蟲籠の島 夢幻の海 〜これは、白銀の血族が滅ぶまでの物語〜

二階堂まりい

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二章

一章までのあらすじ

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 時は90年代半ば。
 生まれながらに、会ったこともない父に似ているという銀髪と、超能力を持つ少年、諏訪部鎮神しずか

 畔連べつれ町で、銀髪や母子家庭への偏見に悩まされながらも、ファッションデザイナーに憧れて服飾系の学校を志望しつつ過ごしていた。



 しかしある夜、母の玖美から学校を休むよう言われた時から、鎮神の人生は一変する。
 母の周りをちらつく、二ツ河ふたつがわ島なる孤島の影。
 二ツ河島には、独自の宗教を信仰し、信仰を守るためなら手段を選ばないという噂があった。


 次の日、母の言いつけ通りに家に居た鎮神は、母が作り置きしてくれていた食事を食べて眠ってしまう。

 目覚めるとそこは、見知らぬお屋敷。
 鎮神は二ツ河島に連れて来られていたのだった。

 そして現れた、アレキサンドライトの髪を持つ腹違いの姉、宇津僚うつのつかさ真祈まきに結婚を迫られる。

 しかし天真爛漫な真祈は、
 実は両性具有で兄と言っても過言ではない存在だったり、
 既に有沙という女性と結婚していたり、
 悲しみや怒りを持たないちょっとサイコな性格をしていたり……
 鎮神が今までに出会ったことも無いような、ミステリアスな人物だった。




 結婚すると二ツ河島の信仰を伝授されるが、同時に、信仰について知ってしまった者を島の外に出すわけにはいかなくなる。
 真祈の目的は、なぜか鎮神との間に子を為すことらしい。


 鎮神は結婚して子を為すことにも、島に閉じ込められてデザイナーとしての道が絶たれることにも、否定的であった。


 しかし鎮神を真祈に喜んで引き渡したのは、母の玖美であった。
 玖美は豊かな宇津僚家で暮らしたいかために、進んで鎮神を宇津僚に渡していた。


 鎮神が真祈と子を為すことを拒否していると、玖美は、鎮神以外の適当な男に真祈を襲わせようと企み始める。
 真祈を傷つけさせないために、鎮神は自分が真祈と子を為すことを母に約束してしまう。




 一方、真祈の母である艶子は、夫の不義の相手とその息子と同居することに、複雑な感情を抱いているようだった。
 そんな時、艶子の元に電話がかかってくる。
 二ツ河島の信仰に興味を持つ青年、赤松深夜美みやびが、ハウスキーパーとして宇津僚家に来たいと言う。


 真祈は深夜美を疑うが、艶子は喜んで深夜美を宇津僚家に迎え入れてしまうのだった。
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