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フリューゲル王国王都にて
教会 01
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「それでニコライよ、フリューゲル王国はなんと?」
「あのようなふざけた存在を国の代表にすると国の信用を失くす。他国や連合に迷惑がかかるのも申し訳ないから、だそうですよ。」
フリューゲル王国王都の教会の奥、司教の部屋でユウにおじさん神父と呼ばれる男は水晶に向かい話をしていた。
「ふん!!我々に隠していた時点で最早信用などないわ。その追い出された勇者はどうした?」
声と合わせて水晶が明滅する。聞こえて来る声はしわがれているが語気が荒い。
「どうやら学術都市へいくそうですよ?
なんでも読み取れないスキルを調べに。」
「不明なスキルか。例のスキルでは無かったのであろう?」
「恐らくですが。考えた事が本人の意思に反して口に出るようで、スキル鑑定で表示されたのですがスキルなんでしょうかね?」
「なんだそれは?呪いではないか。そやつはもう放っておけ。国はどうすると?」
「新たに自国のみで勇者を召喚をするようですね。後で説明するつもりだったそうですよ?」
「勇者召喚は教会の秘匿だぞ?どうやって召喚するつもりなのだ?まさか新たに見つけたのか?」
勇者召喚は神の御業とし召喚は教会が行う。
神が関わっているのかは誰にも分からない。このような事が出来るのは神だろうと考え、
神の御業と教会は聖書に記した。
神の御業だから教会が管理すべきと。
そうして見つかった中で1番大きな召喚の魔法陣のある土地を奪い聖地とした。
「それは分かりませんが、見つけたとしても簡単に扱える物では無いですし、その方法も聖都の枢機卿クラスしか知り得ないので漏洩もないのでは?」
「どうだかな。数人動きの怪しいのも居る。教皇様も何を考えて枢機卿に任命したのかも分からんのがな!!」
教会の総本山、聖地とした中立自治区にある都、聖都と呼ばれる都には教皇が居る。
その教皇をトップに枢機卿、大司教、司教、司祭、助際、修道士と役職が存在する。
教皇は選挙で枢機卿の中から選ばれる。枢機卿の任命権は教皇にしかないため、枢機卿は教皇に懇意もしくは教会に何らかの利益をもたらす者が選ばれていた。
「そうなのですか?現在の枢機卿の皆さまは教皇様に敬虔だとお聴きしていましたが?」
「ワシもそう思っていたがどうも教皇様ではなく教会の教義に従順だったようだ。」
「教義にですか?あれはあくまで外向けに作られたものだと枢機卿ならご存知のはず。」
教義、聖書等は教会が国を問わず影響を持つ為に作られた。国を持たない教会が、国ではなく人を味方につけるために。
そのため教義は神(教会勢力)を讃えるものが多い。
「奴らが嵌ってどうするというのだ!!今奴らは魔王を倒す事に力を入れ過ぎておる。あんなものは勇者にでもさせていればいいというのに。何に感化されたのか。」
「魔王と魔族でしたね。あれは少々集まり過ぎた教会への注目を散らすものでしたね。」
ある時、教会は影響力を持つ手段として魔王という存在を作り出し討伐した。教義に魔王がどの様に悪辣な存在か、何故倒さなければいけない存在かを記した。
そして勇者召喚を行い討伐した。
この当時はまだ勇者と言われる存在は居なかった。
稀に何の拍子か原因不明ではあるが召喚魔法陣から出てくる者が居た。それは当初異世界の人間とは思われなかった。
この世界に似た魔法陣の転移魔法陣があった為、事故で転移して来た転移者、漂流者として扱われた。
しかしある研究者が転移魔法陣の事故調査をしている際に召喚魔法陣の存在が発覚した。
そして召喚魔法陣から出てきた人間は召喚者と呼ばれた。
召喚魔法陣を研究者していた者は召喚魔法陣の制御に成功した。そして召喚者の知識や技術を欲し独占する為に教会を作り上げた。
教会が国を持たず、各国に影響力と教会施設を作ろうとする理由はこの召喚魔法陣にある。
召喚魔法陣は大陸に点在している為国に縛られると管理が出来なくなるからだ。
召喚者の知識を利用していたがまだ影響力は小さく召喚魔法陣の独占には至らない。
そこで召喚者に聞いた勇者と魔王の物語を利用する計画を立てた。
それが教会が喧伝している勇者の物語である。
成功はしたがし過ぎた。民衆は勇者に注目した。権力者は勇者と召喚魔法陣に注目した。
それは年々強くなっていった。
教会の教義は人に向けているため民衆の声を無視する事が難しくなっていった。
権力者はそこにつけ込み勇者召喚の技術を、国ひいて民のため、と強請った。
教会は打開策とし、集団召喚を行った。
民衆には、新たな魔王が現れた。魔王は強大で一丸となる必要がある。と伝えた。
権力者にはそれぞれ勇者と名誉を分け与えるとし取り引きを申し出た。
今回の魔王討伐はガス抜きに近かった。
「教会の情報統制も完全では無いだろうな。枢機卿の下に付いている司教は俗物も多くなってきておる。お主もそろそろ異端審問官として聖都に戻ってもらわないと行けないな。締め上げが必要だ。」
「相手は枢機卿ですか?ここの暮らしも平和で気に入っていたのですがね。」
ニコライはいつも笑顔を崩さない。
「抜け抜けと、ただでさえ連合の話も進んでいないのだ。せめてお主の手の届く範囲は好きに処理してかまわん。」
「それはそれは恐ろしい」
人畜無害そうなおじさんは笑顔を崩さない。
「相変わらず擬態は一流だな。監視は残し新たに人を送る。代わりが来たら帰還しろ。必要と感じれば召喚は妨害しておけ。」
「ではそのように。次は聖都でお会いしましょう。」
そうして水晶の明滅は消え部屋に静寂が訪れる。
「そういえばユウ君は火炙りがあるか気にしてましたね。ありますよ?火炙り。私はあの炎を見るのが好きなんですよね。」
ニコライはいつも笑顔を崩さない。
仮面の裏の狂気を嗜虐的な笑顔を崩さない。
「あのようなふざけた存在を国の代表にすると国の信用を失くす。他国や連合に迷惑がかかるのも申し訳ないから、だそうですよ。」
フリューゲル王国王都の教会の奥、司教の部屋でユウにおじさん神父と呼ばれる男は水晶に向かい話をしていた。
「ふん!!我々に隠していた時点で最早信用などないわ。その追い出された勇者はどうした?」
声と合わせて水晶が明滅する。聞こえて来る声はしわがれているが語気が荒い。
「どうやら学術都市へいくそうですよ?
なんでも読み取れないスキルを調べに。」
「不明なスキルか。例のスキルでは無かったのであろう?」
「恐らくですが。考えた事が本人の意思に反して口に出るようで、スキル鑑定で表示されたのですがスキルなんでしょうかね?」
「なんだそれは?呪いではないか。そやつはもう放っておけ。国はどうすると?」
「新たに自国のみで勇者を召喚をするようですね。後で説明するつもりだったそうですよ?」
「勇者召喚は教会の秘匿だぞ?どうやって召喚するつもりなのだ?まさか新たに見つけたのか?」
勇者召喚は神の御業とし召喚は教会が行う。
神が関わっているのかは誰にも分からない。このような事が出来るのは神だろうと考え、
神の御業と教会は聖書に記した。
神の御業だから教会が管理すべきと。
そうして見つかった中で1番大きな召喚の魔法陣のある土地を奪い聖地とした。
「それは分かりませんが、見つけたとしても簡単に扱える物では無いですし、その方法も聖都の枢機卿クラスしか知り得ないので漏洩もないのでは?」
「どうだかな。数人動きの怪しいのも居る。教皇様も何を考えて枢機卿に任命したのかも分からんのがな!!」
教会の総本山、聖地とした中立自治区にある都、聖都と呼ばれる都には教皇が居る。
その教皇をトップに枢機卿、大司教、司教、司祭、助際、修道士と役職が存在する。
教皇は選挙で枢機卿の中から選ばれる。枢機卿の任命権は教皇にしかないため、枢機卿は教皇に懇意もしくは教会に何らかの利益をもたらす者が選ばれていた。
「そうなのですか?現在の枢機卿の皆さまは教皇様に敬虔だとお聴きしていましたが?」
「ワシもそう思っていたがどうも教皇様ではなく教会の教義に従順だったようだ。」
「教義にですか?あれはあくまで外向けに作られたものだと枢機卿ならご存知のはず。」
教義、聖書等は教会が国を問わず影響を持つ為に作られた。国を持たない教会が、国ではなく人を味方につけるために。
そのため教義は神(教会勢力)を讃えるものが多い。
「奴らが嵌ってどうするというのだ!!今奴らは魔王を倒す事に力を入れ過ぎておる。あんなものは勇者にでもさせていればいいというのに。何に感化されたのか。」
「魔王と魔族でしたね。あれは少々集まり過ぎた教会への注目を散らすものでしたね。」
ある時、教会は影響力を持つ手段として魔王という存在を作り出し討伐した。教義に魔王がどの様に悪辣な存在か、何故倒さなければいけない存在かを記した。
そして勇者召喚を行い討伐した。
この当時はまだ勇者と言われる存在は居なかった。
稀に何の拍子か原因不明ではあるが召喚魔法陣から出てくる者が居た。それは当初異世界の人間とは思われなかった。
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しかしある研究者が転移魔法陣の事故調査をしている際に召喚魔法陣の存在が発覚した。
そして召喚魔法陣から出てきた人間は召喚者と呼ばれた。
召喚魔法陣を研究者していた者は召喚魔法陣の制御に成功した。そして召喚者の知識や技術を欲し独占する為に教会を作り上げた。
教会が国を持たず、各国に影響力と教会施設を作ろうとする理由はこの召喚魔法陣にある。
召喚魔法陣は大陸に点在している為国に縛られると管理が出来なくなるからだ。
召喚者の知識を利用していたがまだ影響力は小さく召喚魔法陣の独占には至らない。
そこで召喚者に聞いた勇者と魔王の物語を利用する計画を立てた。
それが教会が喧伝している勇者の物語である。
成功はしたがし過ぎた。民衆は勇者に注目した。権力者は勇者と召喚魔法陣に注目した。
それは年々強くなっていった。
教会の教義は人に向けているため民衆の声を無視する事が難しくなっていった。
権力者はそこにつけ込み勇者召喚の技術を、国ひいて民のため、と強請った。
教会は打開策とし、集団召喚を行った。
民衆には、新たな魔王が現れた。魔王は強大で一丸となる必要がある。と伝えた。
権力者にはそれぞれ勇者と名誉を分け与えるとし取り引きを申し出た。
今回の魔王討伐はガス抜きに近かった。
「教会の情報統制も完全では無いだろうな。枢機卿の下に付いている司教は俗物も多くなってきておる。お主もそろそろ異端審問官として聖都に戻ってもらわないと行けないな。締め上げが必要だ。」
「相手は枢機卿ですか?ここの暮らしも平和で気に入っていたのですがね。」
ニコライはいつも笑顔を崩さない。
「抜け抜けと、ただでさえ連合の話も進んでいないのだ。せめてお主の手の届く範囲は好きに処理してかまわん。」
「それはそれは恐ろしい」
人畜無害そうなおじさんは笑顔を崩さない。
「相変わらず擬態は一流だな。監視は残し新たに人を送る。代わりが来たら帰還しろ。必要と感じれば召喚は妨害しておけ。」
「ではそのように。次は聖都でお会いしましょう。」
そうして水晶の明滅は消え部屋に静寂が訪れる。
「そういえばユウ君は火炙りがあるか気にしてましたね。ありますよ?火炙り。私はあの炎を見るのが好きなんですよね。」
ニコライはいつも笑顔を崩さない。
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