に納得したからです。
でも、『それは実感がまだ湧いていない』という現れです。
さて、これからどうなるのかしら
これが全ての始まりでした。
私が急性リンパ性白血病と診断されたのは平成28年1月。正月が明けてすぐあたりだったと思います。
その頃の病状は具体的に言うと
立ち上がると血の気が一気に引き、めまいがする
足と手、背中が一斉につる
物が持てないほど強烈な痛み
と記憶しています。
私は何かあればすぐ病院に行ってしまう性格なのでそれが幸いとなりました。
世の中には何でも我慢してしまう人がいますが、もし私がその性格だったとしたらもうこの世にいなかったのかもしれません。
ですから具合悪ければ我慢せずに病院に行かれることをおすすめします。
本人は死んで困るのは家族なのですから。
病名発覚1日前
診断される1日前、私は休日を利用して街の個人病院に伺いました。
その病院は、よその医者が見落とす病気を見つけてくれると評判の病院です。
実際、私の家内も風邪とされた病気を肺炎と見抜いて助けてもらっています。
私も、彼女の体験から『ここならわかるかもしれない』と期待をこめて、ここの病院に伺ったわけです。
ここの病院に行くまでの顛末は近いうちに記したいと思いますが、今回はここから始まることとします。
私が行った個人病院はレントゲンの他にCTや尿検査、血液検査まで自前で出来る病院です。今時の個人医院にしては珍しいところです。
診察前に体温を測ってみると36~37度程度。大したことはありません。
でも病院に行く前日、体温を測ったところ38度は超えていたと思います。
その時、体温が急に下がるなんておかしいな
とは思っていました。当然ですが体温が下がっても体調はすぐれません。
私は、診察の時に院長先生に、
昨日、熱が38度越えていました。
最近、めまいがと手足に変なつりがあります。
と伝えたところ、血液検査をすることになりました。
あとで聞いた話ですが、私の手足に打ち身の時に現れる
青アザ
があったようです。
血液検査の結果はすぐにわかりました。
院長先生が良い顔しません。
「明日も来て下さい」
理由がわかりません。
「明日仕事なのですが」
私は、ここのところ体調不良で休みがちだったことから渋りました。ですが、先生は
「来た方が良いと思うよ」
とこれ以上は教えてくれませんでした。
ただ先生の顔を見ていると、『何か言いたげなのだが、今は言えない』という表情が窺えました。
あまり良い結果ではなさそうだと思い、次の日も休みを戴く事にしました。
私が
「わかりました。明日も来ます」
と先生に伝えると、先生は看護師さんに対して
「至急、血液を外注検査にだして」
と言っていました。
この時は、『これどうなっちゃうんだろう?』くらいにしか正直思っていませんでした。
次の日(病名発覚当日)
再び血液検査。それとCT。何か大事になっています。
そして院長先生に告げられたのは
「これから紹介状書きます。これを持ってすぐに大病院に行って下さい。今すぐに!」
でした。
「血液のデーターがでたらめになっている。念のため外注に出した結果も同じだ。隣町の大学病院よりも同じ市内の病院の方がすぐだからそっちでいいですね」
先生はそう言うと、CTのデーターなどが入った紹介状をすぐにまとめ会計時に用意してくれました。
何だろう?
私は家内に電話し、その旨伝えました。
そしてすぐに大病院に行きます。
職場にも連絡しました。実は私がとった休みとは時間休であり、通常ならその後すぐに仕事をしなければならないというものです。時間休を延長しなければなりません。そのためのものです。
舞台は個人病院から大病院へと移ります。
大病院では血液検査の後、かなり待たされました。
延々と血液内科前で待たされます。
その間に、家内が怒って電話を掛けてきました。
実は家内の車を借りて病院に来ていたのです。まさか大事になるとは思ってもみなかったので朝からずっと借りていました。その間はずっとクルマを使えないわけですから、怒るのも当然です。
病院に来て、どれくらい時間たったのだろうか。
ようやく、先生からお呼びがかかりました。
ぱっと見た感じ、俳優の柳葉敏郎さん似の爽やかな先生。
見た目と裏腹に告げられたぎょっとするものです。
「今、入院する病室がある病院を探していました。うちでは今は満室で」
「はい?」
耳を疑いました。
「えっ、鎮痛剤とか糖尿病の薬とか何かで血液が滅茶苦茶にでもなったんですか?」
その当時、糖尿の薬は飲んでいたのですが、その他として胸の痛みを抑える鎮痛剤を飲んでいたのです。
でも普通に考えれば、そんなものでは血の数値がデタラメになることはありません。
私は程よくパニックになっています。
「いやいやいや、これはそういうものではありません」
「私の病気って何なんですか?」
「はい、これは間違えなく白血病です」
この時、不謹慎なのですが、頭の中に木魚とお鈴が響きました。
別に『詰んだ~』、『もうダメだ~』というわけではありません。
この時ばかりは、謎が解けた一休さんになったかのように『なるほど・・・だからあの院長先生は答えなかったのか・・・』と妙に納得したからです。
でも、『それは実感がまだ湧いていない』という現れです。
さて、これからどうなるのかしら
これが全ての始まりでした。
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